（欧州）　みんなどうやって車を出しているの？

　ＥＣエリアといっても各国でかなり事情が違い、国境を越えて移動するとかなり戸惑うことがあります。回答を書き込むスペースを考えて、ここではパリの事情だけに絞って答えさせて下さい。 　パリ市内でもデファンスやモンパルナッスなど近代的なビルが立ち並ぶ地域には地下駐車場などがありますが、ことに一桁区などの旧市街では駐車するところがなくて苦労します。そこで路上駐車するわけですが、駐車禁止区域は日本ほどではないにしても、robin14様もお書きのように、もう近隣の方同士で停めるところを決めているようで、ヨソ者にはなかなか停めにくいものがあります。以前は二重駐車などひどい停め方も目立ちましたが、近年では取締りがかなり厳しくなり、なおさら停める場所探しに時間がかかりるようになりました。 　面白いのは、誰も停めていない通りでつい右側に停めておくと、自分の車だけが右で、他のクルマはみんな左側に停めている、パリでは案外左側駐車を指定された通りが多いのです。 　駐車の間隔が狭いのはＥＣ諸国共通の風景ですが、ひと昔前には、白髪の老婦人がルノー５などでハデに前後のもっと大きな車を押しのけていて、その大音響の連続に思わず立ち止まって「見学」するなんてこともよくありました。ほとんどの車がサイドブレーキをしっかり引き、さらに１速かＲに入れているのですが、それでもドスンドスンと繰り返しているうちに少しずつ滑って見事に間隔が開きます。でも、そう言われてみると最近はこんな風景はあまり見かけなくなりました。バンパーが樹脂になってキズが入りやすいのが原因でしょうか。 　自分の車まで帰って来て見ると、じつに見事なまでに必要最小限の間隔を取ってくれているので、後の車のバンパーにソッと当ててから据え切りすればなんとか出られる、そんなことがよくあります。 　面白いのはスマート、普通の車では入れないスペースに、歩道に頭を向けて割り込んでいる、なるほどなあと感心してしまいます。 　余談ですが、もしＥＣ諸国の都市をご訪問でしたら、地下駐車場では気をつけてください。車上荒らしが見張っていて、日本人が停めた車はとくにターゲットになりやすいのです。日本人はとかく車内に貴重なものを置いたままにするからだとか。わたくしも一度だけ、なにも置いていないのに、車のガラスを壊されて大困り、非能率的な当地では交換に一週間くらいもかかりましたから。