注意
本作には、プレイステーション起動時のオートロード機能が備わっていません。
ゲームのプレイデータがあるメモリーカードを挿入した状態でプレイステーションを起動しても、以前のプレイデータが自動で読み込まれません。
ゲームを起動したら必ず「ロード・セーブ」へ行き、メモリーカード内のデータをロードして下さい。
この手順を怠ると、これまでのデータが消えてしまいます。十分ご注意下さい。
本記事においては、1997年12月18日に発売された「電車でGO!」を「初代」と表記します。
概要
電車でGO!2とは、1999年03月18日に発売された、タイトーによるプレイステーション用ゲームソフトである。電車でGO!シリーズの続編として作られた最初の作品でもある。
アーケード版として稼働していた「電車でGO!2 高速編」をベースにプレイステーション用としての新路線や機能を加え、アーケード版から大きく進化した仕上がりとなっている。
以下、プレイステーション用として発売された作品について述べる。
収録路線
本作には、以下5路線が収録されている。
現在では車両の世代交代・優等種別の停車駅見直し・新駅開業・路線の立体交差化工事・沿線の開発等により、各路線とも状況が大きく変化している。実際に利用する際は、最新情報を確認するように。
秋田新幹線・ほくほく線・京浜東北線はアーケード版からの移植、大阪環状線と鹿児島本線はプレイステーション版のオリジナル路線である。
秋田新幹線上り 秋田→大曲(秋田県) 東北新幹線上り 盛岡→新花巻(岩手県)
北越急行ほくほく線上り 直江津→六日町(新潟県)
1997年03月22日に開業した路線。路線内の半分以上が単線トンネルとなっている。
本作には、信越本線直江津→犀潟を加えたほくほく線全線が収録されており、快速列車と、長らく首都圏との北陸アクセス列車として活躍する事になる特急はくたかを運転できる。
全体的にトンネルが多いが、犀潟→くびき間・魚沼丘陵→六日町間では、田んぼの中を走るという、新潟県らしい光景を楽しめる。
電車でGO!シリーズにJR以外の鉄道会社の路線が登場するのは、これが初めてである。
京浜東北線北行 品川→上野(東京都)
初代では南行の品川→横浜が登場したが、本作では北行の山手線と並走する区間を快速運転する。
大阪環状線内回り 大阪→西九条→天王寺(大阪府)
大阪ドームや新今宮駅前のフェスティバルゲート等、大阪の街並みを楽しみながら走行する。
鹿児島本線上り 博多→折尾→小倉(福岡県)
入門編
操作のタイミングでその都度ポーズが入るので、オーバーランする事なく完走できる。
新要素である通過駅の解説は勿論、初代ではなされていなかった速度制限標識についての指導も行われる。
アーケードモード
ほくほく線 快速 難易度:初級 レベル1
運転区間:直江津→うらがわら
設定上の行き先:越後湯沢
ほくほく線快速をうらがわらまで運転する。直江津→犀潟間において、入門編で指導がなされていなかった、色灯式信号による減速現示に関する指導が行われる。この関係で、直江津→犀潟では必ず減速信号が登場する(後述)。
秋田新幹線 こまち 難易度:中級 レベル2
運転区間:秋田→大曲
設定上の行き先:東京
秋田発車時は晴れているが、大張野→羽後境間のトンネルを抜けると降雪の運転となる。
秋葉検定発祥の路線とされている(後述)。
京浜東北線 快速 難易度:中級 レベル3
設定上の行き先:大宮
実際の京浜東北線ではATCによる運転が行われているが、本作でも初代同様、色灯式信号による運転となっている。
全体的に余裕がない運転が続く。
ほくほく線 快速 難易度:上級 レベル4
運転区間:直江津→六日町
途中停車駅:犀潟・くびき・うらがわら・ほくほく大島・まつだい・十日町
設定上の行き先:越後湯沢
ほくほく線全線を運転するダイヤ。全体的に高速走行が求められる。
各駅発車時の放送では「越後湯沢行き」と案内されているが、六日町に到着する際「まもなく六日町 六日町 終点です」という矛盾した放送が流れる。
薬師峠信号場での列車交換イベントについて
このダイヤを運転し、まつだいに12秒以上早着すると、まつだい→十日町間に存在する薬師峠信号場において、列車交換イベントを発生させる事が可能である。すれ違う下り列車は、特急はくたか681系2000番台である。
まつだいの早着は、信号現示変化の際に関わる早着累計秒数(後述)によって判定されるので、まつだいの一つ手前のほくほく大島で5秒、まつだいで7秒の順に早着しても、累計12秒早着と判断され、列車交換イベントは発生する。
この早着累計秒数は十日町到着時まで引き継がれるので、十日町で1秒以上早着すると、13秒早着と判断され信号現示が変化し、先の運転が難しくなるので要注意。
秋田新幹線 こまち 難易度:特級 レベル5
運転区間:秋田→大曲
設定上の行き先:東京
中級のこまちよりも後を走るダイヤ。全区間にわたって降雪となっている他、ダイヤ設定が厳しくなっている為、より難易度の高い運転技術を要求される。
ノーコンティニューかつ大曲駅で0m停車を決めると、下記ボーナスステージに挑戦できる。
東北新幹線 やまびこ 難易度:特級 レベル5
設定上の行き先:東京
200系新幹線とE3系新幹線の併結「やまびこ・こまち」を運転する。
ATC信号の指示速度以下で走行しなければならない。ATC信号の指示速度を超過したら強制終了となる。
但し秋田新幹線特級をクリアした扱いにはなる為、秋田新幹線こまちエンディングとスタッフロールは流れる(後述)。
ほくほく線 特急はくたか 難易度:特級 レベル5
運転区間:直江津→六日町
使用車両:681系2000番台
設定上の行き先:越後湯沢
ほくほく線の特急はくたかを運転する。当時の最高速度である時速140キロで運転する。
余談
ノーコンティニューで魚沼丘陵を通過すると、線路の下を潜る関越自動車道を走る自動車が見られる。
大阪環状線 各駅停車 難易度:中級 レベル3
設定上の行き先:環状内回り
本作で運転できるダイヤとしては、唯一の各駅停車ダイヤ。余裕時間が多めにとられている為、時間に追われる運転を強いられる事はない。
鹿児島本線 快速 難易度:上級 レベル4
運転区間:折尾→小倉
設定上の行き先:小倉
本作の813系はブレーキに難癖があり、オーバーラン回避の為の早めのブレーキが要求される。
大阪環状線 関空快速45号 難易度:特級 レベル5
設定上の行き先:関西空港
阪和線へ直通する関空快速を運転。低速走行を求められる区間と高速走行が必要な区間が交互に設定されているところがあり、車両の性能を活かした走りが求められる。
新今宮で関西本線に転線し、天王寺では環状内回りとは違うホームに到着する。
鹿児島本線 特急ソニック7号 難易度:特級 レベル5
設定上の行き先:大分
高速運転が要求される事は当然だが、速度制限標識の予告区間が非常に短い為、事前に標識の場所を覚えておかないと完走はままならない。
電車でGO!初代との違い・追加要素
収録路線が一新された事は勿論だが、ゲーム内全体的に電車運転を盛り上げる為の演出が強化されている。多くは本作以降の電車でGO!シリーズにおいての標準となった。
持ち時間が加算されるルール
定通(ていつう)
通過駅を定められた時刻通りに通過する事によって、持ち時間が加算されるルールが加わった。
当然通過時刻より遅れると持ち時間が減点される。
本作に収録されているダイヤでは、大阪環状線とボーナスステージの東北新幹線を除く全てのダイヤに通過駅が存在する。
エクセレント
「停車駅構内に設置されている停止板に電車を停める」という基本ルールはそのままであるが、停止版ぴったりの位置である0cmに停車できると「エクセレント」と呼ばれるボーナスが加算されるルールが加わった。
駅停車時のリザルト画面において鳥のさえずりが流れ、鉄ちゃんの「エークセレーーン!」というコールが入り、持ち時間が10秒増える。エクセレントは定時到着の「GREAT!」、定時到着ではない「GOOD!」どちらの場合でも有効である。
但し、駅構内再加速や非常制動停車(後述)をした場合の加算はない。
セクション
交流電化路線におけるセクションと、その地点でのボーナスが追加された。
本作での対象は、秋田新幹線と鹿児島本線。セクション開始票からセクション終了票までの間、マスコン投入を一切行わなければ持ち時間に加算される。マスコン投入を行った場合、持ち時間減点はないが、当然加算はない。セクション内に停車した場合は減点される。
隠し警笛
「特定のトンネルや踏切等の手前で警笛を鳴らす事でもらえる隠し警笛ボーナス」に若干の変化が生じた。
初代では一律2秒加算であったが、本作では「隠し警笛判定からずれたところで押すと、もらえる持ち時間が少なくなる」というルールになった。場合によっては1秒しかもらえない事もある。
ボーナスゲーム
初代では、EF66形電気機関車をコンテナ貨物車に連結するボーナスゲームが存在した。
本作では、信越本線横川駅においてEF63形電気機関車を485系特急白山に連結するボーナスゲームが登場する。
ボーナスゲームが登場するダイヤは以下の通り。いずれも発生駅までノーコンティニューである事が出現条件。
制限時間は15秒とかなり短い為、速やかに連結しなければならない。連結時の衝撃が小さい程加算される持ち時間が増える。最大で10秒加算されるが、初代より連結時の衝撃判定が厳しくなっており、時速0キロ前後で連結しないと10秒ボーナスは望めない。
ボーナスゲーム中に丸ボタンを押す事で、EF63形の汽笛を鳴らす事ができる。本作内において機関車の汽笛を鳴らせるのはここだけである。
持ち時間が減点されるルール
速度制限標識
各路線共に速度制限標識が随所に置かれるようになった。速度制限がかかる地点手前より標識の点滅が起き、点滅が終了するまでに制限以下の速度に落とさなければならない。点滅終了時点で速度制限より超過した速度になっていると持ち時間が減らされる。
ゲーム設定で決められる難易度やダイヤの難易度によっては、速度制限区間の予告(速度制限標識点滅の時間)が非常に短い事もあり、事前にゲームオーバー覚悟の下見運転をした上で本番運転に望まないと、良スコアが出せない事もある。特に難易度5の特急ソニックは多くのプレイヤーを苦しめたようだ。
早着早通累計による減速信号・注意信号
所定のダイヤより早く走行する事で、減速信号や注意信号等、速度を落とす現示の信号が出る事になる。
初代では「注意 時速45キロ以下」のみであったが、本作では「減速 時速70キロ以下」「警戒 時速25キロ以下」が加わっている。
早着早通累計は、「連続して早着または早通した際における秒数の足し算」によって決まる。例を挙げると・・
3駅目で定着±2秒の範囲に停車した場合でも、それまでに早着累計があると、それを含めて11秒早着と判定されるので、かなり厄介なルールであると言える。
減速信号や注意信号の速度超過をした場合、ATSが作動して強制停止を喰らう羽目になる(持ち時間も減らされる)。はくたかやソニック等、高速運転が前提のダイヤで強制停止を喰らうと次駅はほぼ間違いなく延通が確定する為、時間切れになる可能性が極めて高くなる。
このシビアすぎる信号システムに苦しめられたプレイヤーは少なくないと思われる。
ほくほく線初級の直江津→黒井→犀潟では必ず減速信号が表示されるが、速度制限標識を守って運転していれば、ダイヤへの支障は特に発生しない。
ATS確認
信号機の現示速度を超過した場合にのみ使える機能。信号を制限速度よりも超過して通過した直後、ブレーキをかけた状態でセレクトボタンを押すと、持ち時間減点は喰らうものの、強制停止は免れて進行が可能になる。
但し次の信号機の現示はより厳しい現示信号(直前に減速指示だった場合は注意現示)となり、更なる減速運転が必要になる。
持ち時間の大幅減点と徐行運転を行なっている状況が重なっている為、時間切れを回避するのは難しいと言える。
駅停車時における非常制動減点
文字通り、駅停車時に非常ブレーキを使用すると減点される。初代では時速20キロ以下で走行中のみ非常ブレーキの使用が認められていたが、本作ではほくほく線初級を除き減点されるようになった。
低速走行時の急ブレーキも総合評価に響くので、より乗り心地のよいブレーキを心がけなければならない。
乗務中の演出を盛り上げる為に加わった要素
発車メロディー
京浜東北線では各駅発車時に、JR東日本の発車メロディーが流れる。但しメロディーはリアル音源ではなく、ゲーム制作陣による再現である。
駅放送・車内放送
本作ではプロの声優やものまねタレントとして知られる立川真司氏が駅放送や車掌に起用され、より本物の電車らしい駅放送や車内放送を聞けるようになった。
この4名はいずれも、電車でGO!プロフェッショナル仕様でも声の出演をしている。
立川真司氏の駅放送及び車内放送は、今後の電車でGO!でも起用されている。
VVVFインバータ制御
本作以降、実車でVVVFが採用されている車両において、独特なモーター音再現が行われるようになった。
本作では、200系と103系を除く全ての車両がVVVFを採用している。車両によって転調のタイミングが変えられているのも聴きどころである。
次駅停車・次駅通過
走行中、画面左上に「黒井駅通過」「犀潟駅停車」といった、現在走行中の区間における次の駅に対する対応が常時表示されるようになった。駅接近時には「黒井通過」「犀潟停車」等、運転士の歓呼ボイスが流れる。歓呼ボイスは車内放送中には流れない。
名称・鉄橋の字幕
ほくほく線の「関川」、大阪環状線の「大阪ドーム」等、鉄橋や沿線の名所を通過する際、画面上にその名称が表示されるようになった。代わりに初代で行われていた「多摩川通過」等、鉄橋の名前を「通過」と称して表示する字幕は廃止されている。
但し、大阪環状線新今宮駅前にあったフェスティバルゲートや、鹿児島本線香椎付近ですれ違う西鉄線の表示がないなど、抜かりなく紹介が行われるというわけではない。
プロフェッショナルモード
ゲーム設定において、それぞれ、または両方を非表示にする事で、より難易度の高い運転ができる。
また、双方を表示状態にして運転をスタートした場合でも、走行中にコントローラーのセレクトボタンを押す事で、距離メーターに限り非表示にできる。(この時距離メーターには筆記体で「Professional」と表示される。)
プロフェッショナルモードにした状態でノーコンティニュー完走をしてネームエントリーを行うと、プレイヤー名の横に「PRO」の文字が冠される(後述)。
運転後の総合評価
総合評価
終着駅到着後(時間切れでゲームオーバーになった場合はその直後)、総合評価が表示され、運転に対しての採点が行われる。採点は、以下5つの項目によって行われる。
エンディング・スタッフロール
総合評価が表示された後、ほくほく線初級を除き、エンディングが流れる。
初代では、エンディングムービー内にスタッフロールが表示されていたが、本作ではエンディングとスタッフロールが独立し、2種類が流れるようになっている。
エンディング
本作のエンディングは以下の通り。
- 秋田新幹線こまちエンディング
- 京浜東北線209系エンディング
- ほくほく線HK100形エンディング
- 東北新幹線やまびこエンディング
- ほくほく線はくたかエンディング
- 大阪環状線103系エンディング
- 鹿児島本線813系エンディング
- 関空快速223系エンディング
- 鹿児島本線ソニックエンディング
いずれも該当路線をノーコンティニュー完走すると観られる。但し、最終到着駅のリザルト画面において持ち時間が0秒になった場合は流れない。
東北新幹線やまびこエンディングは、秋田新幹線特級のボーナスステージをクリアすると流れる。但し、ボーナスステージ中に時間切れになった場合は、秋田新幹線こまちエンディングが流れる。
流れたエンディングは鉄道資料館の映像フロア(後述)に収録される。
ほくほく線開業当時に見られたイベント対応車両の走行シーンを始め、本作でしか観られない映像も使われている。
スタッフロール
「アーケード版 スタッフロール」「プレイステーション版 スタッフロール」の2種類が存在する。
秋田新幹線・ほくほく線・京浜東北線をプレイした場合「アーケード版」が、大阪環状線・鹿児島本線をプレイした場合「プレイステーション版」が流れる。
スタッフロールは映像フロアに収録されない為、閲覧する為には運転が必須。但し流れる音楽は鉄道資料館の音楽フロアで聴ける(後述)。
ネームエントリー
ほくほく線初級・秋田新幹線中級を除くダイヤにおいて、各々に記録されるベスト10のスコアを出した場合、ネームエントリーが可能となる。アルファベット・数字・鉄道形式に用いられる漢字等を利用して、4文字まで入力可能。
上記のプロフェッショナルモードで完走すると、プレイヤー名の横に「PRO」の文字が冠される。「PRO」の色は3つあり、それぞれどのような縛りプレイをしたかによって色が変わる。
金色の「PRO」・・速度メーター・距離メーターの両方を非表示。
ダイヤクリア後につく金銀銅星
一度クリアしたダイヤは、ダイヤ選択画面において、星が表示される。
金星・・ゲーム設定(後述)で難易度を「ベリーハード」にして運転し、ノーコンティニュークリア済み
銀星・・ゲーム設定で難易度をベリーハード以外のいずれかにして運転しノーコンティニュークリア済み。
銅星・銀星がついているダイヤは、再プレイ後、銀星又は金星のクリア条件を満たす事で、上位の星に変える事ができる。
ゲーム設定
コントロール
運転するにあたっての、コントローラーのマスコン・ブレーキのボタン位置を変更できる。
ツーハンドルA(初期状態)
実車の運転台ハンドル位置との比較では、681系2000番台・223系がこのボタン配置に近い。
ツーハンドルB
実車の運転台ハンドル位置との比較では、103系・813系・883系がこのボタン配置に近い。
ワンハンドルA
但し、マスコンを切にしようとして方向キー上を押しっぱなしにすると、その勢いでブレーキレベルアップへ進弾してしまうので、運転はしにくいと思われる。
ツーハンドルC・ツーハンドルD・ワンハンドルB
ツーハンドルCは、ツーハンドルAの方向キー上下を入れ替えたもの。
ツーハンドルDは、ツーハンドルBの方向キー上下を入れ替えたもの。
ワンハンドルBは、ワンハンドルAの方向キー上下を入れ替えたもの。
いずれもマスコン投入方向の上下が入れ替わっているので、初期状態の操作に慣れているのであれば、無闇に変更しない方が良いと思われる。
いずれのコントローラ設定においても共通のボタン配置
ツーハンドル設定において共通のボタン配置
ワンハンドル設定において共通のボタン配置
難易度
初期状態での難易度は「ノーマル」だが、これを「イージー」「ハード」「ベリーハード」に変更できる。
変更すると、運転開始時の持ち時間が増減したり、停止位置合格範囲が変動したりする。
ここで難易度をベリーハードにしてノーコンティニュー完走をすると、ダイヤ選択画面に金星がつく。
振動
初期状態は「並」。この他「切」「弱」「強」に変更できる。
サウンド
速度メーター
初期状態は「ノーマル」。デジタル表示の「デカデジ」及び、表示を隠す「非表示」に変更できる。
ノーマルでE3系・200系・681系を運転すると、実車同様のデジタル速度計が表示される。
針の速度計は、プレイステーションの解像度の問題で細かな速度が読みにくく、速度制限ギリギリの制御が難しい。
距離メーター
初期状態は「m表示」。「cm表示」「非表示」に変更できる。
鉄道資料館
本作に登場する路線・車両の解説・写真・モデルが見られるモード。
音楽フロアでは、本作内で使用されている音楽・ボイス・効果音を聴ける。
初期状態からでも閲覧は可能だが、ゲームの進行状況に応して展示内容が充実していく。
写真フロア
電車でGO!プロフェッショナル仕様では写真を眺めるだけだが、本作では各写真に解説文が添えられており、車両や路線についての知識を深める事ができる。
駅弁の写真について
追加される写真の中には、沿線の駅で売られている駅弁の解説もある。大館駅の鶏めしや崎陽軒のシウマイ弁当等の定番駅弁だけでなく、発売を終了してしまったパエーヤオーレ弁当やアメリカンランチボックス等の写真が見られるのもポイント。
掛け紙の写真だけが表示されている駅弁は、セレクトボタンを押して解説文を非表示にする事で、中身が見えるようになる。
モデルフロア
本作で運転できる車両及び、すれ違い列車として登場する車両を様々な方向から観察できる。
映像フロア
本作内で流れるムービーを閲覧できる。初期状態では以下3本のムービーが観られる。
この他のムービーは全て、各収録路線のエンディングムービーである。
- 03番 秋田新幹線こまちエンディング
- 04番 京浜東北線209系エンディング
- 05番 ほくほく線HK100形エンディング
- 06番 東北新幹線やまびこエンディング
- 07番 ほくほく線はくたかエンディング
- 08番 大阪環状線103系エンディング
- 09番 鹿児島本線813系エンディング
- 10番 関空快速223系エンディング
- 11番 鹿児島本線ソニックエンディング
音楽フロア
本作で使用されている音源を聴ける。ボイスの中には、本作内では聞けないものの、後に発売される作品で使われたものもある。
ロード・セーブ
ロードする
ゲームを起動したら必ずこの項目を選択し、メモリーカード内のデータをマニュアルで読み込む必要がある。
セーブする
ゲーム終了時に必ずこの項目を選択し、プレイデータをメモリーカード内に保存する。
くれぐれも起動時にこの項目を選択しないように。
その他
秋葉検定について
線路の行き止まりに設置されている車止めに衝突した際、乗客の苦情が流れる。
「キャア!」(女性)
「うわあびっくりした!」(男性)
「何やってんだよおい!」(男性)
「あきまへんでーー!」(男性)
最後に流れる「あきまへんでー!」が空耳で「秋葉検定」と聞こえる事から、電車でGO!における車止め衝突が俗称で秋葉検定と呼ばれるようになった。このボイスは後に発売される「電車でGO!プロフェッショナル仕様」「電車でGO!名古屋鉄道編」「汽車でGO!」でも使われていた。
本作で車止めが存在するのは秋田新幹線の大曲のみであり、踏切事故イベントは発生しない為、秋葉検定を聞ける場所は大曲に限られる。
コンティニューの有無によるすれ違う列車の変化について
本作には、コンティニュー(時間切れ)の有無によってすれ違う列車やすれ違う区間が変化する仕様がある。
すれ違う列車が変化する区間は以下の通り。(コンティニューの有無に関わらず出現する列車は省略した)
秋田新幹線こまち中級の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
秋田車両基地 | E3系新幹線電車 | 701系0番台(2両+2両) |
大曲駅構内 | 701系0番台と701系5000番台 | 701系5000番台のみ |
京浜東北線の場合
すれ違い機会が多い京浜東北線南行209系及び山手線外回り205系は省略。
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
品川→田町 | 山手線内回り205系(並走) | 東海道線215系 |
田町→浜松町 | 東京モノレール2000形(浜松町行き) | 東京モノレール2000形(羽田空港行き) |
浜松町→新橋 | 500系新幹線電車(追い抜き) | 100系新幹線電車(追い抜き) |
浜松町→新橋 | 253系スーパービュー踊り子 | すれ違い列車なし |
新橋→有楽町 | 185系踊り子 | すれ違い列車なし |
有楽町→東京 | すれ違い列車なし | 東海道線113系 |
東京→神田 | 中央線201系 | E351系スーパーあずさ |
神田→秋葉原 | 400系新幹線電車 | E2系新幹線電車 |
秋葉原→御徒町 | 高崎・東北線211系(留置) | 常磐線415系(留置) |
ほくほく線快速上級の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
直江津→黒井 | HK100形 | 485系雷鳥(黒井駅構内ですれ違い) |
犀潟駅構内 | HK100形 | 485系3000番台はくたか |
十日町駅構内 | 681系2000番台はくたか | 485系はくたか |
六日町駅構内 | 583系 | 681系W編成はくたか |
秋田新幹線こまち特級の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
峰吉川→刈和野 | E3系新幹線電車 | 701系5000番台(2両+2両) |
神宮寺→大曲 | 485系こまくさ | すれ違い列車なし |
大曲駅構内 | 701系5000番台(12番線) | キハ110系300番台秋田リレー(1番線) |
ほくほく線特急はくたかの場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
黒井駅構内 | HK100形とDD51単機(留置) | 信越線115系 |
犀潟駅構内 | 485系はくたか | HK100形 |
虫川大杉駅構内 | HK100形 | 停車列車なし |
儀明信号場 | 停車列車なし | HK100形 |
まつだい駅構内 | HK100形 | 停車列車なし |
薬師峠信号場 | HK100形 | 停車列車なし |
十日町駅構内 | 停車列車なし | 485系3000番台はくたか |
六日町駅構内 | 181系とき(2番線) | 485系はくたか(3番線) |
大阪環状線の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
福島→野田 | 281系はるか(追い抜き) | 追い抜き列車なし |
野田→西九条 | 283系オーシャンアロー | 281系はるか |
西九条→弁天町 | 環状線103系 | すれ違い列車なし |
境川信号場 | 223系 | すれ違い列車なし |
大正→芦原橋 | 221系 | すれ違い列車なし |
今宮→新今宮 | 223系(2両) | 関西本線103系 |
新今宮→天王寺 | 環状線103系(留置) | 留置列車なし |
天王寺駅構内 | 環状線103系 | 221系 |
鹿児島本線快速の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
折尾→黒崎 | 813系(3両) | すれ違い列車なし |
折尾→黒崎 | 485系にちりん | すれ違い列車なし |
黒崎→八幡 | 883系ソニック | 813系+811系(3両+4両) |
八幡→枝光 | ED76重連牽引貨物列車 | ED76牽引貨物列車(ED76は1両) |
戸畑→九州工大前 | 787系 | 813系(3両+3両+3両) |
九州工大前→西小倉 | ED76牽引寝台列車 | 415系(4両+4両) |
九州工大前→西小倉 | 783系 | すれ違い列車なし |
西小倉駅構内 | 停車列車なし | キハ200系 |
西小倉→小倉 | DD51牽引旧型客車列車 | 715系タウンシャトル |
小倉駅構内 | EF81(銀釜)牽引貨物列車 | ED76牽引貨物列車 |
大阪環状線関空快速45号の場合
区間 | ノーコンティニュー時 | コンティニューありの場合 |
---|---|---|
西九条→弁天町 | 環状線103系 | すれ違い列車なし |
弁天町駅発車直後 | すれ違い列車なし | 環状線103系 |
境川信号場 | DD51単機 | 停車列車なし |
大正駅手前 | 221系 | 環状線103系 |
大正→芦原橋 | 283系オーシャンアロー | 環状線103系 |
今宮→新今宮 | 環状線103系と関西本線103系の並走 | 環状線103系と221系の並走 |
新今宮→天王寺 | 環状線103系と関西本線103系の並走 | 環状線103系のみ |
天王寺駅手前 | 381系スーパーくろしお | すれ違い列車なし |
ほくほく線初級及び鹿児島本線特急ソニックではすれ違い列車の変化は発生しない。
プロフェッショナル仕様での変更点について
本作発売の9ヶ月後、電車でGO!プロフェッショナル仕様が発売される。
プロフェッショナル仕様は初代及び本作に収録されていた路線を中心に、運転できる区間やダイヤを増やした仕様になっているが、本作において、一部実際の運用方法とそぐわないとされた部分が修正されている。
秋田新幹線の場合
秋田駅の停止板
本作では、秋田駅発車時、画面右上に「幹」と書かれた停止板が作画されている。秋田駅の秋田新幹線ホームは編成後方側が行き止まりである為、大曲方に停止板は設置されていないのが適正である。プロフェッショナル仕様では、該当部分に描かれていた停止板は削除されている。
ほくほく線快速の場合
虫川大杉・信号場の通過方法
本作では、虫川大杉・儀明信号場・薬師峠信号場・赤倉信号場を通過する際、制限60がかかる副本線側を走行しているが、プロフェッショナル仕様では、制限がかからない本線側を走行するようになっている。
京浜東北線の場合
信号システム
本作及び初代では、色灯式信号機を用いた運転を行っていたが、プロフェッショナル仕様ではATCによる運転に改められている。初代より再録された山手線及び京浜東北線南行も同様。
快速運転時の夕焼け
京浜東北線の快速運転は、山手線と並走する区間において、10時台から15時台の間で行われる。
本作の京浜東北線快速は品川を15時29分に発車するので、ダイヤとしての矛盾は生じていないが、ゲーム内での空の色は夕焼けとなっている。
プロフェッショナル仕様では2本の快速ダイヤが登場するが、いずれも繰り上がった時間に設定され、夕焼け空での運転はできなくなっている。
特急はくたかの場合
犀潟駅の通過方法
本作では、快速同様犀潟の手前で制限45がかかるポイントを通過し、犀潟2番線経由でほくほく線へ直通しているが、プロフェッショナル仕様では、犀潟1番線を通過した後、犀潟の先にある制限60がかかるポイントでほくほく線へ進入するよう改められている。
六日町停車のはくたか
本作のはくたかは六日町に停車しているが、プロフェッショナル仕様では、六日町に停車するはくたかは未収録となっている。
実際の在来線特急はくたかで六日町に停車する列車は非常に少なく、朝の下り金沢行きと、夜の上り越後湯沢行き1本ずつだけであった。
関空快速の場合
速度計
関空快速に使用される223系にはJR西日本仕様のデジタル速度計が採用されているが、本作で速度計をノーマルにして運転しても、デジタル速度計は表示されず、針の速度計が使われていた。
プロフェッショナル仕様では、実車同様、デジタル速度計が表示されて運転できるようになっている。
警笛
本作では丸ボタンを押すと、他の通勤・近郊形車両と同じ音色の警笛が鳴るが、プロフェッショナル仕様では、JR西日本近郊形仕様のミュージックホーンが鳴るようになり、元の警笛が鳴らせなくなった。
本作の入手について
発売から20年以上経過している為、新品を手に入れる事は不可能と思われるが、中古屋での流通は少なくないので、入手自体は難しくない。
電車でGO!プロフェッショナル仕様と比較すると、路線数もダイヤ数も少ないのでやり応えとしては物足りないかもしれないが、鉄道資料館には、本作にはあってプロ仕様にない展示物が数多くある。
秋田新幹線E3系こまちや在来線特急はくたかが廃止された現在となっては、本作の資料価値としては十分あるので、未入手であれば探してみても良いだろう。
関連項目
ゲーム関連
路線名
鉄道事業者
車両形式
列車名
人物名
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