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株式会社スパイスボックスが主催したセミナー「行動経済学の視点を切り口に紐解く、消費者の新たな行動様式」。本セッションでは、「緑の珈琲がアリで無色のコーラがダメな理由」と題し、行動経済学研究の第一人者である、東京大学大学院 経済研究科・経済学部 教授、阿部誠氏の講演の模様をお届けします。本記事では、わずか1年で生産中止になった「透明なコーラ」の事例をもとに、消費者に受容されにくい商品の特徴について、行動経済学の視点からひもときます。 価格を上げることで、むしろ需要が上がる商品もある 阿部誠氏:東京大学経済学部の阿部誠です。「緑の珈琲がアリで無色のコーラがダメな理由」という今日のタイトルを、行動経済学とマーケティングに絡めてご紹介したいと思います。 行動経済学は、最近よく聞くバズワードのようになっていますが、比較的新しい学問です。1980年頃に、伝統的な経済学に心理学を導入して始まったと言われ
自民党税制調査会は、来年度の税制改正に向けて、麦芽の比率などによって税率が異なっている、ビール系飲料の酒税の見直しを検討する方針で、将来的に税率を一本化できるかどうかが焦点となる見通しです。 自民党税制調査会は「税率の低い商品の開発競争が進めば、ビール系飲料の酒税の税収が減るおそれもあり、未然に防ぐ必要がある」として、来年度の税制改正に向けて酒税の見直しを検討する方針です。 具体的には、ビール系飲料全体の税収規模を維持するため、350ミリリットル缶だと55円程度に一本化したい考えで、数年かけて段階的に一本化させる案も出ていて、実現すればビールは税額が下がる一方、発泡酒や「第3のビール」は税額が上がるため、消費者の購入価格も高くなります。 これと合わせて、自民党税制調査会は、現在は「第3のビール」と同じ税率の酎ハイやハイボールなどの税率の見直しも検討する方針です。 ただ、「第3のビール」など
■「2009年ヒット商品番付」番付表はこちら SMBCコンサルティングは26日、2009年のヒット商品番付を発表した。昨年は景気後退で消費者に生活防衛意識が働き、ヒット商品が生まれず横綱不在となったが、今年は厳しい経済状況は依然続くものの、節約消費が拡大した末に生まれた新たな需要、政府の消費刺激策を期に火がついた市場があったことから横綱が復活。東の横綱に「ハイブリッド・カー(HV車)」、西の横綱に『キリン フリー』が選ばれたほか、エコポイント家電・1000円高速などの「官製特需」が異例の“張出横綱”として登場している。 東の横綱「ハイブリッド・カー(HV車)」は、エコカー減税・補助金といった政府の消費刺激策のほか、環境性能の高さと予想を上回る低価格設定により人気が過熱。そんな横綱を支えたのが“張出横綱”の「官製特需」で、車のほか大型家電製品の購入者を増やし、週末の高速道路を活気づけた。『キ
それゆけ! カナモリさんとは? グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。 ※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2009年9月11日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。 9月2日。新聞のカラー全面で「あなたと『い・ろ・は・す』が世界を変えはじめました」と題する広告が掲載された。それは同製品の販売1億本突破のお礼であり、「環境にいい」というポジショニングを裏付ける、CO2の削減効果の算出の報告でもあった。 同社のニュースリリースによると、導入後の6月から2カ月連続して、コンビニエンスストアにおける小型天然水(500ml)シェアNo.1を獲得し、当
飲料業界で「カロリー・糖質ゼロ」の炭酸飲料をめぐる市場争奪戦が激化しそうだ。近年の健康志向の高まりで市場が急拡大する中、コーラで先行したサントリーと日本コカ・コーラの2強に加え、アサヒ飲料も「三ツ矢サイダー」での参入を決めたからだ。少子化で、これまで市場を牽引(けんいん)してきたお茶やコーヒー市場が伸び悩みつつある中、数少ない成長市場とされるゼロ系炭酸飲料に飲料メーカーがこぞって参入する可能性もある。 アサヒ飲料は25日、カロリーと糖質をゼロとした「三ツ矢サイダー オールゼロ」を26日から発売すると発表した。2つの甘味料を使うことで、カロリーゼロながら砂糖のような甘さを実現した。価格は500ミリリットル入りペットボトルで147円。同日会見した岡田正昭社長は「近年の健康志向の高まりで炭酸分野でもゼロ系への需要シフトが加速している」と強調。ゼロ系投入で三ツ矢サイダーブランドの販売数量を前年比
「ビールと第3のビールに収れんされていくかもしれない」。今年に入ってからの第3のビールの急成長ぶりを受け、ビール大手首脳はビール類市場の将来性についてこう述べた。 ■写真で見る■ 第3のビールの発表会に登場した浅尾美和 低価格の第3のビールは、原料に麦芽を使うタイプが主流になりつつあり、ビールに近い味わいが楽しめる商品が充実してきたことも好調な売れ行きを後押ししている。ビール類の2007年の構成比は発泡酒の24.5%に対し、第3のビールは20.2%と差が開いていたが、食品の値上げラッシュで顧客の節約意識が高まり、増税前の駆け込み需要があった06年4月を除き、今年5月から第3のビールが発泡酒を逆転している。 03年9月にサッポロビールが業界初の第3のビール「ドラフトワン」を地域限定で投入し、04年2月に全国発売に切り替えたのを機に各社が参入。ビールに近いコクや飲みごたえを持つ麦芽系の第
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