JP2005155196A - 受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 輸送効率及び作業性を向上させるとともに、横木部材の木口面を柱に押し付けることによって、より強固に接合することができる受け金具,連結金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法の提供を目的とする。
【解決手段】 建築用接合金具を用いた建築用木部材の接合方法であって、立設された柱4の受け金具2のあご掛け24に、梁5に取り付けられた受けボルト62を係止する工程と、受け金具2の連結孔29a,29bを介して連結金具3のドリフトピン孔36a,36bにドリフトピン64を装入することにより、梁5を柱側に移動させ、梁5の木口面55を柱4に当接させる工程とを有する。
【選択図】 図5a
【解決手段】 建築用接合金具を用いた建築用木部材の接合方法であって、立設された柱4の受け金具2のあご掛け24に、梁5に取り付けられた受けボルト62を係止する工程と、受け金具2の連結孔29a,29bを介して連結金具3のドリフトピン孔36a,36bにドリフトピン64を装入することにより、梁5を柱側に移動させ、梁5の木口面55を柱4に当接させる工程とを有する。
【選択図】 図5a
Description
本発明は、建築物の木材を接合する際に用いる金具とその接合方法に関し、特に、輸送効率及び作業性を向上させるとともに、横木部材を縦木部材に強固に接合することができる受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法に関する。
従来、梁等の横木部材と柱等の縦木部材を接合する建築用木部材の接合方法として、ほぞ加工やぬき加工を木材に施し、これら木材どうしを組み合わせて接合する方法が用いられてきた。
しかし、近年では、建築用接合金具を用いて横木部材と縦木部材を接合すると、木材どうしを組み合わせて接合するより強固に接合でき、かつ、施工現場での作業効率を向上させることができることから、様々な構造の建築用接合金具が提案されている。
しかし、近年では、建築用接合金具を用いて横木部材と縦木部材を接合すると、木材どうしを組み合わせて接合するより強固に接合でき、かつ、施工現場での作業効率を向上させることができることから、様々な構造の建築用接合金具が提案されている。
たとえば、文献1には、一対の対称なフック材からなり、フック材が、それぞれ板材を直角に折り曲げて取付部と係止部を形成し、取付部には、取付用のボルト孔を形成し、係止部には、上向きのフックを形成した木造建築物における梁受け金具の技術が開示されている。
この梁受け金具は、取付部が柱にボルト及びナットにより固定され、梁の木口面に装入される係止部が、係止用のボルト及びロックピンを介して、梁と接合され、十分な接合強度で梁を柱に仕口接合することができる。
この梁受け金具は、取付部が柱にボルト及びナットにより固定され、梁の木口面に装入される係止部が、係止用のボルト及びロックピンを介して、梁と接合され、十分な接合強度で梁を柱に仕口接合することができる。
また、特許文献1には、柱に固定される背板部と、この背板部の左右両側から屈曲して梁を固定する一対の側板とを有する木造建築物の固定金具であって、背板部に柱に食い込ませる楔片を形成し、側板の切欠孔に抜け止め部を形成した木造建築物の固定金具の技術が開示されている。
この技術は、梁に貫通する支軸の垂直上向き方向の遊動を規制する抜け止め部を形成するとともに、円弧孔と支軸との嵌合により、梁に形成するボルト孔と側板の貫通孔とを位置決めしたものであるから、地震時などにおいて支軸が抜け止めされ、耐震性を向上することができるとともに、背板部に突設する楔片が柱に食い込み、柱と固定金具との接合強度を高めることができる。
この技術は、梁に貫通する支軸の垂直上向き方向の遊動を規制する抜け止め部を形成するとともに、円弧孔と支軸との嵌合により、梁に形成するボルト孔と側板の貫通孔とを位置決めしたものであるから、地震時などにおいて支軸が抜け止めされ、耐震性を向上することができるとともに、背板部に突設する楔片が柱に食い込み、柱と固定金具との接合強度を高めることができる。
また、特許文献2には、胴差しの端部に装着するための支持ボルト孔が穿設され、かつ、接合部にドッキングアンカーと接合ボルト孔が穿設された一対のドッキングプレートと、柱に固定するためのボルト孔を穿設した固定板から、ドッキングプレートと連結する一対の対向した連結板が突設され、かつ、連結板に、ボルト孔が穿設され、さらに、ドッキングアンカーを係止する係止部材を設けた接合金具本体と、からなる建築用接合金具の技術が開示されている。
この建築用接合金具は、接合金具自体の構造が単純で、かつ、建築用接合材に複雑な仕口加工を行わなくてもすむといった特徴を有している。
この建築用接合金具は、接合金具自体の構造が単純で、かつ、建築用接合材に複雑な仕口加工を行わなくてもすむといった特徴を有している。
さらに、特許文献3には、接合基板の上端に形成した凹入切欠の、自由端側の側縁に圧接する押圧片を、切込溝に係合して一方の木材に外部から回動操作可能に枢着するとともに、押圧片に連設した操作部片を、切込溝を通じて一方の木材の上方に没入可能に突出させた木材接合装置の技術が開示されている。
この技術によれば、他方の木材の引寄せ操作を確実に行なうことができ、また、引寄せ量を変えることができる。
この技術によれば、他方の木材の引寄せ操作を確実に行なうことができ、また、引寄せ量を変えることができる。
しかしながら、文献1に開示された梁受け金具は、柱に固定されるとともに、係止用のボルト及びロックピンによって木製の梁が係止部に接合されるので、係止用のボルト及びロックピンを、梁の木口面から所定距離だけ内側に挿入する必要があった。このため、係止部の突出量が長くなり、工場において梁受け金具の固定された柱をトラック等で施工現場に輸送する際、金具が場所をとって多くの柱を運ぶことができなかった。
また、梁を柱に接合させる際、梁を梁受け金具に落とし込みながら、梁の木口面を柱に押し込まれた状態で当接するので、作業性の点で改良の余地があった。
また、梁を柱に接合させる際、梁を梁受け金具に落とし込みながら、梁の木口面を柱に押し込まれた状態で当接するので、作業性の点で改良の余地があった。
さらに、特許文献1に開示された固定金具は、文献1に開示された梁受け金具と同様に、柱に固定すると側板の突出量が長くなり、工場において固定金具の固定された柱をトラック等で施工現場に輸送する際、側板が場所をとって多くの柱を運ぶことができないといった問題があった。
また、特許文献2に開示された建築用接合金具は、柱に固定される接合金具本体と、胴差しに固定されるドッキングプレートをボルトで固定することができるものの、作業性の点で改良の余地があった。
また、特許文献3に開示された木材接合装置は、押圧片を回転させることにより、木材を引き寄せることができるものの、木材を引き寄せた後に木材どうしをボルトで固定する必要があり、接合作業として引き寄せ作業と固定作業を行なわなければならず、作業性が悪いといった問題があった。さらに、押圧片を回転させるために複雑な構造となり、製造原価のコストダウンを図ることができないといった問題があった。
また、上記第一の問題に対しては、押圧片を回転させる操作部片のスペースを確保するために、接合基板の水平方向長さ(突出量)を短くすることができず、輸送効率が低いといった問題を解決することはできない。
また、上記第一の問題に対しては、押圧片を回転させる操作部片のスペースを確保するために、接合基板の水平方向長さ(突出量)を短くすることができず、輸送効率が低いといった問題を解決することはできない。
本発明は、上記諸問題を解決すべく、輸送効率及び作業性を向上させるとともに、横木部材の木口面を柱に押し付けることによって、より強固に接合することができる受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法の提供を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の受け金具は、固定板と、この固定板の両側から突設された一対の側板とを有する受け金具であって、前記固定板に、該受け金具を縦木部材へ固定するためのボルト孔を設け、前記一対の側板に、横木部材に取り付けられた棒状部材が係止され、かつ、該棒状部材が前記縦木部材側に移動可能な、あご掛けを設けた構成としてある。
このようにすると、棒状部材をあご掛けに係止してから縦木部材側に移動させることができるので、横木部材を縦木部材に落とし込むとき、横木部材の木口面と縦木部材との間に隙間を設けることができる。この隙間によって、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、作業性が向上することにより、現場での施工作業を安全に行なうことができる。
このようにすると、棒状部材をあご掛けに係止してから縦木部材側に移動させることができるので、横木部材を縦木部材に落とし込むとき、横木部材の木口面と縦木部材との間に隙間を設けることができる。この隙間によって、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、作業性が向上することにより、現場での施工作業を安全に行なうことができる。
また、本発明の受け金具は、前記あご掛けが、前記棒状部材を上方から落とし込むための開口部と、前記棒状部材を縦木部材側に移動させるための水平方向に長径な切欠とからなる構成としてある。
このようにすると、棒状部材を上方から係止することができ、また、縦木部材側に容易に移動させることができる。
このようにすると、棒状部材を上方から係止することができ、また、縦木部材側に容易に移動させることができる。
また、本発明の受け金具は、前記側板における前記あご掛けの下方縦方向に、前記横木部材を受け金具に連結するための連結部材を装入する連結孔を複数穿設し、このうち、前記あご掛けの最も近い位置にある連結孔と前記あご掛けとの距離を、複数の連結孔間の距離よりも短くした構成としてある。
このようにすると、あご掛けの内部における棒状部材のがたつきを、あご掛けの最も近い位置にある連結孔に装入した連結部材が効果的に抑制することができる。
このようにすると、あご掛けの内部における棒状部材のがたつきを、あご掛けの最も近い位置にある連結孔に装入した連結部材が効果的に抑制することができる。
また、本発明の建築用接合金具は、縦木部材に固定される受け金具と横木部材に固定される連結金具とからなり、前記受け金具と連結金具とを連結部材を用いて接合する建築用接合金具であって、前記受け金具は、前記縦木部材に固定されたときに、該縦木部材から突出する一対の側板を有し、この側板に、前記連結金具に取り付けられた棒状部材が係止されかつ該棒状部材が前記縦木部材側に移動可能なあご掛けと、前記あご掛けの下方に形成した、前記連結部材を装入する連結孔を設けてあり、前記連結金具は、前記横木部材の端部に固定されたときに、該横木部材の端面に係入する一対の連結板を有し、この連結板に、前記横木部材へ固定するための固定孔,前記縦木部材に固定された受け金具に係止される前記棒状部材が挿入される孔,及び,前記受け金具に連結するための前記連結部材が装入される連結孔を設けてある。
このように、本発明は、受け金具及び連結金具からなる建築用接合金具としても有効であり、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、受け金具の側板の突出量(水平方向長さ)を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
このように、本発明は、受け金具及び連結金具からなる建築用接合金具としても有効であり、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、受け金具の側板の突出量(水平方向長さ)を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
また、本発明の建築用接合金具は、前記連結金具の連結板の上部端面又は下部端面の少なくとも一つを、前記横木部材の上面又は下面と対応する位置に設けた構成としてある。
このようにすると、連結板の上部端面又は下部端面の少なくとも一つを、横木部材の上面位置又は下面位置に合わせることにより、横木部材に対する連結金具の垂直方向の位置決めを行なうことができ、連結金具を横木部材に固定する際の作業性を改善することができる。
このようにすると、連結板の上部端面又は下部端面の少なくとも一つを、横木部材の上面位置又は下面位置に合わせることにより、横木部材に対する連結金具の垂直方向の位置決めを行なうことができ、連結金具を横木部材に固定する際の作業性を改善することができる。
また、本発明の建築用接合金具は、前記一対の連結板の木口側端部に接合板を設け、横断面コ字状に形成した構成としてある。
このようにすると、接合板が補強板として機能し、連結金具の機械的強度を向上させることができる。また、接合板を横木部材の木口面に当接させることにより、横木部材に対する連結金具の水平方向の位置決めを行なうことができ、連結金具を横木部材に固定する際の作業性を改善することができる。
このようにすると、接合板が補強板として機能し、連結金具の機械的強度を向上させることができる。また、接合板を横木部材の木口面に当接させることにより、横木部材に対する連結金具の水平方向の位置決めを行なうことができ、連結金具を横木部材に固定する際の作業性を改善することができる。
また、本発明の建築用木部材の接合方法は、上記請求項4〜6のいずれかに記載の建築用接合金具を用いた建築用木部材の接合方法であって、前記受け金具を前記縦木部材に固定する工程と、前記連結金具を前記横木部材に固定する工程と、前記受け金具のあご掛けに係止される棒状部材を、前記連結金具に取り付ける工程と、立設された前記縦木部材の前記受け金具のあご掛けに、前記横木部材に取り付けられた前記棒状部材を係止する工程と、前記受け金具の連結孔と前記連結金具の連結孔に前記連結部材を装入することにより、前記棒状部材を前記縦木部材側に移動させる工程と、を有する方法としてある。
このように、本発明は、建築用木部材の接合方法としても有効であり、横木部材を容易に縦木部材に落とし込むことができ、さらに、連結金具を受け金具に脱落しないように固定することができる。
このように、本発明は、建築用木部材の接合方法としても有効であり、横木部材を容易に縦木部材に落とし込むことができ、さらに、連結金具を受け金具に脱落しないように固定することができる。
また、本発明の建築用木部材の接合方法は、前記受け金具の連結孔と前記連結金具の連結孔に前記連結部材を装入し、前記横木部材を前記縦木部材側に移動させることにより、前記横木部材の端面を前記縦木部材に当接させている。
このようにすると、横木部材の端面を縦木部材に当接させることができ、接合強度を向上させることができる。
このようにすると、横木部材の端面を縦木部材に当接させることができ、接合強度を向上させることができる。
また、本発明の建築用木部材の接合方法は、前記縦木部材に凹部を形成し、この凹部に前記受け金具を固定した構成としてある。
このようにすると、施工現場で固定する代わりに、あらかじめ工場内で受け金具を縦木部材に固定した場合であっても、縦木部材からの側板の突出量を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
このようにすると、施工現場で固定する代わりに、あらかじめ工場内で受け金具を縦木部材に固定した場合であっても、縦木部材からの側板の突出量を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
本発明における受け金具によれば、棒状部材をあご掛けに係止してから縦木部材側に移動させることができるので、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、作業性が向上することにより、より安全に現場での作業を行なうことができる。
また、本発明における建築用接合金具によれば、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。さらに、受け金具の側板の横幅を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
また、本発明における建築用接合金具によれば、横木部材を縦木部材に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。さらに、受け金具の側板の横幅を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
本発明における建築用木部材の接合方法によれば、横木部材を容易に縦木部材に落とし込むことにより、高所作業の安全性を高めることができる。また、横木部材の端面を縦木部材に当接させることができ、接合強度を向上させることができる。さらに、縦木部材からの側板の突出量を短くすることができるので、受け金具が固定された縦木部材を効率よく輸送することができる。
[受け金具]
図1は、本発明にかかる受け金具の概略図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
同図において、受け金具2は、固定板21と、この固定板21の水平方向の両側から正面方向に突設された一対の側板22とからなっている。
この受け金具2は、通常、一枚の金属板をプレス加工により折り曲げて成形されるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、固定板21に側板22を溶接した構造としてもよい。
図1は、本発明にかかる受け金具の概略図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
同図において、受け金具2は、固定板21と、この固定板21の水平方向の両側から正面方向に突設された一対の側板22とからなっている。
この受け金具2は、通常、一枚の金属板をプレス加工により折り曲げて成形されるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、固定板21に側板22を溶接した構造としてもよい。
固定板21は、細長い矩形平板状であり、ボルト孔23aが、固定板21の上部,中部及び下部に穿設してある。また、各ボルト孔23aの下方にボルト孔23bを並設してあり、このようにすると、固定位置に応じてボルト孔23a,23bのいずれか一方を選択することができ、二つの受け金具2を、柱4の同じ高さ位置に直交する状態で固定することができる。
なお、固定板21の形状は、上記形状に限定されるものではなく、縦木部材に応じて様々な形状とすることができる。たとえば、縦木部材が円柱である場合には、固定板21は、円柱の側面形状に対応した曲面を有する板状とすることができる。
なお、固定板21の形状は、上記形状に限定されるものではなく、縦木部材に応じて様々な形状とすることができる。たとえば、縦木部材が円柱である場合には、固定板21は、円柱の側面形状に対応した曲面を有する板状とすることができる。
側板22は、上部に、梁5の端部に取り付けられた受けボルト62(図6参照)が係止され、かつ、この受けボルト62が柱側に移動可能なあご掛け24が設けてある。また、あご掛け24の下方縦方向に、梁5を受け金具2に連結するためのドリフトピン64を装入する連結孔29a,29bを穿設してある。
なお、本実施形態では、中段部と下部にそれぞれ連結孔29a,29bを設けてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、三箇所以上に連結孔を穿設する構造としてもよい。
なお、本実施形態では、中段部と下部にそれぞれ連結孔29a,29bを設けてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、三箇所以上に連結孔を穿設する構造としてもよい。
あご掛け24は、水平方向に長径な、中心Aと中心Bが距離L1だけ離れた長穴状の切欠25であり、上部に、受けボルト62を上方から落とし込むための開口部26を有する構造としてある。このようにすると、梁5の端部を上方から受け金具2に向けて降下させることにより、受けボルト62をあご掛け24に容易に係止することができ、また、受けボルト62を柱側に容易に移動させることができる。
ここで、好ましくは、あご掛け24の梁側の梁側上端27を柱側上端28より低くし、梁側上端27及び柱側上端28からあご掛け24の開口部26に向かって斜面27a及び斜面28aを設けた構造とするとよい。これにより、受けボルト62は、斜面27a,28aにガイドされた状態で開口部26に落とし込まれるので、受けボルト62をより容易に係止できる。
また、あご掛け24に最も近い位置にある連結孔29aとあご掛け24との距離を、連結孔29aと連結孔29bとの距離よりも短くするとよい。このようにすると、あご掛け24の内部における受けボルト62のがたつきを、あご掛け24の最も近い位置にある連結孔29aに装入したドリフトピン64が効果的に抑制することができる。
このように、受け金具2は、受けボルト62をあご掛け24に係止してから柱側に移動させることができるので、梁5を柱4に落とし込むとき、梁5の木口面と55柱4との間に隙間L3(図6参照)を設けることができる。この隙間L3によって、梁5を柱4に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、作業性が向上することにより、より安全に現場での高所作業を行なうことができる。
[建築用接合金具]
図2は、本発明にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
同図において、建築用接合金具1は、柱4に固定される受け金具2と梁5に固定される連結金具3とからなり、受け金具2と連結金具3とを連結部材としてのドリフトピン64(図5a参照)を用いて接合する構成としてある。
なお、受け金具2は、図1に示すものと同様な構成としてある。
図2は、本発明にかかる建築用接合金具の概略斜視図を示している。
同図において、建築用接合金具1は、柱4に固定される受け金具2と梁5に固定される連結金具3とからなり、受け金具2と連結金具3とを連結部材としてのドリフトピン64(図5a参照)を用いて接合する構成としてある。
なお、受け金具2は、図1に示すものと同様な構成としてある。
次に、連結金具3について、図面を参照して説明する。
図3は、本発明にかかる建築用接合金具の連結金具の概略図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
同図において、連結金具3は、一対の対向した連結板31と接合板32とからなっており、一対の連結板31の木口側端部に接合板32を設け、横断面コ字状に形成してある。
この連結金具3は、通常、一枚の金属板をプレス加工により折り曲げて成形されるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、接合板32に連結板31を溶接した構造としてもよい。
図3は、本発明にかかる建築用接合金具の連結金具の概略図であり、(a)は正面図を、(b)は側面図を、(c)は上面図を示している。
同図において、連結金具3は、一対の対向した連結板31と接合板32とからなっており、一対の連結板31の木口側端部に接合板32を設け、横断面コ字状に形成してある。
この連結金具3は、通常、一枚の金属板をプレス加工により折り曲げて成形されるが、この構造に限定されるものではなく、たとえば、接合板32に連結板31を溶接した構造としてもよい。
連結板31は、矩形平板状であり、梁中央側の端部の上部,中段部及び下部に、固定ピン孔34が穿設してある。この固定ピン孔34には、連結金具3を梁5に固定するための固定ピン61(図5a参照)が嵌入される。
また、連結板31は、木口面側に、柱4に固定された受け金具2のあご掛け24に係止される受けボルト62が挿入される受けボルト孔35を穿設してある。
なお、あご掛け24に係止される棒状部材は、受けボルト62に限定されるものではなく、たとえば、受けドリフトピンなどを使用することもできる。
また、連結板31は、木口面側に、柱4に固定された受け金具2のあご掛け24に係止される受けボルト62が挿入される受けボルト孔35を穿設してある。
なお、あご掛け24に係止される棒状部材は、受けボルト62に限定されるものではなく、たとえば、受けドリフトピンなどを使用することもできる。
連結板31は、受けボルト孔35の下方縦方向に、梁5を受け金具2に連結するためのドリフトピン64を装入するドリフトピン孔36a,36bを穿設してある。
連結板31の上部には、連結金具3の垂直方向の位置を決める上部端面33を設けてある。このようにすると、連結金具3を梁5へ固定するとき、上部端面33を梁5の上面に合わせることにより垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
また、上部端面33の代わりに、図4に示すストッパー33aを設けてもよく、このようにすると、ストッパー33aを梁5の上面に係止することにより垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
連結板31の上部には、連結金具3の垂直方向の位置を決める上部端面33を設けてある。このようにすると、連結金具3を梁5へ固定するとき、上部端面33を梁5の上面に合わせることにより垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
また、上部端面33の代わりに、図4に示すストッパー33aを設けてもよく、このようにすると、ストッパー33aを梁5の上面に係止することにより垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
このように、連結金具3は、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができるとともに、接合板32が補強板として機能し、連結金具3の機械的強度を向上させることができる。
上記建築用接合金具1は、柱4に固定された受け金具2と梁5に固定された連結金具3を、ドリフトピン64を用いて連結することにより、梁5を柱4に接合する。
ところで、仮に、連結金具3を用いないで梁5を柱4に固定しようとすると、ドリフトピン64を直接梁5に挿入しなければならない。このため、ドリフトピン64と梁5との固定強度を確保するには、梁5の木口面から梁中央側へ所定の距離(たとえば、約100mm〜130mm)だけ離してドリフトピン64を挿入する必要がある。このようにすると、ドリフトピン64の位置に応じて、柱4に固定する受け金具2の側板22の突出量を長くする必要がある。そして、受け金具2の側板22の水平方向長さ(突出量)が長くなると、受け金具2を固定した柱4をトラックで施工現場に輸送する際、受け金具2が場所をとって多くの柱4を搭載することができず輸送効率が低下する。
しかし、本実施形態の建築用接合金具1によれば、連結金具3は、梁5の木口面から梁中央側へ所定の距離(たとえば、約100mm〜130mm)だけ離して挿入される固定ピン61によって、梁5に強固に固定され、さらに、梁5の木口面から梁中央側へ所定の距離(たとえば、約30mm)だけ離して挿入されるドリフトピン64によって、受け金具2と強固に接合される。したがって、受け金具2の側板22は、梁5の木口面から梁中央側へ所定の距離(たとえば、約30mm)だけ離して挿入されるドリフトピン64に対応できる突出量(たとえば、約48mm)があればよく、突出量を短くすることができる。これにより、受け金具2を固定した柱4をトラックで施工現場に輸送する際、受け金具2が場所をとらなくなるので多くの柱4を搭載することができ、輸送効率を大幅に改善することができる。
このように、建築用接合金具1は、梁5を柱4に容易に落とし込むことができ、作業性を向上させることができる。また、受け金具2の側板22の突出量(横幅)を短くすることができるので、受け金具2が固定された柱4を効率よく輸送することができる。
[建築用木部材の接合方法]
図5aは、本発明にかかる建築用木部材の接合方法を説明するための概略軸組み分解図を示している。
また、図5bは、本発明にかかる建築用木部材の接合方法を説明するための概略軸組み姿図を示している。
図5a,5bにおいて、本発明にかかる建築用木部材の接合方法は、上記建築用接合金具1を用いた建築用木部材の接合方法であって、受け金具2を柱4に固定する工程と、連結金具3を梁5に固定する工程と、受け金具2のあご掛け24に係止される受けボルト62を、連結金具3に取り付ける工程とを有している。
図5aは、本発明にかかる建築用木部材の接合方法を説明するための概略軸組み分解図を示している。
また、図5bは、本発明にかかる建築用木部材の接合方法を説明するための概略軸組み姿図を示している。
図5a,5bにおいて、本発明にかかる建築用木部材の接合方法は、上記建築用接合金具1を用いた建築用木部材の接合方法であって、受け金具2を柱4に固定する工程と、連結金具3を梁5に固定する工程と、受け金具2のあご掛け24に係止される受けボルト62を、連結金具3に取り付ける工程とを有している。
受け金具2を柱4に固定する工程では、梁5を接合する位置に応じて、ボルト孔(図示せず)が穿設された柱4に、ボルト65,平ワッシャー63及びナット66を用いて受け金具2を固定する(図6参照)。
連結金具3を梁5に固定する工程では、連結金具3の形状に応じて、木口面に溝51及び切込溝52が形成され、さらに、側面に固定ピン孔53,受けボルト孔及びドリフトピン孔54が切込溝52を貫通して穿設される。続いて、梁5の切込溝52に、連結金具3を上方から係入する。この際、連結金具3の上部端面33を、梁5の上面に合わせて垂直方向の位置を決めることができ、また、溝51の端面に連結金具3の接合板32を当接させて水平方向の位置を決めることができる。また、連結金具3の水平方向の位置は、梁5の上面に目印を付けておくことによっても、容易に位置決めすることができる。
続いて、固定ピン61を固定ピン孔53に嵌入して、連結金具3を梁5に固定する。
続いて、固定ピン61を固定ピン孔53に嵌入して、連結金具3を梁5に固定する。
受けボルト62を、連結金具3に取り付ける工程では、ワッシャー63の付いたボルト62をボルト孔(図示せず)に挿入し、反対側から突き出たボルト62の先端にワッシャー63を挿入し、ダブルナットによりボルト62を固定する。
なお、上記の工程は、通常、工場内で行なわれるので、安全かつ作業性よく行なうことができる。
なお、上記の工程は、通常、工場内で行なわれるので、安全かつ作業性よく行なうことができる。
次に、受け金具2が固定された柱4及び連結金具3が固定された梁5は、施工現場に運ばれ、柱4は基礎(図示せず)上に立設される。
そして、立設された柱4の受け金具2のあご掛け24に、梁5に取り付けられた受けボルト62を係止する。この際、受けボルト62は、あご掛け24の前後に形成された斜面27a,28aにガイドされるので、受けボルト62を容易かつ安全にあご掛け24に落とし込む(係止する)ことができる。
そして、立設された柱4の受け金具2のあご掛け24に、梁5に取り付けられた受けボルト62を係止する。この際、受けボルト62は、あご掛け24の前後に形成された斜面27a,28aにガイドされるので、受けボルト62を容易かつ安全にあご掛け24に落とし込む(係止する)ことができる。
ここで、あご掛け24に係止された受けボルト62は、図6(a)に示すように、あご掛け24内を柱4側に距離L1だけ移動可能である。また、連結孔29a,29bとドリフトピン孔36a,36bとの重なり距離L2は、L2+L1=(ドリフトピン64の直径)の関係となっている。すなわち、連結金具3のドリフトピン孔36a,36bは、受け金具2の連結孔29a,29bに対して、梁中央部側に距離L1だけ偏心している。
そして、連結孔29a,29b及びドリフトピン孔36a,36bにドリフトピン64を装入(嵌入)することにより、連結孔29a,29b及びドリフトピン孔36a,36bの中心が一致し、連結金具3を柱側に距離L1だけ引き寄せることができる(図6(b)参照。)。
そして、連結孔29a,29b及びドリフトピン孔36a,36bにドリフトピン64を装入(嵌入)することにより、連結孔29a,29b及びドリフトピン孔36a,36bの中心が一致し、連結金具3を柱側に距離L1だけ引き寄せることができる(図6(b)参照。)。
また、受けボルト62をあご掛け24に落とし込む(係止する)ときは、梁5の木口面55は、柱4の表面に対して距離L3だけ離れている。
したがって、L3=L1となるように連結金具3を梁5に固定すると、ドリフトピン64を装入することにより、梁5は、柱側に引き寄せられ、梁5の木口面55は、柱4に当接する。
ここで、好ましくは、梁5の木口面55と柱4との間の隙間(距離L3)より、連結板31のドリフトピン孔36a,36bと側板22の連結孔29a,29bとの水平方向の偏心量(距離L1)が大きくなるように(すなわち、L1>L3となるように)するとよい。このようにすると、梁5の木口面55が柱4に押し付けられて、当接面に摩擦力が作用するので、梁5を柱4にさらに強固に接合することができる。
したがって、L3=L1となるように連結金具3を梁5に固定すると、ドリフトピン64を装入することにより、梁5は、柱側に引き寄せられ、梁5の木口面55は、柱4に当接する。
ここで、好ましくは、梁5の木口面55と柱4との間の隙間(距離L3)より、連結板31のドリフトピン孔36a,36bと側板22の連結孔29a,29bとの水平方向の偏心量(距離L1)が大きくなるように(すなわち、L1>L3となるように)するとよい。このようにすると、梁5の木口面55が柱4に押し付けられて、当接面に摩擦力が作用するので、梁5を柱4にさらに強固に接合することができる。
このように、本発明は、建築用木部材の接合方法として有効であり、梁5を容易に柱4に落とし込むことにより、高所作業の安全性を高めることができる。また、梁5の木口面55を柱4に当接させることができ、接合強度を向上させることができる。
なお、受け金具2を柱4に固定する方法は、上記方法に限定されるものではなく、たとえば、図7に示すように、柱4に座ぐりして凹部41を形成し、この凹部41に受け金具2を固定してもよい。
ここで、好ましくは、凹部41の底面に、金属製の平板からなる敷きプレート67を釘等により固定し、この敷きプレート67に受け金具2を載置した状態で固定するとよい。このようにすると、受け金具2の固定強度を高めることができる。
このようにすると、施工現場で固定する代わりに、あらかじめ工場内で受け金具2を柱4に固定した場合であっても、柱4からの側板22の突出量(距離L4)をさらに短くすることができる。これにより、受け金具2を固定した柱4をトラックで施工現場に輸送する際、受け金具2がさらに場所をとらなくなるのでより多くの柱4を搭載することができ、輸送効率をさらに改善することができる。
ここで、好ましくは、凹部41の底面に、金属製の平板からなる敷きプレート67を釘等により固定し、この敷きプレート67に受け金具2を載置した状態で固定するとよい。このようにすると、受け金具2の固定強度を高めることができる。
このようにすると、施工現場で固定する代わりに、あらかじめ工場内で受け金具2を柱4に固定した場合であっても、柱4からの側板22の突出量(距離L4)をさらに短くすることができる。これにより、受け金具2を固定した柱4をトラックで施工現場に輸送する際、受け金具2がさらに場所をとらなくなるのでより多くの柱4を搭載することができ、輸送効率をさらに改善することができる。
また、上記連結金具3は、一対の連結板31を接合板32で連結した構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、図8に示すように、独立した連結板71からなる連結プレート7を二枚使用してもよい。
この連結プレート7は、上部に、梁5の上面に対応する上部端面72を設け、さらに、受けボルト62の代わりに受けドリフトピン74が嵌入される受けドリフトピン孔73を穿設してある。
なお、その他の構成は、連結金具3とほぼ同様としてある。
また、上部端面72の代わりに、水平方向に折り曲げられたストッパー(図示せず)を設けてもよく、これにより、垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
この連結プレート7は、上部に、梁5の上面に対応する上部端面72を設け、さらに、受けボルト62の代わりに受けドリフトピン74が嵌入される受けドリフトピン孔73を穿設してある。
なお、その他の構成は、連結金具3とほぼ同様としてある。
また、上部端面72の代わりに、水平方向に折り曲げられたストッパー(図示せず)を設けてもよく、これにより、垂直方向の位置が決まるので、作業性を向上させることができる。
本発明の受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法は、梁と柱を接合する構成としてあるが、横木部材は梁に限定されるものではなく、たとえば、胴差しや桁でもよい。また、縦木部材は柱に限定されるものではなく、たとえば、つかでもよい。
さらに、本発明の受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法は、たとえば、受け金具を横木部材(梁など)に固定し、連結金具を横木部材(梁など)に固定することにより、横木部材どうしの接合にも適用が可能である。
さらに、本発明の受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法は、たとえば、受け金具を横木部材(梁など)に固定し、連結金具を横木部材(梁など)に固定することにより、横木部材どうしの接合にも適用が可能である。
1 建築用接合金具
2 受け金具
3 連結金具
4 柱
5 梁
7 連結プレート
21 固定板
22 側板
23a,23b ボルト孔
24 あご掛け
25 切欠
26 開口部
27 梁側上端
27a 斜面
28 柱側上端
28a 斜面
29a,29b 連結孔
31 連結板
32 接合板
33 上部端面
33a ストッパー
34 固定ピン孔
35 受けボルト孔
36a,36b ドリフトピン孔
41 凹部
42 ボルト孔
51 溝
52 切込溝
53 固定ピン孔
54 ドリフトピン孔
55 木口面
56 ボルト・ナットスペース
61 固定ピン
62 受けボルト
63 ワッシャー
64 ドリフトピン
65 ボルト
66 ナット
67 敷きプレート
71 連結板
72 上部端面
73 受けドリフトピン孔
74 受けドリフトピン
2 受け金具
3 連結金具
4 柱
5 梁
7 連結プレート
21 固定板
22 側板
23a,23b ボルト孔
24 あご掛け
25 切欠
26 開口部
27 梁側上端
27a 斜面
28 柱側上端
28a 斜面
29a,29b 連結孔
31 連結板
32 接合板
33 上部端面
33a ストッパー
34 固定ピン孔
35 受けボルト孔
36a,36b ドリフトピン孔
41 凹部
42 ボルト孔
51 溝
52 切込溝
53 固定ピン孔
54 ドリフトピン孔
55 木口面
56 ボルト・ナットスペース
61 固定ピン
62 受けボルト
63 ワッシャー
64 ドリフトピン
65 ボルト
66 ナット
67 敷きプレート
71 連結板
72 上部端面
73 受けドリフトピン孔
74 受けドリフトピン
Claims (9)
- 固定板と、この固定板の両側から突設された一対の側板とを有する受け金具であって、
前記固定板に、該受け金具を縦木部材へ固定するためのボルト孔を設け、
前記一対の側板に、横木部材に取り付けられた棒状部材が係止され、かつ、該棒状部材が前記縦木部材側に移動可能な、あご掛けを設けたことを特徴とする受け金具。 - 前記あご掛けが、前記棒状部材を上方から落とし込むための開口部と、前記棒状部材を縦木部材側に移動させるための水平方向に長径な切欠とからなることを特徴とする請求項2記載の受け金具。
- 前記側板における前記あご掛けの下方縦方向に、前記横木部材を受け金具に連結するための連結部材を装入する連結孔を複数穿設し、このうち、前記あご掛けの最も近い位置にある連結孔と前記あご掛けとの距離を、複数の連結孔間の距離よりも短くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の受け金具。
- 縦木部材に固定される受け金具と横木部材に固定される連結金具とからなり、前記受け金具と連結金具とを連結部材を用いて接合する建築用接合金具であって、
前記受け金具は、
前記縦木部材に固定されたときに、該縦木部材から突出する一対の側板を有し、
この側板に、前記連結金具に取り付けられた棒状部材が係止されかつ該棒状部材が前記縦木部材側に移動可能なあご掛けと、前記あご掛けの下方に形成した、前記連結部材を装入する連結孔を設けてあり、
前記連結金具は、
前記横木部材の端部に固定されたときに、該横木部材の端面に係入する一対の連結板を有し、
この連結板に、前記横木部材へ固定するための固定孔,前記縦木部材に固定された受け金具に係止される前記棒状部材が挿入される孔,及び,前記受け金具に連結するための前記連結部材が装入される連結孔を設けてあることを特徴とした建築用接合金具。 - 前記連結金具の連結板の上部端面又は下部端面の少なくとも一つを、前記横木部材の上面又は下面と対応する位置に設けたことを特徴とする請求項4記載の建築用接合金具。
- 前記一対の連結板の木口側端部に接合板を設け、横断面コ字状に形成したことを特徴とする請求項4又は5記載の建築用接合金具。
- 上記請求項4〜6のいずれかに記載の建築用接合金具を用いた建築用木部材の接合方法であって、
前記受け金具を前記縦木部材に固定する工程と、
前記連結金具を前記横木部材に固定する工程と、
前記受け金具のあご掛けに係止される棒状部材を、前記連結金具に取り付ける工程と、
立設された前記縦木部材の前記受け金具のあご掛けに、前記横木部材に取り付けられた前記棒状部材を係止する工程と、
前記受け金具の連結孔と前記連結金具の連結孔に前記連結部材を装入することにより、前記棒状部材を前記縦木部材側に移動させる工程と、
を有することを特徴とする建築用木部材の接合方法。 - 前記受け金具の連結孔と前記連結金具の連結孔に前記連結部材を装入することにより、前記横木部材を前記縦木部材側に移動させ、前記横木部材の端面を前記縦木部材に当接させることを特徴とする請求項7記載の建築用木部材の接合方法。
- 前記縦木部材に凹部を形成し、この凹部に前記受け金具を固定したことを特徴とする請求項7又は8記載の建築用木部材の接合方法。
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JP2003396020A JP2005155196A (ja) | 2003-11-26 | 2003-11-26 | 受け金具,建築用接合金具及び建築用木部材の接合方法 |
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-
2003
- 2003-11-26 JP JP2003396020A patent/JP2005155196A/ja active Pending
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