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JPWO2008062789A1 - ロータリコンプレッサ、及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

ロータリコンプレッサ、及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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JPWO2008062789A1
JPWO2008062789A1 JP2008545407A JP2008545407A JPWO2008062789A1 JP WO2008062789 A1 JPWO2008062789 A1 JP WO2008062789A1 JP 2008545407 A JP2008545407 A JP 2008545407A JP 2008545407 A JP2008545407 A JP 2008545407A JP WO2008062789 A1 JPWO2008062789 A1 JP WO2008062789A1
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和 高島
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勝吾 志田
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昌一郎 北市
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泉 小野田
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Abstract

密閉ケース(1)と、この密閉ケース(1)内に設けられた電動機部(3)と、この電動機部(3)により主軸(20)を介して駆動され、電動機部(3)側に対向する吐出バルブ(12a)から圧縮ガスを吐出させる圧縮機構部(2)と、この圧縮機構部(2)にボルト(16)によって固定され、吐出バルブ(12a)を覆う上部バルブカバー(14)とを具備し、電動機部3と上部バルブカバー(14)のボルト(16)との間の距離が2乃至8mmとなるように電動機部3と圧縮機構部2とを対向配置する。

Description

本発明は、例えば、空気調和機等の冷凍サイクルを構成するロータリコンプレッサ及び冷凍サイクル装置に関する。
一般に、空気調和機等の冷凍サイクルに使用されるロータリコンプレッサは、密閉された密閉ケース内に流体を圧縮する圧縮機構部とこの圧縮機構部を主軸(回転軸)を介して駆動する電動機部とが設けられている。
従来、このロータリコンプレッサにおいては、電動機部を構成するステータの集中巻線化、ロータの永久磁石の希土類化に伴い、電動機部の電磁騒音が増加するという問題がある。特に、ロータ、主軸系の固有振動数がコンプレッサ運転周波数の整数倍に一致したときにロータの振れ回りが増加し、当該周波数の電磁騒音が増大するという問題があった。
一方、圧縮機構部の電動機部側に対向する面には、圧縮ガスを吐出させるための吐出バルブが設けられ、この吐出バルブはバルブカバーによって覆われている。
また、ステータの内周寸法は、ロータの永久磁石の希土類化に伴う効率最適設計により小さくされている。このため、バルブカバーの電動機部のステータ側に対向する部分の外径寸法は、ステータの内周寸法に対して相対的に大きくなっており、ステータのコイルエンド、又は絶縁部材であるボビン内周部に十分に挿入することが困難な状態になっている(例えば、特開2002−371962号公報参照。)。
なお、バルブカバー全体をステータの内周部空間に配置したものも知られている(例えば、特開2001−263239号公報参照。)。
しかしながら、特開2002−371962号公報に記載されるものは、バルブカバーをステータのコイルエンド、又は絶縁部材であるボビン内周部に十分に挿入することができないため、ロータと圧縮機構部とをあまり近接させることができない。このため、ロータ、主軸系の固有振動数を十分に高くすることができず、コンプレッサ運転時のロータの触れ回りが大きくなり、電磁騒音や振動の抑制が十分にできないとともに、コンプレッサ全体の高さ寸法を十分に小さくできないものとなっていた。
また、特開2001−263239号公報に記載されるものは、電磁騒音が低減し、コンプレッサ全体の高さ寸法も小さくできるが、バルブカバーの上面、ロータの下面、ステータのコイルエンド部又はボビンで囲まれた空間が閉空間に近くなる。このため、共鳴騒音が増加してしまい、結局、騒音を低減することができないという問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、電磁騒音を低減できるとともに、共鳴騒音も低減できるようにしたロータリコンプレッサ及び冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係わるロータリコンプレッサは、密閉ケースと、この密閉ケース内に設けられた電動機構部と、この電動機部により回転軸を介して駆動され、前記電動機部側に対向する吐出バルブから圧縮ガスを吐出させる圧縮機構部と、この圧縮機構部に固定具によって固定され、前記吐出バルブを覆うバルブカバーとを具備し、前記電動機部と前記バルブカバーの固定具との間の距離が2乃至8mmとなるように前記電動機部と前記圧縮機構部とを対向配置する。
図1は、本発明の一実施の形態である冷凍サイクル装置を示す図である。 図2は、図1のロータリコンプレッサの上部バルブカバーを示す平面図である。 図3は、図2の上部バルブカバーを示す縦断面図である。 図4は、図1のロータリコンプレッサのロータ、主軸系の固有振動数が高くなるのに従って電磁騒音のピーク値が高い運転周波数側に移動する状態を示すグラフ図である。 図5は、図1のロータリコンプレッサのステータと上部バルブカバーの固定ボルトとの間の距離に応じて電磁騒音と共鳴騒音が変化する状態を示すグラフ図である。 図6は、図1のロータリコンプレッサのロータ外径と主軸外径の比に応じて変化する電磁騒音最大値の低減率を示すグラフ図である。 図7は、図1のロータリコンプレッサの主軸受長さと副軸受長さとの比に応じて変化する電磁騒音最大値の低減率を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施の形態である冷凍サイクル装置を示すものである。
この冷凍サイクル装置は、縦型のロータリコンプレッサ100に冷媒管を介して順次、凝縮器101、膨張装置102、及び蒸発器103を連結することにより構成されている。
縦型ロータリコンプレッサ100は密閉ケース1を備え、この密閉ケース1内にはロータリ式の圧縮機構部2と、この圧縮機構部2を回転軸としての主軸20を介して駆動する電動機部3とが縦方向に気密的に収納されている。
圧縮機構部2は、中間仕切り板11を介して上下に配置された第1シリンダ9及び第2シリンダ10と、これら第1シリンダ9及び第2シリンダ10の開口部を覆い、回転軸としての主軸20を軸支する主軸受12及び副軸受13を備えている。第1シリンダ9及び第2シリンダ10に形成された各圧縮室内には、主軸20の偏心部20aに係合してローラ21が設けられ、このローラ21の外周面にはブレード22が当接されている。
主軸受12には吐出バルブ12aが設けられ、副軸受13には吐出バルブ13aが設けられている。主軸受12の上面側には吐出バルブ12aを覆うようにバルブカバーとしての上部バルブカバー14が設けられ、副軸受13の下面側には吐出バルブ13aを覆うように下部バルブカバー15が設けられている。上部バルブカバー14及び下部バルブカバー15は、固定具としてのボルト16により主軸受12及び副軸受13に固定保持されている。電動機部3は、ロータ5とステータ4を有して構成されている。ステータ4は密閉ケース1の内壁面に固定保持され、ロータ5は主軸20に嵌合固定されている。ステータ4に電流が流れることでロータ5に回転力が付与されるようになっている。
ステータ4は内周面に軸方向へ延びる複数のスロットが設けられている円筒状のステータ鉄心4aを有し、このステータ鉄心4aのスロット間には磁極歯が形成され、この磁極歯に絶縁部材であるボビン6を介して巻線7が集中巻されている。
ロータ5は、主軸20が嵌合される軸孔が形成されたロータ鉄心5aと、このロータ鉄心5aに設けられる例えば、サマリウムコバルトやネオジム−鉄−ホウ素などの希土類磁石からなる永久磁石とによって構成されている。
なお、17は圧縮室に連通管18を介して連通され、圧縮機への液バック量を規制するアキュムレータである。
上記した構成において、電動機部3のステータ4の集中巻線7に通電されると、磁力とロータ5の永久磁石の作用により、ロータ5に回転力が発生し、ロータ5が回転する。このロータ5の回転により、主軸20が回転し、圧縮機構2のシリンダ9,10のローラ21も偏心回転する。このローラ21の偏心回転に伴って、流体、例えば、ガス冷媒はアキュムレータ17を介して圧縮室に吸い込まれ、圧縮されることになる。
ところで、上記したステータ4の下端部、即ち、巻線7の下端部とボビン6の下端部のうち、より下方に位置する方の下端部と、ボルト16の上面部との間の距離Lが8mm以下とされている。これにより、従来よりもロータ5と圧縮機構部2との間の距離が短くなり、ロータ5と、主軸20の固有振動数が高くなるように構成されている。
即ち、図4に示すように、L>8mmの場合には、コンプレッサ運転周波数fの整数倍(Hz)の電磁騒音のピークが、コンプレッサ運転周波数内に存在するが、Lを小さくしていくと、電磁騒音のピークが高い運転周波数側に移動し、L≦8mmではコンプレッサ運転周波数の範囲外に移動する。このように電磁騒音のピークがコンプレッサ運転周波数の範囲外に移動すると、図5に示すように電磁騒音の最大値は急激に低下していく。
これにより、圧縮機運転時のロータ5の振れまわりを低減でき、低振動、低騒音のコンプレッサを実現することができる。
一方、距離L≒0とすると、バルブカバー14の上面、ロータ5の下面、ステータ4のボビン6で囲まれた円筒状の空間が閉空間に近くなり、共鳴騒音を増加させる。
そこで、この実施の形態では、L≧2mmとして開口面積を確保することで、共鳴騒音を発生を抑制するようにしている。
図2は上記した上部バルブカバー14を示す平面図で、図3はその側断面図である。
上部バルブカバー14はカップ状に成形されてその下端側の開口周縁部を主軸受12の上面周縁部に接合してボルト16によって固定されている。
この上部バルブカバー14のボルト16の上面部を超える部分の外径寸法は、図1に示すように、d1とされてステータ4の内周寸法d2よりも小さくされ、ボビン6の内周部側に挿入されている。
これにより、上部バルブカバー14のボルト16の上面部を上記したステータ4の下端部に近接させることができ、両者間の距離Lが8mm以下とすることが可能となっている。
また、上部バルブカバー14の上面部に設けられるガス吐出孔14aをより上方に位置させることができ、密閉ケース1内の油面の乱れを抑制して吐油量を制御することが可能となる。
一方、図1に示すように、ロータ5の外径寸法をD、主軸20の外径をd3としたとき、D/d3>2.7となるように構成されている。
主軸20の外径に対してロータ5の外径が大きいコンプレッサでは、ロータ、主軸系の固有振動数が低く、ロータ5の振れ回りが大きいため、L≦8mmとした状態で、D/d3>2.7とすることにより、図6に示すように、電磁騒音最大値の低減率がより大きくなるという利点がある。
また、図1に示すように主軸受12の軸方向の長さをLm、副軸受13の軸方向の長さをLsとしたとき、Lm/Ls>1.8となるように構成されている。
主軸受12の軸方向の長さLmが大きいコンプレッサでは、圧縮機構部2とロータ5との間の距離が大きくなるため、L≦8mmとした状態で、Lm/Ls>1.8とすることにより、図7に示すように、電磁騒音MAX値の低減率がより大きくなるという利点がある。
なお、上記した実施の形態では、縦型の2シリンダ型ロータリ圧縮機について説明したが、これに限られることなく、1シリンダ型のロータリコンプレッサ、或いは、横置き型のローターリコンプレッサに適用できることは勿論のことである。 また、冷凍サイクル装置は、冷房運転と暖房運転が可能なヒートポンプ式空気調和機であっても良い。
さらに、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一態様によれば、電磁騒音及び共鳴騒音の低減が可能となるロータリコンプレッサを提供できる。

Claims (5)

  1. 密閉ケースと、
    この密閉ケース内に設けられた電動機部と、
    この電動機部により回転軸を介して駆動され、前記電動機部側に対向する吐出バルブから圧縮ガスを吐出させる圧縮機構部と、
    この圧縮機構部に固定具によって固定され、前記吐出バルブを覆うバルブカバーとを具備し、
    前記電動機部と前記バルブカバーの固定具との間の距離が2乃至8mmとなるように前記電動機部と前記圧縮機構部とを対向配置したことを特徴とするロータリコンプレッサ。
  2. 前記バルブカバーは、前記固定具よりも前記電動機部側に突出する部分の外形寸法が、前記電動機部のステータの内周寸法よりも小さくされ、その一部を前記ステータの内周部内に挿入させることを特徴とする請求項1記載のロータリコンプレッサ。
  3. 前記電動機部のロータの外径寸法をD、回転軸の外径をd3としたとき、D/d3>2.7となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のロータリコンプレッサ。
  4. 前記圧縮機構部の主軸受軸方向の長さをLm、副軸受の軸方向の長さをLsとしたとき、Lm/Ls>1.8となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のロータリコンプレッサ。
  5. 請求項1に記載のロータリコンプレッサに冷媒管を介して順次、凝縮器、膨張装置、蒸発器を接続して構成されることを特徴とする冷凍サイクル装置。
JP2008545407A 2006-11-22 2007-11-20 ロータリコンプレッサ、及び冷凍サイクル装置 Pending JPWO2008062789A1 (ja)

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