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JP2007221461A - 多機能周辺装置 - Google Patents

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JP2007221461A
JP2007221461A JP2006039658A JP2006039658A JP2007221461A JP 2007221461 A JP2007221461 A JP 2007221461A JP 2006039658 A JP2006039658 A JP 2006039658A JP 2006039658 A JP2006039658 A JP 2006039658A JP 2007221461 A JP2007221461 A JP 2007221461A
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JP2006039658A
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Takahiro Ikeno
孝宏 池野
Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】装置の一部の紛失を防止すると共に、装置コストを増大させることなく、使用者の操作性を向上させることができる多機能周辺装置を提供すること。
【解決手段】ハンドセット3に配設された操作キー3eを操作することにより、各種機能を実行することができる。よって、載置された原稿が原稿載置部4に収まりきらない場合でも、ハンドセット3に配設された操作キー3eは原稿に覆われることがない。従って、原稿を曲げながら操作キーを操作するという作業が不要となるので、使用者の操作性を向上させることができる。また、操作キー3eが配設されたハンドセット3を装置本体2に有線接続したので、操作キー3eが配設されたハンドセット3を紛失することがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、多機能周辺装置に関し、特に、装置コストを低減することができると共に、使用者の操作性を向上させることができる多機能周辺装置に関するものである。
従来より、装置本体の原稿載置部に載置された原稿の画像を読み取る多機能周辺装置が知られている。例えば、特開平10−117263号公報(特許文献1)には、原稿11aが載置されるプラテンガラス11を有し、そのプラテンガラス11に載置された原稿11aの画像を読み取る装置本体と、その装置本体を操作するために設けられる操作部13bと、その操作部13bで操作された情報を表示する液晶表示器13aとを備えた複合装置が開示されている。かかる複合装置のコピー機能を使用する場合、使用者は、原稿11aをプラテンガラス11に載置してから、液晶表示器13a及び操作部13bを視認しつつ、操作部13bを操作する。これにより、装置本体によって原稿11aの画像が読み取られる。
特開平10−117263号公報
しかしながら、原稿11aがプラテンガラス11に収まりきらず液晶表示器13a及び操作部13bを覆ってしまう場合、使用者は原稿11aを曲げながら操作部13bを操作しなければならず、操作性が悪いという問題点があった。
これに対し、使用者の操作性を向上させるために、操作部13bを装置本体の側面(例えば、上部21)に配設したり、装置本体とは別体に設けた無線リモコンに操作部を配設することが考えられる。しかし、操作部を装置本体の側面に配設すると、操作部及び液晶表示器を同時に視認しつつ操作部を操作できないので、この場合にも、使用者の操作性が悪いという問題点がある。
また、装置本体とは別体に無線リモコンを設け、これに操作部を配設するものでは、一般に、操作部で操作された情報を装置本体へ発信する無線発信部が無線リモコンに必要となり、無線発信部から発信された情報を受信する無線受信部が装置本体に必要となることから、装置全体の構造が複雑になると共に、装置のコストも高くなるという問題点がある。
さらに、使用者が装置のコピー機能を使用する場合には、画像を読み取らせるために原稿11aをプラテンガラス11に載置しなければならず、原稿11aの画像がコピーされた用紙を受け取らなければならないことから、使用者は、装置本体の傍らで操作部を操作するのが通常であり、装置コストを増大させてまで装置本体とは別体に遠隔操作可能な無線リモコンを設ける必要性に乏しい。また、無線リモコンを装置本体とは別体に設けた場合には、無線リモコンを装置本体に繋げておく手段が無い為、無線リモコン自体を紛失する可能性があるという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、装置の一部の紛失を防止すると共に、装置コストを増大させることなく、使用者の操作性を向上させることができる多機能周辺装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の多機能周辺装置は、原稿が載置される原稿載置部を有し、その原稿載置部に載置された原稿の画像を読み取る装置本体と、その装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される1又は複数の操作キーと、その操作キーで操作された情報を表示する本体表示部とを備えたものであり、前記装置本体とは別体であってその装置本体に有線接続されると共に、前記操作キーの少なくとも一部が配設される外部装置を備えている。
請求項2記載の多機能周辺装置は、請求項1記載の多機能周辺装置において、前記外部装置は、その外部装置の一部である被開閉部と、その被開閉部を閉塞及び開放する開閉蓋とを備え、前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーの少なくとも一部は、その被開閉部又は開閉蓋の少なくとも一方に設けられている。
請求項3記載の多機能周辺装置は、請求項2記載の多機能周辺装置において、前記外部装置の被開閉部又は開閉蓋の少なくとも他方には、前記被開閉部又は開閉蓋の一方に設けられた操作キーで操作された情報を表示する外表示部が配設されている。
請求項4記載の多機能周辺装置は、請求項2又は3に記載の多機能周辺装置において、前記操作キーの少なくとも一部、又は前記操作キーの少なくとも一部及び前記外表示部は、前記開閉蓋が前記被開閉部に閉塞された状態で内部に設けられている。
請求項5記載の多機能周辺装置は、請求項1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置において、前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーは、前記外部装置にのみ配設されている。
請求項6記載の多機能周辺装置は、請求項1から5のいずれかに記載の多機能周辺装置において、前記多機能周辺装置は、回線が閉結された相手側装置と通話するために設けられる電話装置を備えると共に、前記外部装置は、回線が閉結された相手側装置からの音声が伝送される受話部と、回線が閉結された相手側装置へ音声を伝送する送話部とを備えている。
請求項7記載の多機能周辺装置は、請求項1から6のいずれかに記載の多機能周辺装置において、前記多機能周辺装置は、前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーにより操作されると共に、その装置本体により読み取られた原稿の画像を印刷する印刷装置を備えている。
請求項1記載の多機能周辺装置によれば、1又は複数の操作キーが操作されると、その操作キーで操作された情報が本体表示部に表示されると共に、装置本体によりその原稿載置部に載置された原稿の画像が読み取られる。この操作キーの少なくとも一部は、装置本体とは別体であってその装置本体に有線接続される外部装置に配設されている。よって、載置された原稿が原稿載置部に収まりきらない場合でも、外部装置に配設された操作キーは原稿に覆われることがない。従って、原稿を曲げながら操作キーを操作するという作業を軽減でき、その分、使用者の操作性を向上させることができるという効果がある。
また、操作キーの少なくとも一部が外部装置に配設されているので、操作キーを使用者にとって都合の良い位置に配置することができる。例えば、使用者は、使用者自身にとって操作し易い位置、又は外部装置に配設された操作キーと装置本体に設けられた本体表示部とを同時に視認し易い位置に操作キーを配置することができる。従って、使用者は、自分にとって都合の良い位置で操作キーを操作することができ、その分、使用者の操作性を向上させることができるという効果がある。
さらに、外部装置を装置本体に有線接続したので、操作キー(多機能周辺装置に必須の機能である画像読み取り機能を動作させるためのキーであり、この操作キーを紛失するようなことになれば、多機能周辺装置の本質的機能を損なう結果となる。)の少なくとも一部が配設された外部装置を紛失することがないという効果もある。
請求項2記載の多機能周辺装置によれば、請求項1記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、外部装置にはその一部である被開閉部を閉塞又は開放する開閉蓋が設けられているので、開閉蓋が設けられない場合に比べ、外部装置の表面積が大きくなる。ここで、原稿の画像を読み取るために操作される操作キーは、その少なくとも一部が被開閉部又は開閉蓋に配設されているので、外部装置の表面積が大きくなった分のスペースを活用することができる。よって、開閉蓋により被開閉部が閉塞された状態、及び開閉蓋により被開閉部が開放された状態のそれぞれの状態に合わせて、使用者が使用し易いように操作キーをレイアウトすることができるので、その分、使用者の操作性を向上させることができるという効果がある。
請求項3記載の多機能周辺装置によれば、請求項2記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、外部装置の被開閉部又は開閉蓋の少なくとも他方に配設された外表示部は、被開閉部又は開閉蓋の一方に設けられた操作キーで操作された情報を表示する。よって、原稿が原稿載置部に収まりきらず本体表示部を覆う場合でも、使用者は、操作した操作キーの情報が表示された外表示部を視認することができる。即ち、原稿を避けて本体表示部を視認する作業が不要となるので、その分、使用者の操作性を向上させることができるという効果がある。
請求項2に従属する請求項4記載の多機能周辺装置によれば、操作キーの少なくとも一部は、開閉蓋が被開閉部に閉塞された状態で内部に設けられているので、外部装置に衝撃が加わったとしても、多機能周辺装置の本質的機能を司る操作キーの少なくとも一部の損傷を防止することができるという効果がある。
請求項3に従属する請求項4記載の多機能周辺装置によれば、操作キーの少なくとも一部及び外表示部は、開閉蓋が被開閉部に閉塞された状態で内部に設けられているので、外部装置に衝撃が加わったとしても、操作キーの少なくとも一部及び外表示部の損傷を防止することができるという効果がある。
請求項5記載の多機能周辺装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーは外部装置にのみ配設されている。よって、載置された原稿が原稿載置部に収まりきらない場合でも、操作キーの全てが原稿に覆われることがない。従って、原稿を曲げながら操作キーを操作する作業が不要となるので、その分、使用者の操作性を向上させることができるという効果がある。
請求項6記載の多機能周辺装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、外部装置に設けられた受話部により回線が閉結された相手側装置からの音声が伝送され、また、その外部装置に設けられた送話部でその相手側装置へ音声を伝送することにより、外部装置は、多機能周辺装置に設けられた電話装置の受話器として機能する。よって、受話器を外部装置とは別に設ける必要がないので、その分、装置コストを低減することができるという効果がある。
逆に、多機能周辺装置自体が電話機能を有するものであれば、電話装置は標準装備として設けられているので、その電話装置自体を利用して、その受話器に操作キー及び外表示部を設ければよく、外部装置自体を別体として設ける必要がないという効果がある。
請求項7記載の多機能周辺装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の多機能周辺装置の奏する効果に加え、印刷装置は、装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーにより操作され、装置本体により読み取られた原稿の画像を印刷する。これにより、使用者は、載置された原稿が原稿載置部に収まりきらない場合でも、外部装置に配設された操作キーを操作することにより、簡単に原稿載置部に載置された原稿の画像をコピーすることができるという効果がある。
即ち、コピー機能を使用する場合、使用者は、原稿を原稿載置部に載置し、また、原稿の画像がコピーされた用紙を受け取るために装置本体の傍らで操作キーを操作するので、装置本体に有線接続された外部装置の操作キーを簡単に操作することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における多機能周辺装置1の外観斜視図である。この多機能周辺装置1は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、及び電話機能などの各種機能を備えている。
図1に示すように、多機能周辺装置1の装置本体2は箱状体に形成され、その上面前部には矩形状の液晶ディスプレイ(以下「本体LCD」と称す)6が設けられ、多機能周辺装置1の設定状態や各種の操作メッセージなどが必要に応じて表示される。なお、多機能周辺装置1が待機状態にある場合には、後述するハンドセット3の操作キー3e(図2参照)を介して設定された現在時間が本体LCD6に表示される。
本体LCD6の後方(図1左側)には、スキャナ機能の使用時やコピー機能の使用時に原稿が載置される原稿載置部4が設けられている。使用者は、原稿載置部4の上方に開閉可能に設けられる上カバー4aを開いて、各種原稿を原稿載置部4上に載置する。そして、上カバー4aを閉じてから操作キー3eを操作することにより、スキャナ機能やコピー機能などの各種機能が実行される。
装置本体2の手前側(図1手前側)には、複数枚の用紙(図示せず)を積層収容する給紙トレイ5が装置本体2の矩形状の挿入孔2aに対して挿脱可能に設けられている。給紙トレイ5に収容された用紙は、挿入孔2aへ給紙トレイ5が挿入された状態で、給紙トレイ5から装置本体2内へ給紙される。そして、装置本体2内に設けられたインクジェットプリンタ26(図3参照)で印刷された後、給紙トレイ5の上方に設けられた用紙排出部7上へ排出される。なお、用紙排出部7には、その用紙排出部7から引き出し可能な引出部7aが設けられている。使用者は、必要に応じて引出部7aを用紙排出部7から引き出すことにより、排出された用紙を落下させることなく、その用紙を用紙排出部7及び引出部7a上で保持することができる。
引出部7aの上方(図1上方)には、メモリーカード(図示せず)などの記憶媒体が挿入されるスロット部8が設けられている。メモリーカードに記憶されるデータは、メモリーカードがスロット部8へ挿入されてから多機能周辺装置1の内部へ取り込まれ、装置本体2のインクジェットプリンタ26により印刷される。
装置本体2の側面側(図1左側)には、コード2bにより装置本体2と有線接続されるハンドセット3が配設されている。ハンドセット3には、回線が閉結された相手側装置(図示せず)からの音声が伝送される受話部3aと、相手側装置へ音声を伝送する送話部3bと、「0」〜「9」などのボタンを備えた数字ボタン3cとが設けられている。これにより、ハンドセット3は、多機能周辺装置1の電話機能時における受話器として機能する。使用者は、数字ボタン3cを押下して相手側装置の電話番号を入力し、受話部3a及び送話部3bを使用して相手側装置の使用者と会話をすることができる。
また、装置本体2の側面にはフック2cが取着されており、ハンドセット3は、電話機能における通話時にはフック2cから取り上げられて使用され、電話機能における非通話時には数字ボタン3cを上方に向けてフック2c上に載置される。なお、ハンドセット3はフック2c上に載置されているので、ハンドセット3に配設される数字ボタン3c及び操作キー3e(図2(b)参照)と、装置本体2に設けられる本体LCD6とを、使用者が同時に視認し易くされている。
次に、図2を参照してハンドセット3の詳細について説明する。図2(a)は、後述する開閉蓋3hを閉じた状態のハンドセット3の平面図であり、図2(b)は、開閉蓋3hを開いた状態のハンドセット3の平面図である。
図2(a)に示すように、受話部3aと送話部3bとの間には、開閉蓋3hが設けられている。この開閉蓋3hの左側(図2(a)左側)は、ハンドセット3に設けられた蝶番3tによって回動可能となっている。使用者は、この開閉蓋3hを開閉することで、受話部3aと送話部3bとの間に設けられる被開閉部3i(図2(b)参照)を開放及び閉塞する。なお、上述した数字ボタン3cは、開閉蓋3hを閉じた状態での開閉蓋3h上に設けられている。
図2(b)に示すように、開閉蓋3hを開くと、ハンドセット3から被開閉部3iが現れる。この被開閉部3iには、ファクシミリ機能、スキャナ機能、及びコピー機能の各種機能時に操作するための操作キー3eが配設されている。操作キー3eには、MENUボタン3g、矢印ボタン3kや決定ボタン3mなどの各種ボタンが設けられている。また、開閉蓋3hには、操作キー3eの一部として、コピー機能を起動させるCOPYボタン3f、ファクシミリ機能を起動させるFAXボタン3n、及びスキャナ機能を起動させるSCANボタン3pが配設されている。また、COPYボタン3f、FAXボタン3n、及びSCANボタン3pの上方(図2(b)上方)には、外表示部としての矩形状の液晶ディスプレイ(以下「ハンドセットLCD」と称す)3dが設けられている。ハンドセットLCD3dには、本体LCD6と同様に、多機能周辺装置1の設定状態や各種の操作メッセージなどが必要に応じて表示されると共に、操作キー3eで操作された情報(例えば、コピー機能におけるコピー枚数、コピー濃度、及びコピー倍率や、スキャナ機能における解像度等)が表示される。
次に、図3を参照して多機能周辺装置1の電気的構成を説明する。図3は、多機能周辺装置1の電気的構成を示したブロック図である。図3に示すように、多機能周辺装置1は、ファクシミリユニットFU及びプリンタユニットPUの2つのユニットがインターフェイス30により相互に接続されて構成されている。ファクシミリユニットFUは、CPU11、ROM12、RAM13、EEPROM14、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下「NCU」と称す)15、モデム16、符号器17、復号器18、スキャナ19、ハンドセット3、本体LCD6、スロット部8、原稿センサ9、及び計時回路28を備えており、これらはファクシミリ制御回路20を介して相互に接続されている。
CPU11は、ファクシミリ制御回路20に接続された各部を制御したり、NCU15を介して送受信される各種の信号に基づいてファクシミリ動作を実行するものである。ROM12は、後述する図4のフローチャートに示すコピー処理を始め、CPU11により実行される制御プログラムを記憶する書換不能なメモリである。また、このROM12には、図5(a)〜(f)に示す画像が記憶される第1画像メッセージ12a、第2画像メッセージ12b、第3画像メッセージ12c、第4画像メッセージ12d、第5画像メッセージ12e、第6画像メッセージ12f、及び画像処理プログラム12gが設けられている。各画像メッセージ12a〜12fには、ハンドセットLCD3d及び本体表示部6に表示させる2つの画像メッセージがそれぞれ記憶されている(図5参照)。各画像メッセージ12a〜12fに記憶されたメッセージは、図4のフローチャートに示すコピー処理の実行に基づいて、ハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示される。これにより、使用者に対して各種情報を視認させ、或いは報知することができる。また、画像処理プログラム12gには、スキャナ19で読み取られた原稿の画像データ(RGBデータ)を印刷用データ(CMYKデータ)に変換するプログラムが書き込まれている。画像処理プログラム12gで変換された印刷用データは、後述するプリントメモリ23aへ書き込まれ、その後、後述するインクジェットプリンタ26により印刷される。
RAM13は、CPU11の実行時に参照及び更新される各種のワークメモリや各種のデータを記憶するための書換可能なメモリである。EEPROM14は書換可能な不揮発性のメモリであり、このEEPROM14に記憶されたデータは、多機能周辺装置1の電源オフ後も保持される。NCU15は電話回線52に対するダイヤル信号の送出や、電話回線52からの呼出信号の応答等の動作を行うものである。モデム16は、NCU15を介して、画像データを変調及び復調し、相手ファクシミリ装置51へ伝送すると共に、伝送制御用の各種手順信号を送受信するためのものである。
符号器17は、スキャナ19により読み取られた原稿の画像データなどを、ファクシミリ機能時に圧縮するために符号化するものであり、復号器18は、受信されたファクシミリデータなどの符号化されたデータを復号化するものである。スキャナ19は、原稿載置部4に載置された原稿の画像を読み取るためのものである。また、ファクシミリ制御回路20には、上記したハンドセット3、本体LCD6、及びスロット部8が設けられている。原稿センサ9は、原稿載置部4に原稿が載置されているかを検出するセンサである。
計時回路28は、時間(日付を含む)を計時する回路であり、多機能周辺装置1の電源オフ後も時間の計時を継続するための電池28aを備えている。この計時回路28の時間の初期設定は、ハンドセット3に配設された操作キー3eを介して行われる。計時回路28により計時される時間は、多機能周辺装置1の待機時、即ち、各動作機能の停止時にハンドセットLCD3d及び本体LCD6に出力されて時計表示が行われる。なお、ファクシミリユニットFUは、NCU15、電話回線52を介して、相手ファクシミリ装置51と接続されている。
プリンタユニットPUは、プリンタ制御回路27に接続された各部を制御する演算装置であるCPU21と、後述する図6のフローチャートに示す印刷処理を始め、CPU21により実行される制御プログラムを記憶するROM22と、上記画像処理プログラム12gで変換された印刷用データが書き込まれるプリントメモリ23aを備えたRAM23と、主装置としてのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)53が接続されるパソコン用インターフェイス(以下「PC用インターフェイス」と称す)24と、印刷用の文字等のベクトルフォントを記憶するキャラクタジェネレータ(以下「CG」と称す)25と、プリントメモリ23aに書き込まれた印刷用データを印刷するインクジェットプリンタ26とを備えている。これらはプリンタ制御回路27を介して相互に接続されている。
なお、CPU21は、RAM23のプリントメモリ23aに印刷用データがあるかを常に監視している。画像処理プログラム12gにより変換された印刷用データがプリントメモリ23aに書き込まれると、その印刷用データをインクジェットプリンタ26で給紙トレイ5(図1参照)から給紙された用紙に印刷する。
また、PC用インターフェイス24は、例えば、セントロニクス規格に準拠したパラレルインターフェイスであり、多機能周辺装置1は、このパソコン用インターフェイス24に接続されたケーブル54を介して、PC53とデータの送受信が可能にされている。
次に、図4及び図5を参照して、コピー処理について説明する。図4は、多機能周辺装置1のファクシミリユニットFUで定期的に実行されるコピー処理のフローチャートである。また、図5(a)〜図5(f)は、そのコピー処理の実行状況により変化するハンドセットLCD3d及び本体表示部6の表示状態を示した図である。
図4のコピー処理では、先ず、COPYボタン3fが押下されているか否かを確認する(S11)。COPYボタン3fが押下されていなければ(S11:No)、コピー処理を終了する。一方、使用者によりCOPYボタン3fが押下されていれば(S11:Yes)、第1画像メッセージ12aを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S12,図5(a)参照)。このとき、ハンドセットLCD3d及び本体LCD6にはそれぞれ「原稿をセットしてください」と表示される。これにより、使用者に原稿載置部4(図1参照)に原稿を載置するように促す。その後、原稿センサ9が原稿を検出したか否かを確認し(S13)、原稿センサ9が原稿を検出しなければ(S13:No)、S13の処理を繰り返し、原稿センサ9が原稿を検出するまで待機する。
そして、使用者が原稿載置部4に原稿を載置することにより、原稿センサ9が原稿を検出すると(S13:Yes)、第2画像メッセージ12bを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S14,図5(b)参照)。このとき、ハンドセットLCD3dには「設定変更」と表示され、また、本体LCD6には主に「コピーの設定をしてください」と表示される。これにより、設定変更をする場合、或いは設定変更をせずにコピーをする場合のいずれかを使用者に選択させる。
その後、MENUキー3gが押下されているか否かを確認し(S15)、MENUボタン3gが押下されていれば(S15:Yes)、使用者により設定変更処理(S16)が行われる。設定変更処理(S16)では、使用者により操作キー3eの各種ボタンが操作されることにより、画質モード切替などの各種印刷設定が行われる。設定変更処理(S16)が完了すると、処理をS14へ移行して、再度、第2画像メッセージ12bを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S14)。MENUボタン3gが押下されていなければ(S15:No)、COPYボタン3fの押下を確認する(S17)。そして、COPYボタン3fが押下されていなければ(S11:No)、処理をS15へ移行して、再度、MENUキー3gが押下されているか否かを確認する(S15)。
一方、MENUボタン3gが押下されておらず(S15:No)、COPYボタン3fが押下されていれば(S17:Yes)、第3画像メッセージ12cを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S18,図5(c)参照)。このとき、ハンドセットLCD3dには「原稿を読み取り中」と表示され、また、本体LCD6には「原稿を読取中・・・」と表示される。これにより、原稿の画像を読み取り中であることを使用者へ報知する。
その後、第4画像メッセージ12dを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S19,図5(d)参照)。このとき、ハンドセットLCD3dには「原稿を読み取り中+印字中」と表示され、また、本体LCD6には「原稿を読取中+印字中・・・」と表示される。これにより、原稿の画像を読み取り中で、且つインクジェットプリンタ26により印刷中であることを使用者へ報知する。
そして、スキャナ19で1ラインの原稿の画像を読み取り(S20)、その読み取った画像を画像処理プログラム12gで画像処理して(S21)、その画像処理した印刷用データをプリントメモリ23aへ書き込む(S22)。そして、全画像の読み取りが完了していなければ(S23:No)、処理をS20へ移行して、再度、S20からS22の処理を繰り返す。その後、全画像の読み取りが完了していれば(S23:Yes)、第5画像メッセージ12eを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させる(S24,図5(e)参照)。このとき、ハンドセットLCD3dには「印字中」と表示され、また、本体LCD6には「印字中・・・」と表示される。これにより、原稿の画像の読み取りは完了しており、あとは印刷のみであることを使用者へ報知する。
その後、プリンタユニットPUからの印刷終了指示が有ったか否かを確認する(S25)。プリンタユニットPUからの印刷終了指示とは、印刷処理のS35の処理が該当する(図6参照)。このS35の処理は、インクジェットプリンタ26での印刷が完了したことをファクシミリユニットFUへ指示するプログラムである。プリンタユニットPUからの終了指示が無かった場合(S25:No)、S25の処理を繰り返し、プリンタユニットPUからの印刷終了指示が有るまで待機する。そして、プリンタユニットPUからの印刷終了指示が有った場合(S25:Yes)、第6画像メッセージ12fを読み出し、そのメッセージをハンドセットLCD3d及び本体LCD6にそれぞれ表示させ(S26,図5(f)参照)、その後、このコピー処理を終了する。このとき、ハンドセットLCD3dには「コピー完了」と表示され、また、本体LCD6には「コピーを完了しました」と表示される。これにより、印刷を終了したことを使用者へ報知する。
次に、図6を参照して、印刷処理について説明する。図6は、多機能周辺装置1のプリンタユニットPUで定期的に実行される印刷処理のフローチャートである。
図6の印刷処理では、先ず、プリントメモリ23aに印刷用データが書き込まれているか否かを確認し(S31)、プリントメモリ23aに印刷用データが書き込まれていなければ(S31:No)、印刷処理を終了する。一方、プリントメモリ23aに印刷用データが書き込まれていれば(S31:Yes)、プリントメモリ23aの印刷用データを1ライン分インクジェットプリンタ26へ出力して印刷する(S32)。そして、プリントメモリ23aの印刷用データの印刷が全て終了していなければ(S33:No)、処理をS32へ移行し、プリントメモリ23aの印刷用データを全て印刷するまでS32からS33の処理を繰り返す。
プリントメモリ23aの印刷用データを全て印刷すると(S33:Yes)、プリントメモリ23aに書き込まれた印刷用データを消去する(S34)。そして、ファクシミリユニットFUへ印刷終了を指示し(S35)、この印刷処理を終了する。なお、S35の処理よりファクシミリユニットFUへ印刷終了の指示がされると、ハンドセットLCD3d及び本体LCD6には第6画像メッセージ12fに記憶されるメッセージ(図5(f)参照)がそれぞれ表示され、ファクシミリユニットFUにおけるコピー処理も終了する。
よって、本実施形態の多機能周辺装置1によれば、ハンドセット3に配設された操作キー3eが操作されると、その操作キー3eで操作された情報が本体LCD6に表示される。使用者は、ハンドセット3に配設された操作キー3eを操作することにより、ファクシミリ機能、スキャナ機能、及びコピー機能の各種機能を実行することができる。よって、載置された原稿が原稿載置部4に収まりきらない場合でも、ハンドセット3に配設された操作キー3eは原稿に覆われることがない。従って、原稿を曲げながら操作キーを操作するという作業が不要となるので、その分、使用者の操作性を向上させることができる。
また、操作キー3eがハンドセット3に配設されているので、操作キー3eを使用者にとって都合の良い位置に配置することができる。即ち、ハンドセット3は、電話機能の非通話時において、フック2c(図1参照)上に載置されることで、装置本体2に設けられる本体LCD6を同時に視認させ易くされている。よって、ファクシミリ機能、スキャナ機能、及びコピー機能を使用する場合、使用者は、開閉蓋3hを開くことで、ハンドセット3に配設された操作キー3eと装置本体2に設けられた本体LCD6とを同時に視認しつつ、操作キー3eを操作することができる。また、使用者は、必要に応じて、使用者自身にとって操作し易い位置へハンドセット3を移動させ、ハンドセット3に配設された操作キー3eを操作することができる。従って、その分、使用者の操作性を向上させることができる。
また、ハンドセット3を装置本体2に有線接続したので、操作キー3eが配設されたハンドセット3を紛失することがない。
また、操作キー3e及びハンドセットLCD3dは、開閉蓋3hが被開閉部3iに閉塞された状態で内部に設けられているので、ハンドセット3に衝撃が加わったとしても、多機能周辺装置1の本質的機能を司る操作キー3eの損傷を防止することができる。
また、ハンドセット3を装置本体2に有線接続したので、操作キー3eが配設されたハンドセット3を紛失することがない。
また、操作キー3e及びハンドセットLCD3dは、開閉蓋3hが被開閉部3iに閉塞された状態で内部に設けられているので、ハンドセット3に衝撃が加わったとしても、多機能周辺装置1の本質的機能を司る操作キー3eの損傷を防止することができる。
また、ハンドセット3には被開閉部3iと開閉蓋3hとが設けられているので、開閉蓋3hが設けられない場合に比べ、ハンドセット3の表面積が大きくなる。ハンドセット3に配設された操作キー3eは、開閉蓋3hを開いた状態で被開閉部3i及び開閉蓋3hに配設されているので、ハンドセット3の表面積が大きくなった分のスペースを活用することができる。
よって、ハンドセット3において、開閉蓋3hを開いた状態、及び開閉蓋3hを閉じた状態のそれぞれの状態に合わせて、使用者が使用し易いように操作キー3eをレイアウトすることができる。例えば、本実施形態のハンドセット3は、開閉蓋3hを開くと操作キー3eの各種ボタンが操作可能な状態となり、開閉蓋3hを閉じると数字ボタン3cが操作可能な状態となる。よって、電話機能を一番頻繁に使用する場合、使用者は、わざわざ開閉蓋3hを開かなくても数字ボタン3cを操作することができる。このように、電話機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、及びコピー機能の各種機能の内、使用する頻度が高い機能のボタンが開閉蓋3hを閉じた状態で操作可能になると、わざわざ開閉蓋3hを開かなくてもそのボタンを操作することができ、その分、使用者の操作性を向上させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、操作キー3eの各種ボタンの全てがハンドセット3に配設されたが、必ずしもこれに限られるものではなく、操作キー3eの一部(例えば、矢印ボタン3kや決定ボタン3m)を装置本体2に配設しても良い。また、上記実施形態では、ハンドセット3にハンドセットLCD3dを設けたが、必ずしもこれに限られるものではなく、ハンドセット3にはハンドセットLCD3dを配設しなくても良い。
また、上記実施形態では、COPYボタン3f、FAXボタン3n、及びSCANボタン3pの操作キー3eは開閉蓋3hを開くと操作可能な状態になったが、必ずしもこれに限られるものではなく、その操作キー3eは、開閉蓋3hを閉じると操作可能な状態になるように配設されても良い。かかる場合においても、その操作キー3eはハンドセット3に配設されているので、載置された原稿が原稿載置部4に収まりきらない場合でも、ハンドセット3に配設された操作キー3eは原稿に覆われることがない。よって、原稿を曲げながら操作キー3eを操作する作業を少なくすることができるので、その分、使用者の操作性を向上させることができるのである。
本発明の一実施形態における多機能周辺装置の外観斜視図である。 (a)は、開閉蓋を閉じた状態のハンドセットの平面図であり、(b)は、開閉蓋を開いた状態のハンドセットの平面図である。 多機能周辺装置の電気的構成を示したブロック図である。 多機能周辺装置のファクシミリユニットで定期的に実行されるコピー処理のフローチャートである。 (a)〜(f)は、コピー処理の実行状況により変化するハンドセットLCD3d及び本体表示部6の表示状態を示した図である。 多機能周辺装置のプリンタユニットで定期的に実行される印刷処理のフローチャートである。
符号の説明
1 多機能周辺装置
2 装置本体
3 ハンドセット(外部装置)
3a 受話部
3b 送話部
3d ハンドセットLCD(外表示部)
3e 操作キー
3h 開閉蓋
3i 被開閉部
6 本体LCD(本体表示部)

Claims (7)

  1. 原稿が載置される原稿載置部を有し、その原稿載置部に載置された原稿の画像を読み取る装置本体と、その装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される1又は複数の操作キーと、その操作キーで操作された情報を表示する本体表示部とを備えた多機能周辺装置において、
    前記装置本体とは別体であってその装置本体に有線接続されると共に、前記操作キーの少なくとも一部が配設される外部装置を備えていることを特徴とする多機能周辺装置。
  2. 前記外部装置は、その外部装置の一部である被開閉部と、その被開閉部を閉塞及び開放する開閉蓋とを備え、
    前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーの少なくとも一部は、その被開閉部又は開閉蓋の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の多機能周辺装置。
  3. 前記外部装置の被開閉部又は開閉蓋の少なくとも他方には、前記被開閉部又は開閉蓋の一方に設けられた操作キーで操作された情報を表示する外表示部が配設されていることを特徴とする請求項2記載の多機能周辺装置。
  4. 前記操作キーの少なくとも一部、又は前記操作キーの少なくとも一部及び前記外表示部は、前記開閉蓋が前記被開閉部に閉塞された状態で内部に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の多機能周辺装置。
  5. 前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーは、前記外部装置にのみ配設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多機能周辺装置。
  6. 前記多機能周辺装置は、回線が閉結された相手側装置と通話するために設けられる電話装置を備えると共に、
    前記外部装置は、回線が閉結された相手側装置からの音声が伝送される受話部と、回線が閉結された相手側装置へ音声を伝送する送話部とを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の多機能周辺装置。
  7. 前記多機能周辺装置は、前記装置本体で原稿の画像を読み取らせるために操作される操作キーにより操作されると共に、その装置本体により読み取られた原稿の画像を印刷する印刷装置を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の多機能周辺装置。
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