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JP2006051836A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP2006051836A
JP2006051836A JP2004232561A JP2004232561A JP2006051836A JP 2006051836 A JP2006051836 A JP 2006051836A JP 2004232561 A JP2004232561 A JP 2004232561A JP 2004232561 A JP2004232561 A JP 2004232561A JP 2006051836 A JP2006051836 A JP 2006051836A
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zigzag
pneumatic tire
tire
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main groove
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Tsunetaka Nakamata
常隆 仲俣
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】 ブロックパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、石噛みを防止しつつ、トラクション性能及びウェット性能を向上させる。
【解決手段】 タイヤ周方向Rにジグザグ状に延びる主溝1、2と主溝1、2同士を連結する横溝3によってブロック4が形成された空気入りタイヤにおいて、
少なくともタイヤ幅方向Wの最外側にある主溝1の側壁5の傾斜角度がジグザグの山部6aからジグザグの谷部6bにかけて減少するように変化している空気入りタイヤとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブロックパターンを備えた空気入りタイヤに関し、トラクション性能及びウェット性能の向上と石噛みの防止に関する。
リブパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向に延びる主溝を直線状ではなくジグザグ状にしてトラクション性能や制動性能を向上させてきた。更に、特許文献1に開示された空気入りタイヤでは、ジグザグの山部からジグザグの谷部にかけて、主溝の側壁の傾斜が減少するように変化させている。その結果、摩耗が進行するにつれて、トレッド表面に出現するジグザグの振幅が大きくなり、トラクション性能の向上が図られている。
特開2001−187518号公報
トラクション性能やウェット性能を更に向上させるため、主溝同士を連結する横溝を設けてブロックパターンを採用する必要がある。しかし、主溝と横溝とが交差した箇所に、石が挟まって石が抜けなくなる石噛みと呼ばれる現象が発生しやすくなる問題があった。
したがって、本発明の目的は、ブロックパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、石噛みを防止しつつ、トラクション性能及びウェット性能を向上させることにある。
上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、請求項1に記載の発明は、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる主溝と前記主溝同士を連結する横溝とによってブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
少なくともタイヤ幅方向の最外側にある主溝の側壁の傾斜角度がジグザグの山部からジグザグの谷部にかけて減少するように変化している空気入りタイヤとした。
主溝の側壁の傾斜角度がジグザグの山部からジグザグの谷部にかけて減少するように変化させることにより、摩耗が進行するにつれてトレッド表面に出現する主溝のジグザグの振幅が大きくなる。その結果、摩耗中期以降においてもトラクション性能やウェット性能の向上が図られる。
請求項2に記載の発明は、前記ジグザグの谷部の傾斜角度及び前記ジグザグの山部の傾斜角度が0〜25度の範囲にある請求項1に記載の空気入りタイヤとした。
側壁の傾斜角度が0度未満であると、石噛みや溝底のクラックが発生しやすくなることがある。また、25度を超えると、耐摩耗性能が劣化し摩耗が進行しやすくなることがある。
請求項3に記載の発明は、接地長内に前記ジグザグの山部の数が3〜10個ある請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
接地長内のジグザグの山部の数が2以下であると、トラクション性能の向上が不十分となることがある。逆に、11以上であると、ジグザグの間隔が狭くなり石噛みが発生しやすくなることがある。
本発明によれば、主溝の側壁の傾斜角度がジグザグの山部からジグザグの谷部にかけて減少するように変化させることにより、摩耗中期以降においてもトラクション性能やウェット性能の向上が図られる。また、側壁の傾斜角度やジグザグの山部の数を所定の範囲にすることにより、石噛みや溝底のクラックを防止し、また耐摩耗性を向上させることができる。
以下、図面を用いて、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのパターンを示す概略図である。1はタイヤ幅方向Wの最外側にある主溝、2は主溝1以外の主溝、3は主溝1、2を連結する横溝である。主溝1、2はタイヤ周方向Rにジグザグ状に延び、主溝1、2及び横溝3によってブロック4が区画されている。
図2(a)は図1のA−A断面を示す図である。ジグザグの山部6aの側壁5の傾斜角度はβ、ジグザグの谷部6bの側壁5の傾斜角度はαであり、α<βとなっている。図1のC−C断面を示す図2(c)においても同様である。両者の中間位置に相当するB−B断面では、図2(b)に示すように、側壁5の傾斜角度は両側において(α+β)/2となっている。
すなわち、主溝1の側壁5は傾斜しているが、ジグザグの山部6aからジグザグの谷部6bにかけて側壁5の傾斜角度がβからαへ減少するように変化している。その結果、摩耗が進行するにつれて、トレッド表面に出現する主溝1のジグザグの振幅がd1からd2へ大きくなり、トラクション性能やウェット性能の向上が図られる。なお、d2はd1の1.1〜2.5倍が好ましい。1.1倍未満であると効果が乏しく、2.5倍を超えると排水性が損なわれることがある。
図2に示した主溝の断面形状の他、様々な断面形状とすることができる。例えば、図3(a)は、山部6a側の側壁5の一部の傾斜角度をβからβ’(>α)へ小さくした例である。図3(b)は、谷部6b側の側壁5の一部の傾斜角度を0度にした例である。図3(c)は、主溝1の溝底に更に細溝7を刻んだ例である。
なお、側壁5の傾斜角度α、βはいずれも0度〜25度の範囲にあることが好ましい。この範囲より角度が小さいと、石噛みや溝底のクラックが発生しやすくなることがある。この範囲より角度が大きいと、耐摩耗性能が劣化し、摩耗が進行しやすくなることがある。
接地長内のジグザグの山部6aの数は3〜10が好ましい。2以下であると、トラクション性能の向上が不十分となることがある。11以上であると、ジグザグの間隔が狭くなり石噛みが発生しやすくなることがある。ここで、接地長とは、JATMAによって規定された内圧及び100%荷重における接地面のタイヤ周方向長さを言う。
タイヤ幅方向W最外側以外の主溝2についても側壁の傾斜を変化させることができる。しかし、トレッド中央部では石噛みが発生しやすいことから、タイヤ幅方向W最外側の主溝1にのみ側壁の傾斜をつけることが好ましい。
実施例として本発明に係る空気入りタイヤ及び従来例に係る空気入りタイヤをそれぞれ試作して性能評価を行った。実施例に係るタイヤは図1に示したパターンを備え、従来例に係るタイヤは図1に示したパターンを備え、主溝側壁の傾斜角度を10度に固定している。主溝の寸法は表1に示すとおりである。タイヤサイズは11R22.5、リムサイズは22.5×8.25、空気圧は700kPa、JATMA規定の100%荷重として、車軸形式2−Dのトラック車両の前輪に装着して性能評価を行った。
表1において、トラクション性能は、新品時及び各摩耗時においてドライ路面走行時の摩擦係数を示す。ウェット性能は、ウェット路面走行時の摩擦係数を示す。いずれも新品時の従来例の値を100とした指数で表し、指数が大きいほど性能がよいことを示す。表1によれば、実施例タイヤにおいては、従来例に比べて摩耗が進行しても性能低下の程度が低くなっている。
Figure 2006051836
次に、主溝の傾斜角度を変化させたタイヤを試作して性能評価を行った。評価タイヤは図1に示したパターンを備え、主溝の寸法は表1と同様である。タイヤサイズは11R22.5、リムサイズは22.5×8.25、空気圧は700kPa、JATMA規定の100%荷重として、車軸形式2−Dのトラック車両の前輪に装着して、舗装路を時速50km〜80kmで50000km走行し性能評価を行った。
表2において、耐摩耗性能は、トレッド全体の摩耗量の逆数を示す。耐偏摩耗性能は、同一ブロック内での周方向の摩耗段差量及びショルダーブロックとセンターブロックとの摩耗量の差を示す。耐石噛み性能は、溝に挟まった石の個数の逆数を示す。耐クラック性能は、発生したクラックの長さと深さの和の逆数を示す。いずれもα=5度、β=10度のタイヤの値を100とした指数で表し、指数が大きいほど性能がよいことを示す。
Figure 2006051836
表2によれば、側壁の傾斜角度が0〜25度の範囲にあれば、耐摩耗性能及び耐偏摩耗性能と耐石噛み性能及び耐クラック性能とが両立されている。
次に、ジグザグの山部の個数を変化させたタイヤを試作して性能評価を行った。評価タイヤは図1に示したパターンを備え、主溝の寸法は表1と同様である。タイヤサイズは11R22.5、リムサイズは22.5×8.25、空気圧は700kPaとした。50t圧縮試験機を用いて、直径10mmの鉄球を主溝と横溝とが交差する位置に押し込んだ後、鉄球を抜き取るのに必要な荷重を測定した。
表3に示すように、接地長当たりのジグザグの山部が10以下であると、容易に石が抜けるので石噛みの発生が防止される。
Figure 2006051836
本発明に係る空気入りタイヤのパターンを示す概略図である。 (a)は図1のA−A断面、(b)は図1のB−B断面、(c)は図1のC−C断面をそれぞれ示す図である。 (a)〜(c)は主溝断面形状の例を示す図である。
符号の説明
1、2 主溝
3 横溝
4 ブロック
5 側壁

Claims (3)

  1. タイヤ周方向にジグザグ状に延びる主溝と前記主溝同士を連結する横溝とによってブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
    少なくともタイヤ幅方向の最外側にある主溝の側壁の傾斜角度がジグザグの山部からジグザグの谷部にかけて減少するように変化している空気入りタイヤ。
  2. 前記ジグザグの谷部の傾斜角度及び前記ジグザグの山部の傾斜角度が0〜25度の範囲にある請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 接地長内に前記ジグザグの山部の数が3〜10個ある請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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