JP2007331044A - 丸鋸盤における切断機本体の傾斜支持機構 - Google Patents
丸鋸盤における切断機本体の傾斜支持機構 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】携帯形の丸鋸盤において、従来ベースの前後二カ所に設けたアンギュラープレートを介して切断機本体を傾動可能に支持する構成となっていたため、モータ冷却風ですみ線ガイド部の切断粉を吹き飛ばす構成とする場合に、前側のアンギュラープレートが邪魔になるため、これを迂回させるためのダクトが必要であった。本発明では、モータ冷却風をすみ線ガイドに直接吹き付けることができるようにする。
【解決手段】ベース11の前側のアンギュラープレートを省略して、モータ21の側部から吹き出される冷却風が従来のような迂回用のダクトを用いることなく直接すみ線ガイド部Gに吹き付けられるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】ベース11の前側のアンギュラープレートを省略して、モータ21の側部から吹き出される冷却風が従来のような迂回用のダクトを用いることなく直接すみ線ガイド部Gに吹き付けられるようにする。
【選択図】図1
Description
この発明は、いわゆる携帯型の丸鋸盤であって、切断材の上面に沿って移動させながら当該切断材を切断する丸鋸盤において、ベースに対して切断機本体を傾斜支持するための機構に関する。
この携帯型の丸鋸盤は、切断材の上面に載せ掛けるベースと、このベースの上面に支持された切断機本体を備えたもので、切断機本体は高速回転する円形の鋸歯(ブレード)を備えている。鋸歯の下部はベース下面側に突き出され、この突き出し部分が切断材に切り込まれる。
一般に、この種の丸鋸盤では、切断材に対して鋸歯を傾斜させていわゆる傾斜切りを行うためにベースに対して切断機本体が切断進行方向に対して左右に(通常は右側、以下単に側方ともいう)に傾動可能に支持されている(傾斜支持機構)。また、この種の丸鋸盤では、ベースの下面側への鋸歯の突き出し量(切り込み深さ)を調整可能とするため、切断機本体はその前部を中心にして上下に傾斜可能な状態でベース上面に支持されている(切り込み深さ調整機構)。
従来、前者の傾斜切りを行うための傾斜支持機構は、例えば特開2001−232515号公報に開示されているようにベース上面の前後二カ所にアンギュラープレートと呼ばれる傾斜支持壁部が設けられていた。この前後二カ所の傾斜支持壁部には、それぞれ切断機本体の傾斜支点を中心とする円弧に沿って案内溝部が設けられ、この前後の案内溝部に固定ねじを挿通し、この両固定ねじをそれぞれ切断機本体側に締め込むと切断機本体が一定角度に傾斜した傾斜切り位置若しくは直角切り位置(鋸歯をベースに対して直交させた位置)に固定され、両固定ねじを緩めると切断機本体を切断進行方向に対して左右に傾斜させることができるようになっていた。
特開2001−232505公報
一般に、この種の丸鋸盤では、切断材に対して鋸歯を傾斜させていわゆる傾斜切りを行うためにベースに対して切断機本体が切断進行方向に対して左右に(通常は右側、以下単に側方ともいう)に傾動可能に支持されている(傾斜支持機構)。また、この種の丸鋸盤では、ベースの下面側への鋸歯の突き出し量(切り込み深さ)を調整可能とするため、切断機本体はその前部を中心にして上下に傾斜可能な状態でベース上面に支持されている(切り込み深さ調整機構)。
従来、前者の傾斜切りを行うための傾斜支持機構は、例えば特開2001−232515号公報に開示されているようにベース上面の前後二カ所にアンギュラープレートと呼ばれる傾斜支持壁部が設けられていた。この前後二カ所の傾斜支持壁部には、それぞれ切断機本体の傾斜支点を中心とする円弧に沿って案内溝部が設けられ、この前後の案内溝部に固定ねじを挿通し、この両固定ねじをそれぞれ切断機本体側に締め込むと切断機本体が一定角度に傾斜した傾斜切り位置若しくは直角切り位置(鋸歯をベースに対して直交させた位置)に固定され、両固定ねじを緩めると切断機本体を切断進行方向に対して左右に傾斜させることができるようになっていた。
このように従来は、切断機本体の傾斜位置を固定するために前後二カ所の固定ねじを締め込む構成となっており、そのためにベースの前後二カ所にアンギュラープレートと称される傾斜支持壁部を上方へ立ち上げ状に設ける構成となっていた。この前後の傾斜支持壁部は、切断機本体の傾動範囲を一定角度以上(通常45°前後)確保する必要から円弧形状の案内溝部も一定の角度範囲で設ける必要があり、その結果当該両案内壁部はそれぞれベースの上面から比較的大きな面積で上方へ張り出すこととなっていた。
この前後の傾斜支持壁部のうち前側の傾斜支持壁部は、通常切断部位(切断材に対する刃先の切り込み部)若しくはベース前端部に設けたすみ線ガイド部の近傍(以下、切断部位付近ともいう)に位置していた。このため、使用者が切断作業時に切断部位若しくはすみ線ガイド部を目視する際にこの前側の傾斜支持壁部が邪魔になってこれらを見づらいという問題があった。
また、この前側の傾斜支持壁部は、切断部位若しくはすみ線ガイド部付近で大きく張り出す状態に設けられていたため、これらに対する切断粉除去用のエアブロー、あるいは照明について邪魔になる場合があり、その結果エアブロー用のダクトを迂回させ、あるいは照明具の位置について制約を受ける等の問題があった。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、切断機本体の傾斜支持機構の機能を損なうことなく、使用者が切断部位付近を目視する際等にアンギュラープレートと称される傾斜支持壁部が邪魔にならないようにすることを目的とする。
この前後の傾斜支持壁部のうち前側の傾斜支持壁部は、通常切断部位(切断材に対する刃先の切り込み部)若しくはベース前端部に設けたすみ線ガイド部の近傍(以下、切断部位付近ともいう)に位置していた。このため、使用者が切断作業時に切断部位若しくはすみ線ガイド部を目視する際にこの前側の傾斜支持壁部が邪魔になってこれらを見づらいという問題があった。
また、この前側の傾斜支持壁部は、切断部位若しくはすみ線ガイド部付近で大きく張り出す状態に設けられていたため、これらに対する切断粉除去用のエアブロー、あるいは照明について邪魔になる場合があり、その結果エアブロー用のダクトを迂回させ、あるいは照明具の位置について制約を受ける等の問題があった。
本発明は、この問題を解消するためになされたもので、切断機本体の傾斜支持機構の機能を損なうことなく、使用者が切断部位付近を目視する際等にアンギュラープレートと称される傾斜支持壁部が邪魔にならないようにすることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の傾斜支持機構とした。
請求項1記載の傾斜支持機構によれば、前側の傾斜支持機構と後側の傾斜支持機構により切断機本体がベースに対して切断進行方向側方へ傾動可能に支持されている。前側の傾斜支持機構は、ベース側の傾斜支持部に対してブレードケースの前端部が支軸を介して側方へ傾動可能に支持された構成とされ、後側の傾斜支持機構は、上方へ張り出す傾斜支持壁部に対してブレードケースの後端部が支軸を介して切断進行方向側方へ傾動可能に支持された構成とされている。この後側の傾斜支持機構には、固定ねじが設けられ、この固定ねじを締め込むことにより切断機本体の傾斜位置が固定される構成となっている。
このように前側の傾斜支持機構には、従来のような切断機本体の傾斜位置を固定するための固定ねじは設けられておらず、従って固定ねじを締め込むために必要な傾斜支持壁部は設けられていない。このため、ベースの前部に従来のように上方へ張り出す傾斜支持壁部(アンギュラープレート)を設ける必要がないので、使用者は切断部位やすみ線ガイド部を従来よりも目視しやすくなる。
請求項2記載の傾斜支持機構によれば、ベースの前部であって切断部位およびすみ線ガイド部付近に従来のような傾斜支持壁部を設ける必要がないので、モータ側部に設けたモータ冷却風吹き出し口からこれらの部位に直接モータ冷却風を吹き付けることができる。このため従来傾斜支持壁部を迂回させるためのダクト等を用いることなく、切断部位およびすみ線ガイド部にモータ冷却風を直接吹き付けて切断粉の除去をすることができる。
また、ベースの前部に上方へ張り出す傾斜支持壁部が存在しないため、駆動源としての電動モータ若しくはギヤヘッド部の側部に照明具を設けた場合に、この照明具により切断部位およびすみ線ガイド部を直接明るく照らすことができ、ひいては照明具の設置位置について自由度を高めることができる。
請求項1記載の傾斜支持機構によれば、前側の傾斜支持機構と後側の傾斜支持機構により切断機本体がベースに対して切断進行方向側方へ傾動可能に支持されている。前側の傾斜支持機構は、ベース側の傾斜支持部に対してブレードケースの前端部が支軸を介して側方へ傾動可能に支持された構成とされ、後側の傾斜支持機構は、上方へ張り出す傾斜支持壁部に対してブレードケースの後端部が支軸を介して切断進行方向側方へ傾動可能に支持された構成とされている。この後側の傾斜支持機構には、固定ねじが設けられ、この固定ねじを締め込むことにより切断機本体の傾斜位置が固定される構成となっている。
このように前側の傾斜支持機構には、従来のような切断機本体の傾斜位置を固定するための固定ねじは設けられておらず、従って固定ねじを締め込むために必要な傾斜支持壁部は設けられていない。このため、ベースの前部に従来のように上方へ張り出す傾斜支持壁部(アンギュラープレート)を設ける必要がないので、使用者は切断部位やすみ線ガイド部を従来よりも目視しやすくなる。
請求項2記載の傾斜支持機構によれば、ベースの前部であって切断部位およびすみ線ガイド部付近に従来のような傾斜支持壁部を設ける必要がないので、モータ側部に設けたモータ冷却風吹き出し口からこれらの部位に直接モータ冷却風を吹き付けることができる。このため従来傾斜支持壁部を迂回させるためのダクト等を用いることなく、切断部位およびすみ線ガイド部にモータ冷却風を直接吹き付けて切断粉の除去をすることができる。
また、ベースの前部に上方へ張り出す傾斜支持壁部が存在しないため、駆動源としての電動モータ若しくはギヤヘッド部の側部に照明具を設けた場合に、この照明具により切断部位およびすみ線ガイド部を直接明るく照らすことができ、ひいては照明具の設置位置について自由度を高めることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1〜図4は、本実施形態の傾斜支持機構1を備えた携帯用の丸鋸盤10を示している。この丸鋸盤10は、切断材Wの上面に載せ掛ける平板状のベース11と、このベース11の上面側に上記傾斜支持機構1を介して支持した切断機本体20を備えている。本実施形態は、傾斜支持機構1について特徴を有するもので、ベース11および切断機本体20自体の構成については特に変更を要しないが、以下簡単に説明する。
図中符号21は当該丸鋸盤10の駆動源としての電動モータを示している。この電動モータ21の上部には使用者が把持するためのハンドル部22が設けられている。ハンドル部22の後部からは電源コード23が引き出されている。
電動モータ21の前部には減速用のギヤ列を収容したギヤヘッド部25が取り付けられている。このギヤヘッド部25と電動モータ21の接合部付近にはモータ冷却風の吹き出し口27が設けられている。電動モータ21が起動すると内蔵した冷却ファン28が回転し、これにより発生する冷却風がこの吹き出し口27から側方へ吹き出される。また、吹き出し口27の前側からは、スピンドル固定用のロックレバー26が側方へ突き出す状態に設けられている。このロックレバー26をロック側に移動操作するとスピンドル(図示省略)が回転不能にロックされ、これにより鋸歯の交換作業を楽に行えるようになっている。
ギヤヘッド部25は、ブレードケース30の裏面側(図1において手前側の側面、図2において右側面)に一体に設けられている。このギヤヘッド部25の側部には、照明具40が取り付けられている。ハンドル部22に設けた照明スイッチ(図示省略)をオン操作すると、この照明具40が点灯する。
ギヤヘッド部25からブレードケース30内に突き出されたスピンドル31に円形の鋸歯32が取り付けられている。この鋸歯32の上側ほぼ半分の範囲の周縁および背面側がブレードケース30で覆われている。
図中符号21は当該丸鋸盤10の駆動源としての電動モータを示している。この電動モータ21の上部には使用者が把持するためのハンドル部22が設けられている。ハンドル部22の後部からは電源コード23が引き出されている。
電動モータ21の前部には減速用のギヤ列を収容したギヤヘッド部25が取り付けられている。このギヤヘッド部25と電動モータ21の接合部付近にはモータ冷却風の吹き出し口27が設けられている。電動モータ21が起動すると内蔵した冷却ファン28が回転し、これにより発生する冷却風がこの吹き出し口27から側方へ吹き出される。また、吹き出し口27の前側からは、スピンドル固定用のロックレバー26が側方へ突き出す状態に設けられている。このロックレバー26をロック側に移動操作するとスピンドル(図示省略)が回転不能にロックされ、これにより鋸歯の交換作業を楽に行えるようになっている。
ギヤヘッド部25は、ブレードケース30の裏面側(図1において手前側の側面、図2において右側面)に一体に設けられている。このギヤヘッド部25の側部には、照明具40が取り付けられている。ハンドル部22に設けた照明スイッチ(図示省略)をオン操作すると、この照明具40が点灯する。
ギヤヘッド部25からブレードケース30内に突き出されたスピンドル31に円形の鋸歯32が取り付けられている。この鋸歯32の上側ほぼ半分の範囲の周縁および背面側がブレードケース30で覆われている。
ブレードケース30の前部と後部が傾斜支持機構1を介してベース11に対して支持されている。傾斜支持機構1は、前側の傾斜支持機構1Fと後側の傾斜支持機構1Rから構成されている。先ず、前側の傾斜支持機構1Fについて説明する。
図3に示すようにベース11の前端部(図3において右端部)には、柱状の傾斜支持部11aが上方へ立ち上がる状態に設けられている。この傾斜支持部11aの上部には支軸2を介して連結ブロック3が切断進行方向左右(切断進行方向側方)に回動可能に支持されている。図示するようにこの連結ブロック3の下部はV字形に形成されて支軸2の切断進行方向右側及び左側に傾斜面3c、3dが設けられている。この両傾斜面3c,3dにより、当該切断機本体20の支軸2を中心とする切断進行に直交する方向の傾動動作が許容されるようになっている。
この連結ブロック3の上部には二つの支持縁部3a,3bが相互に対向して設けられている。両支持縁部3a,3bは、切断進行方向に直交する方向に沿って配置されている。この両支持縁部3a,3b間に、支軸4が掛け渡し状に支持されている。この支軸4を介してブレードケース30の前端部に設けた支持ボス部30aが当該支軸4の軸回りに回転可能に連結されている。
このようにブレードケース30の前部は、支軸2と支軸4を介してベース11に支持されている。ブレードケース30の前部は、支軸2を介して切断進行方向左右に回動可能、かつ支軸4を介して切断進行方向に沿って回動可能に支持されている。これにより、切断機本体20は、支軸2を中心にして切断進行方向左右に傾動可能、かつ支軸4を中心にして上下に傾動可能に支持されている。
後側の傾斜支持機構1Rは、図3および図4に示されている。ベース11の後部には傾斜支持壁部5が設けられている。この傾斜支持壁部5は、いわゆるアンギュラープレートと称されるもので、上方へ張り出す状態に設けられている。図4に示すようにこの傾斜支持壁部5の右側に支軸6を介して切り込み深さ調整用のデプスガイド7の下部が回動可能に支持されている。このデプスガイド7は、ブレードケース30の後部内周に沿って上方へ伸びている。このデプスガイド7は固定レバー8をロック位置に位置させることによりブレードケース30に対して固定されている。固定レバー8をアンロック位置に移動操作すると、デプスガイド7のブレードケース30に対する固定状態が解除され、従ってブレードケース30ひいては切断機本体20が支軸4を中心にして上下に傾動可能となり、これにより鋸歯32のベース11の下面側への突き出し寸法を調整していわゆる切り込み深さを調整することができる。
図3に示すようにベース11の前端部(図3において右端部)には、柱状の傾斜支持部11aが上方へ立ち上がる状態に設けられている。この傾斜支持部11aの上部には支軸2を介して連結ブロック3が切断進行方向左右(切断進行方向側方)に回動可能に支持されている。図示するようにこの連結ブロック3の下部はV字形に形成されて支軸2の切断進行方向右側及び左側に傾斜面3c、3dが設けられている。この両傾斜面3c,3dにより、当該切断機本体20の支軸2を中心とする切断進行に直交する方向の傾動動作が許容されるようになっている。
この連結ブロック3の上部には二つの支持縁部3a,3bが相互に対向して設けられている。両支持縁部3a,3bは、切断進行方向に直交する方向に沿って配置されている。この両支持縁部3a,3b間に、支軸4が掛け渡し状に支持されている。この支軸4を介してブレードケース30の前端部に設けた支持ボス部30aが当該支軸4の軸回りに回転可能に連結されている。
このようにブレードケース30の前部は、支軸2と支軸4を介してベース11に支持されている。ブレードケース30の前部は、支軸2を介して切断進行方向左右に回動可能、かつ支軸4を介して切断進行方向に沿って回動可能に支持されている。これにより、切断機本体20は、支軸2を中心にして切断進行方向左右に傾動可能、かつ支軸4を中心にして上下に傾動可能に支持されている。
後側の傾斜支持機構1Rは、図3および図4に示されている。ベース11の後部には傾斜支持壁部5が設けられている。この傾斜支持壁部5は、いわゆるアンギュラープレートと称されるもので、上方へ張り出す状態に設けられている。図4に示すようにこの傾斜支持壁部5の右側に支軸6を介して切り込み深さ調整用のデプスガイド7の下部が回動可能に支持されている。このデプスガイド7は、ブレードケース30の後部内周に沿って上方へ伸びている。このデプスガイド7は固定レバー8をロック位置に位置させることによりブレードケース30に対して固定されている。固定レバー8をアンロック位置に移動操作すると、デプスガイド7のブレードケース30に対する固定状態が解除され、従ってブレードケース30ひいては切断機本体20が支軸4を中心にして上下に傾動可能となり、これにより鋸歯32のベース11の下面側への突き出し寸法を調整していわゆる切り込み深さを調整することができる。
このデプスガイド7を介してブレードケース30の後部側が切断進行方向左右に傾動可能に支持されている。後側の支軸6は、上記前側の支軸2と同軸に配置されている。その結果、ブレードケース30ひいては切断機本体20は、支軸2,6を中心にして切断進行方向左右に傾動可能に支持されている。
図4に示すように傾斜支持壁部5の左側には、支軸6(従って切断機本体20の傾動中心)を中心とする円弧形状の傾斜案内溝部5aが設けられている。この傾斜案内溝部5aに固定ねじ9が挿通されている。
傾斜支持壁部5の背面側には、上記デプスガイド7に一体に設けたブラケット部7aが重ね合わせられている。上記固定ねじ9はこのブラケット部7aに締め込まれている。固定ねじ9を締め込んでブラケット部7aを傾斜支持壁部5に固定すると切断機本体20が傾動不能に固定される。固定ねじ9を緩めると、ブラケット部7aが傾斜支持壁部5に対して変位可能となり、これによりデプスガイド7ひいては切断機本体20が支軸2,6を中心にして切断進行方向左右に傾動可能な状態となる。
ブレードケース30には、開閉カバー45が開閉可能に設けられている。この開閉カバー45は鋸歯32と同じくスピンドル31を中心にして回転可能に設けられている。この開閉カバー45によって鋸歯32の主としてベース11の下面側に突き出された範囲の周縁部が覆われる。この開閉カバー45は、図示省略したばねによって閉じ方向に付勢されている。
この開閉カバー45は、切断作業時において切断材Wの端部に当接され、この当接状態で当該丸鋸盤10の切断進行方向への進行により付勢力に抗して上方(図3において時計回り方向)へ回動する(開かれる)。この開閉カバー45の後部には、ハンドル部45aが設けられている。使用者は、このハンドル部45aを上方へ移動操作することによって当該開閉カバー45を手動で開放することができる。
図3において白抜きの矢印で示すように鋸歯32はスピンドル31を中心にして反時計回り方向に回転する。従って、鋸歯32の前部とベース11の下面との交差部位において鋸歯32が切断材Wに切り込まれる。図3においてこの部位が切断部位Cとして示されている。
また、図1および図2に示すようにベース11の前端には、すみ線ガイド部Gが設けられている。本実施形態では、V字形に切り込まれたすみ線ガイド部Gが例示されている。このすみ線ガイド部Gは、切断進行方向に直交する方向(切断機本体20の傾動方向)について切断機本体20の傾動中心(支軸2,6の軸線)に一致している。従って、鋸歯32をベース11に対して直角に位置させた状態(直角切り)において、すみ線にすみ線ガイド部Gを位置合わせすれば、鋸歯32がすみ線に位置合わせされる。
図4に示すように傾斜支持壁部5の左側には、支軸6(従って切断機本体20の傾動中心)を中心とする円弧形状の傾斜案内溝部5aが設けられている。この傾斜案内溝部5aに固定ねじ9が挿通されている。
傾斜支持壁部5の背面側には、上記デプスガイド7に一体に設けたブラケット部7aが重ね合わせられている。上記固定ねじ9はこのブラケット部7aに締め込まれている。固定ねじ9を締め込んでブラケット部7aを傾斜支持壁部5に固定すると切断機本体20が傾動不能に固定される。固定ねじ9を緩めると、ブラケット部7aが傾斜支持壁部5に対して変位可能となり、これによりデプスガイド7ひいては切断機本体20が支軸2,6を中心にして切断進行方向左右に傾動可能な状態となる。
ブレードケース30には、開閉カバー45が開閉可能に設けられている。この開閉カバー45は鋸歯32と同じくスピンドル31を中心にして回転可能に設けられている。この開閉カバー45によって鋸歯32の主としてベース11の下面側に突き出された範囲の周縁部が覆われる。この開閉カバー45は、図示省略したばねによって閉じ方向に付勢されている。
この開閉カバー45は、切断作業時において切断材Wの端部に当接され、この当接状態で当該丸鋸盤10の切断進行方向への進行により付勢力に抗して上方(図3において時計回り方向)へ回動する(開かれる)。この開閉カバー45の後部には、ハンドル部45aが設けられている。使用者は、このハンドル部45aを上方へ移動操作することによって当該開閉カバー45を手動で開放することができる。
図3において白抜きの矢印で示すように鋸歯32はスピンドル31を中心にして反時計回り方向に回転する。従って、鋸歯32の前部とベース11の下面との交差部位において鋸歯32が切断材Wに切り込まれる。図3においてこの部位が切断部位Cとして示されている。
また、図1および図2に示すようにベース11の前端には、すみ線ガイド部Gが設けられている。本実施形態では、V字形に切り込まれたすみ線ガイド部Gが例示されている。このすみ線ガイド部Gは、切断進行方向に直交する方向(切断機本体20の傾動方向)について切断機本体20の傾動中心(支軸2,6の軸線)に一致している。従って、鋸歯32をベース11に対して直角に位置させた状態(直角切り)において、すみ線にすみ線ガイド部Gを位置合わせすれば、鋸歯32がすみ線に位置合わせされる。
以上のように構成した本実施形態の傾斜支持機構1によれば、切断機本体20は、前側の傾斜支持機構1Fと後側の傾斜支持機構1Rによってベース11の上面に傾動可能に支持されている。後側の傾斜支持機構1Rは、ベース11上に設けた傾斜支持壁部5に円弧形状の傾斜案内溝部5aを設け、この傾斜案内溝部5aに固定ねじ9を挿通し、この固定ねじ9を切断機本体20側となるデプスガイド7に一体に設けたブラケット部7aに締め込むことにより切断機本体20の傾斜位置を固定可能な構成を備えている。
これに対して、前側の傾斜支持機構1Fは、連結ブロック3を介してベース11側の傾斜支持部11aにブレードケース30の前端部を傾動可能に支持する構成とされ、後側の傾斜支持機構1Rにおける固定ねじ9、傾斜案内溝部5a、ブラケット部7a等から構成される固定構造を備えていない。このため、前側の傾斜支持機構1Rにおける傾斜支持部11aは、後側の傾斜支持機構1Rにおける傾斜支持壁部5のように上方へ大きな面積で張り出すのではなく、大幅に小型化されて1本の柱状に形成されている。
このように本実施形態の傾斜支持機構1によれば、前側の傾斜支持機構1Fにおいて従来のように切断部位C若しくはすみ線ガイド部G付近において上方へ大きな面積で張り出す部材が存在しない。このことから、モータ冷却風の吹き出し口27から吹き出された冷却風が切断部位Cだけでなくすみ線ガイド部Gに向けて直接吹き付けられるため、当該すみ線ガイド部G付近に飛散した切断粉を効率よく吹き飛ばすことができ、これによりすみ線ガイド部Gの視認性をよくすることができる。
これに対して、前側の傾斜支持機構1Fは、連結ブロック3を介してベース11側の傾斜支持部11aにブレードケース30の前端部を傾動可能に支持する構成とされ、後側の傾斜支持機構1Rにおける固定ねじ9、傾斜案内溝部5a、ブラケット部7a等から構成される固定構造を備えていない。このため、前側の傾斜支持機構1Rにおける傾斜支持部11aは、後側の傾斜支持機構1Rにおける傾斜支持壁部5のように上方へ大きな面積で張り出すのではなく、大幅に小型化されて1本の柱状に形成されている。
このように本実施形態の傾斜支持機構1によれば、前側の傾斜支持機構1Fにおいて従来のように切断部位C若しくはすみ線ガイド部G付近において上方へ大きな面積で張り出す部材が存在しない。このことから、モータ冷却風の吹き出し口27から吹き出された冷却風が切断部位Cだけでなくすみ線ガイド部Gに向けて直接吹き付けられるため、当該すみ線ガイド部G付近に飛散した切断粉を効率よく吹き飛ばすことができ、これによりすみ線ガイド部Gの視認性をよくすることができる。
また、傾斜支持部11aが柱状をなしており、かつ連結ブロック3の下部が傾斜面3c,3dによりV字形に形成されていることから、この点でも吹き出し口27から吹き出されたモータ冷却風がすみ線ガイド部Gに吹き付けられやすくなる。
また、ベース11の前部において上方へ大きく張り出す部材が存在しないため、使用者はすみ線ガイド部G(ベース11の前端部)を見やすくなり、この点で当該丸鋸盤10の使い勝手及び作業性をよくすることができる。
さらに、照明具40の前方において邪魔になる従来の傾斜支持壁部が存在しないので、当該照明具40によって切断部位Cだけでなくすみ線ガイド部Gをも直接明るく照らすことができ、この点でも当該すみ線ガイド部Gの視認性を高めることができる。また、モータ冷却風と同様、連結ブロック3の下部がV字形に形成されているので、すみ線ガイド部Gが照明具40によってより明るく照らされる。
また、従来の傾斜支持壁部に相当する部材を省略できる分だけ、ベース11の前部を短くして当該前端部と切断部位Cとの間の間隔を小さくすることができることから、例えば家屋の床面を切断する場合に当該丸鋸盤10をより壁面に近い位置まで切断(いわゆる際切り)することができるようになり、この点で当該丸鋸盤10の使い勝手をよくすることができる。
さらに、ベース11の上面に大きく張り出す従来の傾斜支持壁部に相当する部材が存在しないため、万が一当該丸鋸盤10を落下させてしまった場合に、当該傾斜支持壁部が破損することがなく、この点で当該丸鋸盤10の耐久性を高めることができる。
また、ベース11の前部において上方へ大きく張り出す部材が存在しないため、使用者はすみ線ガイド部G(ベース11の前端部)を見やすくなり、この点で当該丸鋸盤10の使い勝手及び作業性をよくすることができる。
さらに、照明具40の前方において邪魔になる従来の傾斜支持壁部が存在しないので、当該照明具40によって切断部位Cだけでなくすみ線ガイド部Gをも直接明るく照らすことができ、この点でも当該すみ線ガイド部Gの視認性を高めることができる。また、モータ冷却風と同様、連結ブロック3の下部がV字形に形成されているので、すみ線ガイド部Gが照明具40によってより明るく照らされる。
また、従来の傾斜支持壁部に相当する部材を省略できる分だけ、ベース11の前部を短くして当該前端部と切断部位Cとの間の間隔を小さくすることができることから、例えば家屋の床面を切断する場合に当該丸鋸盤10をより壁面に近い位置まで切断(いわゆる際切り)することができるようになり、この点で当該丸鋸盤10の使い勝手をよくすることができる。
さらに、ベース11の上面に大きく張り出す従来の傾斜支持壁部に相当する部材が存在しないため、万が一当該丸鋸盤10を落下させてしまった場合に、当該傾斜支持壁部が破損することがなく、この点で当該丸鋸盤10の耐久性を高めることができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えて実施することができる。例えば、電動モータ21の側部からモータ冷却風が吹き出され、これをすみ線ガイド部Gに吹き付けて切断粉の除去を行う構成を例示したが、当該構成を省略してもよい。また、照明具40を省略してもよい。これらの場合であっても、ベース11の前側において従来のアンギュラープレートが存在しないことにより、使用者はすみ線ガイド部Gを目視しやすくなり、当該丸鋸盤の使い勝手及び作業性を高めることができる。
また、切断機本体20の傾動方向について、通常は電動モータ21を水平位置から上方へ例えば最大45°程度傾斜させる範囲で当該切断機本体20を傾動させて傾斜切りを行うことから、連結ブロック3の切断進行方向左側(図2において右側)の傾斜面3dを省略してもよい。
また、切断機本体20の傾動方向について、通常は電動モータ21を水平位置から上方へ例えば最大45°程度傾斜させる範囲で当該切断機本体20を傾動させて傾斜切りを行うことから、連結ブロック3の切断進行方向左側(図2において右側)の傾斜面3dを省略してもよい。
1…傾斜支持機構
1F…前側の傾斜支持機構、1R…後側の傾斜支持機構
2…支軸
3…連結ブロック
5…傾斜支持壁部、5a…傾斜案内溝部
7…デプスガイド、7a…ブラケット部
8…固定レバー
10…丸鋸盤
11…ベース、11a…傾斜支持部
20…切断機本体
21…電動モータ
22…ハンドル部
25…ギヤヘッド部
27…モータ冷却風の吹き出し口
28…冷却ファン
30…ブレードケース
32…鋸歯
40…照明具
45…開閉カバー
W…切断材
C…切断部位
G…すみ線ガイド部
1F…前側の傾斜支持機構、1R…後側の傾斜支持機構
2…支軸
3…連結ブロック
5…傾斜支持壁部、5a…傾斜案内溝部
7…デプスガイド、7a…ブラケット部
8…固定レバー
10…丸鋸盤
11…ベース、11a…傾斜支持部
20…切断機本体
21…電動モータ
22…ハンドル部
25…ギヤヘッド部
27…モータ冷却風の吹き出し口
28…冷却ファン
30…ブレードケース
32…鋸歯
40…照明具
45…開閉カバー
W…切断材
C…切断部位
G…すみ線ガイド部
Claims (2)
- 切断材の上面に載せて移動させるベースと、該ベースの上面に前後の傾斜支持機構を介して切断進行方向側方へ傾斜可能に支持された切断機本体を備えた丸鋸盤であって、
前記切断機本体は、電動モータにより回転する円形の鋸歯と、該鋸歯の上部を覆うブレードケースを備え、
前記前側の傾斜支持機構は、前記ベースの前端に設けた傾斜支持部に支軸を介して前記ブレードケースの前端部を切断進行方向側方へ傾斜可能に支持した構成とされ、
前記後側の傾斜支持機構は、前記ベースの上面から上方へ張り出して設けた傾斜支持壁部に、前記前側の支軸と同軸に設けた後側の支軸を介して前記ブレードケースの後端部を切断進行方向側方へ傾斜可能に支持した構成とされ、
前記後側の傾斜支持機構について、前記切断機本体の傾斜位置を固定するための固定ねじを設けた傾斜支持機構。 - 請求項1記載の傾斜支持機構であって、前記電動モータの側部にモータ冷却風の吹き出し口を備え、該吹き出し口から前記ベースの前端に設けたすみ線合わせ部に前記モータ冷却風を直接吹き付け可能な構成とした傾斜支持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006163431A JP2007331044A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 丸鋸盤における切断機本体の傾斜支持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006163431A JP2007331044A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 丸鋸盤における切断機本体の傾斜支持機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007331044A true JP2007331044A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38931015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006163431A Pending JP2007331044A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 丸鋸盤における切断機本体の傾斜支持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007331044A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079119A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Ryobi Ltd | 電動切削工具 |
CN104737835A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 苏州宝时得电动工具有限公司 | 电圆锯 |
JP2018039095A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-15 | 株式会社マキタ | 携帯用切断機 |
-
2006
- 2006-06-13 JP JP2006163431A patent/JP2007331044A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011079119A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Ryobi Ltd | 電動切削工具 |
CN104737835A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 苏州宝时得电动工具有限公司 | 电圆锯 |
JP2018039095A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-15 | 株式会社マキタ | 携帯用切断機 |
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