江戸時代後期に発表され、昭和初期まで長らく日本の衣料に欠かせなかった絹織物のスタンダードのひとつ「銘仙」。とりわけ大正時代には若い女性を中心に人気を博し、「大正ロマン」の代名詞ともなりました。昨年のNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」の中で登場人物が着ていたのも実は「銘仙」だったそうです。 そしてこのほど、そんな銘仙の着物を紹介する書籍「大正着物」が発売です。 大正着物 この書籍には銘仙着物のカラー図版が満載で、アール・デコ風の西洋スタイルを取り入れた美しく個性的なデザインの変遷が楽しめます。日本を代表する銘柄でありながら、なかなか徹底して掘り下げられる機会が少なかったこともあり、着物愛好家の間では話題になっているようです。 こちらは同じく大正時代を象徴する美人画で知られる画家・竹久夢二の文様。もともと「美人画」に合うように描かれてるわけですから、その魅力は疑いようもありませんね。 こち