『将門記』などを研究している。 神奈川県の高校教員であった。 bk1による目録。 http://www.bk1.co.jp/author.asp?authorid=110002089080000
2005年4月から、はてなダイアリーおよび人力検索サイトはてな(アンケート)で「村上モトクラシ大調査」が展開された。
はじめに もう当たり前なのですが、いかにも村上氏らしい作品だったと思います。 洒脱さ、会話、音楽など、今度の<僕>はちょっと若め。でもぐんぐん読めちゃいます。 田村カフカ君ときた 先ずは主人公の田村カフカ君。このキャラが村上作品の伝統を受け継ぐというか、らしさ満載であります。 というか、名前からちょっと気取っているよね。てか皆さんカフカは読みましたか?まあそれはいいとして、そういう変化球的な偽名をつけるというのがいかにも。ちなみにカフカというのはチェコ語でカラスという意味らしい。飲み会で喋りたくなる蘊蓄。 さて、田村君ですが、衒学的な喋り、強いのかナイーブだか分からないツンデレ・ギャップ萌え?…
あらためて村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を解説する。 先行作品 この小説は読者がすでにヘミングウェイの『日はまた昇る』と『武器よさらば』を読み終えていることを想定している。これらの作品を理解していないかぎり、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が理解できることもないだろう。 『日はまた昇る』と『武器よさらば』に共通しているのは、その異常なまでの主人公の心的硬直である。両作品は一人称で書かれているが、どちらにおいても主人公は自身の内面をほとんど語らない。彼は明らかに傷ついている。戦争によって体を傷つけられた結果、『日はまた昇る』の主人公は性的不能になって女性と…
[本ページはプロモーションが含まれています] 広告・スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ブログの前のみなさ~ん!!! 今回もYANO-T's blogへお越し頂き、 ありがとうございます。 感謝感謝。 (引用:PR Timesサイト https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000246.000036126.html) アマゾンの聴く読書、Audible をご存じでしたでしょうか? プロのナレーターが朗読した本をアプリで聞けるサービスです。 Audible TVCM「筋トレ続く…
今までに読んだ村上春樹の小説は、デビュー作「風の歌を聴け」以外はどうにもなじめなかった。その理由の一つが主人公にある。どの主人公も、模範的な優等生のような男の子だったからだ。 ストーリーの途中に現実とかけ離れた異次元の空間が割り込んできて、戸惑うことも多かった。 多用される比喩の表現が巧みである点は群を抜いている。 村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(2013年 文藝春秋) これは違和感が少なかった。 主人公のタイプは相変わらずでも、色彩を持たないとされた点に何故か親近感が持てた。鏡に映し出された自分の姿とその内面までを見透かされた思いがした。 男女5人の仲が良かったグループ…
11月のエジプトフルガダ旅行は生まれて初めてホテルから外出しないという体験をしました。普段の旅行は時間を惜しんでせかせかと移動しているので、旅行中に読書をするなんて発想がそもそもなかったです。 今回はビーチでの一人時間を楽しむために、一冊だけ、紙の本を持っていきました。 村上春樹著「走ることについて語るときに僕の語ること」 15年以上前に購入し、過去に3−4回読んでは途中で断念していた本です。当時はランニングやレース参加に精を出していた頃。村上春樹の小説はほぼ父親文庫から拝借していたため自分で買う必要はなかったのだけど、往年のマラソンランナーである彼のエッセーを読んでみたくなり手に取りました。…
★★★☆☆ あらすじ 高校生の頃に出会った少女との思い出を引きずって生きる男は、ある日気が付くと、彼女が空想していた壁のある街にいた。 www.shinchosha.co.jp 感想 過去の思い出に囚われて生きる男が主人公だ。ある日、気が付くと思い出の彼女が話していた想像上の壁のある街にいた。この街は辛い現実から逃避する彼女の本当の姿がある場所とも、望んだ姿がある場所ともいえる。ただそれにしては寂しく陰鬱な世界なのが物悲しい。 この壁の街での話がずっと続くのかと思いきや、主人公はまた現実の世界へと戻ってくる。主人公は田舎に引っ越して新たな生活を始めるが、新生活の場所は壁の街と似ているような、対…
現実がイマイチでも、余裕がなくても、追われていても、おもいつくことはなくならない。消えたようにみえても、うしなったようにみえても、刻印されている。フィーリングやタッチであっても、案外とりもどせる。 だから消えてしまったと嘆かないで、焦らないようにする。落としたら拾えばいい。なくしたらさがせばいい。それはおもっているよりとりもどせる。 とりあえず書けば何かでてくる。きっかけさえあれば。四六時中フラッシュバックメモリーズとつきあっているタイプの人間にとっては、とりあえず書くというのはセラピーなのかもしれない。 書くことは自己変革を夢見た自己療養へのささやかな試みである、というようなことを村上春樹が…
12月に入ったので、前にだんだん聴かなくなりやめてしまったAudible会員プランが3か月間で99円キャンペーンに申し込んでみた。 宮沢氷魚ちゃんと高橋一生くんの村上春樹が聴きたくて。 youtu.be youtu.be
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回ご紹介するのは、村上春樹によるインタビュー集『約束された場所で アンダーグラウンド2』です。 約束された場所で (underground2) 作者:春樹, 村上 文藝春秋 Amazon ハルキといえば村上春樹*1という具合に人気のハルキですが、正直、眼鏡堂書店は関心が全くと言っていいほどなく、読んだことがあるのは『風の歌を聞け』『パン屋再襲撃』しかありません。なお、ずいぶん昔にさらっと読んだきりなので、感想というほどの感想も、印象というほどの印象もありま…
もう長いこと運動はしていない。 十年ぐらい前までは、合気道なんてのを、ちょっとだけやっていたが、それ以後は、まともな運動もせぬまま今にいたっている。 通勤の行き帰りに歩いているのが唯一の運動だ。 歩いていると、よくジョギングしている人とすれ違う。息を切らせながら一心不乱に走っている人を目にするたびに、この人たちの煩悩の深さに思いをはせる。この人がこうした行動を取るにいたるまでには、いろんな心のうごめきがあったのだろう。 村上春樹が、走ることについてのナントカいうジョギングについてのエッセイを書いていたが、この人も案外、体型とか気にするんだなと思った。 作家として身を立てていくにあたって、健康が…
Copyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved 今年も終わりが近づいてきました。慌ただしい日々から少し離れて、映画を見ながらゆったりと年末年始を過ごしてみませんか? 2024 年に公開された話題作の中から、配信やDVD で楽しめる「今観ておきたい作品」を映画ライターの圷 滋夫(あくつ・しげお)さんが厳選。感動や興奮を味わえる一押しのラインアップをお届けします。 パスト ライブス/再会 Copyright 2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved 韓国のセリー…
・いまさらではあるけど、この日記をナンバリングにしたのは失敗だったわ。 ・毎回こっちが「今日何回目だっけ?」と思うのもめんどくさいし、読む方もそういうの考えて読むのもめんどくさいよね。おれはどんなおもしろくても巻数が20冊もあるマンガとか、シーズン5まである海外ドラマとかみたいと思わないし。 ・年の瀬ですね。昨日は雪が降るなか家でずっとM-1を見てました。昨日の日記を読んでいただけばダラダラとみながらの垂れ流し文章を読むことができます。こういうのYouTubeの実況ならすげえ金になるのに、文章だとおもしろくないね。難しいもんじゃ。 ・土曜に、次女とその孫、長女とその旦那がきた。長女に結婚式で流…
こんにちは、モンブランです。 今回でなんと僕のおブログが第100回を迎えました! めでたいというよりも単純に驚きです。根が飽きっぽい僕がここまで続けられる事柄はそう多くはありません。 現在、定期的に世に出し続けている文章はこのブログのみ。改めて、そのありがたみを噛み締めつつ、101回以降もゆる〜く続けていけたらと思います。 だが、今回はガチで行きましょう。 100という数字で連想するものは人それぞれあると思いますが、僕の中ではその中のひとつにこんなものがあります。 https://dic.nicovideo.jp/t/a/長門有希の100冊 涼宮ハルヒシリーズに登場する人気キャラにして読書好き…
音読では"速読"できない。2倍速で聞き取れたとしてたかが知れている。 目からインプットするから速読ができるのだ。 速読とは何なのか、前に養老孟司を読んで腑に落ちた。 漢字とひらがなでは処理する脳の部位が違うとのこと。漢字は絵画を理解するのと同じ部位で、ひらがなはアルファベットと同じ部位を使っている(確か)。 だから漢字は見てすぐに意味がわかるし、ひらがなはその並びから単語を切り出し、理解する必要がある。 例えば、 「あきたでもちつきたいかいがかいさいされました」 より 「秋田で餅つき大会が開催されました」 の方が少し理解が早い。なんなら 「秋田餅大会開催」 でもなんとなく分かる。 速読はこれを…
一昨年、本番しっぱいしたー、昨年、去年よりはマシやったけど…来年こそ 3度目の正直、にっぽんのの年末といえば第九 毎年少しずつ成長して、今年は丁寧に、アツい歌が歌えた(気がする)🎵 とにかくめっちゃ楽しかった。 見にきてくれたボランティアの先輩方にも「ほんまに楽しそうに歌ってるの見てこっちも楽しくなっちゃった」と言われる😅😅 コロナでなくなっていた打上げもありました。 大きなホールで生のオーケストラで歌えて、お客さんがいっぱいいて たくさん👏をきいてしあわせな気持ちに。また来年来れるといいなぁ。 こんないい企画を毎年成功させてくださる中の人に深く感謝♡ 終わってから先輩方と🍷飲めたのもよかった…
僕はいわゆるアマチュア作家だ。プロになることを目指している。もしプロになったらおそらく出版社から売れる作品を書くことを求められるだろう。だから今ここでヒットする小説をつくるにはどうすればいいのかを考えておくのは、きっと有用なことだと思う。 さて、今の時代に小説の需要はない。特に、僕の書きたいと思っている文学や一般文芸の需要がない。それが現実である。ここからただちに導ける重大な事実がひとつある。それは何か? それは「人々の側に小説や物語に対する需要があって、書く側はそれにこたえる形で小説をつくる」というやり方は通用しない、ということだ。人々は物語を欲していない。だからこのやり方では最初から上限が…
先日、人生には「適度な刺激」が必要であることをあらためて実感しました。しかもそれは定期的に、そして強制的にでも遭遇する必要がありそうです。自分の人生にお金が必要ないことを知った僕は、株式をほぼ売却し、寄付の手続きを進めているところです。すでに数百万円ほど寄付しました。これからの人生は、働いて稼いだお金だけで過ごしていこうと思っています。家と職場を毎日安全に往復し、同じ仕事を毎日きちんとこなし、同じ給料を毎月もらいながら、これを死ぬまで続ければいいだけなんだって。でもそれだけでも幸せなことだと思うし、人生半ばにして「足るを知る」ってことをわかったつもりになっています。しかし「適度な刺激」がこの僕…
今年(2024年)おもしろかった本を一気に紹介していこうかと。今年は特に8月以降はバタバタしていてあまりブログが更新できなかったのが心残りだけれども、それはそれとして良い本がSFでもノンフィクションでもたくさん刊行された年だった。年末年始も寒くなりそうなので、よかったらここで紹介した本をお供にしてください。 国内SFを紹介する 藤井太洋『マン・カインド』 春暮康一『一億年のテレスコープ』 宮西建礼『銀河風帆走』 田中空『未来経過観測員』 間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』 市川春子『宝石の国』 海外SFを紹介する 韓松『無限病院』 P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』 ベッキー・チェンバー…
2019年からはこんな本を読んでいました。 『大人は泣かないと思ってた』 寺地はるな 集英社 2018 『歴史的楽器の保存学』 郡司すみ(著) ロバート・L・バークレー (編集) 水嶋英治(翻訳) 音楽の友社 2001 『林檎の樹』 ジョン・ゴールズワージー 法村里絵訳 『プラトーノフ作品集』 アンドレイ・プラトーノフ 原卓也訳 岩波文庫 『硝子戸の中』 夏目漱石 新潮文庫 『能の見える風景』 多田富雄 藤原書店 2007 『海への沈黙 星への歩み』 ヴェルコール 河野興一・加藤周一訳 岩波文庫 『語るボルヘス』 J・L・ボルヘス 木村榮一訳 岩波文庫 『伝奇集』 J・L・ボルヘス 鼓直訳 岩…
なんでだか最近よく駒場の日本近代文学館にいく。ちょっと前にも山田詠美さんと田中慎弥さんのトークを聴きに行った(これがすげえのなんのって)。 で、今回はといいますと。 三島由紀夫が生誕100年ということで展示があったんです。これがめちゃ面白かった。直筆原稿とか、むちゃ字が上手い! なんかいつも同じようなこと言ってるきがするが。 三島由紀夫って気になるんだよな。なんか。小説もだけれど、この人がどう見られたいかと思っていたかについて。 ぜひ図録作ってほしい。 そして日本近代文学館のお楽しみといったらカフェBUNDANである。 昼は居心地よすぎるせいかめちゃ混みなのですが、開館すぐだと空いているのでお…
新宿武蔵野館で上映中のヴィム・ヴェンダース監督作品『ハメット』と、併映作品である、同じくヴィム・ヴェンダース監督の『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』を観てきた。 中高生時代は村上春樹が普通に大好きだったが、大学生になってからパッタリと読まなくなった。それでも発表当時に話題となった『ノルウェーの森』を買ってみたが、「まだこの文体なんかい!」と思って上巻も最後まで読めなかった。以来、今の今まで村上春樹は一切読んでいない。 ・・でも高校時代は本当に大好きだったんだよ。春樹がジョン・アーヴィングが好きだと言ったらアーヴィングを読み、ロス・マクドナルドが好きだと言ったらロスマク作品を次々と…
2021年公開の濱口竜介監督の映画「ドライブマイカー」を見た。 妻を亡くした俳優と、妻亡き後に彼の運転手を務めることになった若い女性との出会いが描かれていた。 出会いといっても、2人が共有する時間は限られたもので、 お互いが相手の人生に深く関わることはない。それでも、2人ともが、自分だけの秘密として抱えていた気持ちを分かち合った場面が印象的で、現実にもこうしたことは起こり得るのだろうと思わされた。親しい付き合いはなくても、ある一点において、それも、誰にも見せることなどないと思っていた自分を苛む一点を、お互いに理解し合うというようなこと。 それは、お互いにとっての救いになる、ように思える。 この…
論壇で売れるには、以下に挙げる「善い」ものを顕彰し「悪い」ものを叩けばよいことに気付いた。ジャンルごとに挙げていく。 ジェンダー 意外といまの論壇でいちばん重視されるのはジェンダーの話題である。 善い 女 レズビアン ゲイ トランスジェンダー クィア 悪い 男、特に中高年の男 ホモソーシャル ミソジニー これらの「善い」「悪い」を意識するのは論壇では必須である。 人種 ジェンダーと並んで重要なのが人種の「善い」「悪い」 善い 黒人 イスラム圏 移民 台湾人、韓国人 悪い 白人 日本人 芸術 芸術はそんなに重要じゃなくなってきているけどいちおう伝統的なテーマなので。 善い 古典文学 大江健三郎 …
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