唖とは、言葉がでないという意味の漢字である。
漢字として
唖
- Unicode
- U+5516
- JIS X 0213
- 1-16-2
- 部首
- 口部
- 画数
- 10画
啞
- Unicode
- U+555E
- JIS X 0213
- 1-15-8
- 部首
- 二部
- 画数
- 11画
- 意味
- 旧字体は啞。
- 話すことができない、無声の、笑うという意味がある。また、ああという感嘆の言葉、子供がしゃべる様子、カラスの鳴き声の擬声語として使われる。〔説文解字〕には「笑ふなり」とあり、〔易経〕の震卦の「笑言啞啞たり」を引用する。
- 字形
- 形声で声符は亜(亞)。
- 音訓
- 音読みはア、アク、訓読みは、おし。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。唖はJIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 唖唖・唖嘔・唖子・唖者・唖然・唖咤・唖白
JIS規格について
唖・啞は、JIS規格で例示字体の入れ替えや包摂基準の変更が行われていて、ややこしい。
- JIS C 6226-1978で、区点16-2に唖が採用される。例示字体は亞に従うもの(啞)。
- JIS X 0208-1983で、区点16-2の例示字体が亜に従うものに変更される(唖)。亞に従う字は唖に包摂されることになった。なお亜・亞や悪・惡などは包摂されない。
- JIS X 0213で、区点1-16-2に唖が、区点1-15-8に啞が登録され、唖・啞は包摂されないことになった。
異体字
瘂
- Unicode
- U+07602
- JIS X 0213
- 1-88-49
- 部首
- 疒部
- 画数
- 13画
- 啞は旧字体。JIS X 0213第三水準。
- 瘂は、〔広韻〕にある異体字。JIS X 0213第三水準。簡体字は痖。
- 𤺘は、〔広韻〕にある異体字。
- 𣣾は、〔字彙補〕にある異体字。
- 〔集韻〕は䛩を唖と同じとしている。
- 啞の簡体字は哑。
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