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JP2004299593A - 車間保持自動制御装置 - Google Patents

車間保持自動制御装置 Download PDF

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JP2004299593A
JP2004299593A JP2003096232A JP2003096232A JP2004299593A JP 2004299593 A JP2004299593 A JP 2004299593A JP 2003096232 A JP2003096232 A JP 2003096232A JP 2003096232 A JP2003096232 A JP 2003096232A JP 2004299593 A JP2004299593 A JP 2004299593A
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JP
Japan
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inter
vehicle
vehicle distance
brake
distance
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JP2003096232A
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English (en)
Inventor
Ryota Kono
良太 河野
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】自車が前走車に急接近する場合にも十分な制動力が得られる車間保持自動制御装置を提供する。
【解決手段】前走車と自車との車間距離を検出する車間距離レーダ20からの検出信号を入力し、車間距離を自動的に制御する車間保持自動制御装置において、車間距離が第一の設定値以下になる前走車接近時に補助ブレーキを作動させる第一減速制御手段と、車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時に主ブレーキを作動させる第二減速制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前走車と自車との車間距離を自動的に制御する車間保持自動制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路交通法の改正により、貨物車にあっては、その最高車速を90km/hに制限する装置の装着が義務付けられる。これに伴って高速道路における各車の速度差が少なくなることが予想され、前走車と自車との車間距離を自動的に制御する車間保持自動制御装置の需要が見込まれる。
【0003】
従来、前走車と自車との車間距離を検出する車間距離レーダを備え、この車間距離レーダからの検出信号を入力し、車間距離を一定に保つようにエンジンブレーキ等を作動させるものがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−168396号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車間保持自動制御装置にあっては、エンジンブレーキ等を作動させることだけでは、十分な減速度が得られず、運転者が不安に感じる距離まで前走車に接近する可能性があった。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、自車が前走車に急接近する場合にも十分な制動力が得られる車間保持自動制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、前走車と自車との車間距離を検出する車間距離レーダを備え、この車間距離レーダからの検出信号を入力し、車間距離を自動的に制御する車間保持自動制御装置に適用する。
【0008】
そして、車間距離が第一の設定値以下になる前走車接近時に補助ブレーキを作動させる第一減速制御手段と、車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時に主ブレーキを作動させる第二減速制御手段とを備えるものとした。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、自車が前走車に接近する相対速度が高まるのにしたがって主ブレーキが作動する車間距離が増大する構成とした。
【0010】
【発明の作用および効果】
第1の発明において、前走車接近時に補助ブレーキを作動した後、前走車急接近時に主ブレーキが作動することによって十分な制動力が得られ、運転者が不安に感じることを抑えられる。
【0011】
第2の発明において、前走車に接近する相対速度が高まるのにしたがって早くから主ブレーキが作動することにより、適度な制動力が得られ、運転者が違和感を感じないで済む。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、車両のパワートレインは、エンジン3、トランスミッション5を備え、エンジン3の出力がトランスミッション5の入力軸に伝えられ、トランスミッション5の出力軸の回転がプロペラシャフトからデファレンシャルギアおよびドライブシャフトを介して左右の車輪11に伝達される。
【0014】
エンジン3は供給される燃料がシリンダで燃焼し、シリンダで往復動するピストンを介してその出力軸を回転駆動する。エンジンコントロールユニット4はアクセルペダル開度、エンジン回転数等の運転条件検出信号や後述する車間保持コントロールユニット1からの要求情報信号に応じて燃料供給量を制御し、エンジン3の発生出力を調節する。
【0015】
トランスミッション5はトランスミッションコントロールユニット6からの信号によって変速比を自動的に切換えるようになっている。
【0016】
車両のブレーキ装置は、前後の各車輪11の回転を摩擦力によって制動する主ブレーキと、この主ブレーキの補助として用いられる補助ブレーキを備える。この補助ブレーキとして、電磁式リターダ7と、排気ブレーキ12及び図示しない圧縮圧力開放型ブレーキ備える。
【0017】
リターダ7は、車軸から伝わる車輪11の回転を受けて高速回転するロータを備え、このロータが電磁誘導によって減速トルクを発生する。リターダ7の作動はリターダコントロールユニット8によって制御される。
【0018】
なお、リターダ7の発電電力は熱エネルギに変換されて外部に放出されるが、ハイブリッド車両等においては回生電力として蓄電要素に充電しても良い。
【0019】
主ブレーキシステムは、前後の各車輪11の回転を制動するブレーキアクチュエータ9f,9rと、このブレーキアクチュエータ9f,9rに導かれる制動圧を調節するブレーキバルブ9Vと、このブレーキバルブ9Vの作動を制御する主ブレーキコントロールユニット10とを備える。
【0020】
車間保持自動制御装置は、アクセルペダルの操作で車速を加減することなく希望した速度を保ったまま走行を続けるオートクルーズ制御を行う車間保持コントロールユニット1を備える。
【0021】
図2にも示すように、車間保持コントロールユニット1は、操作系・表示系30、車間距離レーダ20、エンジンコントロールユニット4、トランスミッションコントロールユニット6、リターダコントロールユニット8、主ブレーキコントロールユニット10との間で通信回線Lを介して情報を送受信し、互いに協調制御を行う。
【0022】
車間距離レーダ20は、レーザを前走車に反射させて前走車と自車との距離に応じた信号を出力する。
【0023】
車間保持コントロールユニット1は、車間距離レーダ20からの検出信号を入力し、前走車と自車と車間距離が第一の設定値以下になる前走車接近時に前走車と自車との相対速度及び車間距離に応じてエンジンブレーキ、補助ブレーキを段階的に作動させる第一減速制御手段と、車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時に主ブレーキを作動させる第二減速制御手段を備え、制動力を段階的に高める構成とする。
【0024】
車間保持コントロールユニット1は、車間距離レーダ20からの検出信号を入力し、前走車と自車との相対速度及び車間距離に応じて補助ブレーキを作動させる第一減速制御手段と、車間距離が設定値以下になる前走車接近時に主ブレーキを作動させる第二減速制御手段を備え、二段階に減速する構成とする。
【0025】
車間保持コントロールユニット1は、図示しない制御マップに従ってどの程度の減速度で減速するのかを算出し、その算出結果に基づいて、作動させるべき補助ブレーキを決定し、この補助ブレーキ手段を作動させるように制御する。
【0026】
ここで、作動させる補助ブレーキをパラメータとし、前走車と自車との相対速度に対する前走車と自車との相対距離の関係を当該パラメータのエリアで示したものが図5である。
【0027】
車速差0km/hのライン(横軸)とa線で囲まれたエリアAcでは、相対速度が小さく、車間距離も大きいので小さな加速度で加速する領域である。
【0028】
車速差0km/hのライン(中央横軸)とa線とb線で囲まれたエリアB1では、車間距離は小から大までと広範囲であり、相対速度が小さいため、エンジンブレーキのみで対応する領域である。
【0029】
b線とc線で囲まれたエリアB2では、車間距離は小から大までと広範囲であり、相対速度はB1よりも若干大きいが、緩ブレーキでよく、エンジンブレーキと排気ブレーキ12のみで対応する領域である。
【0030】
c線とd線で囲まれたエリアB3では、車間距離は小から大までと広範囲であり、相対速度は車間距離が増加するにしたがって高めに設定された領域であり、減速度も高める必要がある。そこで、エンジンブレーキと排気ブレーキ12とシリンダ内の内圧を開放することによりエンジンブレーキを利かせる圧縮圧力開放型ブレーキを併用する領域である。
【0031】
車速差0km/hのライン(中央横軸)とd線とe線で囲まれたエリアB4では、車間距離は広範囲であり、至近の車間距離を除いては相対車速がかなり高く、したがって要求減速度も大きな領域であるので、エンジンブレーキと排気ブレーキ12と圧縮圧力開放型ブレーキ及びリターダ7を作動させる領域である。
【0032】
e線よりも上のエリアB5では、相対車速が極めて大きく急速に前走車に近づいており、緊急ブレーキであって、メインブレーキを含む全ての補助ブレーキを必要とする領域である。
【0033】
なお、エリアAcでは、どの程度の加速度で加速するかを算出し、その算出結果に基づいて、エンジン3の加速制御を行い、必要に応じてトランスミッション5の変速を行うように構成されている。
【0034】
しかし、このように第一減速制御手段によってエンジンブレーキ、補助ブレーキを作動させることだけでは、十分な減速度が得られず、運転者が不安に感じる距離まで前走車に接近する可能性があった。
【0035】
これに対処して、運転者が不安に感じる前走車までの距離を基に第二の設定値を予め設定し、第二減速制御手段によって車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時を判定し、この前走車急接近時に主ブレーキを作動させる構成としている。これにより、前走車急接近時には主ブレーキによって十分な制動力が得られ、運転者が不安に感じることを抑えられる。
【0036】
図4は、主ブレーキの作動領域を前走車と自車との相対速度及び車間距離に応じて設定したマップである。
【0037】
主ブレーキは以下のいずれかの条件を満たしたときに開始する。
・車間距離≦L_start、かつ相対速度<Vr_end2の場合
・相対速度<Vr_start、かつ車間距離≦L_start2の場合
ただし、この相対速度は前走車が離れる方向を正とし、近づく方向を負とする。
【0038】
そして、前走車に接近する相対速度が高まるのにしたがって主ブレーキが作動する車間距離が増大する構成とする。負の相対速度がVr_end2〜Vr_startまでの比較的低い場合は、主ブレーキが作動する第二の設定値となる車間距離L_startは例えば20m程度に設定される一方、負の相対速度がVr_startを超える場合は、主ブレーキが作動する第二の設定値となる車間距離L_start2は例えば50m程度に設定される。
【0039】
また、主ブレーキの作動を解除する相対速度及び車間距離は図のようにヒステリシスを持って設定され、ハンチングを防止するようになっている。
【0040】
こうして前走車に接近する相対速度が高まるのにしたがって早くから主ブレーキが作動することにより、適度な制動力が得られ、運転者が違和感を感じないで済む。
【0041】
図3のフローチャートは上記の制御ルーチンを示しており、車間保持コントロールユニット1において一定周期毎に実行される。
【0042】
これについて説明すると、まずステップ1にて運転者による操作系30からの指令によって車間保持コントロールユニット1を作動させて車両速度を一定に保ったまま走行を続けるオートクルーズ制御を行う。
【0043】
続くステップ2にて、レーザレーダ20を作動させる。レーザレーダ20は前走車と自車との相対距離を検出する。
【0044】
続くステップ3にて、前走車と自車との相対距離の経時による変化と、図示しない車両速度センサによって検出されている自車の速度から前走車の速度を算出し、自車との速度差を検出する。
【0045】
続くステップ4にて、前走車のほうが自車よりも速度が遅く、前走車との速度差が設定値を超え、かつ前走車と自車と車間距離が第一の設定値以下になる前走車接近時かどうかを判定する。
【0046】
ここで前走車接近時と判定された場合、ステップ5,6に進み、前走車との速度差及び車間距離から予め設定されたマップに基づき車速指令値を算出し、前述したように、エンジンブレーキ、排気ブレーキ12、圧縮圧力開放型ブレーキ、リターダ7を順に作動させる。なお、このステップ4〜6における処理が、第一減速制御手段に相当する。
【0047】
続くステップ7にて、前走車のほうが自車よりも速度が遅く、前走車との速度差が設定値を超え、かつ前走車との車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時かどうかを判定する。
【0048】
ここで前走車急接近時と判定された場合、ステップ8に進み、所定の減速度Gが得られるように主ブレーキを作動させる。
【0049】
なお、この主ブレーキの作動によって得られる目標減速度Gは、前走車との速度差が高まるのにしたがって大きくなるように設定しても良い。その場合、前走車との接近度合いに応じてさらに適度な制動力が得られ、運転者が違和感を感じないで済む。
【0050】
続くステップ9にて、前走車との速度差が設定値以内に収まるか、あるいは前走車との車間距離が第二の設定値より大きくなることを判定すると、ステップ10に進んで、主ブレーキの作動を解除する。
【0051】
なお、このステップ7〜10における処理が、第二減速制御手段に相当する。
【0052】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車間保持自動制御装置のシステム図。
【図2】同じく車間保持自動制御装置の構成を示すブロック図。
【図3】同じく制御内容を示すフローチャート。
【図4】同じく主ブレーキの作動領域を設定したマップ。
【図5】同じく補助ブレーキ等の作動領域作動領域を設定したマップ。
【符号の説明】
1 車間保持コントロールユニット
3 エンジン
4 エンジンコントロールユニット
6 トランスミッションコントロールユニット
7 リターダ
8 リターダコントロールユニット
10 主ブレーキコントロールユニット
12 排気ブレーキ
20 車間距離レーダ

Claims (2)

  1. 前走車と自車との車間距離を検出する車間距離レーダを備え、この車間距離レーダからの検出信号を入力し、車間距離を自動的に制御する車間保持自動制御装置において、
    車間距離が第一の設定値以下になる前走車接近時に補助ブレーキを作動させる第一減速制御手段と、
    車間距離が第二の設定値以下になる前走車急接近時に主ブレーキを作動させる第二減速制御手段とを備えたことを特徴とする車間保持自動制御装置。
  2. 自車が前走車に接近する相対速度が高まるのにしたがって前記主ブレーキが作動する車間距離が増大する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の車間保持自動制御装置。
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