新界の野外で行われた「死亡遊戯」は五重塔1階を守る“キックの達人”黄仁植のデモアクション。「燃えよドラゴン」(73)完成後、前年の10月に中断していた「死亡遊戯」の撮影再開を9月と決めていたリーさんは、まずは五重塔1階の黄仁植とのファイトシーンから撮影をスタートするつもりでした。
しかし再開予定の「死亡遊戯」のために韓国から香港を訪れる黄仁植の拘束期間は6日間。
そのためリー監督や陳銀和は時間節約の目的も含めて「燃えよドラゴン」武器博物館セットで黄仁植に見せるために五重塔1階の李小龍☓黄仁植戦のリハーサル(サンプル)映像を撮影する必要があったわけです。
また五重塔内セットで撮影済みの映像で、リーさんの右の頬に痣が確認できますが、これは1階での黄仁植との闘いで黄師範の蹴りを浴びて出来た痣ではないか?とファンの間で長年熱い議論が交わされて来ました。
ただリーさんは黄仁植の蹴り技を高く評価していたのは事実で、リーさんはこの「死亡遊戯」の新界野外ロケ&五重塔4階でのファイトシーン撮影のために招聘した池漢載と黄仁植を食事に招いて歓待しています。
最後に78版「死亡遊戯」完成に至るまでにアクション監督のサモハンが撮影した様々な未公開アクションの中で、私がサモハン本人から撮影したとの言質を貰っている金泰靖☓黄仁植による1階のファイトシーン。
このファイトシーンに果たしてどれだけリー監督の原案が生かされているか、あるいはサモハンが生前のリーさんから五重塔1階の李小龍☓黄仁植戦に関するプロットをどれだけ聞いていたか、大いに興味が尽きないところです。
Hwang In Shik a kicking expert from deadly pagoda.
Famous new territory demo action pic from Game of Death.