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JP2014042988A - 切断機 - Google Patents

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JP2014042988A
JP2014042988A JP2012184773A JP2012184773A JP2014042988A JP 2014042988 A JP2014042988 A JP 2014042988A JP 2012184773 A JP2012184773 A JP 2012184773A JP 2012184773 A JP2012184773 A JP 2012184773A JP 2014042988 A JP2014042988 A JP 2014042988A
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rotary blade
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JP2012184773A
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Teruo Imai
輝雄 今井
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】切断角度が調整可能であり、かつダストボックスの容量を大きくした切断機を得る。
【解決手段】ダストボックス70がソーカバー60に対して回動自在に接続されている。この接続は、ソーカバー60における円筒状の連結部61の外周に嵌合し、連結部61の周りでダストボックス70が回動可能となるようにダストボックス70側に形成された円筒状のカバー部材を用いて行われる。このため、連結部61(開口部62)は、このダストボックス70の回動軸(ダストボックス回動軸)となる。ダストボックス70の内部には切り屑を収容できる空間が形成される。ダストボックス70をソーカバー60に対して回動可能に設けたことによって、ダストボックス70の底面において面取り形状とする箇所は、図1中の右側において局所的に設ければよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転刃具がベースに固定され、ベースの下面を被切断試料に当接させて被切断試料を切断する切断機の構造に関する。
木材、例えば木板を切断するためには、手持ち式の小型の切断機が使用されている。こうした切断機においては、回転刃具(丸鋸刃)を回転させるモーター(駆動部)がベースの上面側に固定され、丸鋸刃が部分的にベースの下面から突出する構成とされる。利用者は、被切断試料(例えば木板)にベースの下面を当接させ、切断機あるいは被切断試料を移動させることによって、切断作業を行うことができる。
この際、被切断試料における切断深さは、ベースの下面からの丸鋸刃の突出量で定まり、この突出量が調整可能な構成とされる。このためには、ベースの上面側において駆動部が回動軸(第1の回動軸)を中心として回動(第1の回動)する構成とされ、丸鋸刃の突出量が所望の値になるようにこの回動角度を作業者が調整した後で、駆動部がベースに対して固定される構成とされる。また、一般には丸鋸刃を被切断試料の上面に対して垂直に当接させ、被切断試料を上面から垂直に切断する(切断角度を垂直とする)場合が多いものの、この切断角度を垂直から外れた角度として被切断試料を切断することが必要な場合もある。こうした場合に対応するためには、駆動部が上記の第1の回動の方向と垂直な方向にも回動(丸鋸刃を構成する面と被切断試料の表面とのなす角度を変更できる回動:第2の回動)ができるような構成とされる。すなわち、駆動部及びこれによって回転する丸鋸刃をこのような2種類の回動によって回動させることによって、切断深さや切断角度を調整することができる。
また、丸鋸刃における被切断試料に当接しない領域には、作業者の安全や切り屑を飛散させないためにソーカバーも駆動部に固定して設置される。この切り屑の飛散はこのソーカバーによってある程度は抑制されるが、この切り屑を収容するために、例えば特許文献1に記載されるように、更にダストボックスも使用される場合が多い。ダストボックスはソーカバーに固定され、ダストボックスの内部は、ソーカバーに設けられた開口部を介してソーカバーで覆われた空間と連結される。丸鋸刃の運動に際して切断箇所の下流側かつ丸鋸刃の回転軸から見て丸鋸刃の外側に開口部を設けることにより、ダストボックスに高効率で切り屑を収容することができる。
特開2011−68073号公報
ここで、切断角度が調整可能となるように第2の回動ができる構成とされた場合において、特にダストボックスが取り付けられた側に駆動部を大きく傾斜させた場合、ダストボックスの下面側がベースの上面に当接することがある。このため、ダストボックスを用いる場合には、切断角度が大きく制限される。あるいは、これに対応して、ダストボックスの下面側をベースの上面に当接しないような形状とすることによってもダストボックスの下面側がベースの上面に当接することを抑制することができる。しかしながら、この場合にはダストボックスの内部の容量(切り屑を収容できる容量)が小さくなる。
すなわち、切断角度が調整可能であり、かつダストボックスの容量を大きくした切断機を得ることは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の切断機は、ベースの上面において、回転刃具が固定された回転軸を駆動する駆動部が、その回動方向が互いに異なる第1の回動、第2の回動が可能な状態とされて設置され、前記第1の回動によって前記回転刃具が前記ベースの下面から部分的に突出する突出量が調整され、前記第2の回動によって前記ベースに対する前記回転刃具の傾斜角が調整される構成を具備する切断機であって、前記ベースの上面側において前記回転刃具を覆い、前記駆動部に固定されたソーカバーと、前記ソーカバーに設けられた開口部を介して前記ソーカバーで覆われた箇所と内部が空間的に結合され、かつダストボックス回動軸を中心にして前記ソーカバーに対して回動可能な状態とされて前記ソーカバーから見て前記駆動部と反対側において前記ソーカバーに連結されたダストボックスと、を具備することを特徴とする。
本発明の切断機において、前記ダストボックス回動軸は、前記開口部内に存在する構成とされたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記回転刃具の回転方向は、回転に際して下側における前記回転刃具の外周が移動する方向が前記回転軸から前記第1の回動における回動軸である第1の回動軸に向かう方向となるように設定され、前記開口部及び前記ダストボックス回動軸は、前記回転軸よりも前記第1の回動軸のある側に設けられたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記ダストボックスの下部における前記ソーカバーから離れた側の端部は、面取り形状とされたことを特徴とする。
本発明の切断機は、前記ダストボックスにおいて、前記回転軸よりも前記第1の回動軸に近い領域においてのみ前記面取り形状とされたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記ダストボックスは、前記ベースの下面からの前記回転刃具の突出量が最大になるように調整した場合におけるダストボックスの回動位置の下端を基準として、上側にも、下側にも回動可能であることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、切断角度が調整可能であり、かつダストボックスの容量を大きくした切断機を得ることができる。
本発明の実施の形態となる切断機の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態となる切断機の断面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において用いられるダストボックスの側面図(a)、異なる2方向の断面図(b)(c)である。 本発明の実施の形態となる切断機において、回転刃具を傾斜させた際の形態を示す断面図である。 従来の切断機の一例の構成を示す側面図である。 従来の切断機の一例の断面図である。 従来の切断機の一例において用いられるダストボックスの側面図(a)、異なる2方向の断面図(b)(c)である。 従来の切断機の一例において、回転刃具を傾斜させた際の形態を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において、切断深さを浅く調整した場合の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において、回転刃具の着脱作業を行なう際の形態を示す側面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において、回転刃具の着脱作業を行なう際の形態を示す断面図である。 従来の切断機の一例の構成において、回転刃具の着脱作業を行なうためにダストボックスを取り外した際の形態を示す側面図である。 従来の切断機の他の一例の構成を示す側面図である。 従来の切断機の他の一例の構成を示す断面図である。 従来の切断機の他の一例において用いられるダストボックスの側面図(a)、異なる2方向の断面図(b)(c)である。
以下、本発明の実施の形態に係る切断機について説明する。この切断機においては、回転刃具(丸鋸刃)を回転させる駆動部が用いられ、この駆動部が、ベースの上で固定されている。被切断試料はベースの下面側に設置され、ベースの下面から突出した回転刃具によって切断がなされる。ただし、駆動部は、ベースの上で異なる2方向に回動(第1の回動、第2の回動)できる構成とされ、第1の回動によって、ベースの下面からの回転刃具の突出量が調整され、第2の回動によって、回転刃具と被切断試料の上面との間の角度(切断角度)が調整可能とされる。また、回転刃具を覆うソーカバー、ソーカバーに取り付けられ切り屑を収容するダストボックスも用いられる。
図1は、この切断機10の構成を示す側面図であり、図2は、そのA−A方向(鉛直方向)の断面図である。ここで、側面図(図1)は、回転刃具と垂直な方向(その回転軸に沿った方向)においてダストボックスが設けられた側から見た図である。この切断機10においては、ベース20の上面側に駆動部30が設置され、駆動部30によって回転刃具50が回転し、ベース20の下面側に設置された被切断試料100が切断される構成とされる。図1に示す状態は、切断機10における切断深さを最大にした状態に相当する。
図2に示されるように、駆動部30においては、モーター31がモーターハウジング32中に内蔵されている。モーターハウジング32に固定されたベアリング33、34で回転自在に支持されたモーター出力軸35でモーター31の回転出力が得られる。モーター出力軸35には冷却ファン36が取り付けられ、その回転時にはモーター31が空冷される。また、モーターハウジング32の図2における左側でモーターハウジング32に固定されたギヤケース41の内側において、モーター出力軸35の左側端部にはピニオンギヤ37が固定され、これによってその回転運動は回転駆動伝達機構40側に伝達される。
ギヤケース41内の回転駆動伝達機構40においては、ピニオンギヤ37を介して、ギヤ42が固定された回転軸43に回転運動が伝達される。回転軸43とモーター出力軸35は同一直線上にはない設定とされる。この際、回転軸43の回転速度は、切断に適した回転速度にまで減速されるように、回転駆動伝達機構40中の減速比が設定される。
図2における回転軸43の左側には、円板状でありその外周部に刃付けがなされた回転刃具50が取り外し自在に固定される(図においては刃の記載は省略されている)。このため、回転軸43に固定されたフランジ44に回転刃具50が位置決めされて支持され、フランジ45を図2中における回転刃具50の左側から締付部材(ナット等)46を用いて固定することによって、回転刃具50が回転軸43に固定される。回転刃具50(回転軸43)は、切断時には図1における反時計回りに回転する設定とされる。また、回転刃具50はベース20の下面から下側に突出する。これにより、図1に示されるように、ベース20の下側で回転刃具50は被切断試料100に当接し、回転刃具50(切断機10)が図1中の左側から右側に移動することによって、切断が行われる。
ソーカバー60は、図1におけるベース20の上側において回転刃具50を覆うように、ギヤケース41(駆動部30)に固定されて設置される。これにより、被切断試料100を切断する際に切り屑が上側で飛散することが抑制される。ソーカバー60には、円筒形状の連結部61が接続され、この円筒形状の内部が、ソーカバー60で覆われた内部に繋がる開口部62となっている。連結部61(開口部62)は、回転軸43から見て回転刃具50の外側かつ図1中の右側に設けられている。これにより、ベース20の下側で発生した切り屑がこの開口部62に達する確率が高くなる。なお、回転刃具50の着脱を容易にするために、ソーカバー60は、フランジ45、締付部材46を覆わない形状とされる。また、図2において、ダストボックス70は、ソーカバー60から見てギヤケース41(駆動部30)と反対側においてソーカバー60に接続されている。このため、図1においては駆動部30、ソーカバー60はダストボックス70に隠されている。
一方、ベース20の下側においては、回転刃具50の外周部を覆うように保護カバー63が設置される。ただし、回転刃具50のベース20よりも下側における右端部の領域は保護カバー63に覆われない設定とされ、この領域において被切断試料100の切断が行われる。保護カバー63は、回転軸43を中心にして回動可能な状態でソーカバー60の内面に設置される。この際、保護カバー63には、回転軸43を中心とした図1における反時計回り(回転軸43の回転方向と同一方向)に反発力が働くようにバネ(図示せず)が設置される。ベース20には、回転刃具50、保護カバー63が貫通するような矩形形状の長穴が形成されている。これにより、この切断機10が被切断試料100に対して図1中の左側から右側に移動した際には、保護カバー63の右端部は被切断試料100に当接し、この移動の際にも、当接した状態が維持される。切断機10が右側に移動するに従って保護カバー63は図1中で時計回りに回動し、図1中の保護カバー63の左側の部分はソーカバー60の内部に徐々に収容される。これにより、切断作業中は、切断箇所以外において回転刃具50は、ソーカバー60、保護カバー63によってカバーされる。
図1に示されるように、駆動部30(モーターハウジング32、ギヤケース41)の右側に固定された駆動部取付部47は、ベース20の上面側に固定された回動支持部21に対して、回動ピン(第1の回動軸)22を中心として、駆動部30全体が図1中でベース20に対して回動(第1の回動)が可能な設定とされる。これによって、図1における回転刃具50のベース20の下面から下側に向かう突出量が調整可能となる。回転軸43から見て駆動部取付部47と反対側には駆動部固定部48が形成されており、ベース20においては、駆動部固定部48に対応した箇所にリンク23が設置されている。リンク23には、回動ピン22を中心とした駆動部30の回動をガイドする長穴が形成されており、第1の回動に際しては、駆動部30側に固定された第1の位置決めピン81がこの長穴の中を摺動する構成とされる。第1の位置決めピン81がこの長穴中で固定されることによって、第1の回動に際しての駆動部30とベース20との間の位置関係を固定することができる。これによって、回転刃具50のベース20の下面からの突出量を固定することができ、切断深さを決めることができる。
一方、回動支持部21には、図1中において左右方向に延伸する第2の回動軸(図示せず)も設けられている。このため、駆動部30は、駆動部取付部47を介して第2の回動軸を中心とした図2中でベース20に対して回動(第2の回動)が可能な設定とされる。これに対応して、回動支持部21においては、第2の回動軸を中心とし図1中の紙面と垂直方向に延びた円弧形状の長穴が形成されており、駆動部30側に固定された第2の位置決めピン82がこの長穴の中を摺動する構成とされる。第2の位置決めピン82がこの長穴中でノブ83を用いて固定されることによって、第2の回動に際しての駆動部30とベース20との間の位置関係を固定することができる。これによって、切断角度を決めることができる。なお、この構成に対応して、リンク23も、第2の回動の方向に際して回動が自在となるような形態でベース20の上面に設置される。
切断に際しての切断機10の移動、第1の回動による回転刃具50の突出量の調整、第2の回動による切断角度の調整等のために、駆動部30(モーターハウジング32)には、図1中の上側に向かってハンドル部64が固定される。ハンドル部64とモーターハウジング32との間には、人間の指や手を入れることができるための把持空間が形成されており、利用者はハンドル部64をもつことによってこれらの操作を行うことができる。ハンドル部64におけるこの把持空間側には、スイッチ65が設けられている。利用者は、このスイッチ65を操作することによって、この切断機10のオン・オフ(回転刃具50の回転のオン・オフ)の制御を行うことができる。
図2に示されるように、ソーカバー60から見てギヤケース41と反対側において、ダストボックス70がソーカバー60に対して回動自在に接続されている。この接続は、ソーカバー60における円筒状の連結部61の外周に嵌合し、連結部61の周りでダストボックス70が回動可能となるようにダストボックス70側に形成された円筒状のカバー部材71を用いて行われる。このため、連結部61(開口部62)は、このダストボックス70の回動軸(ダストボックス回動軸)となる。ここで、ダストボックス70を最大に回動させたときに、開口部62とダストボックス70の内部が接続可能な構成であれば、ダストボックス回動軸は開口部62と異なる位置に設けても良い。但し、ダストボックス回動軸は開口部62の近傍に設けることが好ましい。更に、本実施例のようにダストボックス回動軸が開口部内に位置するように構成すれば、ソーカバー60とダストボックス70の接続箇所が常に接続された状態を保つため、簡単な構造とすることができる。
また、ダストボックス70の内部には切り屑を収容できる空間が形成される。上記の構成により、この空間は、ソーカバー60に設けられた開口部62を介して、ソーカバー60で覆われた箇所と空間的に結合されている。また、ダストボックス70が回動する際にダストボックス70を支持するために、ソーカバー60にはダストボックスリンク66、ダストボックス70側にはダストボックスガイド部72が形成される。ダストボックス70の回動に際して、ダストボックスガイド部72中に固定された第3の位置決めピン84がダストボックスリンク66に設けられた長穴の中を摺動する設定とされる。ダストボックスリンク66と第3の位置決めピン84の関係は、前記のリンク23と第1の位置決めピン81の関係と同様である。
図3は、このダストボックス70の、図1と同方向から見た側面図(a)、そのB−B方向の断面図(b)、そのC−C方向の断面図(c)である。ここで、図3(b)(c)における右側が、ソーカバー60の存在する方向となる。このダストボックス70の図3(a)中の左側における断面形状(図3(b))はほぼ矩形形状であるのに対して、その右側では、図3(c)に図示されるように、ソーカバー60から離れた側の下側端部が面取りされた形状とされる。図3(a)に示されるように、この面取りされた領域は、開口部62から離れるに従って浅くなり、B−B方向の断面(図3(b))においては面取りされた領域は存在しない。
上記の構成の切断機10を使用するに際して、利用者は、ハンドル部64をもちスイッチ65を操作することにより、回転刃具50を回転させる。この状態で、ベース100の下面を被切断試料100に当接させてから、回転刃具50を被切断試料100に当接させる。この状態で被切断試料100に対して切断機10を図1中の右側に向かって移動させることによって、被切断試料100が切断される。この際に、切断箇所から発生した切り屑は、開口部62を通り、ダストボックス70の内部の空間に収容される。この切断を行うに際し、駆動部における第1の回動によって切断深さが任意に調整され、第2の回動によって、切断角度が任意に調整される。
ここで、図4は、ベース上面においてダストボックス70がある側に駆動部30、回転刃具50が傾くように第2の回動を行って切断角度を設定した場合の、図2に対応した断面図である。図1〜3の構成においては、ダストボックス70がある側に駆動部30、回転刃具50を第2の回動によって傾斜させた場合、ダストボックス70の下側の左側(ソーカバー60から離れた側)の端部がベース20の上面に当接する。ただし、図3に示されたように、図1中におけるダストボックス70の右側の下部は面取り形状とされているために、この場合にベース20の上面と当接するのは、図3(a)における左側の領域の下部のソーカバー60から離れた側の端部である。このため、この接触が起きると、図1、図3(a)におけるダストボックス70の左側の領域に対して、開口部62を中心として時計回りにダストボックス70を回転させる力が働く。図4は、回転刃具50の傾斜角度を更に大きくしてダストボックス70の面取り形状とされた部分がベース20の上面と接した場合の形態となっている。
すなわち、上記の切断機10においては、ダストボックス70がある側に回転刃具30を大きく傾斜させることができる。あるいは、回転刃具50を大きく傾斜させた場合においても、ダストボックス70の図3(a)における左側の領域の下部は、ダストボックス70の回動によって上側に移動する。このため、ダストボックス70の図3(a)における左側の領域の下部は面取り形状とする必要がない。このために、ダストボックス70内部の空間(切り屑が収容される空間)の容積を大きくすることが可能となる。また、ダストボックス70が回動する際に、切り屑の侵入口である開口部62は全く影響を受けないために、ダストボックス70への切り屑の回収効率も低下することはない。
一方、図5は、ダストボックス170が回動しない従来の構成の切断機の、図1に対応した側面図、図6は、図2に対応した断面図(図5におけるD−D方向の断面図)である。また、図7は、この場合におけるダストボックス170について図3と同様に示した側面図(a)、そのE−E方向の断面図(b)、そのF−F方向の断面図である。また、図8は、図6の状態から回転刃具50をダストボックス170のある側に傾斜させた場合の構成を示す断面図である。ここで、ダストボックス170の形状と、ダストボックス170が回動しないために、前記の第2の回動に関わる機構は用いられていない他は、図1等と同様の構成要素が用いられているものとする。
このダストボックス170においては、回転刃具50をダストボックス170のある側に傾斜させた場合、図8に示されるように、ダストボックス170の図7(a)における左右方向の全体にわたって、その下部のソーカバー60から離れた側がベース20の上面に当接する。このため、図7に示されるように、図7(a)における左右方向の全体にわたり面取り形状とする必要がある。このため、ダストボックス170の内部の空間の容積を大きくとることが困難である。あるいは、この容積を大きくとるためには、ダストボックス170をその下部以外の領域で広げた形態とすることが必要となる。この場合には、切断機全体が大きくなるため、携帯用の小型の切断機としては好ましくない。
これに対して、上記の切断機10においては、ダストボックス70をソーカバー60に対して回動可能に設けたことによって、ダストボックス70の底面において面取り形状とする箇所は、図1中の右側において局所的に設ければよい。このため、回転刃具50のベース20に対する傾斜角度を大きくとれる設定とした場合でも、ダストボックス70の内部の容量を大きくすることができる。
なお、ダストボックス70は、ベース20の下面からの回転刃具50の突出量が最大になるように調整した場合におけるダストボックス70の回動位置の下端を基準として、上側にも下側にも回動可能であるように設定することが好ましい。これによって、回転刃具50の突出量をどう設定した場合においても、ダストボックス70がベース20の上面と当接しない設定とすることができる。
次に、上記の切断機10において、回転刃具50のベース20の下面側の突出量を小さくした場合について説明する。この調整は、前記の通り、図1において第1の回動を時計回りに行った場合に相当する。図9は、この場合における図1に対応した側面図である。この場合においては、ダストボックス70は、図1の状態から反時計回りに回動するため、図9、図3(a)におけるダストボックス70の左側の下部がベース20の上面に当接し、右側の下部とベース20の上面との間は離れた状態となる。これによって、切り屑の収容性は特に影響を受けず、ベース20の上面側においては回転刃具50はソーカバー60で覆われているという状況は変わらないため、切り屑の飛散に対しても影響はない。
この状況から回転刃具50をソーカバー60と反対側に傾斜させるように第2の回動を行った場合においても、ダストボックス70の左側がベース20の上面に当接することによって、ダストボックス70は図6中の時計回りに回動する。この傾斜角度が大きくなった場合には、図4と同様に、最終的にはダストボックス70の右側の下部のソーカバー60から離れた側の端部がベース20の上面に当接する。このため、この最終的に当接する箇所のみを面取り形状とするだけで、この動作が円滑に行われる。
すなわち、この切断機10においては、回転刃具50のベース20の下面側の突出量によらず、内部の容量が大きなダストボックス70を用いることができる。
次に、この切断機10において、回転刃具50の着脱を行う際の形態について説明する。この際においても、ダストボックス70が回動可能とされた上記の構成は有効である。
図10は、この作業のために、図1の状態からダストボックス70を時計回りの方向に回動させた構成の側面図であり、図11は、そのG−G方向の断面図である。図10に示されるように、ダストボックス70を回動させることによって、締付部材46、フランジ45を露出させることができる。これにより、工具を用いて締付部材46を取り外した後にフランジ45を取り外し、回転刃具50を回転軸43から取り外すことができる。これによって、回転刃具50の交換を容易に行うことができる。
これに対して、図5に示された従来の構成の切断機においては、この作業を行うためには、ダストボックス170を取り外した図12の形態として、締付部材46とフランジ45を露出させてから、締付部材46とフランジ45を取り外すことが必要であった。この場合には、回転刃具50の交換作業が利用者にとって煩雑になる。
あるいは、切断機を、図13にその側面図、図14にそのH−H方向の断面図をそれぞれ示す構成とすることもできる。ここでは、図15(a)に図3と同様の側面図、図15(b)にそのI−I方向の断面図、図15(c)にそのJ−J方向の断面図が示されるような形状のダストボックス270が用いられる。これにより、ダストボックス270が装着された状態においても締付部材46とフランジ45が露出するような構成とすれば、回転刃具50の交換作業に伴ってダストボックス270の取り外しを行うことは不要になる。しかしながら、この場合においては、ダストボックス270の内部の空間の容量が小さくなることは明らかである。
上記の切断機10においては、ダストボックス70がソーカバー60に対して回動する構成とされたことにより、回転刃具50の交換作業も容易となる。
なお、上記の構成においては、ダストボックス70の回動軸と、開口部62(連結部61)の中心軸が同一であるとしたが、切り屑を収容するための開口部を確保することができ、かつダストボックスをソーカバーに対して回動させることができる構成であれば、これらを同一とする必要はない。ただし、ダストボックス70の回動軸が開口部62内に存在する構成とした場合には、ダストボックス70が大きく回動した場合でも切り屑の収容性は大きく変化しないために、より好ましい。
また、駆動部をベース上において第1の回動と第2の回動をさせることのできる構成であれば、上記の機構以外の機構を用いることができ、その場合であっても、上記の構成のソーカバー、ダストボックスを用いることが有効であることは明らかである。また、ソーカバーやダストボックスの具体的形状についても、上記の構成を実現できるものであれば、任意である。
10 切断機
20 ベース
21 回動支持部
22 回動ピン(第1の回動軸)
23 リンク
30 駆動部
31 モーター
32 モーターハウジング
33、34 ベアリング
35 モーター出力軸
36 冷却ファン
37 ピニオンギヤ
40 回転駆動伝達機構
41 ギヤケース
42 ギヤ
43 回転軸
44、45 フランジ
46 締付部材
47 駆動部取付部
48 駆動部固定部
50 回転刃具(丸鋸刃)
60 ソーカバー
61 連結部
62 開口部
63 保護カバー
64 ハンドル部
65 スイッチ
66 ダストボックスリンク
70、170、270 ダストボックス
71 カバー部材
72 ダストボックスガイド部
81 第1の位置決めピン
82 第2の位置決めピン
83 ノブ
84 第3の位置決めピン
100 被切断試料

Claims (6)

  1. ベースの上面において、回転刃具が固定された回転軸を駆動する駆動部が、その回動方向が互いに異なる第1の回動、第2の回動が可能な状態とされて設置され、前記第1の回動によって前記回転刃具が前記ベースの下面から部分的に突出する突出量が調整され、前記第2の回動によって前記ベースに対する前記回転刃具の傾斜角が調整される構成を具備する切断機であって、
    前記ベースの上面側において前記回転刃具を覆い、前記駆動部に固定されたソーカバーと、
    前記ソーカバーに設けられた開口部を介して前記ソーカバーで覆われた箇所と内部が空間的に結合され、かつダストボックス回動軸を中心にして前記ソーカバーに対して回動可能な状態とされて前記ソーカバーから見て前記駆動部と反対側において前記ソーカバーに連結されたダストボックスと、
    を具備することを特徴とする切断機。
  2. 前記ダストボックス回動軸は、前記開口部内に存在する構成とされたことを特徴とする請求項1に記載の切断機。
  3. 前記回転刃具の回転方向は、回転に際して下側における前記回転刃具の外周が移動する方向が前記回転軸から前記第1の回動における回動軸である第1の回動軸に向かう方向となるように設定され、
    前記開口部及び前記ダストボックス回動軸は、前記回転軸よりも前記第1の回動軸のある側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の切断機。
  4. 前記ダストボックスの下部における前記ソーカバーから離れた側の端部は、面取り形状とされたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の切断機。
  5. 前記ダストボックスにおいて、
    前記回転軸よりも前記第1の回動軸に近い領域においてのみ前記面取り形状とされたことを特徴とする請求項4に記載の切断機。
  6. 前記ダストボックスは、前記ベースの下面からの前記回転刃具の突出量が最大になるように調整した場合におけるダストボックスの回動位置の下端を基準として、上側にも、下側にも回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の切断機。
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