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JP2004235386A - 位置決めテーブルおよび位置決め方法 - Google Patents

位置決めテーブルおよび位置決め方法 Download PDF

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JP2004235386A JP2003021472A JP2003021472A JP2004235386A JP 2004235386 A JP2004235386 A JP 2004235386A JP 2003021472 A JP2003021472 A JP 2003021472A JP 2003021472 A JP2003021472 A JP 2003021472A JP 2004235386 A JP2004235386 A JP 2004235386A
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Hiroyuki Moriwaki
弘幸 森脇
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Abstract

【課題】基板8の外周とテーブル7との隙間を抑え、該基板8の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができ、基板8が大型基板で凹形の反りが大きい場合であっても、真空吸引を問題なく行なうことができる位置決めテーブルおよび位置決め方法を提供する。
【解決手段】位置決めテーブルは、テーブル7の主面上に載置された基板8を吸引する吸引手段としての真空吸引孔14,15,16,17,18および図示しない吸引装置と、基板8の外周に配置され基板8を押圧する押圧ピン1,2,3,4,5,6とを備える。押圧ピン1,2,3,4,5,6は、テーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置決めテーブルおよび位置決め方法に関し、特に、液晶配向膜、フォトレジスト膜、液晶封入用シ−ルおよび半導体素子の絶縁皮膜などの薄膜をたとえばガラス基板などの基板(ワーク)表面に印刷するために用いられる薄膜形成装置において、基板を所定の位置に固定する位置決めテーブルおよび位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の位置決めテーブルとしては、たとえば特開平2−176594号公報に示すものなどが挙げられる。特開平2−176594号公報における位置決めテーブルは、テーブルの隣接する2辺にX軸・Y軸方向に移動可能なようにパルスモータまたはサーボモータが備えられた基準ピンが配置され、これらに相対する辺にワークを基準ピンに押し付けるプッシャピンが配置され、パルスモータまたはサーボモータを作動させてワークを所定の位置に固定する。
【0003】
上記の例による位置決めテーブルについてさらに詳細に説明する。
図5に示すようにプッシャピン104,105,106が基板108を基準ピン101,102,103側に押し付け、次に基準ピン101,102,103とプッシャピン104,105,106を適切に動かす事で位置決めを行ない、次にテーブル107内に設けた真空吸引孔118から基板108を真空吸引する事で基板108を固定した後、プッシャピン104,105,106と基準ピン101,102,103が基板108から離脱する構造を取っている。すなわち、プッシャピン104,105,106と基準ピン101,102,103は、基板108をX軸・Y軸方向から押圧している。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−176594号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような位置決めテーブルにおいては、以下のような問題があった。
【0006】
近年、薄型化および低価格化の要望から、液晶表示装置の製造工程においてガラス基板の薄型化および大型化が進んでいる。その結果、TFT(Thin Film Transistor)の成膜工程などにおいて、積層膜の熱膨張率とガラス基板の熱膨張率の違いから基板が反る場合がある。ここで、積層膜の熱膨張率がガラス基板の熱膨張率よりも大きい場合、成膜後の基板は図6に示すように凹状に反ることになる。その結果、基板108の外周とテーブル107との間に隙間が生じる。
【0007】
プッシャピンで基板108を基準ピン側へ押し付けようとすると、上記の反りが大きくなり、隙間はさらに拡大する。その結果、真空吸引孔118を用いて図6中の矢印の方向に真空吸引する際に、該隙間から空気が入り込んで吸引ができないという不具合が発生する。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、該基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる位置決めテーブルおよび位置決め方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る位置決めテーブルは、テーブルの主面上に載置された基板を吸引する吸引手段と、基板の外周に配置され基板を押圧する押圧ピンと、押圧ピンに接続され該押圧ピンを介してテーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板に加える荷重載荷手段とを備える。
【0010】
これにより、基板の外周とテーブルとの隙間を抑えることができる。
押圧ピンは基板の外周に当接される頭部を有し、頭部はテーブルの主面から離れる方向に基板の外周が変位するのを抑制する変位抑制部分を含むことが好ましい。
【0011】
これにより、押圧ピンがテーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板に加えることができ、基板の外周とテーブルとの隙間を抑えることができる。
【0012】
基板との接点において押圧ピンに接する面とテーブルの主面とのなす角度が40°以上50°以下であることが好ましい。
【0013】
これにより、基板の主面上に形成された積層膜に押圧ピンが触れることなく位置決めを行なうことができ、積層膜を損傷せずに基板の外周とテーブルとの隙間を抑えることができる。
【0014】
本発明に係る位置決め方法は、テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、一つの局面では、基板の外周に配置された押圧ピンによって基板の位置決めを行なう工程と、吸引手段を用いて基板をテーブルに吸引する工程と、押圧ピンによってテーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板に加えて、該基板の外周をテーブル側に押圧する工程と、押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備える。
【0015】
これにより、基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、該基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる。
【0016】
本発明に係る位置決め方法は、テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、他の局面では、基板の外周に配置された押圧ピンによって基板の位置決めを行なう工程と、吸引手段を用いて基板をテーブルに吸引しながら、押圧ピンによってテーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板に加えて、該基板の外周をテーブル側に押圧する工程と、押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備える。
【0017】
これにより、基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、該基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる。
【0018】
本発明に係る位置決め方法は、テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、さらに他の局面では、基板の外周に配置された押圧ピンによってテーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板に加えて、基板の位置決めを行ないながら該基板の外周をテーブル側に押圧する工程と、吸引手段を用いて基板をテーブルに吸引する工程と、押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備える。
【0019】
これにより、基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、該基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に基づく位置決めテーブルおよび位置決め方法の実施の形態について説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における位置決めテーブルの上面図である。
【0022】
本実施の形態における位置決めテーブルは、テーブル7の主面上に載置された基板8を吸引する吸引手段としての真空吸引孔14,15,16,17,18および図示しない吸引装置と、基板8の外周に配置され基板8を押圧する押圧ピン1,2,3,4,5,6とを備える。
【0023】
また、本実施の形態における位置決め方法は、テーブル7の主面上に載置された基板8の位置決め方法であって、基板8の外周に配置された押圧ピン1,2,3,4,5,6によって基板8の位置決めを行なう工程と、真空吸引孔14,15,16,17,18および図示しない吸引装置を用いて基板8をテーブル7に吸引する工程と、押圧ピン1,2,3,4,5,6によってテーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加えて、該基板8の外周をテーブル7側に押圧する工程と、押圧ピン1,2,3,4,5,6を基板8の外周から離脱させる工程とを備える。
【0024】
また、基板8をテーブル7に吸引する工程は、該基板8の外周をテーブル7側に押圧する工程と同時に行なってもよい。
【0025】
図1についてさらに詳細に参照すると、押圧ピン1,2,3,4,5,6はテーブル7の隣接する2辺に配置された基準ピン1,2,3と、これらに相対する辺に配置されたスプリング9を有するプッシャピン4,5,6とに分けられる。
【0026】
基準ピン1,2,3およびプッシャピン4,5,6の表面は、たとえばフッ素樹脂などで加工されている。
【0027】
図2は、図1中のII−II断面を、図3は図1中のIII−III断面を示す。
本実施の形態の位置決めテーブルは、図2に示すように、押圧ピン3,4に接続され該押圧ピン3,4を介してテーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加える荷重載荷手段としてのパルスモータ10,11,12,13を備え、図3に示すように、押圧ピン1,2,5,6に接続され該押圧ピン1,2,5,6を介してテーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加える荷重載荷手段としてのパルスモータ21,22,23,24を備える。
【0028】
上記のパルスモータ10,11,12,13,21,22,23,24は、X軸方向に移動可能なパルスモータ10,11(図2)と、Y軸方向に移動可能なパルスモータ21,22(図3)と、Z軸方向に移動可能なパルスモータ12,13,23,24(図2、図3)とに分類される。
【0029】
上記の構成により、基準ピンとプッシャピンのX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3方向への移動が可能となる。
【0030】
なお、押圧ピン1,2,3,4,5,6は、基板8の外周に当接される頭部を備えることが好ましい。ここで、該頭部はテーブル7の主面から離れる方向に基板8の外周が変位するのを抑制する変位抑制部分を含むことが好ましい。これにより、押圧ピン1,2,3,4,5,6がテーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加えることができる。
【0031】
本実施の形態の押圧ピン1,2,3,4,5,6としては、たとえば図4に示すような逆円錐形状を含むものを用いる。該逆円錐形状においては、その側面部分が基板の外周を押さえ、テーブル7の主面から離れる方向に基板8の外周が変位するのを抑制する役割を果たす。
【0032】
上記の頭部の形状は、逆円錐形状に限るものではなく、たとえば逆三角錐形状、逆四角錐形状、あるいは球形状などを含む形状であってもよいし、逆L字形状やフック形状を含む形状であってもよい。
【0033】
また、Z軸方向に移動可能なパルスモータ12,13,23,24としては1μ単位の精度で動作するものを用いることが好ましい。この結果、基板8の外周とテーブル7との隙間を、5μmから10μm以下程度の微小な精度で制御することができる。
【0034】
本実施の形態においては、以上の構成により基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、積層膜の熱膨張率とガラス基板の熱膨張率の違いから該基板の外周とテーブルとの間にたとえば500μm程度の隙間が生じた基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる。
【0035】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1における位置決め方法の各工程の実施順序の変形例であり、押圧ピン1,2,3,4,5,6、テーブル7、基板8、スプリング9、パルスモータ10,11,12,13,21,22,23,24、真空吸引孔14,15,16,17,18などの装置構成については実施の形態1と同様である。
【0036】
本実施の形態に係る位置決め方法は、テーブル7の主面上に載置された基板8の位置決め方法であって、基板8の外周に配置された押圧ピン1,2,3,4,5,6によってテーブル7の主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を基板8に加えて、基板8の位置決めを行ないながら該基板8の外周をテーブル7側に押圧する工程と、吸引手段としての真空吸引孔14,15,16,17,18および図示しない吸引装置を用いて基板8をテーブル7に吸引する工程と、押圧ピン1,2,3,4,5,6を基板8の外周から離脱させる工程とを備える。
【0037】
また、基板8の位置決めを行なう工程を行なった後、該基板8の外周をテーブル7側に押圧する工程を実施してもよい。
【0038】
本実施の形態の押圧ピン1,2,3,4,5,6としては、たとえば図4に示すような逆円錐形状を含むものを用いる。これにより、押圧ピン1,2,3,4,5,6が基板8をX軸およびY軸方向に押しながら、同時にZ軸方向(テーブル7側)に押すことができるので、基板8の位置決めを行ないながら該基板8の外周をテーブル7側に押圧することができる。
【0039】
なお、押圧ピンの形状は逆円錐形状に限るものではなく、押圧ピン1,2,3,4,5,6が基板8をX軸およびY軸方向に押しながら、同時にZ軸方向(テーブル7側)に押すことができるその他の形状、たとえば逆三角錐形状、逆四角錐形状、球形状、逆L字形状、あるいはフック形状などを含む形状であってもよい。
【0040】
ここで、押圧ピン1,2,3,4,5,6と基板8との接点において押圧ピン1,2,3,4,5,6に接する面とテーブル7の主面とのなす角度(図2、図3中のθ)が大きすぎると、押圧ピン1,2,3,4,5,6が基板8にテーブル7の主面に垂直な方向の荷重を加える機能を十分に果たすことができない。また、該角度が小さすぎると、押圧ピン1,2,3,4,5,6が基板8の主面上に形成された積層膜と接触し、該積層膜を損傷する危険性がある。したがって、上記の角度は、40°以上50°以下程度(より好ましくは43°以上47°以下程度)であることが好ましい。
【0041】
これにより、基板8の主面上に形成された積層膜に押圧ピン1,2,3,4,5,6が触れることなく位置決めを行なうことができ、積層膜を損傷させずに基板の外周とテーブルとの隙間の発生を抑えることができる。
【0042】
本実施の形態においては、以上の構成により基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、積層膜の熱膨張率とガラス基板の熱膨張率の違いから該基板の外周とテーブルとの間にたとえば500μm程度の隙間が生じた基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、基板の外周とテーブルとの隙間を抑え、該基板の真空吸引時に空気が入り込むことを抑えることができる位置決めテーブルおよび位置決め方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1,2に係る位置決めテーブルの上面図である。
【図2】図1中のII−II断面を示す図である。
【図3】図1中のIII−III断面を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1,2に係る押圧ピン(基準ピン、プッシャピン)の斜視図である。
【図5】従来の位置決めテーブルの斜視図である。
【図6】熱膨張率の違いから基板の外周とテーブルとの間に隙間が生じた基板の断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,101,102,103 基準ピン(押圧ピン)、4,5,6,104,105,106 プッシャピン(押圧ピン)、7,107 テーブル、8,108 基板、9 スプリング、10,11 パルスモータ(X軸方向)、12,13,23,24 パルスモータ(Z軸方向)、21,22 パルスモータ(Y軸方向)、14,15,16,17,18,118 真空吸引孔。

Claims (6)

  1. テーブルの主面上に載置された基板を吸引する吸引手段と、
    前記基板の外周に配置され前記基板を押圧する押圧ピンと、
    前記押圧ピンに接続され該押圧ピンを介して前記テーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を前記基板に加える荷重載荷手段とを備えた位置決めテーブル。
  2. 前記押圧ピンは前記基板の外周に当接される頭部を有し、
    前記頭部は前記テーブルの主面から離れる方向に前記基板の外周が変位するのを抑制する変位抑制部分を含む、請求項1に記載の位置決めテーブル。
  3. 前記基板との接点において前記押圧ピンに接する面と前記テーブルの主面とのなす角度が40°以上50°以下である、請求項1または請求項2に記載の位置決めテーブル。
  4. テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、
    前記基板の外周に配置された押圧ピンによって前記基板の位置決めを行なう工程と、
    吸引手段を用いて前記基板を前記テーブルに吸引する工程と、
    前記押圧ピンによって前記テーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を前記基板に加えて、該基板の外周を前記テーブル側に押圧する工程と、
    前記押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備えた位置決め方法。
  5. テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、
    前記基板の外周に配置された押圧ピンによって前記基板の位置決めを行なう工程と、
    吸引手段を用いて前記基板を前記テーブルに吸引しながら、前記押圧ピンによって前記テーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を前記基板に加えて、該基板の外周を前記テーブル側に押圧する工程と、
    前記押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備えた位置決め方法。
  6. テーブルの主面上に載置された基板の位置決め方法であって、
    前記基板の外周に配置された押圧ピンによって前記テーブルの主面に対して垂直な方向の成分を含む荷重を前記基板に加えて、前記基板の位置決めを行ないながら該基板の外周を前記テーブル側に押圧する工程と、
    吸引手段を用いて前記基板を前記テーブルに吸引する工程と、
    前記押圧ピンを基板の外周から離脱させる工程とを備えた位置決め方法。
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