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JP2001124544A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

Info

Publication number
JP2001124544A
JP2001124544A JP30276699A JP30276699A JP2001124544A JP 2001124544 A JP2001124544 A JP 2001124544A JP 30276699 A JP30276699 A JP 30276699A JP 30276699 A JP30276699 A JP 30276699A JP 2001124544 A JP2001124544 A JP 2001124544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
image
point
distance measuring
points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30276699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamamoto
山本  清
Nobuhiro Tani
信博 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP30276699A priority Critical patent/JP2001124544A/ja
Publication of JP2001124544A publication Critical patent/JP2001124544A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Studio Devices (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素毎に被写体までの距離を検出するカメラ
型の測距装置において、通常の測量において目的とされ
る各種測量値を簡便に求める。 【解決手段】 被写体に測距光を照射し、その反射光を
CCDで受光することにより各画素に対応する被写体ま
での距離を受光量から検出する。撮影された画像をカメ
ラ背面に設けられたLCD37に表示する。LCD37
にタッチパネルを配設し、ポインティングペン60で測
定点に対応する画素を選択する。選択された画素に対応
する距離から、その測定点のカメラを基準にした座標値
を求める。目的とする測量値が例えば2つの測定点の間
の斜距離であれば、2つの測定点をポインティングペン
60で選択し、求められた各座標値から2点間の斜距離
を算出する。算出された測量値をLCD37上に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝播時間測定法
を用いて被写体の3次元形状等を検出する測距装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来トータルステーション等の測量機器
において、目的とする2つの測定点の間の斜距離や、水
平角、または3つの測定点に対応する水平面積等を求め
るには、各測定点までの距離や角度を各点毎に計測する
必要がある。
【0003】一方、被写体までの距離を画素毎に検出す
る測距装置として、「MeasurementScience and Technol
ogy」(S. Christie 他、vol.6, p1301-1308, 1995
年)に記載されたものや、国際公開97/01111号公報に開
示されたものなどが知られている。これらの測距装置で
は、パルス変調されたレーザ光が被写体に照射され、そ
の反射光が2次元CCDによって受光され、電気信号に
変換される。このとき2次元CCDと組み合わされたメ
カニカルまたは液晶表示等からなる電気工学的シャッタ
のシャッタ動作を制御することにより、被写体までの距
離に相関する電気信号をCCDの各画素毎に検出するこ
とができる。この電気信号からCCDの各画素毎に対応
する被写体までの距離が一括して検出される。なお、こ
のときの距離の検出は、1回のシャッタ動作により行な
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、計測点間の
斜距離や水平角、または3つの計測点に対応する水平面
積など、通常の測量において目的とされる測量値を簡便
に検出する測距装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の測距装置は、撮
影された画像の各画素に対応する被写体までの距離を検
出する測距装置であって、画像中の任意の画素を選択可
能な入力手段と、選択された画素に対応する被写体の測
距装置に対する相対的な位置を算出する相対位置算出手
段とを備えることを特徴としている。
【0006】例えば入力手段は、撮影された画像を表示
するための画像表示部に沿って設けられ、ペン先などの
尖頭で触された部分の位置を検出するタッチセンサであ
る。あるいは入力手段は、画像表示部に表示されたカー
ソルの移動を制御する方向指示ボタンを有する。
【0007】測距装置は好ましくは、画像中の任意の2
点間の斜距離を算出可能である。
【0008】好ましくは選択された画素に対応する被写
体の相対的な位置は、測距装置の一点を原点とした座標
値として算出される。
【0009】測距装置は好ましくは、測距装置の姿勢を
検出する姿勢検出手段を備える。例えば、姿勢検出手段
における姿勢の検出は、測距装置の水平面または鉛直線
からの傾斜角度を検出する傾斜角度センサによって行わ
れる。このとき、測距装置は、画像中の任意の1点の高
度角と、画像中の任意の1点の鉛直角と、画像中の任意
の2点間の水平距離と、画像中の任意の2点間の高度差
と、画像中の任意の2点間の水平角と、画像中の任意の
3点で構成される三角形の水平面積とのうちの少なくと
も一つの値を算出可能である。
【0010】測距装置は好ましくは、測距装置の向いて
いるの方位を検出する方位検出手段を備える。このとき
測距装置は、画像中の任意の点の方位を算出可能であ
る。
【0011】測距装置は好ましくは、測距装置の鉛直方
向の基準点からの高さを、入力手段により入力可能であ
る。このとき測距装置は、画像中の任意の点の基準点か
らの高さを算出可能である。
【0012】測距装置は好ましくは、測距装置の一点を
原点とする画像中の任意の1点に対応する被写体の座標
値と、画像中の任意の1点の高度角と、画像中の任意の
1点の鉛直角と、画像中の任意の2点間の水平距離と、
画像中の任意の2点間の高度差と、画像中の任意の2点
間の水平角と、画像中の任意の3点で構成される三角形
の水平面積とのうちの少なくとも一つの値を算出可能で
あり、算出された斜距離、高度角、鉛直角、水平距離、
高度差、水平角、水平面積の値および座標値のうち少な
くとも1つを画像表示部に表示可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
であるカメラ型の測距装置の斜視図である。
【0014】カメラ本体10の前面において、撮影レン
ズ11の左上にはファインダ窓12a(対物側)が設け
られ、右上にはストロボ13が設けられている。カメラ
本体10の上面において、撮影レンズ11の真上には、
測距光であるレーザ光を照射する発光装置14が配設さ
れている。発光装置14の左側にはレリーズスイッチ1
5、液晶表示パネル16が設けられ、右側にはモード切
替ダイヤル17、計測/再生モード切替スイッチ18が
設けられている。カメラ本体10の側面には、ICメモ
リカード等の記録媒体を挿入するためのカード挿入口1
9が形成され、またビデオ出力端子20、インターフェ
ースコネクタ21設けられている。カメラ本体10の背
面(図10参照)には画像表示LCDパネル37(画像
表示部)が設けられており、LCDパネル37の表面に
は、透明なタッチパネル23(タッチセンサ)がシート
状に重ねて配設されている。またLCDパネル37の上
方にはファインダー窓12b(接眼側)が設けられてい
る。
【0015】図2は図1に示すカメラの回路構成を示す
ブロック図である。撮影レンズ11の中には絞り25が
設けられている。絞り25の開度はアイリス駆動回路2
6によって調整される。撮影レンズ11の焦点調節動作
およびズーミング動作はレンズ駆動回路27によって制
御される。
【0016】撮影レンズ11の光軸上には撮像素子(C
CD)28が配設されている。CCD28には、撮影レ
ンズ11によって被写体像が形成され、被写体像に対応
した電荷が発生する。CCD28における電荷の蓄積動
作、電荷の読出動作等の動作はCCD駆動回路30によ
って制御される。CCD28から読み出された電荷信号
すなわち画像信号はアンプ31において増幅され、A/
D変換器32においてアナログ信号からデジタル信号に
変換される。デジタルの画像信号は撮像信号処理回路3
3においてガンマ補正等の処理を施され、画像メモリ3
4に一時的に格納される。アイリス駆動回路26、レン
ズ駆動回路27、CCD駆動回路30、撮像信号処理回
路33はシステムコントロール回路35によって制御さ
れる。
【0017】画像信号は画像メモリ34から読み出さ
れ、LCD駆動回路36に供給される。LCD駆動回路
36は画像信号に応じて動作し、これにより画像表示L
CDパネル37には、画像信号に対応した画像が表示さ
れる。このときLCD駆動回路36では、文字情報等に
関する信号を生成するキャラクタジェネレータ回路22
からの信号が必要に応じて画像信号に重畳される。すな
わち画像表示LCDパネル37には画像メモリ34から
読み出された画像と文字情報等を重ねて表示可能であ
る。キャラクタジェネレータ回路22は、システムコン
トロール回路35からの信号指令にしたがって制御され
る。
【0018】システムコントロール回路35には、タッ
チパネル23が接続されており、LCDパネル37の画
面の特定の位置をポインティングペンで触れると、触れ
られた点のタッチパネル23上の位置が検出され、対応
するLCDパネル37の画素を検出することができる。
【0019】カメラをカメラ本体10の外部に設けられ
たモニタ装置39とケーブルで接続すれば、画像メモリ
34から読み出された画像信号はTV信号エンコーダ3
8、ビデオ出力端子20を介してモニタ装置39に伝送
可能である。またシステムコントロール回路35はイン
ターフェース回路40に接続されており、インターフェ
ース回路40はインターフェースコネクタ21に接続さ
れている。したがってカメラをカメラ本体10の外部に
設けられたコンピュータ41とインターフェースケーブ
ル41を介して接続すれば、画像メモリ34から読み出
された画像信号をコンピュータに伝送可能である。ま
た、システムコントロール回路35は、記録媒体制御回
路42を介して画像記録装置43に接続されている。し
たがって画像メモリ34から読み出された画像信号は、
画像記録装置43に装着されたICメモリカード等の記
録媒体Mに記録可能である。
【0020】発光装置14は発光素子14aと照明レン
ズ14bにより構成され、発光素子14aの発光動作は
発光素子制御回路44によって制御される。発光素子1
4aはレーザダイオード(LD)であり、照射されるレ
ーザ光は被写体の距離を検出するための測距光として用
いられる。このレーザ光は照明レンズ14bを介して被
写体の全体に照射される。被写体で反射したレーザ光が
撮影レンズ11に入射し、CCD28で検出されること
により被写体までの距離情報が検出される。
【0021】カメラ本体10内には方位センサ46、傾
斜角度センサ48が備えられており、カメラのレンズが
向けられている方位およびカメラの傾斜角は、方位セン
サ46、傾斜角度センサ48からの信号に基いて、方位
検出回路47、傾斜角度検出回路49により検出され
る。方位検出回路47、傾斜角度検出回路49はシステ
ムコントロール回路35にそれぞれ接続されており、検
出された方位および傾斜角度は、システムコントロール
回路35へ出力される。
【0022】システムコントロール回路35には、レリ
ーズスイッチ15、モード切替ダイヤル17、計測/再
生モード切替スイッチ18から成るスイッチ群45と、
液晶表示パネル(表示素子)16とが接続されている。
【0023】次に図3および図4を参照して、本実施形
態における距離測定の原理について説明する。なお図4
において横軸は時間tである。
【0024】距離測定装置Bから出力された測距光は被
写体Sにおいて反射し、図示しないCCDによって受光
される。測距光は所定のパルス幅Hを有するパルス状の
光であり、したがって被写体Sからの反射光も、同じパ
ルス幅Hを有するパルス状の光である。また反射光のパ
ルスの立ち上がりは、測距光のパルスの立ち上がりより
も時間δ・t(δは遅延係数)だけ遅れる。測距光と反
射光は距離測定装置Bと被写体Sの間の2倍の距離rを
進んだことになるから、その距離rは r=δ・t・C/2 ・・・(1) により得られる。ただしCは光速である。
【0025】例えば測距光のパルスの立ち上がりから反
射光を検知可能な状態に定め、反射光のパルスが立ち下
がる前に検知不可能な状態に切換えるようにすると、す
なわち反射光検知期間Tを設けると、この反射光検知期
間Tにおける受光量Aは距離rの関数である。すなわち
受光量Aは、距離rが大きくなるほど(時間δ・tが大
きくなるほど)小さくなる。
【0026】本実施形態では上述した原理を利用して、
CCD28に設けられ、2次元的に配列された複数のフ
ォトダイオードにおいてそれぞれ受光量Aを検出するこ
とにより、カメラ本体10から被写体Sの表面の各点ま
での距離をそれぞれ検出し、被写体Sの表面形状に関す
る3次元画像のデータを一括して入力している。
【0027】図5は、CCD28に設けられるフォトダ
イオード51と垂直転送部52の配置を示す図である。
図6は、CCD28を基板53に垂直な平面で切断して
示す断面図である。このCCD28は従来公知のインタ
ーライン型CCDであり、不要電荷の掃出しにVOD
(縦型オーバーフロードレイン)方式を用いたものであ
る。
【0028】フォトダイオード51と垂直転送部52は
n型基板53の面に沿って形成されている。フォトダイ
オード51は2次元的に格子状に配列され、垂直転送部
52は所定の方向(図5において上下方向)に1列に並
ぶフォトダイオード51に隣接して設けられている。垂
直転送部52は、1つのフォトダイオード51に対して
4つの垂直転送電極52a,52b,52c,52dを
有している。したがって垂直転送部52では、4つのポ
テンシャルの井戸が形成可能であり、従来公知のよう
に、これらの井戸の深さを制御することによって、信号
電荷をCCD28から出力することができる。なお、垂
直転送電極の数は目的に応じて自由に変更できる。
【0029】基板53の表面に形成されたp型井戸の中
にフォトダイオード51が形成され、p型井戸とn型基
板53の間に印加される逆バイアス電圧によってp型井
戸が完全空乏化される。この状態において、入射光(被
写体からの反射光)の光量に応じた電荷がフォトダイオ
ード51において蓄積される。基板電圧Vsub を所定値
以上に大きくすると、フォトダイオード51に蓄積した
電荷は、基板53側に掃出される。これに対し、転送ゲ
ート部54に電荷転送信号(電圧信号)が印加されたと
き、フォトダイオード51に蓄積した電荷は垂直転送部
52に転送される。すなわち電荷掃出信号によって電荷
を基板53側に掃出した後、フォトダイオード51に蓄
積した信号電荷が、電荷転送信号によって垂直転送部5
2側に転送される。このような動作を繰り返すことによ
り、垂直転送部52において信号電荷が積分され、いわ
ゆる電子シャッタ動作が実現される。
【0030】図7は距離情報検出動作におけるタイミン
グチャートであり、図1、図2、図5〜図7を参照して
本実施形態における距離情報検出動作について説明す
る。なお本実施形態の距離情報検出動作では、図4を参
照して行なった距離測定の原理の説明とは異なり、外光
の影響による雑音を低減するために測距光のパルスの立
ち下がりから反射光を検知可能な状態に定め、反射光の
パルスが立ち下がった後に検知不可能な状態に切換える
ようにタイミングチャートを構成しているが原理的には
何ら異なるものではない。
【0031】垂直同期信号(図示せず)の出力に同期し
て電荷掃出し信号(パルス信号)S1が出力され、これ
によりフォトダイオード51に蓄積していた不要電荷が
基板53の方向に掃出され、フォトダイオード51にお
ける蓄積電荷量はゼロになる(符号S2)。電荷掃出し
信号S1の出力の開始の後、一定のパルス幅を有するパ
ルス状の測距光S3が出力される。測距光S3が出力さ
れる期間(パルス幅)は調整可能であり、図示例では、
電荷掃出し信号S1の出力と同時に測距光S3がオフす
るように調整されている。
【0032】測距光S3は被写体において反射し、CC
D28に入射する。すなわちCCD28によって被写体
からの反射光S4が受光されるが、電荷掃出し信号S1
が出力されている間は、フォトダイオード51において
電荷は蓄積されない(符号S2)。電荷掃出し信号S1
の出力が停止されると、フォトダイオード51では、反
射光S4の受光によって電荷蓄積が開始され、反射光S
4と外光とに起因する信号電荷S5が発生する。反射光
S4が消滅すると(符号S6)フォトダイオード51で
は、反射光に基く電荷蓄積は終了するが(符号S7)、
外光のみに起因する電荷蓄積が継続する(符号S8)。
【0033】その後、電荷転送信号S9が出力される
と、フォトダイオード51に蓄積された電荷が垂直転送
部52に転送される。この電荷転送は、電荷転送信号の
出力の終了(符号S10)によって完了する。すなわ
ち、外光が存在するためにフォトダイオード51では電
荷蓄積が継続するが、電荷転送信号の出力が終了するま
でフォトダイオード51に蓄積されていた信号電荷S1
1が垂直転送部52へ転送される。電荷転送信号の出力
終了後に蓄積している電荷S14は、そのままフォトダ
イオード51に残留する。
【0034】このように電荷掃出し信号S1の出力の終
了から電荷転送信号S9の出力が終了するまでの期間T
U1の間、フォトダイオード51には、被写体までの距離
に対応した信号電荷が蓄積される。そして、反射光S4
の受光終了(符号S6)までフォトダイオード51に蓄
積している電荷が、被写体の距離情報と対応した信号電
荷S12(斜線部)として垂直転送部52へ転送され、
その他の信号電荷S13は外光のみに起因するものであ
る。
【0035】電荷転送信号S9の出力から一定時間が経
過した後、再び電荷掃出し信号S1が出力され、垂直転
送部52への信号電荷の転送後にフォトダイオード51
に蓄積された不要電荷が基板53の方向へ掃出される。
すなわち、フォトダイオード51において新たに信号電
荷の蓄積が開始する。そして、上述したのと同様に、電
荷蓄積期間TU1が経過したとき、信号電荷は垂直転送部
52へ転送される。
【0036】このような信号電荷S11の垂直転送部5
2への転送動作は、次の垂直同期信号が出力されるま
で、繰り返し実行される。これにより垂直転送部52に
おいて、信号電荷S11が積分され、1フィールドの期
間(2つの垂直同期信号によって挟まれる期間)に積分
された信号電荷S11は、その期間被写体が静止してい
ると見做せれば、被写体までの距離情報に対応してい
る。なお信号電荷S13は信号電荷S12に比べ微小で
あるため信号電荷S11は信号電荷S12と等しいと見
なすことができる。
【0037】以上説明した信号電荷S11の検出動作は
1つのフォトダイオード51に関するものであり、全て
のフォトダイオード51においてこのような検出動作が
行なわれる。1フィールドの期間における検出動作の結
果、各フォトダイオード51に隣接した垂直転送部52
の各部位には、そのフォトダイオード51によって検出
された距離情報が保持される。この距離情報は垂直転送
部52における垂直転送動作および図示しない水平転送
部における水平転送動作によってCCD28から出力さ
れる。
【0038】次に距離情報検出動作のフローチャートで
ある図8を参照して距離情報検出動作について説明す
る。なお距離情報検出動作は、計測モードと再生モード
を切り替える計測/再生モード切替スイッチ18を計測
モードに設定することにより行われる。
【0039】ステップ101においてレリーズスイッチ
15が全押しされていることが確認されるとステップ1
02が実行され、垂直同期信号が出力されるとともに測
距光制御が開始される。すなわち発光装置14が駆動さ
れ、パルス状の測距光S3が断続的に出力される。次い
でステップ103が実行され、CCD28による検知制
御が開始される。すなわち図7を参照して説明した距離
情報検出動作が開始され、電荷掃出信号S1と電荷転送
信号S9が交互に出力されて、距離情報の信号電荷S1
1が垂直転送部52において積分される。
【0040】ステップ104では、距離情報検出動作の
開始から1フィールド期間が終了したか否か、すなわち
新たに垂直同期信号が出力されたか否かが判定される。
1フィールド期間が終了するとステップ105へ進み、
垂直転送部52において積分された距離情報の信号電荷
がCCD28から出力される。この信号電荷はステップ
106において画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0041】ステップ107では測距光制御がオフ状態
に切換えられ、発光装置14の発光動作が停止する。ス
テップ108では、距離データの演算処理が行なわれ、
ステップ109において距離データが画像メモリ34に
一時的に記憶される。
【0042】ステップ110では、CCD28による通
常の撮影動作(CCDビデオ制御)がオン状態に定めら
れ、距離情報検出動作において撮像された被写体と同一
の被写体の画像が撮像され画像データとして検出され
る。検出された画像データは、ステップ111において
画像メモリ34に一時的に記憶される。
【0043】ステップ112では、方位センサ46によ
り撮像レンズの向いている方位が検出され、ステップ1
13では、カメラの傾斜角度が傾斜角度センサ48によ
り検出される。ステップ114では、メモリ34に一時
的に記憶された距離データや画像データおよびステップ
111、112で検出された方位データ、傾斜角度デー
タが記録倍媒体Mに記録されこのルーチンは終了する。
【0044】次にステップ108において実行される演
算処理の内容を図7を参照して説明する。
【0045】反射率Rの被写体が照明され、この被写体
が輝度Iの2次光源と見做されてCCDに結像された場
合を想定する。このとき、電荷蓄積時間tの間にフォト
ダイオードに発生した電荷が積分されて得られる出力S
nは、 Sn=k・R・I・t ・・・(2) で表される。ここでkは比例定数で、撮影レンズのFナ
ンバーや倍率等によって変化する。
【0046】図7に示されるように電荷蓄積時間を
U1、測距光S3のパルス幅をTS 、距離情報の信号電
荷S12のパルス幅をTD とし、1フィールド期間中の
その電荷蓄積時間がN回繰り返されるとすると、得られ
る出力SM10は、 SM10=Σk・R・I・TD =k・N・R・I・TD ・・・(3) となる。なお、パルス幅TD は TD =δ・t =2r/C ・・・(4) と表せる。このとき被写体までの距離rは r=C・SM10/(2・k・N・R・I) ・・・(5) で表せる。したがって比例定数k、反射率R、輝度Iを
予め求めておけば距離rが求められる。
【0047】図9は、ステップ110において撮影され
た画像をLCDパネル37に表示し、測定点の間の斜距
離や水平角、水平面積等の算出を行なう再生モードにお
いて実行されるプログラムのフローチャートである。測
量の目的は様々であり、算出される測量値も様々である
ため、ここでは3つの測量値である斜距離、水平角、水
平面積を例にとり説明する。ここで斜距離は、2つ測定
点の間の距離であり、水平角は、カメラの撮影光学系の
焦点から2つの測定点へ伸ばした2つの半直線を水平面
へ投影したときに2つの半直線がなす角のことであり、
水平面積は、3つの測定点を頂点として構成される三角
形を水平面へ投影したときの面積である。なお、再生モ
ードは、計測/再生モード切替スイッチ18を再生モー
ドに設定することにより起動される。
【0048】ステップ201において、計測/再生モー
ド切替スイッチ18が再生モードに設定されていること
が確認されると、処理はステップ202へ進み、メニュ
ー画面が表示される。メニュー画面には、斜距離、水平
角、水平面積の選択項目が例えば図10のように表示さ
れ、ステップ203では、何れかのメニューが選択され
るまで待機状態となる。なお図10はカメラの背面図で
あり、LCDパネル37の背面での配置を示している。
【0049】オペレータがポインティングペン60を用
いて、何れかのメニューを選択すると、図8のステップ
114において記録媒体Mに記録されたデータから画像
データが読み出される。読み出された画像データは、ス
テップ204においてLCDパネル37に再生表示され
る。ステップ205では、選択された項目が斜距離であ
るか否かが判定される。選択された項目が斜距離である
と判定されるとステップ209において、斜距離を算出
するための処理が行なわれ、この処理は終了する。
【0050】ステップ205で選択された項目が斜距離
ではないと判定されると、ステップ206において選択
された項目が水平角であるか否かが判定される。水平角
であると判定されるとステップ208において、水平角
を算出するための処理が行なわれ、この処理は終了す
る。一方ステップ206において選択された項目が水平
角ではないと判定されると、ステップ207において水
平面積を算出する処理が行なわれ、この処理は終了す
る。
【0051】次に図11を参照してステップ209にお
いて実行される斜距離算出処理について説明する。
【0052】ステップ301では、第1の測定点が入力
されるまで待機状態となる。オペレータがポインティン
グペン60を用いてLCD37の画面上の任意の一点を
指定すると、その画素が第1の測定点として選択され、
ステップ302へ処理が移る。ステップ302では、第
2の測定点の入力が第1の測定点の入力と同様に行わ
れ、ポインティングペンにより指定された点に対応する
画素が第2の測定点として選択される。ステップ303
では、画素毎に検出された被写体までの距離データに基
づいて、選択された第1及び第2の測定点に対するカメ
ラを基準とした座標系(カメラ座標系)の座標値が算出
される。その後ステップ304において、各測定点の座
標値から測定点間の斜距離が求められる。なお、第1及
び第2の測定点が選択されると、図12のよう選択画素
を中心にした点状のマークと、2つの選択された画素を
結ぶ線分が図12のようにLCDパネル37に表示さ
れ、斜距離が算出されると、その値(例えば25.0
m)が第2の測定点に対応する画素の傍に表示される。
なお、これらLCDパネル37に表示される斜距離の算
出値などに関する信号は、システムコントロール回路3
5からの信号指令に基づいてキャラクタジェネレータ回
路22で生成され、被写体に関する画像信号に重畳され
LCDパネル37に表示される(図2参照)。
【0053】次にステップ303におけるカメラ基準と
した座標値の算出方法について図13〜図16を参照し
て説明する。
【0054】図13は、カメラの撮影光学系における焦
点Pf を座標原点に取ったカメラ座標系xyzとCCD
28上の任意の点P(画素)と、それに対応する被写体
表面上の点Qとの関係を模式的に示した図である。y軸
は光軸Lpに一致しており、z軸はCCD28の垂直軸
に並行に取られ、その向きは上向きである。またx軸は
CCD28の水平軸に並行にとられている。点Pc はC
CD28の受光面と光軸Lpの交点であり、受光面の中
心に一致する。点QはCCD28上の点Pの画素に対応
する被写体上の点であり、その座標は(xQ ,yQ ,z
Q )である。平面Πは点Qを含むCCD28に平行な平
面である。点QC は光軸Lp(y軸)と平面Πの交点で
あり、その座標は(0,yQ ,0)である。
【0055】図14は、CCD28の受光面を正面から
見た図である。CCD28の水平、垂直方向の長さはそ
れぞれ2×H0 、2×V0 である。点PはCCD28の
中心PC から左へHP 、上へVP の距離にある。点PH
は、点PからCCD28の水平軸LH へ下ろした垂線の
足である。また点PV は、点PからCCD28の垂直軸
V へ下ろした垂線の足である。
【0056】図15は、焦点Pf とCCD28との関係
を焦点Pf とCCD28の水平軸L H を含む平面上で表
したものであり、角Θ0 は水平画角、fは焦点距離であ
る。線分Pf H が光軸Lpとなす角をΘP とすると、
角ΘP は、 ΘP =tan-1(Hp /f) ・・・(6) によって求められる。
【0057】図16は、焦点Pf とCCD28との関係
を焦点Pf とCCD28の垂直軸L V を含む平面上で表
したものであり、角θ0 は垂直画角である。線分Pf
V が光軸Lpとなす角をθP とすると、角θP は、 θP =tan-1(Vp /f) ・・・(7) によって求められる。
【0058】焦点Pf と点Pを結ぶ線分Pf Pの長さ
は、線分Pf H と線分PC V の長さから、 Pf P=(Pf H 2 +PC V 2 1/2 ・・・(8) によって求められる。ここで、(8)式のPf H 、P
C V は、 PC V =VP 、 Pf H =f/cosΘP なので、 Pf P=((f/cosΘP 2 +VP 2 1/2 ・・・(9) と表すことができる。
【0059】線分Pf Qの長さと、線分Pf Pの長さの
比Pf P/Pf Qをμとすると、点Qの座標成分xQ
Q 、zQ は、 xQ =HP /μ ・・・(10) yQ =VP /μ ・・・(11) zQ =f/μ ・・・(12) で算出される。焦点距離fおよびCCD28の任意の画
素に対応する点Pまでの距離HP 、VP は既知である。
また、線分Pf Qの長さは、焦点Pf から点Pに対応す
る被写体の点Qまでの距離であり、焦点距離fは既知な
ので、ステップ108の演算処理の結果を用いて算出可
能である。点Pは、CCD28の1つの画素を代表した
ものであり、上述の計算はCCD28の全ての画素に対
して可能である。したがって、任意の画素(点P)に対
応する被写体(点Q)のカメラを基準とした座標
(xQ ,yQ ,zQ )が算出可能である。なお、ステッ
プ304において算出される斜距離は、求められた各点
の座標値から直ちに求めることができる。
【0060】また、第1の測定点として座標系の原点を
指定可能なモードを設けておけば、カメラから画像中の
任意の点(画素)までの距離を算出することもできる。
図17は、このときの画面表示例を示したもので、ポイ
ンティングペン60により選択された画素に対応する測
定点までの距離(5.0m)が表示されている。
【0061】次に、図18を参照して、図9のステップ
208において実行される水平角算出処理について説明
する。
【0062】ステップ401〜ステップ403は、斜距
離算出処理のステップ301〜ステップ303にそれぞ
れ対応し、各ステップにおいて行われる処理はステップ
301〜ステップ303において行われる処理と同一で
ある。ステップ404では、カメラ座標系によって求め
られた各測定点の座標値を基準座標系へ座標変換する。
ここで基準座標系とは、例えば東向きをX軸、北向きを
Y軸、鉛直上向きをZ軸に一致させた座標系で、その原
点の位置はカメラ座標系の原点に一致する。ステップ4
05では、変換された座標値に基づいて選択された2点
間における水平角が算出され、このサブルーチンは終了
する。このときLCDパネル37には、例えば選択され
た2つの測定点と求められた水平角が表示される。
【0063】次に図19を参照してステップ404にお
いて実行される座標変換処理について説明する。
【0064】図19に示された座標系xyzは、図13
で示されたカメラ座標系であり、座標系XYZは基準座
標系である。x軸、y軸、z軸の基準座標系での方向余
弦をそれぞれ(e11,e12,e13)、(e21,e22,e
23)、(e31,e32,e33)とすると、基準座標系XY
Zからカメラ座標系xyzへの座標変換は、これらの方
向余弦を成分とする変換行列TR によって表される。
【数1】 変換行列TR は、|TR |=1の直交変換行列なので、
その逆行列TR -1はTRの転置行列によって表される。
すなわちカメラ座標系から基準座標系の座標変換は、
(14)式によって行われる。
【数2】 これらの方向余弦は、ステップ114、ステップ115
で検出される方位や傾斜角度から求められる。
【0065】方位センサ46により検出された方位デー
タから光軸Lpの北向きからの水平角αが求められる。
また傾斜角度センサ48により、光軸Lp(y軸)の高
度角βと、x軸の高度角γが検出可能である。このとき
y軸(光軸Lp)の方向余弦(e21,e22,e23)およ
びx軸の方向余弦の第3成分e13は、 e21=sinβ・sinα ・・・(15) e22=sinβ・cosα ・・・(16) e23=sinβ ・・・(17) e13=sinγ ・・・(18) によって表される。
【0066】xy平面は、原点を含みy軸に垂直な平面
なので、 e21x+e22y+e23z=0 ・・・(19) によって表される。x軸の方向余弦(e11,e12
13)は、(19)式を満たさなければならないので、 e2111+e2212+e2313=0 ・・・(20) である。また、方向余弦(e11,e12,e13)には、 e11 2 +e12 2 +e13 2 =1 ・・・(21) の関係がある。
【0067】(14)式〜(17)式と(19)式、
(20)式からξ軸の方向余弦の第1、第2成分である
11,e12が求められる。すなわち、e11、e12は、
【数3】 によって算出される。なお(22)式の正負の符号の選
択は、基準座標系が右手系になるように選択される。
【0068】zの方向余弦(e31,e32,e33)は、上
で求められた方向余弦で表されるx軸の単位ベクトル
(e11,e12,e13)と、y軸の単位ベクトル(e21
22,e23)の外積によって求められ、 e31=e1223−e1322 ・・・(24) e32=e1321−e1123 ・・・(25) e33=e1122−e1221 ・・・(26) と表される。
【0069】以上により、x、y、z軸の方向余弦が全
て求められ、(13)式の変換行列TR および(14)
式の逆変換行列TR -1が得られる。すなわち、カメラ座
標系で表された任意の画素(点P)に対応する被写体の
座標(xQ ,yQ ,zQ )は変換行列TR により基準座
標系に変換できる。
【0070】次にステップ405において算出される水
平角の算出方法について説明する。ステップ401、ス
テップ402で選択された第1及び第2の測定点の基準
座標系での座標値をそれぞれ(X1 ,Y1 ,Z1 )、
(X2 ,Y2 ,Z2 )とすると、XY平面は水平面なの
で、第1及び第2の測定点を水平面へ正射影した点の座
標値はそれぞれ(X1 ,Y1 ,0)、(X2 ,Y2
0)となり、第1及び第2の測定点の間の水平角ψは、
【数4】 によって求められる。このとき例えば第1の測定点とし
て(0,1,0)を選択できるモードを設けておけば、
第2の測定点の方位を求めることができる。
【0071】次に、図9のステップ207において実行
される水平面積算出処理について、図20を参照して説
明する。
【0072】ステップ501〜ステップ503では、3
つの測定点が選択される。その選択方法は、斜距離や水
平角を算出する際の2つの測定点を選択する方法(ステ
ップ301、302等)と同様である。ステップ504
では、選択された3つの測定点のカメラ座標系での座標
値が算出される。ステップ505では、水平角算出処理
のステップ404の座標変換と同様の座標変換が選択さ
れた3つの測定点に施される。ステップ506では、選
択された3つの測定点でなる三角形の水平面積が算出さ
れる。このとき斜距離算出処理のときと同様に、画面上
には選択された3つの点を表すマークとそれらを結ぶ線
分とともに算出された水平面積の値が表示される。
【0073】3つの測定点の基準座標系での座標値をそ
れぞれ(X1 ,Y1 ,Z1 )、(X 2 ,Y2 ,Z2 )、
(X3 ,Y3 ,Z3 )とすると、それぞれの点を水平面
へ正射影した点の座標は(X1 ,Y1 ,0)、(X2
2 ,0)、(X3 ,Y3 ,0)となる。座標(X1
1 ,0)、(X2 ,Y2 ,0)、(X3 ,Y3 ,0)
を位置ベクトルとしてv1 、v2 、v3 で表すと、水平
面積SH は、SH =|v1 ×v2 +v2 ×v3 +v3 ×
1 | ・・・(28)によって求められる。た
だし、ここで×はベクトルの外積を表し、||はベクト
ルの長さを表す。
【0074】以上のように本実施形態によれば、撮影さ
れた画像の任意の画素に対応する被写体の位置が、カメ
ラを基準として求まるので、画像中の任意の2点間の斜
距離など、カメラの姿勢や位置に影響されない各種の測
量値を簡便に求めることができる。またカメラの姿勢や
方位を検出するセンサを備えることにより、水平角、方
位角、水平面積等のカメラの姿勢に影響される測量値も
得ることができる。
【0075】次に図21を参照して、本発明の第2の実
施形態について説明する。第2の実施形態が第1の実施
形態と異なるのは、測定点に対応する画素を選択する際
の入力手段のみであり、他の部分については第1の実施
形態と同一である。
【0076】図21は、第2の実施形態のカメラ型の測
距装置の背面図である。第1の実施形態では、入力装置
としてタッチパネルを用いたが、第2の実施形態では画
面上に表示された矢印型のカーソル63と、この動きを
操作するための方向指示ボタン61と、決定ボタン62
によって行われる。方向指示ボタン61の上下左右方向
を向いた矢印部を押すことにより、カーソル63は画面
上を対応する方向へ移動する。また、カーソル63の先
端部を目的の画素や項目に合わせた後、決定ボタン62
を押すとその画素や項目が選択される。
【0077】以上により、第2の実施形態においても第
1の実施形態と同様の効果を得られる。
【0078】本実施形態では、入力装置としてタッチパ
ネルや、方向指示ボタンを用いたが、方向指示ボタンに
替えてトラックボールを用いてもよい。
【0079】また、2つの測定点の間の斜距離や、第1
の測定点をカメラ座標系の原点として第2の測定点まで
の斜距離(カメラからの距離)を求める斜距離算出処理
において、前者の場合には入力デバイスによる画面上の
2つの点の位置指定を各々点でのシングルクリックによ
り行ない、後者の場合には第2の測定点に対応する画面
上の1点をダブルクリックすることによって行なっても
よい。水平角の場合も同様に、例えば方位角を求める際
にはダブルクリックにより任意の一点を指定し、2点を
指定しての水平角を求めるときには各点においてシング
ルクリックを行なうことにより2つの点を指定するよう
にしてもよい。
【0080】本実施形態では、カメラの高さを考慮して
いないが、例えばカメラを三脚等に固定し、計測された
カメラの水平基準面からの高さや標高をタッチパネル等
の入力装置を用いてカメラに入力して、測定点の標高等
を算出できるようにしてもよい。
【0081】なお本実施形態では、選択された2点間の
斜距離、カメラと選択された点との斜距離(距離)、選
択された2点間の水平角、選択された1点の方位角、選
択された3点の水平面積など5種類の測量値を算出する
方法について示したが、本発明の測距装置において算出
される測量値はこれに限定されるわけではなく、上述の
座標値から求められる如何なる測量値であってもよい。
例えば、測量値が2つの測定点の間の斜距離を水平面へ
投影した水平距離、2つの測定点の間の高低差、緯線に
沿った距離である緯距、経線に沿った距離である経距、
カメラの焦点から測定点へ伸ばした半直線が水平面とな
す角である高度角、カメラの焦点から測定点へ伸ばした
半直線が鉛直軸となす角である鉛直角、3点以上の多角
形の水平面積等であってもよい。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、計測点間
の斜距離や水平角、または3つの計測点に対応する水平
面積等、通常の測量において目的とされる測量値を簡便
に検出する測距装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるカメラ型の測距
装置の斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図
である。
【図3】測距光による距離測定の原理を説明するための
図である。
【図4】測距光、反射光、ゲートパルス、およびCCD
が受光する光量分布を示す図である。
【図5】CCDに設けられるフォトダイオードと垂直転
送部の配置を示す図である。
【図6】CCDを基板に垂直な平面で切断して示す断面
図である。
【図7】被写体までの距離に関するデータを検出する距
離情報検出動作のタイミングチャートである。
【図8】距離情報検出動作のフローチャートである。
【図9】再生モードのときに実行されるプログラムのフ
ローチャートである。
【図10】カメラの背面に設けられたLCDパネルの配
置及びそこに表示されるメニューを例示した図である。
【図11】斜距離算出処理のサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図12】選択された2つの測定点の間の斜距離を求め
るときの画面表示を例示したものである。
【図13】座標系xyz、CCD28、CCD28の画
素とそれに対応する被写体上の点との関係を表した図で
ある。
【図14】CCD28の正面図である。
【図15】カメラの撮影光学系における焦点とCCD2
8との関係を示す水平断面図である。
【図16】カメラの撮影光学系における焦点とCCD2
8との関係を示す垂直断面図である。
【図17】カメラと選択された測定点までの斜距離を求
めるときの画面表示を例示したものである。
【図18】水平角算出処理のサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図19】座標系xyzと座標系XYZとの関係を示す
図である。
【図20】水平面積算出処理のサブルーチンのフローチ
ャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態であるカメラ型の測
距装置の背面図である。
【符号の説明】
10 カメラ本体(測距装置) 23 タッチパネル
フロントページの続き Fターム(参考) 2F112 AA02 AD01 BA02 CA02 CA08 CA12 DA25 DA28 FA03 FA07 FA21 FA29 5C022 AA01 AB24 AB62 AC01 AC31 AC42 5C061 AA20 AB03 AB06 AB12 AB14 AB17

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影された画像の各画素に対応する被写
    体までの距離を検出する測距装置であって、 前記画像中の任意の画素を選択可能な入力手段と、 選択された前記画素に対応する被写体の前記測距装置に
    対する相対的な位置を算出する相対位置算出手段とを備
    えることを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段が、撮影された前記画像を
    表示するための画像表示部に沿って設けられ、ペン先な
    どの尖頭で触された部分の位置を検出するタッチパネル
    であることを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段が、前記画像表示部に表示
    されたカーソルの移動を制御する方向指示ボタンを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 前記画像中の任意の2点間の斜距離を算
    出可能であることを特徴とする請求項1に記載の測距装
    置。
  5. 【請求項5】 選択された画素に対応する前記被写体の
    相対的な位置が、前記測距装置の一点を原点とした座標
    値として算出されることを特徴とした請求項1に記載の
    測距装置。
  6. 【請求項6】 前記測距装置の姿勢を検出する姿勢検出
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の測距装
    置。
  7. 【請求項7】 前記姿勢検出手段における姿勢の検出
    が、前記測距装置の水平面または鉛直線からの傾斜角度
    を検出する傾斜角度センサによって行われることを特徴
    とする請求項6に記載の測距装置。
  8. 【請求項8】 前記画像中の任意の1点の高度角と、前
    記画像中の任意の1点の鉛直角と、前記画像中の任意の
    2点間の水平距離と、前記画像中の任意の2点間の高度
    差と、前記画像中の任意の2点間の水平角と、前記画像
    中の任意の3点で構成される三角形の水平面積とのうち
    の少なくとも一つの値を算出可能であることを特徴とす
    る請求項6に記載の測距装置。
  9. 【請求項9】 前記測距装置の向いている方位を検出す
    る方位検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の測距装置。
  10. 【請求項10】 前記画像中の任意の点の方位を算出可
    能であることを特徴とする請求項9に記載の測距装置。
  11. 【請求項11】 前記測距装置の鉛直方向の基準点から
    の高さを、前記入力手段により入力可能であることを特
    徴とする請求項1に記載の測距装置。
  12. 【請求項12】 前記画像中の任意の点の前記基準点か
    らの高さを算出可能であることを特徴とする請求項11
    に記載の測距装置。
  13. 【請求項13】 前記測距装置の一点を原点とする前記
    画像中の任意の1点に対応する前記被写体の座標値と、
    前記画像中の任意の1点の高度角と、前記画像中の任意
    の1点の鉛直角と、前記画像中の任意の2点間の水平距
    離と、前記画像中の任意の2点間の高度差と、前記画像
    中の任意の2点間の水平角と、前記画像中の任意の3点
    で構成される三角形の水平面積とのうちの少なくとも一
    つの値を算出可能であり、算出された前記斜距離、前記
    高度角、前記鉛直角、前記水平距離、前記高度差、前記
    水平角、前記水平面積の値および前記座標値のうち少な
    くとも1つを前記画像表示部に表示可能であることを特
    徴とする請求項4に記載の測距装置。
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