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超級龍熱

香港功夫映画と共に

熱風!韓国LEGENDS (85) 遂に発掘された「蛇鶴八拳」韓国バージョン!成龍主演「蛇鶴秘拳」登場!

2015-02-28 12:32:45 | 熱風!韓国LEGENDS
さてさて、「熱風!韓国LEGENDS」第85回は陳志華導演、成龍&苗可秀主演「蛇鶴八拳」(78)の韓国公開バージョンである「蛇鶴秘拳」の本邦初レビューでいきましょう!これまでにも、成龍主演作品の韓国バージョンでは「拳精」(78)の韓国バージョン「金剛血印」と「龍拳」(79)の韓国バージョン「唐山秘拳」の2本が韓国現地で発売されていたVHSで確認されています。
しかしこの「蛇鶴秘拳」は過去に韓国版ポスターや韓国公開当時の広告などの紙媒体では確認されていましたが、実際に「蛇鶴秘拳」を映像で確認した人間は国内では1人もいませんでした。
で、私が今回レビューに使用した「蛇鶴秘拳」の韓国製オリジナルVHSは過去に2本発売された「蛇鶴秘拳」の1本なんですが、古い韓国映画のコレクターにはお馴染みの小さ目のVHSパッケージで、表ジャケにはイラストの成龍と共に「セイント・スティック怒りの聖拳!」の王道vs張翼のスチール、裏ジャケには成龍は成龍でも「クレージーモンキー笑拳」と「ヤングマスター師弟出馬」のスチールが堂々と(苦笑)使用されています。いや~これじゃ相当の成龍マニアでも発見するのは困難だったでしょう!恐らく2本の韓国製VHSのもう1本は何処にでもある通常の北京語版だったでしょうから、これまでにこの通常版収録の韓国製VHSを購入して泣いた成龍マニアも結構いたと思われます。
まあ何処かの韓国功夫映画マニアが吠えていたように“金と手間をかけない輩”なんて失笑モンの発言はしませんが、どんな時でもこういう激レアVHS探索には執念と根気が要るという事でしょう。

さて、肝心の「蛇鶴秘拳」本編ですが、全編韓国語吹き替えで主人公の徐英風(鳳)に扮した成龍も唐萍花に扮したノラさまこと苗可秀も、金正蘭(彼女は韓国人なので当然ですが)も、金剛も、李文泰も、苗天も全員が韓国語で会話をしております。また北京語版(東映版)のオープニングに登場する成龍が赤のバックセットで披露する約7分間に及ぶ演武シーンはバッサリとカットされていて、いきなり画面にドーン!と「蛇鶴秘拳」の四文字が出ます。当然ここでは日本公開版挿入歌の「デンジャラス・アイズ」は流れません。
「蛇鶴秘拳」本編も、私が今回比較対象目的で観直した東映版「蛇鶴八拳」VHSと見比べてみた限り韓国側による別編集シーンはありませんでしたが、逆にこの韓国バージョンである「蛇鶴秘拳」を見ていると韓国人武打星の金正蘭や趙春、または金王国がその韓国語の台詞も含めて実に生き生きと演技しているように見えるから不思議ですね(^。^)。
ちなみに上映時間は東映版「蛇鶴八拳」が約102分だったのに対して、「蛇鶴秘拳」は約84分でした。最後になりますが、この「蛇鶴秘拳」VHSに収録された映像こそが「蛇鶴秘拳」が韓国現地で劇場公開された際に実際に劇場でかけられたプリントである可能性が高いだけに、今後本作「蛇鶴秘拳」が韓国現地でDVD化される機会が殆どゼロである事も含めて、改めてこの「蛇鶴秘拳」のオリジナルVHSは希少価値大であると断言する龍熱です。

ちなみにこちらが「蛇鶴秘拳」の韓国製VHSジャケットです↓ http://p.twpl.jp/show/large/Ht53X

という言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!

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ビル・ロビンソン自伝「高円寺のレスリング・マスター/人間風車」を再購入。

2015-02-13 14:54:47 | その他
さてさて、昨日は渋谷の某巨大古書店で以前に購入しながらも読後に処分(多分)してしまった事を後悔していたビル・ロビンソンの自伝「高円寺のレスリング・マスター/人間風車」を救済しました。因みに価格は定価の半額でした(^_^;)。
まだロビンソンが国際プロレスに初来日する辺りまで読んだだけなんですが、ロビンソンらしい好戦的(?)な回想振りが実に小気味良く、これからの展開が楽しみです(^_^)。
残念ながら昨年にロビンソンが亡くなってしまった事もあり、この自伝もこれからさらに貴重な書籍になっていくと思うと、今回の救済は本当に良かったと思います。私にとってロビンソンといえば、外人サイドでタッグマッチに出場しながらパートナーの反則に怒り、途中から日本サイドに味方して闘うお約束パターンが面白かった国際プロレス時代。圧巻の試合内容も勿論ですが、60分3本勝負という試合形式の醍醐味と魅力を最大限に駆使して見せたアントニオ猪木とのNWF世界戦が伝説の名勝負となった新日本時代。
ジャイアント馬場に2ピンフォールを許したPWF戦やダブルアーム・スープレックス合戦の果てに見事UNタイトルを奪取したジャンボ鶴田との抗争よりも、キラートーア・カマタに強烈なワンハンド・バックブリーカーを決めてPWFタイトルを獲得した一戦が強烈に印象に残った全日時代などなど、それこそ本当に沢山の思い出を残してくれたプロレスラーでした。
特に全日の最強タッグの特別試合やUWFインターにおけるニック・ボックウィンクルとの一騎打ちでロビンソンが見せてくれた“最後のダブルアーム・スープレックス”は決して忘れられません。出来る事ならロビンソンが高円寺に在住している時に会ってみたかった人でした。
ただロビンソンの自伝と同じパターン「1度購入してその時はイマイチだったため処分(売却)しながら、また読みたくなって再購入」で救済した元日本TVのプロレス担当アナウンサーだった倉持隆夫著「マイクは死んでも話さない~全日本プロレス実況、黄金期の18年」は、倉持さんのセンスの無い自画自賛が随所で鼻に突いたりで、やっぱり詰まらない本でしたね。
私は書き手として本当の意味で本人が自分に自信があり、またその対象に対して真の愛情があるなら自画自賛も良いと思います。でも倉持さんは結局のところプロレス実況は「仕事」だったんだなぁ、という事が著書の中で垣間見えてしまい、私はこの本を再購入した事を後悔してしまいました。

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ブルース・リー映像強引挿入映画発掘!!張翼&恬妮主演「半斤七両」ドイツ語版

2015-02-11 00:42:28 | 作品レビュー
さてさて、最近ちょっとユニークな台湾武打片を観ました。高立導演、張翼&恬妮主演「半斤七両」(73)です。
今回、私が入手したソフトですが、ドイツでリリースされたDVDのようで画質は極上かつ全編ドイツ語&ワイドスクリーン仕様です。
で、昔からこの手のヨーロッパ版DVD(昔はVHS)の悪癖である超豪快なカット編集がこの「半斤七両」にも施されていて、残念ながらその収録時間は約75分しかありませんでした(^_^;。
映画的には「Mr.BOO!」シリーズみたいな原題だけにギャンブルのシーンも出て来ますが、何分全編ドイツ語のためにストーリーは殆ど理解出来ませんでした。どうやら張翼と恬妮の2人が悪の組織と闘う捜査官か何かのようで、映画のクライマックスでは張翼が自分を取り囲んだギャング軍団や悪のボスの雷鳴と一騎打ちを見せるなど、それなりに主役級の武打シーンを披露しています。また私が興味深かったのが邵氏公司時代からアクションとは無縁だった恬妮が江青霞や萬重山相手に盛んにパンチやキック、または投げ技を駆使して慣れないクンフー・アクションに挑戦しているのが面白かったですね(^_^)。ただ実はこの「半斤七両」、主人公2人の出演シーンの合間に驚くべき編集が施されているんです!そう、ブルース・リーの「ドラゴン危機一発」(71)と「ドラゴンへの道」(72)、さらには呂小龍の「龍拳精武指」(76)の映像が映画の至る所に強引な形で挿入されているんです!!
要するにこの「半斤七両」ドイツ語版は、張翼&恬妮主演の犯罪映画のストーリーに、強引にリーさんと呂小龍の映像をドッキングさせる事で「ブルース・リー出演作品」と称しているようですねえ!!
それが証拠に劇中では張翼や恬妮がドイツ語のセリフで何度も「ブルース・リー!」を連発していましたから(^。^)。
古くは「リアル・ブルース・リー(「最後的精武門」)」(77)に始まり、「決闘死亡塔」や「恐怖の鉄拳、死の香り」など多くのソックリさん映画で見られた「ソックリさん映画にブルース・リー映像を持って来てくっ付けて1本の映画にすれば売れる!」的なボッタクリ映画精神がまだこの「半斤七両」ドイツ語版のような形で懲りずに存在していたんですねー!!
いやはや、私も久々に“怪作武打片魂”に大いに刺激を受けた「半斤七両」ドイツ語版発掘でした。

こちらがオリジナル版「半斤七両」の作品データです↓ http://hkmdb.com/db/movies/view.mhtml?id=10878&display_set=eng

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熱風!韓国LEGENDS (84)「龍の忍者」韓国バージョン 「黒龍通牒状」DVDを観る!

2015-02-02 16:05:38 | 熱風!韓国LEGENDS
最近、久々に中古VHSで「バンパイヤコップ2」、「カラテキッド」、「帝王伝説」日本語吹き替え版などを救済。「ベストキッド」の亜流映画として当時B級アクション映画ファンが大笑いじゃなくて(^。^)喜んだ「カラテキッド」もレアですが、「ベスト・オブ・ベスト」の続編でフィリップ・リーのテコンドーアクションがさらにパワフルに炸裂する「帝王伝説」の吹き替え版は今では全く見かけなくなっていたので掘り出し物でした。ってこの「帝王伝説」は以前から欲しがっていた友人にプレゼントするつもりですけど。

さてさて、中々時間が無くて観れなかった「龍の忍者」の韓国バージョン「黒龍通牒状」(85)DVDを観てみました。
昨年、韓国のDVDメーカー「Art Vision International」社から発売されたこのDVDですが、以前この「黒龍通牒状」の韓国製オリジナルVHSを一生懸命探して入手した思い出のある私としては「もうちょっと早く出して欲しかったなぁ」との思いです(^_^;)。リージョンフリーのこのDVDですが、画質はそれなりに綺麗ですが、残念ながら画面サイズはフル(TV)サイズです。あと劇場公開予告編やスチール・ギャラリーなどの特典も一切ありません。
まあ贅沢言ったらキリがありませんが、もし権永文のインタビューとかが特典で収録されたりしたら大感激だったんですけどねえ・・・。
肝心の本編はこれまた昨年に当ブログの「熱風!韓国LEGENDS」で本邦初の形で取り上げた韓国のCSで放送(恐らく)されたオープニングが完全な形で収録されたプリントを使用していて、改めてこうして鮮明な画質で「龍の忍者」韓国バージョンを観られる時代が来るとは・・いや~本当に良い時代になりました(シミジミ)。

韓国がこれだけ頑張ってるんですから、本家の日本でも多くのファンが熱望している東映版「龍の忍者」を是非DVD&BD化して欲しいですね。
ちょっと前に某国内メーカーから出た「龍の忍者」DVD、あれは全く購入意欲を感じさせないソフトでした。こういう決してベスト盤ではないソフトを「日本語字幕を付けて出せばどうせ「龍の忍者」のファンなら買うだろう」的なアバウトな精神で発売したとしても、昔に東映から発売されたオリジナルVHS(懐かしの紙ジャケ!)を今でも大切に所有している私を含めた「龍の忍者」信者の心に響く事は無いんです。そして「Art Vision International」社には、今後は是非「死亡の塔」韓国バージョンもDVDでリースして欲しいと強く願います(^_^)。
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!

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