本書の内容をさらっとまとめると、以下の通り。
- ランニングで養われる能力がビジネス能力に直結する
- タイムマネジメント能力、目標設定能力、主体性、集中力など
- ランニングの継続が科学的に脳に良い影響を与える
- 判断力や学習能力を担う前頭前野、記憶力を担う海馬が育つという研究結果がある
- ランニングは健康の維持に役に立つ
- 痩せる、食生活の改善意識、がんや鬱予防、睡眠の質向上など
上記のような要因から「ランニングをする人=健康的でビジネス能力が高い=高収入の傾向がある」ということで、タイトルへの回答をするというのが本書の内容。
ページ数は少ないので半日もあればサラっと読める手軽な本です。
・今ランニングをしていて、もっとモチベーションを高めたい人
・ランニングをしていないが、自己を高めるためにやってみようと検討/興味がある人
にオススメしたいです。
以下感想。
◆「それメッチャ分かる〜!」な共感の連続
ランナーあるあるって結構あるんですよね。走り始めたら食事に気を使うようになるとか、走ってる時に「まだいけるか?」と自問自答するとか、etc...。
ランニングは主にひとりでやる運動故に孤独ですが、こういう「あるある」を通じて共感できると、仲間がいるように感じてつい嬉しくなっちゃう。本書ではそういう共感を多数得られて楽しく読めました。
◆皇居ランの歴史や在り方を知れる
そもそも何故皇居がランニングの聖地なのか?いつから皇居にランナーが集うようになったのか?なぜランニング人口がここまで増えているのか?などなど、皇居ランにまつわる話が面白かった。
◆モチベーションの向上になった
ランニングで磨かれるビジネス能力、脳の発達、健康になれるといったメリットはどれも魅力的。そして高収入になり得るというのは言うまでもないです。これらが刺激となり「もっとランニング頑張るぞ!!」という意欲が湧いてきてモチベーションが大きくUPしました。
「欧州ではデブは出世できない」という話があります。自己管理すらできない人間に仕事の管理は任せられないからですね(本当かどうかは知らん)。
しかし、言わずと知れた小説家 村上春樹や日本マクドナルド社長 原田泳幸はランナーです。他にも著名なランナーは多数います。ランニングをしていたから彼らが高い地位・名誉を得られたと決めつけることはできないけれど、無関係とも言い切れない。
また、私は会社のランニングサークルに加入していますが、メンバーは管理職の方が半数を占めています。中には多忙で海外を飛び回っているにも関わらず月間300km走るという猛者も。私の身の回りですら、ランナーは能力がある人が多いということが見て取れます。
もうひとつ、私の実体験(自分語り兼自慢)の話もします。
私は昨年の転職後にランニングを始めました。在宅勤務の前はほぼ毎日朝ランしました。そうしてランニングをやっていたおかげか、前期の社内評価では最高ランクの評価をもらうことができました。上司曰く「ここ数年で最高ランクをつけた人はkanan5さん以外いません」とのことでした。おかげでボーナスがウッハウハだぜ。
実際、走ってると、ふと仕事のアイディアが浮かんでくるんですよね。なのでランニングが仕事にも効くというのは実体験からも証明されています。
卵が先か鶏が先か。優秀だからランニングできるのか、ランニングできるから優秀なのか。どちらが正解か分からないけど、ランニングすることが良いことに見えてきたんじゃないでしょうか?
あなたがあなたの人生で一番若いのは今この瞬間です。何事も始めるのは早いほうが良い。ランニング、やってみませんか?興味が出た人はぜひ本書を読んでみてください。
終わり