障害児と通常学級等について

　我々は、昔で言う養護学校、今で言う特別支援学校というモノがあることは知っていると思います。バスもよく走っています。授業内容は、障害により様々なのですが、私が知らなかったのは、支援は１８歳以降全くなくなることです。私の息子が発達障害の疑い、友達が自閉症で実際に支援学校に行って身近でその育ちを見た経験からですが。 　支援学校は、就職支援に力を注いでいました。職業体験を２週間程度、職員と同じ時間帯で何度もするのです。それは一見保護されているように見えます。彼は何とか就職にこぎつけました。 　一方、私の普通高校を卒業した教え子が、障害者枠でJRに就職しました。大手であり、なかなか行けないところです。しかし、彼女は１０年近く私に「(酔客や遅れたときのクレーマー客に)ドつかれる」「上司に叱責される」という嘆きを送ってきました。ようやく落ち着きましたが…。就職係の先生も、相手側から「使えない」などというクレームは来ました。 　ふたつを見て思ったのは、結局は一般の中に組み込まれる、ってこと。私も息子を学校の勧めから低学年次は支援学級と並行して進めましたが、４年生からは普通学級のみにと嘆願しました。理由はひとつ。１８歳以降は支援がない。それまでに厳しさに絶える資質をつけたい。結局は、どの扱いできても、自分に迷惑なら、関わりたくないと考えるのが普通なのですよ。なら、普通に近いところまで、機械的にでも作業できるように教え込まないと自分亡き後生きていけない。 　「作業場に行けばいい、施設に入ればいい」それを最初から望む人はいません。だから、周りに迷惑をかけることを決意するのです。

　特別支援のクラスに子どもは在籍しています。 　親と先生との話し合いをして現在に至ります。子どもを中心と考えると通常学級よりよかったと思えるのですが、周囲の差別的な考えがあります。幸い、私は良い方向で周りの支援もあり良いのですが、ちょっとでもトラブルがあれば、批判されるのです。 　それと、一番困るのが親類達なのです。これが一番腹が立つことを言ってきます。特に母親がターゲットにされます。嫁が悪いという悪口がありますし、しつけが悪いとか言います。 　そう思うと、通常学級で居る方が差別されないのではという考えも生まれてきます。 　それと友人を作るのが困難に成ります。人とのつながりなど考えれば通常学級がという考えもあります。 　一番辛いのは周囲からの目なのです。これが怖いから通常に入れたいのです。でも、それは親の考えであり、子どもにとってはどうかとなれば、正直難しいですよ。 　通常学級と特別支援との大きな壁がありますからね。 　壁の一つで学力面が弱くなるのがありますね。これも通常学級に入れたいと思う理由の一つです。 　私は父親ですが、支援クラスで良かったと思って居ます。妻とも色々考えて、笑顔が多いのが支援クラスだから。そして、その成果も出ていますね。