NTTは、同社のマイクロシステムインテグレーション研究所が、人の体の表面を伝送路とする新しいヒューマンエリア・ネットワーク技術「レッドタクトン(RedTacton)」の基盤技術を開発し、NTTエレクトロニクスがこの技術を用いた製品「Firmo(フィルモ)」のサンプル発売を開始したと発表した。 NTTでは、人が携帯する端末と人の周辺(ラスト1m)にある情報機器を接続する方式として無線LAN、ブルートゥース、赤外線通信などが提案されているが、通信接続の煩わしさや混信があるなどの課題があるため、人の体を伝送路とする通信方式に着目し、研究開発を行ってきたという。 レッドタクトンは、体の表面電界による通信技術で、送信機はデータ信号を変換した微弱な交流電界を体の表面に誘起。受信機はこの電界を検出し、データ信号に変換する。すべて電子部品で構成されており、オフィスセキュリティを主な利用領域とした性能(23