域内の全ての小・中学校の児童・生徒にタブレットPCの導入を進めている荒川区。導入が決まれば1万2000台規模とも報じられている、今回の取り組みを追った。 取材NGは「タブレット環境」を壊さないため 「学校現場での取材は一切お断りしているんです」――。 2013年9月から、小学校3校・中学校1校でモデル利用がスタートしている。区内全ての小・中学校へ導入する自治体は珍しいため、メディアの取材依頼が引きも切らないが、現地での取材は断り続けている。 「教室で実際に使用する先生と児童の環境を壊したくないんです。授業に専念して、モデル校のノウハウを蓄積したい」。荒川区教育委員会指導室・統括指導主事の駒崎彰一氏は「取材拒否」の理由をこう語る。 「全小学校・中学校にタブレットPC」というと、自治体の取り組みとして、一見センセーショナルな出来事である。ただ、他の自治体と比べて、荒川区はタブレットPCを導入す