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JP3890580B2 - 通信端末装置および記憶媒体 - Google Patents

通信端末装置および記憶媒体 Download PDF

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JP3890580B2 JP09677798A JP9677798A JP3890580B2 JP 3890580 B2 JP3890580 B2 JP 3890580B2 JP 09677798 A JP09677798 A JP 09677798A JP 9677798 A JP9677798 A JP 9677798A JP 3890580 B2 JP3890580 B2 JP 3890580B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に代表される通信端末装置およびその通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体であって、画像データをインターネットを経由して送信する機能と、インターネットを経由しないで送信する機能とを有する通信端末装置および記憶媒体として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記通信端末装置として、たとえば、イメージスキャナで原稿を読取り、その読取った画像データをインターネットを経由して送信する機能と、インターネットを経由しないで公衆交換通信網を介して送信する機能とを備えたファクシミリ装置が知られている。
このファクシミリ装置には、送信する画像データの先頭にカバーページを付けて送信する機能が備えられている。そのカバーページには、予め、送信先名、送信元名、送信元のファクシミリ番号、または、メールアドレスおよびコメントが登録される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のファクシミリ装置は、通信経路を切替えるごとに、送信元のファクシミリ番号、または、メールアドレスを登録する部分を手入力で書き換えなければならない。たとえば、画像データをインターネットを経由して送信する場合に、カバーページの送信元の欄に送信元名および送信元のファクシミリ番号が登録されている場合は、その送信元のファクシミリ番号を送信元のメールアドレスに書換えなければならない。
また、逆に、画像データをインターネットを経由しない公衆交換通信網を介して送信する場合に、カバーページの送信元の欄に送信元名および送信元のメールアドレスが登録されている場合は、その送信元のメールアドレスを送信元のファクシミリ番号に書換えなければならない。
つまり、上記従来のファクシミリ装置は、画像データを送信する通信経路が、インターネットを経由する通信経路であるかインターネットを経由しない通信経路であるかによって、カバーページの送信元データを書換える手間がいるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、画像データを送信する通信経路が、インターネットを経由する通信経路であるかインターネットを経由しない通信経路であるかによって、カバーページの記載情報を自動的に書換えることが可能な通信端末装置および記憶媒体を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、
請求項1に記載の発明では、画像情報をインターネットを経由して送信する第1の通信経路およびインターネットを経由しない第2の通信経路のいずれかの通信経路を選択して送信する通信端末装置において、
前記画像情報を前記第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、前記画像情報を前記第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とが記憶された送信元情報記憶手段と、
前記第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定する判定手段と、
この判定手段によって前記第1の通信経路が選択されたと判定された場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第1の通信経路を介して送信し、かつ、前記判定手段によって前記第2の通信経路が選択されたと判定された場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第2の通信経路を介して送信する送信手段と、
が備えられたという技術的手段を採用する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信端末装置において、前記送信元情報記憶手段に記憶されている所定の送信元情報を選択する送信元情報選択手段が備えられており、
前記判定手段は、
前記送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、前記第1の送信元情報である場合は、前記第1の通信経路が選択されたと判定し、かつ、前記送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、前記第2の送信元情報である場合は、前記第2の通信経路が選択されたと判定するという技術的手段を採用する。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の通信端末装置において、前記画像情報の送信先を特定する送信先情報を設定する送信先情報設定手段が備えられており、
前記判定手段は、
前記送信先情報設定手段によって設定された送信先情報が、前記第1の通信経路のための情報か、前記第2の通信経路のための情報かを識別することにより選択された通信経路を判定するという技術的手段を採用する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、画像情報をインターネットを経由して送信する第1の通信経路およびインターネットを経由しない第2の通信経路のいずれかの通信経路を選択して送信する通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、
前記画像情報を前記第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、前記画像情報を前記第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とを送信元情報記憶手段に記憶する記憶プログラムと、
前記第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定するとともに、その判定結果が、前記第1の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第1の通信経路を介して送信し、かつ、前記判定結果が、前記第2の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第2の通信経路を介して送信する送信制御プログラムと、を含むコンピュータプログラムが格納されているという技術的手段を採用する。
【0009】
【作用】
請求項1ないし請求項4に記載の発明では、上記送信元情報記憶手段は、画像情報をインターネットを経由して送信する第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、画像情報をインターネットを経由しない第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とを記憶し、上記判定手段は、第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定する。そして、上記送信手段は、上記判定手段によって第1の通信経路が選択されたと判定された場合は、送信元情報記憶手段から第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第1の通信経路を介して送信し、かつ、上記判定手段によって第2の通信経路が選択されたと判定された場合は、送信元情報記憶手段から第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第2の通信経路を介して送信する。
【0010】
つまり、画像情報を送信するために選択した通信経路が、インターネットを経由する第1の通信経路である場合は、画像情報を第1の通信経路で送信する場合に用いる第1の送信元情報が自動的に選択され、これを含むカバーページを画像情報と共に送信し、インターネットを経由しない第2の通信経路である場合は、画像情報を第2の通信経路で送信する場合に用いる第2の送信元情報が自動的に選択され、これを含むカバーページを画像情報と共に送信する。
したがって、従来のように、画像データを送信する通信経路が、インターネットを経由する通信経路であるかインターネットを経由しない通信経路であるかによって、カバーページの送信元データを書換える手間を省くことができる。
【0011】
特に、請求項2に記載の発明では、上記送信元情報選択手段は、上記送信元情報記憶手段に記憶されている所定の送信元情報を選択し、上記判定手段は、上記送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、第1の送信元情報である場合は、第1の通信経路が選択されたと判定し、かつ、送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、第2の送信元情報である場合は、第2の通信経路が選択されたと判定する。
つまり、上記判定手段は、選択された送信元情報の種類によって通信経路を判定する。そして、上記送信手段は、上記判定手段によって判定された通信経路に対応する送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に送信する。
したがって、送信元情報を選択するだけで、その選択した送信元情報が含まれるカバーページを画像情報と共に送信することができるため、従来のように、通信経路によってカバーページの送信元データを書換える手間を省くことができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明では、上記送信先情報設定手段は、画像情報の送信先を特定する送信先情報を設定し、上記判定手段は、上記送信先情報設定手段によって設定された送信先情報が、第1の通信経路のための情報か、第2の通信経路のための情報かを識別することにより選択された通信経路を判定する。
つまり、上記判定手段は、送信先情報設定手段によって設定された送信先情報の種類によって通信経路を判定する。そして、上記送信手段は、上記判定手段によって判定された通信経路に対応する送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に送信する。
したがって、送信先情報を設定するだけで、その設定した送信先情報に対応する通信経路が判定され、その判定された通信経路に対応する送信元情報が含まれるカバーページを画像情報と共に送信することができるため、従来のように、通信経路によってカバーページの送信元データを書換える手間を省くことができる。
【0013】
さらに、本発明の目的は、請求項4に記載の記憶媒体によって達成することができる。
つまり、請求項4に記載の記憶媒体に格納されている記憶プログラムを通信端末装置に備えられたCPU、あるいは、通信端末装置に接続されたコンピュータに実行させることにより、画像情報を第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、画像情報を第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とを送信元情報記憶手段に記憶することができ、さらに、上記記憶媒体に格納されている送信制御プログラムを上記CPU、あるいは、コンピュータに実行させることにより、第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定するとともに、その判定結果が、第1の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、送信元情報記憶手段から第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第1の通信経路を介して送信し、かつ、判定結果が、第2の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、送信元情報記憶手段から第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第2の通信経路を介して送信することができるからである。
この記憶媒体は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、本発明の通信端末装置たるファクシミリ装置に備えられたROMとして用いられ、あるいは、ファクシミリ装置に接続されたPCにコンピュータプログラムをインストールするためのCD−ROMやFD(Flexible Disk)として用いられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通信端末装置および記憶媒体の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の通信端末装置として、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能、イメージスキャナ機能、PCファクス機能および留守録メモリ機能などの複数の機能を有する、いわゆるマルチファンクションタイプのファクシミリ装置を代表に説明する。
【0015】
最初に、本実施形態のファクシミリ装置が接続されているネットワークについて、それをブロックで示す図1を参照して説明する。
なお、以下の説明では、本実施形態のファクシミリ装置10を送信側とし、ファクシミリ装置9を受信側とする。
本実施形態のファクシミリ装置10は、電話回線1によって電話交換機2に接続されており、電話交換機2は、ファクシミリ装置10へ電子メールを配信するPOPS(Post Office Protocol Server)60に接続されている。POPS60は、送信側が契約しているSMTPサーバ(Simple Mail Transfer Protocol Server)4に接続されており、SMTPサーバ4は、インターネットAを介して、受信側が契約しているSMTPサーバ5に接続されている。
【0016】
SMTPサーバ5は、ファクシミリ装置9へ電子メールを配信するPOPS61に接続されており、POPS61は、電話交換機7に接続されており、電話交換機7は、電話回線8によって受信側のファクシミリ装置9に接続されている。また、電話交換機2および電話交換機7は、公衆通信交換網Bによって接続されている。
なお、本実施形態のファクシミリ装置10およびファクシミリ装置9は、装置に内蔵されたイメージスキャナ(図3に符号38で示す)によって読取られた画像データをインターネットA、または、インターネットAを経由しない公衆通信交換網Bを介して送受信する機能を有する。
ところで、インターネットAを経由する通信経路が、本発明の第1の通信経路に対応し、インターネットAを経由しない公衆交換通信網Bを経由する通信経路が、本発明の第2の通信経路に対応する。
【0017】
次に、本実施形態のファクシミリ装置10の構成について、その外観を示す図2を参照して説明する。
ファクシミリ装置10には、箱形状のハウジング20が備えられており、このハウジング20の上面前部には操作パネル11が設けられている。操作パネル11には、「0」〜「9」のテンキー12が設けられている。テンキー12は、送信先の送信先名、ファクシミリ番号およびメールアドレス(以下、送信先データと称する)の入力に用いる。また、テンキー12は、本発明の送信元情報たる送信元の氏名、名称、ファクシミリ番号およびメールアドレス(以下、送信元データと称する)の入力にも用いる。
【0018】
さらに、操作パネル11には、原稿の読取開始などを指示するためのスタートボタン14、画像データの送信中止などを指示するためのストップボタン13、送信先データをワンタッチで読出すための短縮ダイヤルボタン15、インターネットAを経由する送信(以下、インターネットFAX送信と称する)か、インターネットAを経由しない送信(以下、通常FAX送信と称する)かを切替えるための通信切替ボタン16、テンキー12を用いて入力された送信先データ、または、送信元データの登録を決定するための登録ボタン17、カバーページの登録内容を変更するための変更ボタン26などが設けられている。
なお、テンキー12は、送信先および送信元の氏名、名称、アドレスを設定するために、数字以外に文字や記号も入力できるようになっている。
【0019】
操作パネル11の後部には、送信先データ、送信元データ、カバーページの登録内容、ファクシミリ装置10の送受信状態、送受信結果およびファンクションなどを表示する液晶表示部(LCD)18が設けられており、この液晶表示部18の後部には、送信原稿やコピー原稿をセットする原稿セット部19が設けられている。この原稿セット部19にセットされた原稿は、ハウジング20の内部に設けられた紙送り機構(図示省略)によってハウジング20の内部へ搬送され、この搬送された原稿の画像情報は、イメージスキャナ(図3に符号38で示す)によって読み取られる。この読取られた原稿は、操作パネル11の下方に設けられた原稿排出口21を介してトレイ22上に積層可能に排出される。
【0020】
原稿セット部19の後部には、受信した画像データやPC(PersonalComputer、図3に符号48で示す)から送信された印刷データを記録するための記録用紙をセットする記録用紙セット部23が設けられている。この記録用紙セット部23には、複数枚の記録用紙を積層して収納可能な記録用紙カセット(図示省略)が着脱自在に取り付けられる。この記録用紙カセットに収納された記録用紙は、上記紙送り機構によってハウジング20の内部へ搬送され、この搬送された記録用紙には、インクジェットプリンタ(図3に符号50で示す)によって記録が行われる。この記録された記録用紙は、トレイ22の下方に設けられた記録用紙排出部24から排出される。
【0021】
また、ハウジング20の前面右下にはビデオ信号入力端子25が設けられており、このビデオ信号入力端子25に接続されたビデオカメラなどから出力されるビデオ信号は、ファクシミリ装置10の内部へ取り込まれ、インクジェットプリンタ50によって印刷される。
なお、図示しないが、ハウジング20の背面には、電話回線1(図1、図3)を接続するための通信端子と、PC48(図3)と接続するための接続ケーブル47を接続する端子とが設けられており、左側面には、送信先と通話などを行うための受話器が設けられている。
【0022】
次に、ファクシミリ装置10の電気的構成について、それをブロックで示す図3を参照して説明する。
ファクシミリ装置10には、ファクシミリユニットFUおよびプリンタユニットPUが備えられており、両ユニットは、インターフェース41によって相互に接続されている。
ファクシミリユニットFUには、送信先データ、送信元データおよびカバーページの登録内容の変更、イメージスキャナ38の動作制御、画像データの送受信制御、電子メールの送受信制御、PC48間での各種データの入出力制御などを実行するCPU30が備えられている。
【0023】
CPU30は、ファクシミリ制御回路40に接続されており、ファクシミリ制御回路40には、ROM31、RAM32およびEEPROM33が接続されている。
ここで、EEPROM33の格納内容について、それを示す図4(A)ないし図4(C)を参照して説明する。
EEPROM33には、図4(A)に示すファクシミリ番号テーブル33aが格納されている。ファクシミリ番号テーブル33aは、No.1〜No.100までの100個の送信先登録番号のそれぞれに対して、送信先名と、送信先のファクシミリ番号と、送信先のメールアドレスとが記憶可能に構成されている。また、ファクシミリ番号テーブル33aには、送信元名、送信元のファクシミリ番号および送信元のメールアドレスが登録されている。
【0024】
また、EEPROM33には、図4(B)および図4(C)に示すカバーページ70のデータが格納されている。図4(B)は、画像データを通常FAX送信する場合のカバーページの登録内容を示す説明図であり、図4(C)は、画像データをインターネットFAX送信する場合のカバーページの登録内容を示す説明図である。
カバーページ70は、送信先名を登録する送信先名登録エリア71と、送信元名を登録する送信元名登録エリア72と、送信元のファクシミリ番号、または、メールアドレスを登録する送信元識別データ登録エリア73と、コメントを登録するコメント登録エリア74とから構成されている。
【0025】
次に、ROM31には、CPU30が、送信元データをファクシミリ番号テーブル33aに記憶する処理を実行するための記憶プログラム31bと、CPU30が、画像データを通常FAXする処理、あるいは、電子メール、または、画像データの添付された電子メールをインターネットFAXする処理を実行するための送信制御プログラム31cとが格納されている。また、ROM31には、画像データ、電子メール、または、画像データの添付された電子メールを受信するための受信制御、イメージスキャナ38の動作制御などの各種制御をCPU30が実行するための制御プログラム31aが格納されている。
【0026】
さらに、RAM32は、ROM31から読出された各種プログラム、イメージスキャナ38により読取られた画像データ、受信した電子メールなどを一時的に記憶する。
ところで、短縮ダイヤルボタン15は、ファクシミリ番号テーブル33aの登録番号No.1〜No.12と対応しており、それ以外の登録番号は、テンキー12によって直接登録番号を入力することで各テーブルから読出可能になっている。
ここで、図3の説明に戻り、ファクシミリ制御回路40には、NCU(Network Control Unit)34と、モデム35と、イメージスキャナ38によってスキャンされた画像データを圧縮されたデータに変換するために符号化する符号器36と、受信された画像データの符号化されたデータを復号化する復号器37と、原稿がセットされたことを検出する原稿センサ39とが接続されている。
【0027】
プリンタユニットPUには、インクジェットプリンタ50を制御するプリンタ制御回路42が備えられており、このプリンタ制御回路42には、インクジェットプリンタ50を制御するプログラムを実行するCPU43が接続されている。また、プリンタ制御回路42には、CPU43により実行されるプログラムなどが記憶されたROM44と、CPU43の実行時に使用されるワークメモリや印刷用データを記憶するプリントメモリなどを有するRAM45と、PC48が接続されるPC用インターフェース46と、印刷用の文字などのベクトルフォントが記憶されたキャラクタジェネレータ(CG)49とが接続されている。
ところで、EEPROM33において送信元データが記憶されている記憶領域が、本発明の送信元情報記憶手段として機能する。
【0028】
次に、CPU30が実行する主な処理内容について、それを示す図5のフローチャートを参照して説明する。
CPU30は、テンキー12を操作して入力される送信元データ、または、送信先データをEEPROM33に格納されているファクシミリ番号テーブル33aに登録する送信元・送信先データ登録処理(ステップ100)と、画像データの通常FAX送信およびインターネットFAX送信を制御する送信制御処理(ステップ200)と、画像データの受信を制御する受信制御処理(ステップ300)を実行する。
【0029】
次に、CPU30がステップ100において実行する送信元・送信先データ登録処理について、それを示す図6のフローチャートを参照して説明する。
CPU30は、ファクシミリ装置10を用いて画像データを送信する者(以下、送信者と称する)が、変更ボタン26(図2)を押して送信元データ、または、送信先データを登録するファンクションになっていることを検出すると(ステップ102:Yes)、送信元データを登録する状態および送信先データを登録する状態のどちらの登録状態かを判定する(ステップ104)。
【0030】
そして、CPU30は、送信先データを登録する状態であると判定した場合は(ステップ104:送信先)、送信者のテンキー12の操作による送信先データの入力を検出すると(ステップ106:Yes)、その入力されたデータをRAM32に一時的に格納し(ステップ108)、その格納したデータを液晶表示部18に表示する(ステップ110)。送信者は、その表示を見てデータが正しく入力されたか否かを確認できる。CPU30は、次のステップ112において、登録ボタン17が押されたことを検出するまで、上記ステップ102〜ステップ110を繰り返し実行する。
【0031】
そして、送信先データの入力が終了し、送信者が、登録ボタン17を押すと、それをCPU30が検出し(ステップ112:Yes)、CPU30は、RAM32に一時的に格納されている送信先データをEEPROM33のファクシミリ番号テーブル33aに登録する(ステップ114)。
また、CPU30は、上記ステップ104において、送信元データを登録する状態であると判定した場合は(ステップ104:送信元)、送信元データの入力を検出すると(ステップ105:Yes)、上記同様に、登録ボタン17が押されるまでステップ102〜ステップ110を繰り返し実行する。そして、CPU30は、登録ボタン17が押されたことを検出すると(ステップ112:Yes)、RAM32に一時的に格納されている送信元データをEEPROM33のファクシミリ番号テーブル33aに登録する(ステップ114)。
【0032】
次に、CPU30が図5のステップ200において実行する送信制御処理について、それを示す図7ないし図9のフローチャートを参照して説明する。
図7は、CPU30が実行する上記送信制御処理を示すフローチャートである。図8は、CPU30が図7のステップ220において実行するインターネットFAX送信処理を示すフローチャートであり、図9は、CPU30が図7のステップ250において実行する通常FAX送信処理を示すフローチャートである。
【0033】
CPU30は、原稿センサ39から出力される検出信号によって原稿がセットされていることを検出すると(ステップ202:Yes)、通信切替ボタン16によって通信経路が選択されたか否かを判定する(ステップ204)。
つまり、インターネットFAX送信および通常FAX送信のいずれかが選択されたか否かを判定する(ステップ204)。
なお、このとき、送信者が、インターネットFAX送信を選択している場合は、短縮ダイヤルボタン15を押すと、ファクシミリ番号テーブル33aの中から送信先名および送信先のメールアドレスを読出す状態になり、また、通常FAXを選択している場合は、送信先名および送信先のファクシミリ番号を読出す状態になる。
【0034】
続いて、CPU30は、通信経路が選択されたと判定すると(ステップ204:Yes)、送信先が指定されたか否かを検出する(ステップ206)。続いて、CPU30は、送信先が指定されたことを検出すると(ステップ206:Yes)、その指定された送信先を示す送信先データをEEPROM33に格納されているファクシミリ番号テーブル33aの中から読出してRAM32に一時的に格納する(ステップ208)。
たとえば、送信者が、ステップ204において、インターネットFAX送信を選択し、短縮ダイヤルボタン15によって登録No.2の送信先を指定すると、ファクシミリ番号テーブル33aの中から登録No.2に対応付けられている送信先名「□□□殿」およびメールアドレス「123.@ghi.or.jp」が読出され、RAM32に一時的に格納される(ステップ208)。
【0035】
また、送信者が、ステップ204において、通常FAX送信を選択し、短縮ダイヤルボタン15によって登録No.2の送信先を指定すると、ファクシミリ番号テーブル33aの中から登録No.2に対応付けられている送信先名「□□□殿」およびファクシミリ番号「052−987−6543」が読出され、RAM32に一時的に格納される(ステップ208)。
そして、CPU30は、上記RAM32に一時的に格納した送信先データを液晶表示部18に表示する(ステップ210)。送信者は、その表示を見て指定した送信先が正しいか否かを確認できる。
【0036】
そして、CPU30は、上記ステップ204において選択された通信経路の種類を判定し(ステップ218)、インターネットを経由する通信経路であると判定した場合は(ステップ218:インターネット)、インターネットFAX送信処理を実行し(ステップ220)、インターネットを経由しない公衆交換通信網であると判定した場合は(ステップ220:公衆交換通信網)、通常FAX送信処理を実行する(ステップ250)。
【0037】
次に、CPU30が実行するインターネットFAX送信処理について図8を参照して説明する。
CPU30は、スタートボタン14が押されたことを検出すると(ステップ222:Yes)、イメージスキャナ38に原稿の読取を開始させ(ステップ224)、読取の終了を検出すると(ステップ226:Yes)、画像データをファイル化する(ステップ228)。続いて、CPU30は、送信制御プログラム31cに含まれている電子メール送信プログラムを立上げ(ステップ230)、ファクシミリ番号テーブル33aから送信元のメールアドレスを読出すとともに、その読出した送信元のメールアドレスを電子メールのカバーページ70の送信元識別データ登録エリア73(図4(C))に登録する(ステップ232)。
たとえば、図4(C)に示すように、カバーページ70の送信元識別データ登録エリア73には、送信元のメールアドレス73bとして、「brt.@stu.or.jp」が登録される。これによってインターネットFAX用のカバーページが作成される。
また、この時にステップ208でRAM32に格納した送信先名を送信先名登録エリア71に、送信元名を送信元名登録エリア72にそれぞれ格納する。送信元名については、予め固定的に登録しておいてもよい。さらに、先の処理で予めコメントなどが入力されていれば、その内容をコメント登録エリア74に登録する。この時、送信先に応じて固定のコメントを用意しておき、ファクシミリ番号テーブル33aに対応付けて格納しておけば、それを読出してコメント登録エリア74に登録するように構成することも可能である。
【0038】
そして、CPU30は、SMTPサーバ4に対してダイヤリングを行い(ステップ234)、SMTPサーバ4との接続を検出すると(ステップ236:Yes)、電子メールを送信し(ステップ238)、その送信の終了を検出すると(ステップ240:Yes)、回線を切断する(ステップ242)。
なお、SMTPサーバ4へ送信された電子メールは、SMTPサーバ4からインターネットAを経由して送信先のSMTPサーバ5へ送信され、そのSMTPサーバ5から送信先のPOPS61へ送信される。そして、ファクシミリ装置9からPOPS61へアクセスすることにより、POPS61に格納されている電子メールは、送信先であるファクシミリ装置9へ送信される。
【0039】
次に、CPU30が実行する通常FAX送信処理について図9を参照して説明する。
CPU30は、スタートボタン14が押されたことを検出すると(ステップ252:Yes)、送信制御プログラム31cに含まれている通常FAX送信プログラムを立上げ(ステップ254)、ファクシミリ番号テーブル33aから送信元のファクシミリ番号を読出すとともに、その読出した送信元のファクシミリ番号をカバーページ70の送信元識別データ登録エリア73(図4(B))に登録する(ステップ256)。
たとえば、図4(B)に示すように、カバーページ70の送信元識別データ登録エリア73には、送信元のファクシミリ番号73aとして、「052−456−7890」が登録される。これによって通常FAX用のカバーページが作成される。
【0040】
続いて、CPU30は、送信先のファクシミリ番号にてダイヤリングを行い(ステップ258)、送信先のファクシミリ装置9との接続を検出すると(ステップ260:Yes)、イメージスキャナ38に原稿の読取を開始させ(ステップ262)、その読取った画像データを送信先であるファクシミリ装置9へ送信する(ステップ264)。
そして、CPU30は、画像データがRAM32に残っていないことを検出すると(ステップ266:No)、回線を切断する(ステップ268)。
【0041】
以上のように、本実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、画像データを送信する通信経路としてインターネットAを経由する通信経路を選択した場合は、送信元識別データ登録エリア73に送信元のメールアドレス73bを登録したカバーページ70を送信することができ、かつ、インターネットAを経由しない公衆交換通信網Bを選択した場合は、送信元のファクシミリ番号73aを登録したカバーページ70を送信することができる。
つまり、本実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、インターネットFAX送信か通常FAX送信かによって、送信元識別データを手入力によってカバーページ70に登録する手間を省くことができる。
【0042】
次に、本発明第2実施形態のファクシミリ装置について図10を参照して説明する。
図10は、本第2実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPUが実行する送信制御処理を示すフローチャートである。
本第2実施形態のファクシミリ装置は、指定した送信先のデータの種類に基づいて通信経路を決定できることを特徴とする。
なお、本第2実施形態のファクシミリ装置の機械的構成は、前述の第1実施形態のファクシミリ装置と同じであるため、その説明を省略する。また、CPUが実行するインターネットFAX処理および通常FAX処理は、前述の第1実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0043】
CPU30は、原稿のセットされていることを検出し(ステップ202:Yes)、送信先の指定されたことを検出すると(ステップ206:Yes)、その指定された送信先を示す送信先データをファクシミリ番号テーブル33aから読出すとともに、RAM32に一時的に格納し(ステップ208)、その送信先データを液晶表示部18に表示する(ステップ210)。続いて、CPU30は、RAM32に一時的に格納された送信先データの種類が、メールアドレスかFAX番号かを判定する(ステップ216)。
そして、CPU30は、送信先データの種類が、メールアドレスであると判定した場合は(ステップ216:メールアドレス)、送信元のメールアドレス73bを登録したカバーページ70を付した画像データを送信するインターネットFAX送信処理を実行し(ステップ220)、ファクシミリ番号であると判定した場合は(ステップ216:FAX番号)、送信元のファクシミリ番号73aを登録したカバーページ70を付した画像データを送信する通常FAX送信処理を実行する(ステップ250)。
【0044】
たとえば、送信先データが、ファクシミリ番号テーブル33aに格納されているメールアドレス「123.@ghi.or.jp」である場合は(ステップ216:メールアドレス)、図4(C)に示すカバーページ70を付した画像データを送信するインターネットFAX送信処理を実行し(ステップ220)、「052−987−6543」である場合は(ステップ216:FAX番号)、図4(B)に示すカバーページ70を付した画像データを送信する通常FAX送信処理を実行する(ステップ250)。
【0045】
以上のように、本第2実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、指定した送信先を示すデータが、メールアドレスである場合は、送信元識別データ登録エリア73に送信元のメールアドレス73bを登録したカバーページ70を送信することができ、かつ、通常FAX送信する場合は、FAX番号である場合は、送信元のファクシミリ番号73aを登録したカバーページ70を送信することができる。
つまり、本第2実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、インターネットFAX送信か通常FAX送信かによって、送信元識別データを手入力によってカバーページ70に登録する手間を省くことができる。
【0046】
次に、本発明第3実施形態のファクシミリ装置について図11を参照して説明する。
図11は、本第3実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPUが実行する送信制御処理を示すフローチャートである。
本第3実施形態のファクシミリ装置は、指定した送信元のデータの種類に基づいて通信経路を決定できることを特徴とする。
なお、本第3実施形態のファクシミリ装置の機械的構成は、前述の第1実施形態のファクシミリ装置と同じであるため、その説明を省略する。また、CPUが実行するインターネットFAX処理および通常FAX処理は、前述の第1実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
【0047】
CPU30は、原稿の検出および送信先の指定を検出すると(ステップ202:Yes、ステップ206:Yes)、その指定された送信先を示す送信先データをファクシミリ番号テーブル33aから読出すとともに、RAM32に一時的に格納し(ステップ208)、その送信先データを液晶表示部18に表示する(ステップ210)。続いて、CPU30は、送信元データとしてFAX番号およびメールアドレスのどちらが選択されたかを判定し(ステップ212)、その選択した送信元データを表示する(ステップ214)。
そして、CPU30は、送信元データの種類が、メールアドレスであると判定した場合は(ステップ216:メールアドレス)、送信元のメールアドレス73bを登録したカバーページ70を付した画像データを送信するインターネットFAX送信処理を実行し(ステップ220)、ファクシミリ番号であると判定した場合は(ステップ216:FAX番号)、送信元のファクシミリ番号73aを登録したカバーページ70を付した画像データを送信する通常FAX送信処理を実行する(ステップ250)。
【0048】
たとえば、送信元データが、ファクシミリ番号テーブル33aに格納されている送信元のメールアドレス「brt.@stu.or.jp」である場合は(ステップ216:メールアドレス)、図4(C)に示すカバーページ70を付した画像データを送信するインターネットFAX送信処理を実行し(ステップ220)、「052−456−7890」である場合は(ステップ216:FAX番号)、図4(B)に示すカバーページ70を付した画像データを送信する通常FAX送信処理を実行する(ステップ250)。
【0049】
以上のように、本第3実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、選択した送信元を示すデータが、メールアドレスである場合は、送信元識別データ登録エリア73に送信元のメールアドレス73bを登録したカバーページ70を送信することができ、かつ、通常FAX送信する場合は、FAX番号である場合は、送信元のファクシミリ番号73aを登録したカバーページ70を送信することができる。
つまり、本第3実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、インターネットFAX送信か通常FAX送信かによって、送信元識別データを手入力によってカバーページ70に登録する手間を省くことができる。
【0050】
ところで、上記各実施形態では、画像データをインターネットAを経由して送信する場合、およびインターネットAを経由しないで送信する場合に共通のカバーページ70を用いたが、インターネットAを経由して送信する場合のために送信元のメールアドレスを登録したカバーページと、インターネットAを経由しないで送信する場合のために送信元のファクシミリ番号を登録したカバーページとをEEPROM33に個別に格納しておき、使用する通信経路に対応するカバーページをEEPROM33から個別に読出す構成を採用することもできる。
【0051】
なお、CPU30により実行される図7のステップ218が、本発明の判定手段として機能し、図8のステップ222〜ステップ242および図9のステップ252〜ステップ268が、送信手段として機能する。
また、CPU30により実行される図11のステップ212が、請求項2に記載の送信元情報選択手段として機能し、図10のステップ206が、請求項3に記載の送信先情報設定手段として機能する。
【0052】
さらに、上記各実施形態では、図5ないし図11に示した処理をファクシミリ装置10に内蔵されたCPU30が実行する場合を説明したが、ファクシミリ装置10に接続されたPC48(図3)に内蔵されたCPUに実行させることもできる。この場合、ファクシミリ装置10およびPC48が、本発明の通信端末装置として機能する。
また、イメージスキャナとPCとを接続し、そのPCに内蔵されたCPUが上記処理を実行する構成を採用することもできる。
【0053】
上記のように、PCに各処理を実行させる場合、その各処理を実行するためのコンピュータプログラムは、CD−ROMやFDなどの記憶媒体に記憶され、その記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムは、PCに備えられたドライブを用いてインストールされる。
この場合、上記コンピュータプログラムが、図6のステップ102〜ステップ114を含むものである場合は、そのコンピュータプログラムは、請求項4に記載の記憶プログラムに対応し、上記図7のステップ218、図8のステップ222〜ステップ242および図9のステップ252〜ステップ268を含むものである場合は、そのコンピュータプログラムは、請求項4に記載の送信制御プログラムに対応する。
【0054】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、インターネットを経由しない第2の通信経路で送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とを記憶する送信元情報記憶手段と、第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定する判定手段と、その判定手段によって第1の通信経路が選択されたと判定された場合は、送信元情報記憶手段から第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第1の通信経路を介して送信し、かつ、上記判定手段によって第2の通信経路が選択されたと判定された場合は、送信元情報記憶手段から第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第2の通信経路を介して送信する送信手段とを備えるため、画像情報を送信する通信経路によって、送信元情報などのカバーページの記載情報を書換える手間のいらない通信端末装置を実現することができる。
【0055】
特に、請求項2に記載の発明によれば、送信元情報記憶手段に記憶されている所定の送信元情報を選択する送信元情報選択手段と、その送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、第1の送信元情報である場合は、第1の通信経路が選択されたと判定し、かつ、送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、第2の送信元情報である場合は、第2の通信経路が選択されたと判定する判定手段とを備えるため、送信元情報を選択するだけで、その選択した送信元情報が含まれる適切なカバーページを画像情報と共に送信することができる。
したがって、従来のように、通信経路によってカバーページの送信元情報などの記載情報を書換える手間を省くことができる。
【0056】
また、請求項3に記載の発明によれば、画像情報の送信先を特定する送信先情報を設定する送信先情報設定手段と、その送信先情報設定手段によって設定された送信先情報が、第1の通信経路のための情報か、第2の通信経路のための情報かを識別することにより選択された通信経路を判定する判定手段とを備えるため、送信先情報を設定するだけで、その設定した送信先情報に対応する通信経路が判定され、その判定された通信経路に対応する送信元情報が含まれる適切なカバーページを画像情報と共に送信することができる。
したがって、従来のように、通信経路によってカバーページの送信元情報などの記載情報を書換える手間を省くことができる。
【0057】
また、請求項4に記載の発明によれば、上記第1の送信元情報と、第2の送信元情報とを送信元情報記憶手段に記憶する記憶プログラムと、第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定するとともに、その判定結果が、第1の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、送信元情報記憶手段から第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第1の通信経路を介して送信し、かつ、判定結果が、第2の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、送信元情報記憶手段から第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを画像情報と共に第2の通信経路を介して送信する送信制御プログラムと、を含むコンピュータプログラムが格納されている記憶媒体であるため、その記憶媒体に格納されているコンピュータプログラムをファクシミリ装置に備えられたCPU、あるいは、ファクシミリ装置に接続されたコンピュータに実行させることにより、請求項1に記載の効果を奏するファクシミリ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のファクシミリ装置が接続されているネットワークをブロックで示す説明図である。
【図2】本発明実施形態のファクシミリ装置の外観を示す説明図である。
【図3】図2に示すファクシミリ装置の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】図4(A)は、ファクシミリ番号テーブルの構成を示す説明図であり、図4(B)は、画像データを通常FAX送信する場合のカバーページの登録内容を示す説明図であり、図4(C)は、画像データをインターネットFAX送信する場合のカバーページの登録内容を示す説明図である。
【図5】CPU30が実行する主な処理内容を示すフローチャートである。
【図6】CPU30が図5のステップ100において実行する送信元・送信先データ登録処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明第1実施形態のCPU30が図5のステップ200において実行する送信制御処理を省略して示すフローチャートである。
【図8】本発明第1実施形態のCPU30が図7のステップ220において実行するインターネットFAX送信処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明第1実施形態のCPU30が図7のステップ250において実行する通常FAX送信処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明第2実施形態のCPU30が図5のステップ200において実行する送信制御処理を省略して示すフローチャートである。
【図11】本発明第3実施形態のCPU30が図5のステップ200において実行する送信制御処理を省略して示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置
30 CPU
33 EEPROM
33a ファクシミリ番号テーブル
70 カバーページ
73 送信元識別データ登録エリア
73a 送信元のファクシミリ番号(第2の送信元情報)
73b 送信元のメールアドレス(第1の送信元情報)
A インターネット(第1の通信経路)
B 公衆交換通信網(第2の通信経路)

Claims (4)

  1. 画像情報をインターネットを経由して送信する第1の通信経路およびインターネットを経由しない第2の通信経路のいずれかの通信経路を選択して送信する通信端末装置において、
    前記画像情報を前記第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、前記画像情報を前記第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とが記憶された送信元情報記憶手段と、
    前記第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定する判定手段と、
    この判定手段によって前記第1の通信経路が選択されたと判定された場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第1の通信経路を介して送信し、かつ、前記判定手段によって前記第2の通信経路が選択されたと判定された場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第2の通信経路を介して送信する送信手段と、
    が備えられたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記送信元情報記憶手段に記憶されている所定の送信元情報を選択する送信元情報選択手段が備えられており、
    前記判定手段は、
    前記送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、前記第1の送信元情報である場合は、前記第1の通信経路が選択されたと判定し、かつ、前記送信元情報選択手段によって選択された送信元情報が、前記第2の送信元情報である場合は、前記第2の通信経路が選択されたと判定することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 前記画像情報の送信先を特定する送信先情報を設定する送信先情報設定手段が備えられており、
    前記判定手段は、
    前記送信先情報設定手段によって設定された送信先情報が、前記第1の通信経路のための情報か、前記第2の通信経路のための情報かを識別することにより選択された通信経路を判定することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  4. 画像情報をインターネットを経由して送信する第1の通信経路およびインターネットを経由しない第2の通信経路のいずれかの通信経路を選択して送信する通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、
    前記画像情報を前記第1の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第1の送信元情報と、前記画像情報を前記第2の通信経路を介して送信する場合の送信元を特定する第2の送信元情報とを送信元情報記憶手段に記憶する記憶プログラムと、
    前記第1および第2の通信経路のいずれの通信経路が選択されたかを判定するとともに、その判定結果が、前記第1の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第1の送信元情報を読出すとともに、その読出した第1の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第1の通信経路を介して送信し、かつ、前記判定結果が、前記第2の通信経路が選択されたという判定結果である場合は、前記送信元情報記憶手段から前記第2の送信元情報を読出すとともに、その読出した第2の送信元情報を含むカバーページを前記画像情報と共に前記第2の通信経路を介して送信する送信制御プログラムと、を含むコンピュータプログラムが格納されていることを特徴とする記憶媒体。
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