さてさて、「熱風!韓国LEGENDS」第75回は南基男導演、朴煕鎮主演『黒龍通牒状』(85)、その“完全版”でいきたいと思います。
この『黒龍通牒状』本編の詳細に関しては「熱風!韓国LEGENDS」第68回を参照して頂くとして、今回私が入手に成功した『黒龍通牒状』は画面の右上に某ハリウッド会社名が表示されていたり、映画の途中で画面の下にハングルで他作品放送の時間帯が表示される事から、恐らくは韓国現地のテレビ媒体(CSの可能性高し)で放送された映像のようです。
で、私が今回取り上げる『黒龍通牒状』の映像を“完全版”と呼称する要因ですが、それは以前に入手した『黒龍通牒状』オリジナルVHS(以下VHS版)とはそのオープニングの編集が大きく異なる点からです。まずVHS版では本編が始まると画面にハングルで『黒龍通牒状』の題名が出た後、すぐに砂浜での忍者軍団の登場となります。
ところが“完全版”では冒頭にいきなりハングルではなく“漢字”で『黒龍通牒状』の五文字がドーン!と表示されます。これには私もちょっと、いや大感激でした(号泣!)。
その後にも今度は黒バックを背にハングルで延々と出演者&スタッフの名前が表示されます。これもVHS版ではバッサリとカットされていた箇所で、私も今回初めて観る事が出来ました。さらに画面が代わり、これまたVHS版では一瞬だった朝日のシーンに勇壮なBGMが流れるんですが、ここも“完全版”では朝日のシーンがBGMに乗って延々と映し出されます。
ここまでのオープニング映像が約2分30秒なんですが、VHS版ではこの約2分30秒がバッサリとカットされていた事が、今回“完全版”を観れた事で初めて判明したわけです。このオープニングの後の本編に関しては“完全版”とVHS版では大きな相違点は確認出来ませんでしたが、それぞれの収録時間もVHS版が約92分、“完全版”が約94分でした。まあ韓国製VHSはこのようにオープニングを大幅カットしたり、映画のエンディング直前に無意味なCMを入れたりと意味不明な編集が多々あるのですが、私自身は今回『龍の忍者』の韓国バージョンである『黒龍通牒状』を“ほぼ完全な姿”で観る事が出来た事を大変嬉しく思います。
先日、この『龍の忍者』通常版に僧侶役で出演している染野行雄さんにお会いした際に、染野さんに韓国バージョン『黒龍通牒状』の存在を初めてお話したのですが、染野さんは「そんな編集のバージョンがあるの?いや知らなかったなぁ!」と大変驚かれていました。また『黒龍通牒状』では真田広之や黄正利ら主演武打星が片っ端から“抹消”させられている中、たった1人『黒龍通牒状』と『龍の忍者』双方のバージョンに“出演”を果たしているコナン・リーこと李元覇は『龍の忍者』の思い出について以下のように語っています。
「そもそもあの『龍の忍者』は契約途中でジャッキー・チェンに逃げられた呉思遠が“第2のジャッキー・チェン”を探していた事が始まりさ。でも俺は呉思遠にこう言ったんだ。
俺はジャッキーと競う気もないし、ジャッキーと比べられるのもご免だ!ってね。それに俺はアンタのためにこの映画でジャッキーに復讐する気もない!ってな。まあ後になって何故ジャッキーがシーゾナル・フィルムを離れたか、良~く判ったけどな。
真田広之は一言で言えばプロフェッショナル!俺たちは親友になったし、俺はこの『龍の忍者』と真田のおかげで日本で有名になれたんだ。真田には本当に感謝しているよ。黄正利には彼のキック・テクニックや彼の武道哲学を沢山学んだよ。黄正利のキックは本当に鋭かった。そう、まるでターボ・チャージャーのような切れ味だったぜ!」
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!
この『黒龍通牒状』本編の詳細に関しては「熱風!韓国LEGENDS」第68回を参照して頂くとして、今回私が入手に成功した『黒龍通牒状』は画面の右上に某ハリウッド会社名が表示されていたり、映画の途中で画面の下にハングルで他作品放送の時間帯が表示される事から、恐らくは韓国現地のテレビ媒体(CSの可能性高し)で放送された映像のようです。
で、私が今回取り上げる『黒龍通牒状』の映像を“完全版”と呼称する要因ですが、それは以前に入手した『黒龍通牒状』オリジナルVHS(以下VHS版)とはそのオープニングの編集が大きく異なる点からです。まずVHS版では本編が始まると画面にハングルで『黒龍通牒状』の題名が出た後、すぐに砂浜での忍者軍団の登場となります。
ところが“完全版”では冒頭にいきなりハングルではなく“漢字”で『黒龍通牒状』の五文字がドーン!と表示されます。これには私もちょっと、いや大感激でした(号泣!)。
その後にも今度は黒バックを背にハングルで延々と出演者&スタッフの名前が表示されます。これもVHS版ではバッサリとカットされていた箇所で、私も今回初めて観る事が出来ました。さらに画面が代わり、これまたVHS版では一瞬だった朝日のシーンに勇壮なBGMが流れるんですが、ここも“完全版”では朝日のシーンがBGMに乗って延々と映し出されます。
ここまでのオープニング映像が約2分30秒なんですが、VHS版ではこの約2分30秒がバッサリとカットされていた事が、今回“完全版”を観れた事で初めて判明したわけです。このオープニングの後の本編に関しては“完全版”とVHS版では大きな相違点は確認出来ませんでしたが、それぞれの収録時間もVHS版が約92分、“完全版”が約94分でした。まあ韓国製VHSはこのようにオープニングを大幅カットしたり、映画のエンディング直前に無意味なCMを入れたりと意味不明な編集が多々あるのですが、私自身は今回『龍の忍者』の韓国バージョンである『黒龍通牒状』を“ほぼ完全な姿”で観る事が出来た事を大変嬉しく思います。
先日、この『龍の忍者』通常版に僧侶役で出演している染野行雄さんにお会いした際に、染野さんに韓国バージョン『黒龍通牒状』の存在を初めてお話したのですが、染野さんは「そんな編集のバージョンがあるの?いや知らなかったなぁ!」と大変驚かれていました。また『黒龍通牒状』では真田広之や黄正利ら主演武打星が片っ端から“抹消”させられている中、たった1人『黒龍通牒状』と『龍の忍者』双方のバージョンに“出演”を果たしているコナン・リーこと李元覇は『龍の忍者』の思い出について以下のように語っています。
「そもそもあの『龍の忍者』は契約途中でジャッキー・チェンに逃げられた呉思遠が“第2のジャッキー・チェン”を探していた事が始まりさ。でも俺は呉思遠にこう言ったんだ。
俺はジャッキーと競う気もないし、ジャッキーと比べられるのもご免だ!ってね。それに俺はアンタのためにこの映画でジャッキーに復讐する気もない!ってな。まあ後になって何故ジャッキーがシーゾナル・フィルムを離れたか、良~く判ったけどな。
真田広之は一言で言えばプロフェッショナル!俺たちは親友になったし、俺はこの『龍の忍者』と真田のおかげで日本で有名になれたんだ。真田には本当に感謝しているよ。黄正利には彼のキック・テクニックや彼の武道哲学を沢山学んだよ。黄正利のキックは本当に鋭かった。そう、まるでターボ・チャージャーのような切れ味だったぜ!」
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!