真田丸とは、以下のものを指す。
- 慶長19年(1614年)の大坂冬の陣において、豊臣方の武将・真田信繁(幸村)が徳川方の攻撃を食い止めるために築いた出城。詳細はWikipediaを参照。
- 2016年に放送された、第55作目の大河ドラマ。本稿ではこちらについて解説する。
大河ドラマ史上初となる真田信繁(幸村)を主人公にした作品で、原作なしのオリジナルドラマである。全50回。
脚本は2004年の「新選組!」以来2度目となる三谷幸喜、主役には同作で山南敬助役で人気を博した堺雅人が起用される。
三谷幸喜は、前作の「新選組!」と同様、今作の「真田丸」でも時代に取り残された歴史的敗者の生涯を描く。
また、英雄を父に持った人物の抱えていた誇りとコンプレックスが、本作の隠しテーマの一つとして挙げられている。
「新選組!」をはじめとする他の三谷作品と同様、小劇団を中心とした舞台俳優が数多く起用されている(同作の出演者も多い)。
1985年に放送されたNHK新大型時代劇「真田太平記」で真田幸村(信繁)を演じた草刈正雄が、本作ではその父・真田昌幸を演じる。この他にも、段田安則が1996年に放送された大河ドラマ「秀吉」以来20年ぶりに滝川一益を演じる他、武田勝頼役の平岳大は、かつて彼の父・平幹二朗が「武田信玄」で武田信虎を好演したことから、親子二代で武田家当主を演じたこととなる。
また、小山田茂誠を演じる高木渉は普段、声優の仕事を行っており、俳優としてドラマの出演はこの作品が初めてである。そのため、出演時にはネット上で大きな話題になった。インタビューによると、自身が声優を務めた三谷幸喜脚本のNHK人形劇に今作のプロデューサーが携わっており、オファーを受けたのがきっかけで出演が決定したとのこと。
- 真田信繁(幸村) 演:堺雅人
本作の主人公。昌幸の次男で通称は源次郎。官名は従五位下左衛門佐。
大坂城入城の際に真田幸村と改名して戦場に名を馳せる。
父親譲りの智謀と優れた洞察力でいろいろな策を練り戦国の世を生きていく。 - 真田信幸(信之) 演:大泉洋
信繁の兄。昌幸の嫡男で通称は源三郎。官名は従五位下伊豆守。頭が固く糞真面目。
小県郡の国衆会議で口を挟もうとする度、室賀正武に「黙れ小童!」と怒鳴られ、発言を阻まれる。
長男なのに通称が源三郎なのは、真田家では長男が早死するジンクスが有り、
それを避けるため、あえて通称を三男を意味する源三郎にしている為。
後に沼田や上田を治める大名となり、真田の家を残すため奮闘する。 - 真田昌幸 演:草刈正雄
信繁の父。通称を源五郎、武家官位を安房守と称する(後々、正式叙任)。
飄々とした態度ながら、策略のためなら平気で息子達を騙して利用したり、
元武田家重臣の春日信達を殺して裏切り者に仕立て上げるなど、手段を選ばない食わせ者。 - 真田信尹 演:栗原英雄
昌幸の弟。昌幸の使者として各地に出向き、交渉や調略を行う。 - 矢沢頼綱 演:綾田俊樹
昌幸の叔父。真田家一門衆。 - 矢沢三十郎頼幸(矢沢頼康) 演:迫田孝也
頼綱の長男。信繁の右腕。関が原の直前に信繁の命で信幸の側に仕えることとなる。 - 真田大助 演:吉田騎士→浦上晟周
諱は幸昌。信繁の長男。 - 真田信吉 演:土屋尋→菊井凛人→大山蓮斗→広田亮平
信幸の長男。母はこう。幼名は仙千代。戦いよりも本を読むことを好んでいる。 - 真田信政 演:畑海翔→遠藤颯→國分隆登→大山真志
信幸の次男。母は稲。幼名は百助。祖父・本多忠勝譲りの武勇の持ち主だが、やや思慮に欠ける面がある。
- きり 演:長澤まさみ
信繁の幼馴染。父は昌幸の側近を務めている。目上の人であっても非常にはっきりとモノを言う性格。
信繁が大坂に移った後は自身も大坂に移り、豊臣家の侍女として働いている。
信繁に対し、かなり一方的な恋愛感情を抱いている。 - 春(竹林院) 演:松岡茉優
大谷刑部吉継の娘で、後、信繁の正妻になる。
当初は信繁との距離感に悩むあまりヤンデレに近い振る舞いを見せていたが、きりとの対話を経て成長していく。 - 薫(山手殿) 演:高畑淳子
信繁の母。昌幸の正室。公家出身。菊亭晴季の娘と称しているが… - とり(恭雲院) 演:草笛光子
信繁の祖母にして昌幸の母。信幸の話は基本的に聞かない。
乱世の中で動じることなく、悩む昌幸に強気の助言をしたり、ナレ死すら回避するなど実質最強キャラ扱いされていた。 - 松(村松殿) 演:木村佳乃
信繁・信幸の姉。本能寺後の混乱の中で琵琶湖に落ちて死亡したと思われていたが、生還を果たす。
再会時は記憶喪失に陥っていたが、あることがきっかけである程度記憶を取り戻し、その後、夫の茂誠と再会したことで完全に記憶を取り戻した。 - こう(清音院殿) 演:長野里美
信幸の正室。病弱であり、跡継ぎが授からないことを嘆いている。のち、徳川家から稲を正室に迎え入れるために離縁させられ(史実では側室に降格)、その後は真田家の侍女として働いている。 - 稲(小松姫) 演:吉田羊
信幸の継室。実父は徳川四天王の一人、本多忠勝。初めは真田家に全く馴染もうとしなかったが、やがて決意を固め、信幸と真田家を支えるようになる。 - 梅 演:黒木華
真田領内に住むきりの幼馴染。
信繁の側室となり第一子のすえを出産するも、直後の第一次上田合戦で命を落とす。 - すえ(阿菊) 演:保榮茂愛→玉城美海→恒松祐里
信繁の長女。梅の娘でもある。伯父・作兵衛に育てられたため作兵衛に懐き、実父・信繁よりも作兵衛を父と思っている。 - たか(隆清院) 演:岸井ゆきの
豊臣秀次の娘。父が自害し、家族が処刑された後に信繁の手引きにより名目上側室にされた後、海外へと逃れる。
のちに九度山を訪れ、真田紐のヒントを信繁に託す。
史実では本物の信繁の側室で、彼女との娘を通じて孫の岩城重隆は出羽国亀田2万石の大名になっている。 - 梅(阿梅) 演:斎藤さくら→大出菜々子
信繁の次女。春の娘でもある。尚、史実では信繁の三女であり、母はきりである。
- 小山田茂誠 演:高木渉
小山田信茂の一族。松の夫、信繁の義兄。
松と離れ離れになり行方不明となった……が、意外な場所で信繁と再会。後に信之の家臣となる。 - 高梨内記 演:中原丈雄
昌幸の側近。きりの父。
昌幸の死後は信繁に仕え、大坂の陣まで行動を共にする。 - 出浦昌相 演:寺島進
信濃国衆の一人。後に昌幸の配下となり、真田家を陰から支える。佐助の忍術の師匠でもある。
秀吉の死後に石田三成の依頼を受けて家康暗殺を謀るが失敗、瀕死の重傷をおった。
大阪の陣編でも後遺症こそ残ったが健在で、改易の危険を犯してまで大坂城へ兵糧を送ろうとする信之を戒めた。 - 佐助 演:藤井隆
真田家に仕える忍び。昌幸と信繁について忠義を示すが、信之のことは気に入らないらしく、陰で酷評する一面も。 - 堀田作兵衛 演:藤本隆宏
真田の郷の地侍。梅の兄。梅の死後は信繁と梅の娘であるすえを引き取って育てている。
大坂の陣の際には信之の制止を振り切って信繁のもとへ出奔した。 - 河原綱家 演:大野泰広
真田家家臣。下野国・犬伏において、信幸に竹の水筒(逸話では昌幸の下駄とされる)を投げられて前歯が欠けた。
- 武田勝頼 演:平岳大
甲斐武田家の当主。通称は四郎。家臣からは「御屋形様」と呼ばれている。
織田の本格的な侵攻と一門、家臣の相次ぐ離反により、手勢を減らしながらも逃亡を続けたが、
田野村に隠れていたところを滝川一益に追い詰められ自害した。 - 武田信玄 演:林邦史朗
武田家先代当主。勝頼の父。
自害を決意した勝頼や、武田家滅亡後に昌幸の前に幻となって現れた。 - 穴山梅雪 演:榎木孝明
武田家一門衆筆頭。甲州攻めの前から徳川に内通していたが、
本能寺の変で混乱した京から脱出する際、落武者狩りに襲われ、ナレーションで速やかに葬られた。 - 小山田信茂 演:温水洋一
武田家親類衆。武田勝頼を見捨てて織田家に寝返るも、
織田信忠に「不忠者はいらぬ」と告げられ、即刻首をはねられた。 - 跡部勝資 演:稲荷卓央
武田家家老筆頭。 勝頼に最期まで付き従い介錯を務めた。 - 室賀正武 演:西村雅彦
信濃国衆の一人。昌幸の幼なじみだが、昌幸のことを良く思っていない。
小県郡の国衆会議では、信幸が口を挟む度に「黙れ小童!」と怒鳴り、発言を阻むのがお約束だった。
しかし、徳川に唆され昌幸の暗殺を企てるも、返り討ちに遭い死亡。奇しくもとどめを刺したのは信幸であった。
放送前はほとんど知名度の無い武将であったが、ドラマの影響で知名度と人気が急上昇した武将の1人。 - 木曽義昌 演:石井愃一
信濃福島城主。武田信玄の娘婿で通称は宗太郎。とりに頭が上がらない。
義昌の織田方への寝返りから、本作の物語が始まる。 - 春日信達 演:前川泰之
高坂弾正(春日虎綱)の息子。武田家重臣だったが、武田家滅亡後は織田家に仕える。
本能寺の変以後は上杉家の家臣となり、海津城代を務めていた。
景勝の信頼を得ていたものの、昌幸の策略によって殺された挙句、上杉家の裏切り者に仕立て上げられた。
- 北条氏政 演:高嶋政伸
関東地方を治める戦国大名。北条家先代当主。
家督を息子氏直に譲った後も実質的な権力は掌握し続けている。
また、本作では2度汁かけの逸話(詳しくは北条氏政の記事を参照)に新たな解釈が加えられている。
「食べる分だけ汁をかける。少しずつ少しずつ。わしの食べ方じゃ。
北条の国盗り、ゆっくり味わおうではないか」 - 北条氏直 演:細田善彦
氏政の嫡男。北条家当主、神奈川のDQN。
独特な口調で大きな態度を取るが、父である氏政を目の前にすると、途端にかしこまる。 - 板部岡江雪斎 演:山西惇
北条家家臣。主家が滅亡してからは豊臣、徳川の配下となり、信繁の前にもたびたび現れる。
- 上杉景勝 演:遠藤憲一
越後国の戦国大名。義を重んじ、弱きを助け、強きをくじくをモットーとしている。所謂お人好し。
信繁のことをえらく気に入っている。関ヶ原後は目的を失い、抜け殻のようになっていたが、
真田丸の戦いでの信繁の奮戦ぶりに興奮して、
「日の本一の兵(つわもの)ーーーー!!!!真田左衛門佐ーーーーーー!!!!」と絶叫した。 - 直江兼続 演:村上新悟
上杉家重臣。慎重で疑り深い性格。セコム直江。チベットスナギツネ。
信頼している人物にこそ用心を怠らないバリトンボイスのツンデレ。
関が原前の直江状の読み上げシーンは(フッ、)屈指の名場面であり、11月には中の人による直江状の原文と現代語訳の朗読動画完全版が公式でそれぞれアップされた。人物も中の人もとんでもない株の上がりようである。(ページ下部関連動画参照)
また11月25日のあさイチにて、堺雅人が「真田丸に登場する女性の中で妻にしたい人物は誰か」という質問に対しほぼ即答で「直江兼続!」と答えた。理由としてその補佐能力などが挙げられたが、やはり「声も良いし」とのこと。
- 伊達政宗 演:長谷川朝晴
奥州の戦国大名。小田原攻めの際に白装束で秀吉の前に現れ、臣従の意を示す。
奥州仕置に際して開かれた宴ではずんだ餅を振る舞い、「これぞ天下餅でございます!」と秀吉を持ち上げたが、信繁には天下への野心と未練を打ち明けた。
秀吉死後も大名たちの集まる場面では度々やたらと自己主張し存在感を見せる。 - 片倉景綱 演:ヨシダ朝
伊達家重臣。
- 織田信長 演:吉田鋼太郎
尾張を治める戦国大名。
真田を迎え入れた直後、家臣の明智光秀に謀反を起こされ、本能寺の変で命を落とす。 - 織田信忠 演:玉置玲央
信長の嫡男。本能寺の変が起こった時、二条城にいた所を明智軍に攻め込まれ自害する。 - 滝川一益 演:段田安則 [1]
織田家重臣。基本人はいいが、抜け目のなさは流石の織田家クオリティである。 - 明智光秀 演:岩下尚史
織田家重臣。信長から激しい折檻を受けた後に、本能寺の変を起こす。 - 長崎元家 演:松田賢二
滝川一益の家臣。 - 森長可:谷田歩
織田家家臣。
- 豊臣秀吉 演:小日向文世
亡き信長の跡を継ぎ、日ノ本を統一しようとしている。信繁を気に入り、馬廻衆に任命する。
やがて天下を手中に収めるが、徐々に歯車が狂いだし…。
(現代でいう)認知症を患い、自身の老いを受け入れられず、死を恐れながら弱っていく姿は物語中盤の見所の一つ。 - 寧(北政所) 演:鈴木京香
秀吉の妻。秀吉曰く、「戦友」とのこと。 - 淀殿(茶々) 演:竹内結子
2度も落城を経験した女性。秀吉のお気に入り。天真爛漫だが、何かとトラブルメーカーでもある。(?)
一見明るい性格だが、その内情は非常に複雑怪奇。後、秀吉の側室となり、鶴松と秀頼の2子を儲けた。 - 豊臣秀長 演:千葉哲也
秀吉の弟。通称大和宰相または大和大納言。兄秀吉を陰日向に支える名サポート役。 - 豊臣秀次 演:新納慎也
秀吉の甥。優しい性格の凡人だが、その性格が命運を分けることになる。
きりのことを気に入っており、側室になってほしいと考えていた。 - 豊臣秀頼 演:中川大志
秀吉の次男。成長すると美丈夫となる。二条城で家康と会見するが、これを見た家康は危惧する………。 - 宇喜多秀家 演:高橋和也
秀吉の家臣で、秀吉への忠誠心は非常に高い。能が得意。 - 小早川秀秋 演:浅利陽介 [2]
寧の甥で小早川家の養子。気が弱い。
- 石田三成 演:山本耕史
通称・佐吉。官名は治部少輔。内政を任され、秀吉の信頼も厚い。どこの馬の骨かもわからない人間には見下した態度を取るが、力量を認めるとそれ相応のもてなしをする。
秀吉の馬廻となった信繁に大きな影響を与える人物の一人。 - 大谷吉継 演:片岡愛之助
三成の良き友。官名は形部少輔。冷静沈着であり、常に大局を見据えて行動する。後に信繁の岳父となる。
大坂編後半では病に冒されながらも、劣勢に立たされる三成を支え続ける。 - 加藤清正 演:新井浩文
秀吉一門。賤ヶ岳の七本槍の1人。酔うと寝る。百人力の強さを誇るが、心を大切している。
茶々が目をつけていた馬廻衆を井戸に落として殺害したことがある。通称いどまじん。
関ヶ原後は石田三成の意志を継いで秀頼を補佐していたが、存在を疎んじた家康の命で2代目半蔵に暗殺された。
- 福島正則 演:深水元基
秀吉一門。賤ヶ岳の七本槍の1人。性格的に近い清正とよく行動をともにしている。 - 片桐且元 演:小林隆
賤ヶ岳の七本槍の1人。まわりのせいで心労が絶えず、常に胃薬を持ち歩いている。
通称の助作にかけて、平野長泰からは抜け作と呼ばれて馬鹿にされている。
関ヶ原後は豊臣と徳川の間を取り持つため奔走するが…。 - 平野長泰 演:近藤芳正
賤ヶ岳の七本槍の1人。秀吉の馬廻衆。信繁が片桐などと話しているのを遠くから聞き耳を立てようとしたり、寝転がりながらスルメを齧っている。そんなことしてるから七本槍で唯一大名になれなかったんだよ。 - 千利休 演:桂文枝
堺の商人であり、茶人。堺奉行を務める三成や吉継とは利害が対立している。 - 大野治長 演:今井朋彦
秀頼側近、大蔵卿局の子。石田三成亡き後の大坂城で政務を担うが、幸村たち牢人衆と茶々・大蔵卿局との間で度々板挟みになり苦悩する。 - 大野治房 演:武田幸三
秀頼側近、治長の弟。目つきが悪く、いつも不機嫌そうな顔をしている。治長によれば「ああいう顔なのでござる」。 - 木村重成 演:白石隼也
秀頼側近。大坂の陣が初陣となる若武者。 - 織田有楽斎 演:井上順
茶々の叔父で信長の弟。本名は長益。一見好々爺を装っているが、信繁たち浪人衆を全く信用しておらず、事あるごとに信繁たちの邪魔をしてくる。 - 大蔵卿局 演:峯村リエ
大野治長の母で、茶々の側近。秀吉亡き後の政変では、茶々と秀頼が巻き込まれないように自ら動いて中立策を取っていた。
大阪の陣編では、有楽斎同様に浪人たちを一切信用せず、豊臣譜代の家臣中心で戦おうとしていた。 - 後藤又兵衛基次 演:哀川翔
元黒田家家臣。傲慢な性格で、大野治長の幸村総大将案に真っ向から噛み付いてきた。 - 毛利勝永 演:岡本健一
元豊臣家臣。「己の力を試すため」に大坂へ参陣する。 - 明石全登 演:小林顕作
宇喜多家臣。本作では「あかし てるずみ」と読む。(実際の読みは不詳)
物語終盤、滅亡へと進みつつある豊臣家を助けるために、信繁の説得に現れた。
キリシタン武将で、配下の兵も皆キリシタンである。禁教令を出した徳川に反抗し、「豊臣が勝てば布教を認める」という治長の約束を受けて戦う。 - 長宗我部盛親 演:阿南健治
もと土佐の領主。関ヶ原から大阪城入城までは京都で教師をしていた。
豪放そうな見た目とは裏腹に小心者。 - 塙団右衛門 演:小手伸也
豊臣方に加担する牢人。大坂城に集まった他の牢人たちに「塙団右衛門参上」と書かれた木札を配っている。(幸村や大助は困惑しながら受け取った)
- 徳川家康 演:内野聖陽
本作のラスボス。東海地方を治める戦国大名で、官位は三河守(自称じゃなくて正式叙任)。
のちに内大臣に昇進し、内府(だいふ)と呼ばれるようになる。
真田とは昌幸が武藤喜兵衛を名乗っていた時期から因縁がある。
何事にも慎重で鋭い洞察力を発揮する一方で、爪を噛む癖を阿茶局に注意される一面もある。
自身の野望のためには不義理や戦争もいとわないが、その一方で平和な世の中を望み、「平和な世の中を作る」ことをもって昌幸への責め苦としようとするなど、非常に多面的な人物。 - 徳川秀忠 演:星野源
家康の三男。父の思惑を理解できず、不出来と思われていたが、無事2代将軍に就任した。
初陣をめちゃくちゃにされた怨恨から、父と同じく打倒真田に執念を燃やす。 - 阿茶局 演:斉藤由貴
家康の側室。ある意味家康以上に好戦的な面がある。 - 本多忠勝 演:藤岡弘、
徳川家重臣。通称は平八郎、仮面ライダー忠勝。
ちなみに伊賀越えを行うシーンで振り回した竹槍は、藤岡氏自ら竹を切って作ったものとか。
普段は猛々しいが、一方で自身と血の繋がらない仙千代にも、自身の孫の百助と同様に接する優しい好漢。 - 本多正信 演:近藤正臣
徳川家重臣。官名は佐渡守。家康の良き相談役。脳筋で一本気な人物の多い三河武士には珍しく策謀を得意とする。
食えない人物のように見えるが、その一方で真田親子の赦免を願い出るなど、実はいい人。 - 本多正純 演:伊東孝明
正信の息子。家康曰く「誰に似たのか、食えない顔をしている」が、策謀に関しては父と比べるとやや物足りない。 - 服部半蔵 演:浜谷健司
徳川家家臣。本能寺の変の後、明智軍の追撃から逃れるため、
絶対に笑ってはいけない伊賀越えを決行する際、
専ら「押し通ります」「全力で押し通りまする」と言い放ち、家康一行を先導した。
後に2代目も登場し、清正の死因となったり、またまた全力で押し通ったりする。 - 鳥居元忠 演:大堀こういち
- 大久保忠世 演:中野剛
- 平岩親吉 演:東武志
- 旭 演:清水ミチコ
秀吉の妹。秀吉によって人質ではあるが、家康の継室として嫁ぐ。終始仏頂面してダンマリとしている。 - 室賀久太夫 演:児嶋一哉
正武の子。徳川義直家臣。信之と信尹を不審者として連行するも、父による恨みのせいか信之によって「黙れ小童!」と一喝される。
- 呂宋助左衛門 演:松本幸四郎 [3]
堺商人。呂宋(現:フィリピン・ルソン島)と交易ルートを持っており、呂宋で二束三文で手に入れた壺などを大名に高額で売っている。
信繁の依頼で、ある人物を呂宋に避難させた。 - 出雲阿国 演:シルビア・グラブ
踊りの一座の座長。松(この時は藤と名乗っていた)を保護し、歩き巫女の一員に加える。松の踊りは一番下手くそだったと評している。尚、中の人は北条氏政の義姉。
大阪の陣編では2代目が登場し、徳川陣中に入りたい松を手助けすることになる。 - 吉野太夫 演:中島亜梨沙
大坂の名妓であり、秀吉のお気に入り。昌幸ものめりこむが、そちらのほうは徳川が放った刺客であった。のちにこれを看破した昌相に成敗された。本物は別の所で生存していた模様。 - 小野お通 演:八木亜希子
京都に住む文化人。信之と気が合う。信之は、当初彼女を父と弟の赦免運動に利用するだけのつもりだったが、次第に彼女に惹かれ、用もないのに彼女の所へ通うようになった。ちなみに史実でも信之はお通を好きだったという説がある。
いずれにせよ、信之とお通が親しかったのは確かで、後にお通の娘が信政の側室になり、その子孫は旗本の真田勘解由家として、信之とお通の血を後世に伝えた。
- 脚本:三谷幸喜
- 音楽:服部隆之
- 題字:挾土秀平
- 時代考証:黒田基樹、平山優、丸島和洋
- 風俗考証:佐多芳彦
- 建築考証:平井聖
- 衣装考証:小泉寛明
- 戦国軍事考証:西股総生
- 殺陣武術指導:中川邦史朗
- 所作指導:橘芳慧、水木佑歌
- 立体地図監修:シブサワ・コウ
- 制作統括:屋敷陽太郎、吉川邦夫
- 演出:木村隆文、吉川邦夫、田中正、小林大児、土井祥平
近年の大河ドラマは前年の『花燃ゆ』或いは『江~姫たちの戦国~』ら低評価の作品が多く、全体的にもテレビ離れが進む中で視聴率を伸ばせずにいたが、本作は平均視聴率16.6%と、全盛期には遠く及ばないもののここ数年ではトップの視聴率を叩き出している。内容を深く理解するために1話を2回以上視聴するファンが多く、"早丸"の愛称で親しまれたBSプレミアム放送は、3%で健闘だと言われるところ平均視聴率4.7%、最後の10話は全て5%以上という数値を叩き出しており、これは過去の大河ドラマにも決して引けを取らない驚異的な数値と言える。2chの実況板のスレッド数は例年の2倍近くに上ったほか、本記事の下部にある「真田丸について語るスレ」のレス数も他の大河ドラマ記事と比べると文字通り桁違いの量である。
また、Twitterではファンと制作サイドとの交流が盛んであった。毎回の放送後には視聴者が『丸絵』と呼ばれるファンアートを多数投稿したり(これら『丸絵』は実際に制作陣まで届いたという)、時代考証担当の丸島氏が人物・時代背景などの解説ツイートを行ったりするのが恒例となっていた。この結果、1話あたりの平均ツイート件数は54574回と、直近の大河ドラマと比較しても圧倒的に多くなった(NHKの視聴者対応報告(PDF)より)。
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
#1 | 船出 | |
#2 | 決断 | |
#3 | 策略 | |
#4 | 挑戦 | |
#5 | 窮地 | |
#6 | 迷走 | |
#7 | 奪回 | |
#8 | 調略 | |
#9 | 駆引 | |
#10 | 妙手 | |
#11 | 祝言 | |
#12 | 人質 | |
#13 | 決戦 |
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
#14 | 大坂 | |
#15 | 秀吉 | |
#16 | 表裏 | |
#17 | 再会 | |
#18 | 上洛 | |
#19 | 恋路 | |
#20 | 前兆 | |
#21 | 戦端 | |
#22 | 裁定 | |
#23 | 攻略 | |
#24 | 滅亡 | |
#25 | 別離 | |
#26 | 瓜売 | |
#27 | 不信 | |
#28 | 受難 | |
#29 | 異変 | |
#30 | 黄昏 | |
#31 | 終焉 | |
#32 | 応酬 | |
#33 | 動乱 | |
#34 | 挙兵 | |
#35 | 犬伏 | |
#36 | 勝負 | |
#37 | 信之 | |
#38 | 昌幸 | |
#39 | 歳月 | |
#40 | 幸村 |
第41回~第50回 「最終章」
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
#41 | 入城 | |
#42 | 味方 | |
#43 | 軍議 | |
#44 | 築城 | |
#45 | 完封 | |
#46 | 砲弾 | |
#47 | 反撃 | |
#48 | 引鉄 | |
#49 | 前夜 |
|
脚注
- *1996年の大河ドラマ「秀吉」でも同役を演じている
- *2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」でも同役を演じている
- *芸名は変わっているが、1978年の大河ドラマ「黄金の日々」で同役(主人公)を演じた6代目 市川染五郎である
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 10
- 0pt