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JP2001069707A - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

回転電機およびその製造方法

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Publication number
JP2001069707A
JP2001069707A JP33764599A JP33764599A JP2001069707A JP 2001069707 A JP2001069707 A JP 2001069707A JP 33764599 A JP33764599 A JP 33764599A JP 33764599 A JP33764599 A JP 33764599A JP 2001069707 A JP2001069707 A JP 2001069707A
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slots
slot
stator
stator core
electric machine
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Application number
JP33764599A
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English (en)
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Shigenobu Nakamura
中村  重信
Atsushi Umeda
梅田  敦司
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Priority to FR0007951A priority patent/FR2795568B1/fr
Priority to US09/599,422 priority patent/US6414410B1/en
Priority to DE10031110A priority patent/DE10031110A1/de
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    • H02K3/12Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
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    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/20Stationary parts of the magnetic circuit with channels or ducts for flow of cooling medium
    • HELECTRICITY
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    • H02K19/16Synchronous generators
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  • Power Engineering (AREA)
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の要求性能に対応可能な車両用交流発電
機およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 固定子鉄心22は、回転周方向に沿って
交互に配置された複数のスロット25、250を有して
いる。一方のスロット25のみに固定子巻線が収容され
ており、巻線数を少なくすることによって出力がダウン
した車両用交流発電機が製造される。また、両方のスロ
ット25、250に固定子巻線を収容する場合には、同
じ固定子鉄心22を使って、高出力の車両用交流発電機
を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機およびそ
の製造方法に関し、例えば乗用車やトラック等あるいは
船舶等に搭載されてエンジンによって駆動される車両用
交流発電機に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機に用いられる固定子と
して、WO98/54823には、導体セグメントを固
定子鉄心のスロットの一方の端面から挿入した後に端部
同士を接合することによって固定子巻線を形成するもの
が示されている。これにより、径方向に沿った各層ごと
に規則的な傾斜パターンを持つコイルエンドを形成し、
各導体セグメント間の干渉をなくすことにより、高占積
率化とセグメント間の通風による冷却性向上によって固
定子巻線の熱損失を低減して、高出力化を図ろうとして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したW
O98/54823に開示された従来の構成では、車両
用交流発電機に要求される出力電圧、立ち上がり回転数
などの性能に応じて、巻線としてのターン数、固定子鉄
心の内径D、あるいは軸方向長さLといった諸元が定め
られる。
【0004】ところが、車両用交流発電機が搭載される
車両は、エンジンの排気量、想定される電気負荷の量な
ど、種々のバリエーションがある。このため、各車両に
搭載される車両用交流発電機も、車両毎のバリエーショ
ンに対応して、種々の諸元を持つよう設計されていた。
したがって、要求性能ごとに異なる固定子鉄心を製造
し、それに応じた回転子やフレームを製造する必要があ
った。また、要求性能に合わせて製品諸元、製造設備を
設計して車両用交流発電機の製造を行う必要があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
る新規な固定子巻線の配置を提案するものである。
【0006】本発明は、少ない固定子巻線をもった回転
電機と、その製造方法を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、一部のスロットにのみ電気導体
を収容した回転電機およびその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】本発明は、スロット内に本来的に収容可能
な電気導体の本数よりも、少ない本数の電気導体を1本
のスロット内に収容した回転電機およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0009】本発明は、固定子の冷却性を向上すること
を目的とする。
【0010】本発明は、複数の要求性能に対応可能な回
転電機およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】本発明は、固定子鉄心に大幅な変更を加え
ることなく、将来的な要求性能の変更への対応、あるい
は複数の要求性能への対応が可能な回転電機およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、固定子鉄心のスロット内に複数の層をなして収容可
能な断面をもった固定子巻線を採用し、さらに固定子鉄
心には、固定子巻線が収容されない未使用スロットが含
まれるという構成をとることができる。
【0013】上記目的を達成するために、固定子鉄心の
スロット内に複数の層をなして収容可能な断面をもった
固定子巻線を採用し、さらに固定子鉄心には、固定子巻
線が収容されない未使用層を含むスロットが含まれると
いう構成をとることができる。
【0014】さらに、未使用スロットと未使用層を含む
スロットとの両方を併有する固定子鉄心を採用すること
ができる。
【0015】これらの構成によると、未使用スロットあ
るいは未使用層にも巻線を装備した場合に比べて巻線の
ターン数あるいは実質的な導体断面積を減らした、少な
い固定子巻線が構成される。例えば、回転電機としての
発電機に本発明を適用する場合には、抑制された出力特
性を示す固定子巻線が構成される。例えば、その出力
は、すべてのスロットに巻線を装備した場合より小さ
い。また、共通の固定子鉄心を用いて、出力特性の異な
る2つの機種を提供するという用途においても有効であ
る。
【0016】また、未使用スロットと、未使用層を含む
スロットとを併用することにより、固定子鉄心に装備し
うる巻線の選択肢を増すことができる。例えば、出力特
性が異なる2つの機種を提供する場合には、巻線の製造
工程の違いが少ない巻線を選択できる。これは製造上の
利点となる。
【0017】未使用スロット又は未使用層を、軸方向に
開口させる構成を採用することができる。この構成で
は、未使用スロットおよび未使用層のいずれかに、軸方
向の開口から冷却媒体が導入される。このため、固定子
鉄心および固定子巻線の冷却を促進することが可能であ
る。例えば冷却媒体としては空気や液体を用いることが
できる。なお、未使用スロット又は未使用層を軸方向の
両方に向けて開口させてもよい。例えば冷却媒体として
の空気を軸方向に通風させることで冷却を促進できる。
【0018】未使用スロット又は未使用層の軸方向端部
を、充填部材によって閉じた構成を採用することができ
る。この構成では、充填部材によって固定子鉄心の剛性
を高める効果、あるいは未使用層に隣接する電気導体の
固定の確実にする効果を得ることができる。なお、充填
部材は、未使用スロット又は未使用層の全体に充填され
てもよい。固定子鉄心の剛性を高度に高めることができ
る。
【0019】固定子巻線が収容された使用スロットと、
未使用スロットとは、交互に配置することができる。こ
の構成では、固定子鉄心の全周にわたって均一な特性を
実現できる。例えば、固定子鉄心に固定子巻線を均等に
装備できるので、その冷却を均等に実現できる。また、
未使用スロットが冷却性に貢献する構成においては、固
定子鉄心の全周で均等な冷却性を得ることができる。ま
た、複数の機種を提供する場合には、隣接する2つのス
ロットに分散して固定子巻線を装備する機種と、片方の
スロットにのみ固定子巻線を装備する機種とで固定子鉄
心を共用することができる。
【0020】未使用層を含むスロットにおける未使用層
の配置は、複数の種類を採用することができる。要求仕
様に応じた固定子巻線を構成するために有効である。
【0021】未使用層の配置が異なるスロットを交互に
配置した構成を採用することができる。この構成では、
固定子鉄心の全周にわたって均一な特性を実現できる。
例えば、固定子鉄心に固定子巻線を均等に装備できるの
で、その冷却を均等に実現できる。また、未使用層が冷
却性に貢献する構成においては、固定子鉄心の全周で均
等な冷却性を得ることができる。また、複数の機種を提
供する場合には、すべての層に固定子巻線を装備する機
種と、一部に未使用層を残して固定子巻線を装備する機
種とで固定子鉄心を共用することができる。
【0022】固定子巻線は、端部において接合された複
数の導体セグメントにより構成することが望ましい。こ
の構成は、スロット内に複数の層をなして固定子巻線を
収容するために有効である。また、複数の接合部は、多
重の環状をなして配置されるこのが望ましい。この構成
は、体格を小型化するために有効である。また、導体セ
グメントの接合部間に十分な絶縁性を確保するために有
効である。
【0023】固定子巻線は、U字型の導体セグメントに
より構成することが望ましい。この構成は2つのスロッ
ト内の電気導体を1本の導体セグメントにより提供する
ために有効である。そして、スロット内における位置に
応じて大きさが異なる第1および第2の導体セグメント
を採用することができる。この構成は、スロット内にお
ける所定の位置に導体セグメントが位置するために有効
である。また、U字型導体セグメントの2つの先端部
を、接合工程に適した配置とするために有効である。
【0024】上記目的を達成するために、固定子鉄心の
一端側において両方の先端が外端層および内端層として
配置される第1のU字型導体セグメントと、固定子鉄心
の一端側において両方の先端が外中層および内中層とし
て配置される第2のU字型導体セグメントとを用い、複
数のスロットに第1および第2のU字型導体セグメント
を交互に配置し、外端層と外中層とを接合する複数の接
合部が環状に配置されるとともに、内端層と内中層とを
接合する複数の接合部が環状に配置されている構成を採
用することができる。この構成では、先端が4層に分布
して位置する2種類の導体セグメントを用いているの
で、各スロット内に隙間を残しながら、固定子鉄心の一
端側のコイルエンドにおいて、複数の接合部を多重に配
置することができる。スロット内の隙間は、空間とし
て、あるいは充填部材が充填された未使用層とすること
ができる。この構成は、複数の接合部を多重の環状に配
置することで、接合部間の距離を確保する。また、すべ
てのスロット内に第1および第2のU字型導体セグメン
トの両方を収容した構成との相違点を少なくすることが
でき、製造工程における変更を少なくすることができ
る。
【0025】第1のU字型セグメントがスロット内の径
方向の端寄りに配置され、第2のU字型セグメントがス
ロット内の中央寄りに配置される構成をとることができ
る。この構成では、複数のU字型導体セグメントをスロ
ット内に隙間を残しながら均等に分散させて配置するこ
とができる。
【0026】上記目的を達成するために、固定子鉄心の
基本スロット間に形成された基本ティースの周方向の幅
は、その範囲内に1以上の前記基本スロットと同寸法の
予備スロットを配置してもなおその予備スロットの両側
に予備ティースを形成しうる幅であるという構成をとる
ことができる。上述した予備スロットは、現実にスロッ
トとして形成されている場合の他に、現実には形成され
ていない仮想のスロットも含まれる。特に、基本スロッ
トの間に現実に予備スロットを形成して固定子を形成し
た場合には、同じ固定子鉄心を使用して複数の巻線仕様
を実現することができ、固定子鉄心の製造設備の変更等
を伴わずに、出力のバリエーションを増やすことができ
る。また、基本スロットの間に現実に予備スロットを形
成せずにそのスペースを確保する場合には、固定子鉄心
の若干の設計変更が必要になるが、予備スロットの部分
の成形型の変更のみで対処することができるため、固定
子の製造設備の変更等を最小限に抑えて出力バリエーシ
ョンを増やすことができる。また、現実に予備スロット
を形成しないため、回転子の外周に対向する固定子鉄心
の内周面積を増やすことができ、しかも固定子鉄心内の
磁気的な抵抗を減らすことができるので、単に巻線仕様
の変更のみで出力のバリエーションを増やす場合に比べ
て出力を向上させることができる。
【0027】上記目的を達成するために、固定子巻線が
配置されている第1のスロットと、固定子巻線が配置さ
れていない第2のスロットとを備える構成をとることが
できる。この構成によると第2のスロットを巻線を増加
させるために用いることができる。このため、将来的な
出力の増加要求に応えること、あるいは複数の機種の実
現が可能となる。また、固定子鉄心やこれに合わせたそ
の他の部品の製造や組み付け行程の設備の変更が不要で
あり、新たな設備の追加を抑えることができる。
【0028】なお、第2のスロットには開口部を設け、
第2のスロット内に冷却媒体としての空気あるいは流体
を導入することが望ましい。例えば、第2のスロットを
軸方向に貫通させることで、第2のスロットの内部に軸
方向に冷却風を流すことができる。固定子鉄心を冷却し
て第1のスロット内の固定子巻線の冷却性を向上させる
ことができるので、すべてのスロットに巻線がある場合
に比べ、巻線数を減らしても出力低下を少なくすること
ができる。また、第2のスロット内を充填部材により充
填してもよい。高い剛性を得ることができる。発電機と
して用いた場合には、発電時に固定子巻線の振動によっ
て生じる磁気的な騒音を低減することができる。また、
第1のスロットと第2のスロットとは交互に配置される
ことが望ましい。
【0029】固定子巻線は、複数の導体セグメントを備
え、これら導体セグメントによって形成される複数のコ
イルエンドの間には冷却媒体が流れる隙間が形成される
という構成を採用することができる。この構成では、コ
イルエンド間の隙間形成を容易にしてコイルエンドの冷
却性を向上することができるので、スロット内外の固定
子巻線の全体をより効率的に冷却することができる。ま
た、固定子巻線は、スロットの形状に沿ったほぼ矩形状
とすることができる。これにより、第1のスロット内の
導体セグメントから固定子鉄心への伝熱性が向上する。
また、第2のスロットは、回転子に対向する内周側に開
口部を持たない構成とすることができる。これにより、
回転子の外周に対向する固定子鉄心の内周面積が増える
ので、より多くの磁束を固定子に取り込むことができ
る。製造工程においては、成形型の交換あるいは成形型
の部分的な交換のみで対応することができる。また、第
1のスロットと第2のスロットの周方向に沿った幅を異
ならせてもよい。第2のスロットの周方向の幅に応じて
固定子鉄心内の磁路面積が変化する。第2のスロットの
成形型を若干変更するという工程変更が採用できる。特
に、第1のスロットよりも第2のスロットの幅を狭くす
ることにより、磁路面積を増やすことができるため、固
定子巻線の巻線数を減らしたことによる出力の低下を抑
えることができる。
【0030】上記目的を達成するために、固定子鉄心に
形成された複数のスロットのうち所定数のスロットのみ
を使用して残りを未使用スロットとして固定子巻線を装
備するという製造方法を採用することができる。固定子
鉄心の複数のスロットの中に未使用スロットを含ませて
固定子を製造することにより、固定子巻線を容易に変更
できる。
【0031】また、複数のスロットのすべてを使用して
固定子巻線を装備する工程と、複数のスロットのうち所
定数のスロットのみを使用して残りを未使用スロットと
して固定子巻線を装備する工程とを選択するという製造
方法を採用することができる。また、複数のスロットの
うち所定数のスロットのみを使用して残りを未使用スロ
ットとして固定子巻線を装備する工程と、この所定数よ
りも多いスロットを使用して残りを未使用スロットとし
て固定子巻線を装備する工程とを選択するという製造方
法を採用することができる。この製造方法によると、固
定子鉄心を共用して、複数の固定子巻線を装備すること
ができる。出力バリエーションを増やすことができる。
【0032】上記目的を達成するために、固定子鉄心に
形成されたスロット内の所定の層のみを使用して残りを
未使用層として固定子巻線を装備するという製造方法を
採用することができる。固定子巻線を容易に変更でき
る。
【0033】また、スロットの全ての層を使用して固定
子巻線を装備する工程と、スロット内の所定の層のみを
使用して残りを未使用層として固定子巻線を装備する工
程とが選択されるという技術的手段を採用することがで
きる。また、スロット内の所定数の層のみを使用して残
りを未使用層として固定子巻線を装備する工程と、前記
所定数より多い層を使用して残りを未使用層として固定
子巻線を装備する工程とが選択的されるという技術的手
段を採用することができる。この製造方法によると、同
じ固定子鉄心を用いて異なる固定子巻線を装備すること
ができる。固定子鉄心を共用して、固定子巻線の異なる
製品バリエーションを実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した回転電機
の一実施形態として、本発明を適用した車両用交流発電
機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】〔第1の実施形態〕図1は、第1の実施形
態の車両用交流発電機の全体構成を示す断面図である。
図1に示す車両用交流発電機1は、円筒形の固定子2
と、この固定子2の内側に対向して配置された回転子3
と、これらを支持するフレーム4と、整流器5とを含ん
で構成されている。
【0036】固定子2は、固定子鉄心22と、固定子巻
線21を構成する複数の種類の導体セグメント23と、
固定子鉄心22と各導体セグメント23との間を電気絶
縁するインシュレータ24とを備えている。固定子鉄心
22は、所定厚さの積層板を複数枚数重ねることによっ
て形成された積層鉄心として形成されており、これらの
積層板を貫いて延びる複数のスロットが形成されてい
る。インシュレータ24は電気絶縁性の樹脂シートであ
る。固定子巻線21は、多相の固定子巻線としての三相
固定子巻線である。固定子巻線21の詳細な構造につい
ては後述する。
【0037】回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状
かつ同心状に巻き回した界磁巻線31を有する。界磁巻
線31は、それぞれが6個の爪部を有するポールコア3
2によって、両側から挟まれている。そして、これらを
回転軸33が貫通している。また、フロント側のポール
コア32の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風
を軸方向および径方向に吐き出すための冷却ファン35
が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側
のポールコア32の端面には、リヤ側から吸い込んだ冷
却風を径方向に吐き出すための冷却ファン36が溶接等
によって取り付けられている。また、回転軸33のリヤ
側端部近傍には、界磁巻線31の両端に電気的に接続さ
れた2つのスリップリング37、38が形成されてい
る。フレーム4には、これらのスリップリング37、3
8に給電するブラシ装置7が設けられている。界磁巻線
31には、スリップリング37、38と、ブラシ装置7
とを介して給電される。
【0038】フレーム4は、固定子2および回転子3を
収容している。フレーム4には、回転子3が回転軸33
を中心に回転可能な状態で支持されている。フレーム4
には、回転子3のポールコア32の外周側に所定の隙間
を介して配置された固定子2が固定されている。また、
フレーム4は、固定子鉄心22の軸方向端面から突出し
た固定子巻線21のコイルエンドを冷却する冷却風の通
風路を提供している。フレーム4は、フレーム4の外周
壁に形成され、コイルエンドの径方向外側に位置する複
数の吐出窓41と、フレーム4の軸方向端面の壁面に位
置する複数の吸入窓42とを有している。
【0039】車両用交流発電機1のプーリ20には、ベ
ルト等を介してエンジン(図示せず)からの回転力が伝
えられる。プーリ20は回転子3とともに所定方向に回
転する。この状態で、回転子3の界磁巻線31に外部か
ら励磁電圧を印加する。界磁巻線31に流れる電流は、
ポールコア32のそれぞれの爪部を励磁し、回転子3の
回転周方向に沿って交互にNS磁極が形成される。回転
子3からの磁束は固定子2に鎖交し、固定子巻線21に
三相交流電圧を発生させる。この三相交流電圧は、整流
器5によって整流され、整流器5の出力端子からは直流
の出力が得られる。
【0040】次に、固定子2の詳細について説明する。
図2は、固定子2の部分的な断面図である。図2に示す
ように、固定子鉄心22は、回転周方向に沿って交互に
配置された複数のスロット25、250を有している。
第1のスロットとしてのスロット25には、多相の固定
子巻線21を構成する複数本の電気導体が収容されてい
る。このように固定子巻線21が収容されたスロット2
5を基本スロットと称する。本実施形態では、回転子3
の磁極数に対応して、三相の固定子巻線21を収容する
ように、36個の基本スロット25が回転周方向に等間
隔に配置されている。隣接する基本スロット25によっ
て挟まれた部分の全体が基本ティース260を構成して
いる。
【0041】また、第2のスロットとしてのスロット2
50は、未使用スロットとしての空スロットであって、
固定子巻線21は収容されていない。このように固定子
巻線21が収容されていないスロット250を予備スロ
ットと称する。予備スロット250は、基本スロットの
中間部に等間隔に36個配置されている。予備スロット
250は、上述した基本ティース260の中に形成され
ており、この基本ティース260の中で予備スロット2
50の両側に形成された2つのティース261、262
が予備ティースを形成している。
【0042】また、スロット250の軸方向両側は、開
口している。スロット250の径方向内側も開口してい
る。このスロット250には、冷却媒体としての冷却風
が導入される。この実施形態では、冷却ファン35と冷
却ファン36とのファン能力に差を持たせるなどによ
り、スロット250の軸方向両端に圧力差を生じさせ
る。これによって、スロット250内を軸方向に風が流
れる。
【0043】このように、本実施形態の固定子2には、
72本のスロットのうち、半分の基本スロットであるス
ロット25のみに固定子巻線21が装備されている。固
定子鉄心22に形成された複数のスロットの中から1つ
おきに予備スロットであるスロット250が間引かれて
いる。また、基本スロット間に形成された基本ティース
は、その回転周方向の範囲内に、基本スロットと同じ形
状を有する予備スロットを1以上形成してもなおその予
備スロットの両側には予備ティースを形成しうる周方向
の幅がある。これにより所要の磁束通路としての断面積
が確保される。なお、上述したスロットとは固定子巻線
21を構成する電気導体を複数本収納できる面積を持つ
ものであり、スリットのような空隙は含まれないものと
する。
【0044】固定子鉄心22のスロット25には互いに
絶縁された偶数本(本実施形態では4本)の電気導体が
収容されている。また、一のスロット内の4本の電気導
体は、図2に示すように固定子鉄心22の径方向に関し
て内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列
にのみ配列されている。なお、1のスロット内に二列の
電気導体を配列することも可能である。
【0045】この実施形態では、スロット内に収容され
る電気導体は、複数の導体セグメント23によって提供
される。図3に示すように、一のスロット25内の内端
層の電気導体231aは、固定子鉄心22の時計回り方
向に向けて磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外端
層の電気導体231bと対をなしている。そして、これ
らの電気導体231a、231bは、固定子鉄心22の
軸方向の一方の端面側においてターン部231cを経由
することで接続される。同様に、一のスロット25内の
内中層の電気導体232aは固定子鉄心22の時計回り
方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の
外中層の電気導体232bと対をなしている。そして、
これらの対をなす電気導体232a、232bは、固定
子鉄心22の軸方向の一方の端面側においてターン部2
32cを経由することで接続される。
【0046】したがって、固定子鉄心22の一方の端面
側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電
気導体232aとをターン部232cを経由して接続す
る連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気
導体231aとをターン部231cを経由して接続する
連続線が囲むこととなる。このように、ターン部232
cが、同じスロット25内に収容された他の電気導体の
ターン部231cにより囲まれる。内中層の電気導体2
32aと外中層の電気導体232bとの接続により中層
コイルエンドが形成され、内端層の電気導体231aと
外端層の電気導体231bとの接続により端層コイルエ
ンドが形成される。
【0047】一方、一のスロット25内の内中層の電気
導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向け
て1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の内端層の電
気導体231a′とも対をなしている。これらの電気導
体232a、231a′は固定子鉄心22の軸方向の他
方の端面側において接合により接続される。同様に、一
のスロット25内の外端層の電気導体231b′は、固
定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れ
た他のスロット25内の外中層の電気導体232bとも
対をなしている。これらの電気導体231b′、232
bは固定子鉄心22の軸方向の他方の端面側において接
合により接続される。
【0048】したがって、固定子鉄心22の他方の端面
側においては、外端層の電気導体231b′と外中層の
電気導体232bとを接続する外側接合部233bと、
内端層の電気導体231a′と内中層の電気導体232
aとを接続する内側接合部233aとが、径方向並んで
配置されている。外端層の電気導体231b′と外中層
の電気導体232bとの接続、および内端層の電気導体
231a′と内中層の電気導体232aとの接続によ
り、異なる同心円上に配置された2つの隣接層コイルエ
ンドが形成される。
【0049】さらに、図3に示すように、内端層の電気
導体231aと外端層の電気導体231bとが、一連の
電気導体をほぼU字状に形成してなる導体セグメントと
しての大セグメント231により提供される。そして、
内中層の電気導体232aと外中層の電気導体232b
とが一連の電気導体をほぼU字状に形成してなる導体セ
グメントとしての小セグメント232より提供される。
基本となるU字状の導体セグメント23は、大セグメン
ト231と小セグメント232によって形成される。各
セグメント231、232は、スロット25内に収容さ
れて軸方向に沿って延びる部分を備えるとともに、軸方
向に対して所定角度傾斜して延びる斜行部231f、2
31g、232f、232gを備える。これら斜行部に
よって、固定子鉄心22から軸方向の両端面に突出する
コイルエンドが形成されており、回転子3の軸方向の両
端面に取り付けられた冷却ファン35、36を回転させ
たときに生じる冷却風の通風路は、主にこれら斜行部の
間に形成されている。
【0050】以上の構成を、引き出し線を形成する一部
のスロットを除いて、複数のスロット25について繰り
返す。これにより、重ね巻による固定子巻線が形成され
る。
【0051】図4は、固定子巻線の巻線図である。三相
(X相、Y相、Z相)の中のX相の巻線状態が示されて
いる。X相は、スロット番号1、7、……67のスロッ
ト25に形成される。図中、外端層の電気導体231b
は一点鎖線で、外中層の電気導体232bは破線で、内
中層の電気導体232aは実線で、内端層の電気導体2
31aは二点鎖線でそれぞれ示してある。図4に図示さ
れるように、スロット番号1とスロット番号67とに
は、引き出し線X1、X2を提供するために異形セグメ
ントが配置されている。この実施形態では、異形セグメ
ントはU字型の異形セグメントと、I字型の異形セグメ
ントとが含まれる。
【0052】この実施形態では、スロット番号1〜72
のスロットが形成されており、1、3、5、7……6
9、71が使用スロット25であり、2、4、6、8…
…670、72が、未使用スロット250の番号であ
る。120度だけ電気角がずれたY相は、スロット番号
3、9、……69のスロット25に形成される。また、
120度だけ電気角がずれたZ相は、スロット番号5、
11、……71のスロット25に形成される。
【0053】図5は、導体セグメントが固定子鉄心22
に装備された状態を示す斜視図である。図5に示すよう
に、各導体セグメントは、1つおきのスロット25に配
置され、外側接合部233b、内側接合部233aにお
いて接合されている。
【0054】このように、本実施形態の車両用交流発電
機に用いられる固定子2は、通風専用の空きスロット2
50を設けることにより、固定子鉄心22を冷却して、
スロット25に装備された固定子巻線21の冷却性を向
上させることができる。したがって、全てのスロット2
5、250に固定子巻線21が装備された場合に比べ、
巻線数を減らして出力をダウンさせた車両用交流発電機
を容易に製造することができ、しかも冷却性の向上によ
って巻線数を半減した割りには出力の低下を少なくする
ことができる。
【0055】同じ固定子鉄心22を用いて、全てのスロ
ット25、250に固定子巻線21を装備することが可
能なので、固定子鉄心22やこれに合わせた他の部品の
製造や組み付け工程の設備の変更を行うことなく、出力
のバリエーションを増やすことができる。
【0056】また、固定子巻線21が装備されたスロッ
ト25と固定子巻線21が装備されないスロット250
とを交互に配置することにより、スロット25内の固定
子巻線21の温度が局部的に高くなることがなく、均一
かつ安定して固定子巻線21の冷却を行うことができ
る。
【0057】また、導体セグメント23を用いて固定子
巻線21を形成することにより、固定子鉄心22から軸
方向に突出した固定子巻線21のコイルエンドでの導体
セグメント23同士の隙間形成を容易にして冷却性を向
上させることができ、スロット25の内外に配置された
固定子巻線21の全体を効率よく冷却することができ
る。
【0058】また、図2に示したように、スロット25
に収容される4本の電気導体の断面形状が、スロット2
5の形状に沿ったほぼ矩形状に形成されている。電気導
体の断面形状が、スロット25の内壁に沿った平行面を
有しているため、各電気導体からスロット25の内壁面
への良好な伝熱性を実現することができる。したがっ
て、軸方向に冷却風が通るスロット250の存在とあい
まって、固定子巻線21の冷却性をさらに向上させるこ
とができる。
【0059】また、上述した固定子鉄心22は、基本ス
ロットとしてのスロット25と予備スロットとしてのス
ロット250とが同じ形状に形成されているため、固定
子巻線21の巻線仕様を変更するだけで、複数の出力バ
リエーションを有する車両用交流発電機を製造すること
ができる。すなわち、上述した1種類の固定子鉄心22
を製造した後に、2種類の固定子巻線を選択して装備す
るという製造方法を採用することができる。図5の如
く、1つおきのスロット25のみに固定子巻線21を装
備した固定子2と、図6に示すように全てのスロットを
使用して固定子巻線を装備した固定子とをそれぞれ選択
的に製造することができる。これにより、固定子鉄心2
2に変更を加えることなく、将来的な要求性能の変更あ
るいは複数の要求性能に対応可能である。1スロットあ
たりの巻線数を変更する場合以上に多くの種類の出力バ
リエーションを有する車両用交流発電機を製造すること
ができる。また、固定子鉄心については設計変更が不要
であるため、固定子鉄心の製造や組み付け工程の設備の
変更等が不要であり、新たな設備の追加を抑えることが
できる。
【0060】〔第1の実施形態の変形例〕図2の空スロ
ット250に代えて、図7に示すように、内周側に開口
部を持たない空スロット251を予備スロットとして採
用することができる。この場合、スロット251内の軸
方向に冷却風を通しつつ、回転子3の外周に対向する固
定子鉄心221の内周面積を増やして、より多くの磁束
を固定子2に取り込むことができるため、さらに出力向
上を図ったバリエーションの拡大が可能になる。特に、
固定子鉄心22の形状を若干変更するだけであるため、
少ない設備変更のみで、出力が異なる複数の機種への転
用が可能となる。この構成では、固定子鉄心の成形型の
変更が必要となる。
【0061】さらに、スロット251に、図8に示すよ
うに絶縁樹脂等の充填部材252を充填してもよい。こ
れにより、スロット251の軸方向の端部は塞がれ、冷
却用の空気が入ることがない。これにより、固定子鉄心
22、221の剛性を高めることが可能であり、発電時
に固定子2が振動することにより生じる磁気的な騒音を
低減することができる。この構成では、さらに樹脂充填
工程が付加される。
【0062】さらに、図9に示すように、予備スロット
を形成可能な幅をもった基本ティース260のみを設け
る構成を採用することができる。図7におけるスロット
251を固定子鉄心22の材料で完全にふさいで、基本
スロット25のみが形成される。すなわち、予備スロッ
トには、現実に内部空間が形成された、あるいは内部空
間に充填部材が形成されたもの以外に、現実には形成さ
れていない仮想のスロットも含まれる。仮想のスロット
を含むように基本スロットを形成するということは、回
転周方向の幅が広い基本ティースを形成するということ
であり、回転子3の外周に対向する固定子鉄心の内周面
積を増やすとともに、固定子鉄心内の磁気的な抵抗を減
らすことができるため、巻線数を減らすことによる出力
の低下を抑えることができ、出力のバリエーションをさ
らに増やすことができる。この構成でも固定子鉄心の成
形型が変更される。
【0063】また、図10に示すように、未使用スロッ
ト253の回転周方向に沿った幅をスロット25よりも
狭くしてもよい。この場合、固定子鉄心22内の磁路面
積が広がるので、上述したスロット251を用いた場合
と同様に、より多くの磁束を固定子2に取り込むことが
できる。よって、スロット253の成形型を若干変更す
るという簡便な方法で、容易に出力バリエーションを拡
大することがきる。
【0064】また、上述した実施形態では、固定子2の
みを変更して出力のバリエーションを増やすことを考え
たが、固定子鉄心22の形状や固定子巻線21の巻線仕
様等を変更する際に、回転子3の仕様も同時に変更する
ようにしてもよい。例えば、固定子2の変更を行う際
に、要求性能に合わせて、回転子3の極数を変更して磁
極ピッチも変更するようにしてもよい。
【0065】また、第1の実施形態では、コイルエンド
の一方に、ターン部231c、232cを軸方向に重ね
て配置したが、重ねることなく、接合部側のコイルエン
ドと同様に並列配置としてもよい。例えば、図11に示
す導体セグメント123を用いる。図12に示した巻線
仕様を構成する。この実施形態では、各セグメント12
3の接合部127を接合するとともに、異形セグメント
としての反転部331を設ける。これにより、1スロッ
トあたり4本の電気導体を配置できる。また、コイルエ
ンドには、導体間に通風路を形成して冷却性を向上させ
ることができる。そして、出力低下を抑えて出力バリエ
ーションをさらに増やすことができる。
【0066】また、スロット25内に配置される導体セ
グメントは、ターン部を持つU字状ではなく、図13に
示すほぼS字状のセグメント223としてもよい。この
場合には、両側のコイルエンドで導体セグメント223
の端部同士を接合して巻線を形成する。U字状の導体セ
グメントと同様にコイルエンドの導体間に通風路を形成
して、冷却性を向上させることができる。
【0067】また、第1の実施形態では、スロットあた
りの導体数を4としたが、6以上の偶数としてもよい。
この場合にも、同様の導体配置および接合状態を実現す
ることができるため、コイルエンドの通風および空スロ
ット内の通風が可能になって、冷却性が向上し、さらに
出力のバリエーションを増やすことができる。
【0068】また、上述した実施形態では、各種の導体
セグメントを用いて固定子巻線を形成する場合を説明し
たが、連続線を用いて固定子巻線を形成するようにして
もよい。この場合には、接合工程をなくすことができ
る。この結果、複数種類の固定子巻線が有する接合点の
数の違いに対応するための製造工程の調整が不要にな
る。よって、出力バリエーションを増やす際の製造設備
の変更を極力抑えることができる。
【0069】なお、第1の実施形態では、スロット25
0内を軸方向に通風するために、発電機内部の2つの冷
却ファンを用いたが、フレーム外に冷却ファンを設けて
フレーム内全体を軸方向に通風することによってスロッ
ト250内に、軸方向の通風を実現するようにしてもよ
い。また、冷却媒体としては水を用いることもできる。
【0070】さらに、コイルエンドにおける導体セグメ
ントの傾斜角度を大きくすることで、それら導体間の間
隔を狭めた構成を採用することができる。この構成は、
コイルエンドの軸方向高さを低減する。さらにこの構成
は、コイルエンドにおける導体間への通風を不可能とす
る。コイルエンドに通風されない構成においても、三相
巻線のそれぞれが均等に冷却される。
【0071】〔第2の実施形態〕第2の実施形態を、図
14と図15により説明する。この第2の実施形態で
は、電気導体を全く収容しない未使用スロット250
と、すべての層に電気導体を収容した使用スロット25
と、一部の層が未使用層として残された半使用スロット
255とが配置される。この第2の実施形態では、半使
用スロット255には2本だけの電気導体が収容され
る。しかも、この半使用スロット255は、固定子鉄心
22上に等間隔に位置する12本のスロット群のうち、
4本のスロットだけに対応する。残る8本のスロット
は、未使用スロット250である。そして、半使用スロ
ット255内の電気導体は、隣接する使用スロット25
の電気導体と直列接続される。
【0072】図14には、X相の巻線の配置が示されて
いる。X相の巻線を収容する使用スロット25は、スロ
ット番号1+6n(n=0〜11)である。これら使用
スロット25のうちの4つのスロット番号1、7、1
3、19のみに隣接するスロット番号72、6、12、
18だけが、半使用スロット255とされている。そし
て、スロット番号67から異形セグメントによってスロ
ット番号72に接続され、端部が引き出し線X2′とし
て引き出されている。このように、使用スロット25に
隣接する複数のスロットのうちの一部のみを半使用スロ
ット255とすることができる。
【0073】図15は、図14の巻線仕様によって形成
された固定子の部分的な断面図である。半使用スロット
255では、4つの層(内端層、内中層、外中層、外端
層)の内の2つの層のみが使用され、残りの2つの層は
未使用層(空層)となっている。例えば、X層のスロッ
ト番号19に隣接するスロット番号18のスロット25
5では、内端層の電気導体231aと外中層の電気導体
232b′のみが収容されており、それ以外の内中層と
外端層については未使用層になっている。
【0074】Y相とZ相も同様にして構成される。X
相、Y相、Z相のそれぞれに隣接する4つのスロット2
55のみに固定子巻線21を構成する電気導体が収容さ
れる。この実施形態では、72本のスロットのうち、半
数の36本が使用スロット25である。残る36本のス
ロットのうちの12本のスロット255のみに部分的に
電気導体が収容される。残る24本のスロット250に
ついては電気導体が全く収容されない未使用スロットの
状態で使用される。この実施形態では、1スロットあた
りの電気導体の収容本数を、平均的に見て約4.7(=
4+(4/12×2))本に設定することができる。以
上により、新たな出力バリエーションを得ることができ
る。また、未使用層については、軸方向に冷却風を流す
ことにより、固定子巻線21の冷却性を向上させること
ができる。あるいは、未使用層を絶縁樹脂等の充填部材
によってふさぐようにしてもよく、この場合には固定子
の剛性を高めることができるため、発電時に固定子巻線
21が振動することにより生じる磁気的な騒音を低減す
ることができる。
【0075】〔第2の実施形態の変形例〕一般に、1相
あたりの巻線についてスロット25内を満たす巻線数を
x、回転子3のNS磁極数をP、電気導体を部分的に収
容する半使用スロット255の数をm、半使用スロット
255に収容される電気導体の数をyとおくと、1スロ
ットあたりの巻線数Tは、T=x+(m/P×y)ただ
しm≦Pで表される。
【0076】例えば、m=P、y=2、x=4の場合の
巻線仕様例を図16に示す。このとき、1スロットあた
りの巻線数Tは6本となる。
【0077】〔第3の実施形態〕第3の実施形態を図1
7と図18により説明する。この実施形態では、m=
P、y=2、x=2である。そして、各スロットには2
本づつの電気導体が収容される。また、隣接して対をな
す2つのスロットの電気導体が重ね巻によって直列接続
される。これら2つのスロットに収容された電気導体が
直列接続されて、一の相の固定子巻線を構成する。この
実施形態では、多相固定子巻線としての三相固定子巻線
が提供される。この実施形態では、すべてのスロットが
半使用スロットである。スロット256には、その径方
向の外端寄りの外端層と、内端寄りの内端層とに電気導
体が収容される。外中層と内中層とは未使用層として残
される。スロット257には、その径方向の中央寄りの
外中層と内中層とに電気導体が収容され、外端層と内端
層とは未使用層として残される。このような2種類の未
使用層の配置をもったスロット256と257とが、固
定子鉄心の全周にわたって交互に配置される。
【0078】この実施形態では、電気導体は複数の導体
セグメントによって提供される。基本セグメントとして
2種類の導体セグメントが用いられ、引き出し線の提供
のために異形セグメントが用いられる。異形セグメント
として、2本の引出線セグメントX1、X2と、ジャン
パ線セグメントX3とが用いられる。そして、これら導
体セグメントによって固定子鉄心の両端にコイルエンド
が形成される。その一方のコイルエンドには各導体セグ
メントのターン部が配置され、他方のコイルエンドには
各導体セグメントの先端部が配置される。この他方のコ
イルエンドには、内端層から延びだす導体セグメントの
先端部と、内中層から延びだす導体セグメントの先端部
とを接合する内側接合部233aと、外端層から延びだ
す導体セグメントの先端部と、外中層から延びだす導体
セグメントの先端部とを接合する外側接合部233bと
が形成される。そして、複数の外側接合部が環状に配列
され、複数の内側接合部が環状に配列される。なお、各
導体セグメントのスロット内における位置は相対的に重
要ではない。この実施形態では、他方のコイルエンドに
おいて複数の接合部233a、233bを形成するため
に、各導体セグメントの先端部が4つの層をなすことが
重要である。この構成は、すべての層に電気導体を配置
した固定子巻線(図6)と固定子鉄心を共用し、しかも
製造設備、製造工程の変更を少なく抑えるために有効で
ある。この実施形態では、スロット内における電気導体
の位置は、図17の位置からずれることがあり、例えば
径方向に偏る場合がある。
【0079】図18は第3の実施形態の巻線仕様を示す
配線図である。図18は、多相巻線としての三相巻線の
うち、X相のみを示している。Y相、Z相も、同様に構
成される。基本セグメントは、第1および第2セグメン
トとしての大セグメント231と小セグメント232と
を有する。これらの導体セグメント231、232の平
行な2本の直線部は、所定の磁極ピッチ離れた2本のス
ロット内にそれぞれが収容される。大セグメント231
は外端層と内端層とに位置するために適合した形状を有
し、小セグメント232は外中層と内中層とに位置する
ために適合した形状を有する。複数の導体セグメント
は、磁極ピッチに対応する6スロット離れた2本のスロ
ットに収容される。例えば、小セグメント232は、ス
ロット番号1とスロット番号7とに収容され、これらが
スロット257を形成する。大セグメント231は、ス
ロット番号2とスロット番号8とに収容され、これらが
スロット256を形成する。このような2種類の導体セ
グメントを隣接するスロットに交互に配置した構成が、
固定子鉄心の全周にわたって形成される。
【0080】大セグメント231の内端層から延びだす
先端部と、5スロット離れて位置する小セグメント23
2の内中層から延びだす先端部とが接合されて内側接合
部233aが形成される。大セグメント231の外端層
から延びだす先端部と、7スロット離れて位置する小セ
グメント232の外中層から延びだす先端部とが接合さ
れて外側接合部233bが形成される。従って、内側接
合部233aは、磁極ピッチである6スロットよりも1
少ない5スロット離れた導体セグメントを接続し、外側
接合部233bは、磁極ピッチである6スロットよりも
1多い7スロット離れた導体セグメントを接続する。こ
れら接合部233a、233bは、固定子鉄心からの軸
方向高さが同じとされる。この結果、1つの相の巻線
は、重ね巻である。例えば、2−8−13―7―14…
…のスロット番号に順に収容された電気導体により一連
の重ね巻が形成される。従って、この実施形態では、隣
接する2つのスロットに分散した重ね巻が形成される。
【0081】この実施形態によると、すべてのスロット
に電気導体を均等に分散させることができ、しかも複数
の接合部を規則的に配列することができる。
【0082】車両用交流発電機の製造工程においては、
この第3の実施形態の固定子巻線と、図6に示す固定子
巻線とを選択して、同じ形状の固定子鉄心に装備すると
いう製造方法を取ることができる。これにより、固定子
鉄心を共用して、しかも製造工程を大幅に変更すること
なく2種類の車両用交流発電機を製造することができ
る。
【0083】〔第3の実施形態の変形例〕図18に示し
た構成に代えて、図19の構成を採用することができ
る。この変形例は、複数の接合部233a、233bの
配置が異なる。外側接合部233bは、内側接合部23
3aに比べて、固定子鉄心から軸方向に離れて位置して
いる。この構成では、各接合部233a、233bへ向
かう電気導体の傾斜角度を均等にすることができる。こ
のような構成は、コイルエンドにおける通風性の向上あ
るいは製造上の利点を提供する。
【0084】第3の実施形態では、大セグメント231
のターン部231cと、小セグメント232のターン部
232cとを、軸方向に関して同じ高さとすることがで
きる。この構成では、全てのセグメントのターン部の高
さを一定にして、冷却性の利点、あるいは製造上の利点
を得ることができる。
【0085】また、図18、図19の径方向の内外を反
転した構成を採用してもよい。
【0086】また、図17に代えて、図20のような配
置を採用することができる。全てのスロットが半使用ス
ロット258、259である。この実施形態では、内端
層と外中層とに電気導体を収容したスロット258と、
外端層と内中層とに電気導体を収容したスロット259
とが交互に配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用交流発電機の全体構成を示す断面図であ
る。
【図2】第1の実施形態の固定子の部分的な断面図であ
る。
【図3】第1の実施形態の固定子巻線を構成する導体セ
グメントの斜視図である。
【図4】第1の実施形態の固定子巻線の固定子鉄心上に
おける配線図である。
【図5】第1の実施形態の導体セグメントの接合部側の
コイルエンドを示す固定子の部分的な斜視図である。
【図6】全てのスロットに導体セグメントが装備された
固定子の部分的な斜視図である。
【図7】変形例の固定子の部分的な断面図である。
【図8】変形例の固定子の部分的な断面図である。
【図9】変形例の固定子の部分的な断面図である。
【図10】変形例の固定子の部分的な断面図である。
【図11】変形例の導体セグメントの斜視図である。
【図12】変形例の固定子巻線の固定子鉄心上における
配線図である。
【図13】変形例の導体セグメントの斜視図である。
【図14】変形例の固定子巻線の固定子鉄心上における
配線図である。
【図15】第2の実施形態の固定子の部分的な断面図で
ある。
【図16】第2の実施形態の固定子巻線の固定子鉄心上
における配線図である。
【図17】変形例の固定子の部分的な断面図である。
【図18】第3の実施形態の固定子の部分的な断面図で
ある。
【図19】第3の実施形態の固定子巻線の固定子鉄心上
における配線図である。
【図20】変形例の固定子巻線の固定子鉄心上における
配線図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 固定子 3 回転子 4 フレーム 5 整流器 21 固定子巻線 22 固定子鉄心 23 導体セグメント 24 インシュレータ 25、250 スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA00 AA09 BB02 BB05 BB12 CA01 CA05 CB02 CB26 CC05 CC07 CC17 CD02 CE02 CE05 CE13 FA01 5H604 AA08 BB03 BB08 BB14 CC01 CC05 CC15 PB03 5H619 AA00 AA05 BB02 PP01 PP02 PP04 PP14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスロットを形成してなる固定子鉄
    心と、この固定子鉄心に装備された多相の固定子巻線
    と、回転子とを有する回転電機において、 前記固定子巻線は前記スロット内に複数の層をなして収
    容可能な断面を有しており、 前記固定子鉄心には、前記固定子巻線が収容されない未
    使用スロット、および前記固定子巻線が収容されない未
    使用層を含むスロットの少なくとも一方が含まれている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記未使用スロットおよび前記未使用層のいずれか一方
    は軸方向に開口していることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記未使用スロットおよび前記未使用層のいずれか一方
    の軸方向端部は充填部材によって閉じられていることを
    特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、 前記固定子鉄心には、前記固定子巻線が収容された使用
    スロットと前記未使用スロットとが交互に配置されてい
    ることを特徴とする回転電機。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかにおいて、 前記スロット内における前記未使用層の配置は、複数の
    種類からなることを特徴とする回転電機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記未使用層の配置が異なる前記スロットが交互に配置
    されていることを特徴とする回転電機。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかにおいて、 前記固定子巻線は、端部において接合された複数の導体
    セグメントを有し、複数の前記接合部は前記固定子鉄心
    の一端側において多重の環状をなして配置されているこ
    とを特徴とする回転電気。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかにおいて、 前記固定子巻線は、端部において接合された複数のU字
    型の導体セグメントを有し、当該U字型導体セグメント
    には、前記スロット内における位置に応じて大きさが異
    なる第1のU字型導体セグメントと第2のU字型導体セ
    グメントとが含まれることを特徴とする回転電機。
  9. 【請求項9】 複数のスロットを形成してなる固定子鉄
    心と、この固定子鉄心に装備された多相の固定子巻線
    と、回転子とを有する回転電機において、 前記固定子巻線は、端部において互いに接合された複数
    のU字型導体セグメントを備えており、 前記U字型導体セグメントは、前記固定子鉄心の一端側
    に両方の先端が配置され、前記固定子鉄心の他端側にタ
    ーン部が配置されており、 前記U字型導体セグメントは、 前記固定子鉄心の一端側において前記両方の先端が外端
    層および内端層として配置される第1のU字型導体セグ
    メントと、 前記固定子鉄心の一端側において前記両方の先端が外中
    層および内中層として配置される第2のU字型導体セグ
    メントとを含んでおり、 複数の前記スロットには、前記第1および第2のU字型
    導体セグメントが周方向に関して交互に配置されてお
    り、 前記固定子鉄心の他端側には、前記外端層と前記外中層
    とを接合する複数の接合部が環状に配置されるととも
    に、前記内端層と前記内中層とを接合する複数の接合部
    が環状に配置されていることを特徴とする回転電機。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、 前記第1のU字型セグメントは前記スロット内の径方向
    の端寄りに配置されており、前記第2のU字型セグメン
    トは前記スロット内の径方向の中央寄りに配置されてい
    ることを特徴とする回転電機。
  11. 【請求項11】 複数の基本スロットを形成してなる固
    定子鉄心と、この固定子鉄心に装備された多相の固定子
    巻線と、回転子とを有する回転電機において、 前記固定子鉄心の前記基本スロット間に形成された基本
    ティースの周方向の幅は、その範囲内に1以上の前記基
    本スロットと同寸法の予備スロットを配置してもなおそ
    の予備スロットの両側に予備ティースを形成しうる幅で
    あることを特徴とする回転電機。
  12. 【請求項12】 回転周方向に沿って交互にNS磁極を
    形成する回転子と、前記回転子と対向配置された固定子
    鉄心およびこの固定子鉄心に装備された多相の固定子巻
    線を備える固定子とを有する回転電機において、 前記固定子鉄心は、積層板を貫いて延びる複数のスロッ
    トが形成された積層鉄心を備え、 前記スロットは、前記固定子巻線が配置されている第1
    のスロットと、前記固定子巻線が配置されていない第2
    のスロットとを有することを特徴とする回転電機。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記第2のスロットが開口部を有することを特徴とする
    回転電機。
  14. 【請求項14】 請求項12において、 前記第2のスロットは、充填部材によって内部空間が充
    填されていることを特徴とする回転電機。
  15. 【請求項15】 請求項12から14のいずれかにおい
    て、 前記第1のスロットと前記第2のスロットが前記固定子
    鉄心の周方向に交互に配置されていることを特徴とする
    回転電機。
  16. 【請求項16】 請求項12から15のいずれかにおい
    て、 前記固定子巻線は、複数の導体セグメントを備え、 これら複数の導体セグメントは、前記スロットの深さ方
    向に複数の層をなして互いに絶縁して収納されており、 これら複数の導体セグメントの一部分は前記スロットの
    軸方向両端面から延び出しており、当該一部分は前記回
    転子のNS磁極ピッチに対応して離間した2つの前記ス
    ロット内の異なる前記層を直列接続するコイルエンドを
    形成しており、複数の前記コイルエンドの間には冷却媒
    体が流れる隙間が形成されていることを特徴とする回転
    電機。
  17. 【請求項17】 請求項12から16のいずれかにおい
    て、 前記固定子巻線は、前記スロット内における断面形状が
    前記スロットの形状に沿ったほぼ矩形状であることを特
    徴とする回転電機。
  18. 【請求項18】 請求項12から17のいずれかにおい
    て、 前記第2のスロットは、前記回転子と対向する内周側に
    開口部を持たないことを特徴とする回転電機。
  19. 【請求項19】 請求項12から18のいずれかにおい
    て、 前記第1のスロットと前記第2のスロットとは、周方向
    に沿った幅が異なることを特徴とする回転電機。
  20. 【請求項20】 複数のスロットを形成してなる固定子
    鉄心と、この固定子鉄心に装備された多相の固定子巻線
    とを有する回転電機の製造方法において、 前記固定子鉄心を製造し、前記固定子鉄心に形成された
    複数のスロットのうち所定数のスロットのみを使用して
    残りを未使用スロットとして固定子巻線を装備すること
    を特徴とする回転電機の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記固定子鉄心に形成された複数の前記スロットの全て
    を使用して前記固定子巻線を装備する工程と、複数の前
    記スロットのうち所定数の前記スロットのみを使用して
    残りを未使用スロットとして前記固定子巻線を装備する
    工程とが選択されることを特徴とする回転電機の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項20において、 前記固定子鉄心に形成された複数の前記スロットのうち
    所定数の前記スロットのみを使用して残りを未使用スロ
    ットとして前記固定子巻線を装備する工程と、前記所定
    数より多い前記スロットを使用して残りを未使用スロッ
    トとして前記固定子巻線を装備する工程とが選択される
    ことを特徴とする回転電機の製造方法。
  23. 【請求項23】 複数のスロットを形成してなる固定子
    鉄心と、この固定子鉄心の前記スロット内に複数の層を
    なして装備された多相の固定子巻線とを有する回転電機
    の製造方法において、 前記固定子鉄心を製造し、前記固定子鉄心に形成された
    前記スロット内の所定の層のみを使用して残りを未使用
    層として前記固定子巻線を装備することを特徴とする回
    転電機の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23において、 前記固定子鉄心に形成された複数の前記スロットの全て
    の層を使用して前記固定子巻線を装備する工程と、前記
    スロット内の所定の層のみを使用して残りを未使用層と
    して前記固定子巻線を装備する工程とが選択されること
    を特徴とする回転電機の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項23において、 前記固定子鉄心に形成された前記スロット内の所定数の
    層のみを使用して残りを未使用層として前記固定子巻線
    を装備する工程と、前記所定数より多い層を使用して残
    りを未使用層として前記固定子巻線を装備する工程とが
    選択されることを特徴とする回転電機の製造方法。
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