ピッコロとは、
- イタリア語で小さいを意味する語。piccolo。
- フルートから派生した、木管楽器の一種。通常のフルートより小さいことから名づけられた。
- ウルトラマンタロウ46話で登場した異色の宇宙人。地球を観光して帰ろうとしたところ、動物嫌いの大家が住人のウサギを殺したところを見て、地球で暴れ始めた。最後はタロウの説得で帰って行った。
- NHKの番組「おかあさんといっしょ」の着ぐるみ劇「にこにこぷん」の登場動物(ペンギン。正確にはぴっころ)。
- 鳥山明原作の漫画『DRAGON BALL』およびそれを原作とするアニメシリーズなどの登場人物。本稿で解説。
ピッコロとは、鳥山明の漫画『DRAGON BALL』およびそれを原作とするアニメシリーズなどの登場人物である。
声優は古川登志夫。
ピッコロ大魔王とその生まれ変わり(子)であるピッコロ(マジュニア)との2人の同名の登場人物がいるが、単にピッコロと称す場合は後者を指す場合が多い。
前者は主に「ピッコロ大魔王」と呼ばれる。
こちらについては、ピッコロ大魔王を参照。
ピッコロ大魔王が死ぬ間際、己の生まれ変わりとして吐き出した卵より生まれた。
このため、実は『ドラゴンボール』の登場人物では悟飯に次ぐ年少者である(ただし、ピッコロ大魔王としての記憶を受け継いでいるため、精神年齢は高い。)
ナメック星人は性別がない種族ではあるが、行動や性質からイケメン、「漢」と褒められることもしばしば。
多分に常識離れしていたり、天然ボケだったり、集団行動が苦手だったりするサイヤ人に比べてリーダーシップがある常識人であり、後に神と同化したこともあってかZ戦士達のリーダー格になることが多かった。
機転も利くタイプで、当時の時点でバラすわけにはいかなかった(両親が交際もしていない)未来トランクスの正体を上手くごまかしながら、人造人間の脅威を皆に伝えたりしている。
特に孫悟空は肝心な時に死んでいたり、心臓病で戦線離脱していたり、そもそもリーダーとして作戦考えるのにはあんまり向いてなかったりする人物であったので、悟空不在時のZ戦士をよくまとめている。
弟子である孫悟飯をことあるごとに庇い助ける描写が目立つ。それゆえに劇場版での孫悟飯のピンチはピッコロ登場フラグとされる。
アニメ版では悟空と共に自動車教習所に通う話があるのは一部では有名。珍しいカジュアルな服装のピッコロが見られる。
元が悟空と対等に近い戦士であったことや、ナメック星人の戦士ネイルや地球の神との同化したことなどを経て、超サイヤ人に次ぐ戦闘力を持っており、登場直後のセルを圧倒する強さを見せている(セルの不意打ちによる太陽拳で逃走を許したが、本気で戦っていればあっさり倒すことが出来たという)。
戦闘ではナメック星人の特性を生かして腕を伸ばしたりする変則技のほか、気弾を扱う技も種類が多い。
必殺技としては魔貫光殺砲が有名。あまり技名を叫ぶ方ではないので、ゲームなどではいろいろな名称が付けられていることが多い。
孫悟空を倒すために第23回天下一武道会に参戦。決勝戦で孫悟空と戦うが、一歩及ばず敗れた。
5年後にサイヤ人のラディッツが襲来、初の対面時には身動きがとれなかった。利害が一致したことから孫悟空と組んでラディッツと戦い、悟空もろとも魔貫光殺砲でこれを撃破。しかしラディッツから更に強いサイヤ人2人が地球に来ることを告げられ、孫悟飯を無理矢理連れて修行を行う。1年後にナッパと戦うが、孫悟飯を庇って死亡。これにより同一の存在である神様も死んだため、ドラゴンボールは石ころと化した。
クリリンと悟飯が苦労してナメック星のドラゴンボールを全て集めるが、叶う願いは3つ、ただし生き返れるのは一人ずつというポルンガの仕様を踏まえ、界王を通して悟飯の心に話しかけて1つ目の願いにより生き返る。その後2つ目の願いでナメック星にワープしてもらい、死にかけていたネイルと融合。パワーアップを果たし、フリーザ(第2形態)と互角以上に戦った。しかし第3形態には全く手も足も出なかった。
悟空の元気玉の直撃を受けても生き延びたフリーザのエネルギー波に貫かれ重傷を負ったが、ポルンガの願いで地球にワープし、デンデの治癒魔法で回復した。
メカフリーザを倒したトランクスから、3年後に強い人造人間が来ることを間接的に知り、悟空、悟飯と共に修行する(ちなみにアニメの教習所に通うエピソードはここである)。ドクター・ゲロを圧倒したが、人造人間17号に適わなかったため神様と融合。パワーアップを果たし、神でも大魔王でもない本当の名も忘れたナメック星人となる。この時点では超サイヤ人となった悟空やベジータをも超え、Z戦士の最高戦力であった。セルとの初戦時は圧倒し、17号とは互角以上に戦ったが、パワーアップしたセルに勝てなかった。その後精神と時の部屋に入って修行したが、完全体のセルを越えられず、セルジュニアに苦戦した。アニメでは悟飯とセルがかめはめ波の撃ち合いをしている間、真っ先に立ち向かっていった。セルが倒された後はデンデ、ミスター・ポポと共に神殿で暮らす。
第25回天下一武道会に出場。自分よりも格上の界王神が対戦相手となり、手も足も出ないままリタイアする。その後正体を知って唖然とするが、同時に魔人ブウが復活させられようとしていることを知り、界王神らと共にバビディの宇宙船に向かう。バビディの宇宙船へ侵入する機会を伺っていたが、ダーブラの不意打ちによって石にされる。石化が解けた後はベジータから孫悟天とトランクスを託され、悟天、トランクスにフュージョンの指導を行う。地球の消滅と共に2度目の死を迎えたが、復活した後は悟空の元気玉に協力した。
このシリーズでは戦闘描写が少なく、ゴテンクスに振り回されることが多かった。
ブルマの誕生パーティーに出席するが、破壊神ビルスが暴れだす。天津飯、18号と共に立ち向かったが、手も足も出なかった。その後超サイヤ人ゴッドとなった悟空とビルスの戦いを見届けた。漫画版ではゴテンクスがやられた後に立ち向かおうとしたが、ベジータに止められた。
正しい心を持ったサイヤ人の話題が出た時、「そんなの悟飯と悟天しかいない」と言っていた。
悟飯とビーデルの娘、パンの子守をしていたが、自分たちが知らないところでドラゴンボールが使われていたのに対し胸騒ぎを覚える。その後復活したフリーザが地球に来襲すると聞き駆けつける。フリーザの攻撃から悟飯を庇い、3度目の死を迎えた。悟空がゴールデンフリーザを倒した後、ナメック星のドラゴンボールで蘇生した。悟飯から修行を付けて欲しいと言われ、「鍛えなおすから覚悟しとけ」と了承した。
劇場版では久々にマントとターバンを外して部下と戦った。超と違って劇場版では生き延びて悟空とフリーザの戦いを見ている。
悟飯と共に修行し、悟飯を鍛え直していた。そこで悟空から格闘試合への出場を打診され、さらに悟飯がその日に学会で出れないとなったことで出場を了承した。
格闘試合ではフロストと対戦。知恵を振り絞りながら魔貫光殺砲で追い詰めたが、フロストが右腕に仕込んでいた毒針で意識を失い敗退。フロストの不正のために勝利となったが、これに納得いかないベジータに棄権させられた。
この頃には悟飯の娘のパンの育児に手馴れており、パンの面倒を見ることになった悟空一家に徹底的に育児を指導した。
悟空宅の畑でレタス拾いをさせられたり、悟空とゴクウブラックの戦いでボロボロになったカプセルコーポレーションの庭を修復させられたりなど、雑用係になった。
悟空とベジータが未来から現代に戻り、ブラックとザマスの倒し方で迷っていた時に魔封波を提案。使い方を教えようとしたが、その前に悟空は亀仙人の元に行ってしまう。後にブルマに頼まれて魔封波のお手本を動画に載せる。しかし亀仙人からお札を忘れているという連絡が来て腹を立てた。
漫画版では一度も登場しなかった。
全王主催の前覧試合から帰還した悟空から力の大会の概要を聞き、参戦を了承。さらに悟飯と共に仙豆を使わない激しい修行を行う。超サイヤ人2に変身されても悟飯を圧倒し「超サイヤ人が全力ではないだろう。ブウと戦った時の力を出せ!」と指摘し、アルティメット形態を復活させた。片腕を斬られてもその片腕で気功波を撃つというトリッキーな攻撃も見せた。孫悟空・天津飯との戦いでは大爆発を放出する技を久々に出した。
人造人間17号と数年ぶりに再会し、ターバンを外し一触即発の雰囲気になるかと思いきや、「力を貸してくれて助かった。礼を言う」と言い、握手を交わした。
力の大会では悟飯、クリリン、天津飯、亀仙人と共に連携で行動していたが、別れた後は第10宇宙のルバルトと対戦。一方的に打たれ続けていたが、無数の気弾でルバルトを囲み、ルバルトを攻撃し場外負けとした。しかし第2宇宙の見えない狙撃手の攻撃に苦戦し、腕を2回切断される。その後悟飯と共に第6宇宙のサオネル、ピリナと対戦。強いナメック星人と戦えることに喜びを感じていた。しかし第6宇宙の大量のナメック星人が生き残るためにサオネル、ピリナと同化していることを知り、生き残りをかけたナメック星人の気迫に飲まれかけるが悟飯に庇われた。そして闘志を取り戻し、魔貫光殺砲でサオネル、ピリナを貫き、悟飯のかめはめ波と共に吹き飛ばし場外負けとした。
その後は第4宇宙の透明人間ガミサラス、シャンツァを撃破するが、虫人間のダモンを視認できず、連続攻撃を浴びて場外落ち。第7宇宙4人目の脱落者となった。
地球にフリーザが来ているのを感じ取っていたが、何者かに孫悟空が追い詰められていたため、悟空にテレパシーで話しかける。悟空とベジータが自身の元に着いた後、フュージョンの指導を行う。
「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」では帯の色が赤などと、原作と同じカラーになる。この作品で初めてピッコロの住処が登場する。さらに潜在能力開放という新たな形態が登場。体色は黄緑、腕の線が消失に変化、原理は不明だが帯の色が赤から黒に変化する。また本作では実質的な主人公としてストーリーのけん引役を勤めている。
(クリックまたはタップで展開)この項目は、本作のネタバレを含んでいます。
パンに修行をつけた後自身の修行中に稼働テストを兼ねたガンマ2号の襲撃を受けた事でレッドリボン軍の復活を知り、ガンマの戦闘力の高に対抗するために悟空達の協力を受けようとしたが連絡が取れず断念。事態収拾に走る中でかつて悟飯達がナメック星の最長老から潜在能力を引き出してもらった事を思い出してデンデに接触。彼のアイディアで神龍に引き出してもらう形で潜在能力解放形態に覚醒、さらに神龍からとある「オマケ」をしてもらった。
悟空達の協力を受けられない中でレッドリボン軍側がパンを誘拐する話し合いをしていた事を利用して悟飯の怒りによる潜在能力再解放を思いつき、パンも納得した上でノリノリでさらわれ役を買って出ている。ガンマ2号との再戦では潜在能力解放形態でもなお戦闘力に差があったが、神龍のオマケにより更なる強化形態「オレンジピッコロ」に超覚醒し苦戦していた2号を圧倒。その後のセルマックスとの最終決戦でもクリリンの助言により思い出した巨大化も利用して粘り強い戦いを続けて新形態に覚醒した悟飯をサポートしていた。
前述のオレンジピッコロは名称通り体色がオレンジ色に変色して体格が二回りほど増し、顔つきもどことなくスラッグを想起させる物に変化する。また背中に樹木のような紋章が追加されるが、これはスーパーヒーローの小説によればナメック星に生えている樹「アジッサ」をモチーフにしており「ナメック星人の誇り」を表しているとされている。
※漫画版のみ
悟空とベジータが地球から不在になり、故郷のナメック星で異変が起きたことを感じ神様の神殿に戻り、ナメック星人と交信をとろうとしたが誰とも通じなかった。そこで地球にマカレニ兄弟が来襲し、彼らと交戦し捕まえる。彼らが宇宙を荒らしている囚人だと知らずに取り逃がしそうになったが、デンデの呼びかけで再び捕まえた。
その後セブンスリーと交戦したが、自分の能力をコピーされた上に無限の体力を備えているために苦戦し、追い詰められたところを悟飯に助けられた。その後は悟飯と共に修業を行い、セブンスリー相手に優位に戦う。セブンスリーがモロの能力を使用しようとしたところで17号と18号が現れ交代するが、突如現れたサガンボと交戦。モロの力を与えられ強化されたサガンボに歯が立たず、地球に帰還した悟空に戦いを任せる。
モロがセブンスリーを喰ってパワーアップした後は悟飯と共に立ち向かうが歯が立たず、自爆技を使用しようとしてモロの魔貫光殺砲で腹を貫かれ重傷を負ったが、デンデによって回復する。
悟飯に寄生したベビーと遭遇するが、かめはめ波に吹き飛ばされる。ベビーが倒された後も究極のドラゴンボールの力のせいで地球が消滅するという脅威が残り、瞬間移動の使いすぎで超サイヤ人4の変身が解けた悟空に力を与える。悟空と一緒に瞬間移動する直前に手を放し崩壊していく地球に残る。先代の神が作った究極のドラゴンボールを消滅させるためには自身も死ぬしかないため地球と運命を共にする覚悟を固め、死ぬ直前に悟飯にテレパシーで別れを告げた。
死後は肉体をもらい天国で生活していたが、悟空が地獄に閉じ込められたのを知り、わざと天国を荒らして閻魔大王の怒りを買い、地獄に落ちる。そしてデンデと力を合わせ、悟空を地獄から脱出させることができた。その後は地獄で治安活動をした。
ピッコロの指について、原作では両手共に4本であるが、アニメでは5本である。漫画版「ドラゴンボール超」では5本で描かれている。
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