Linux Daily Topics 2013年5月1日欧州自治体のLinux&OSS移行事例がまたひとつ─スペイン・エストレマドゥーラ州が4万台をLinuxに 景気の低迷が続く欧州の中でも、ひときわ厳しい経済危機に直面している国の代表として名前が上がるのがスペインだ。国を挙げてのコスト削減が叫ばれるこの国でいま、とある自治体のITコスト削減事例がちょっとした話題になっている。 スペインの南西部、ポルトガルと国境を接するエストレマドゥーラ州のCIOであるTheodomir Cayetano氏は「4万台のデスクトップPCを、今年中にLinuxとOSSのオフィススイート/メールシステムに切り替える」と4月18日にアナウンスした。この移行により、年間で約3000万ユーロ(約38億5,000万円)ものコストが削減できる見通しだという。 デスクトップPCのLinux/OSSへの移行を検討する欧州自治
TechCrunchの翻訳記事でフリーソフトウェア運動はどこで方向性を間違えたのか(そしてその修正方法)というものが掲載された。この記事を読んだとき、そもそもそのタイトルに違和感を覚えてしまった。疑問が「どこで」というものになっているので、何だかフリーソフトウェア運動が方向性をすでに間違えているような印象を与えるわけだが、そもそもフリーソフトウェア運動は方向性を間違えているのだろうか?すでにタイトルで結論を書いてしまっているが、興味のある方はぜひ少しだけお付き合い頂きたい。 何をもって方向性が正しいとするのか「方向性を間違えた」というからには、この記事を書いた記者は「正しい方向性はどのようなものか」という想定があったに違いない。それは次のような部分だ。 Morozovは両者の違いについて、フリーソフトウェアはユーザの側面を強調し、オープンソースはデベロッパを強調する、と書いている。でも、フ
昨年末から、代表的なオープンソースDBMSであるMySQLを巡る話題が、Linux関連のニュースサイトをにぎわせている。MySQLといえば、拡張性や保守容易性、参照性能などが優れるという特徴を持ち、Yahoo!やTwitter、モバゲーといった巨大サイトをはじめとする各種Webシステムに利用されている。約2年半ぶりにバージョンアップが行われ、新版(5.6)が2013年2月にリリースされたわけだが、それがにぎわいを呼んでいるわけではない。 Linuxカーネルが1991年に登場してから既に20年以上が経過し、いまではそれを使いやすくするために各種オープンソースのソフトウエアを組み合わせたLinuxディストリビューションが数百種類も開発されている。その中でも、開発コミュニティーの活動が活発で、他ディストリビューションに大きな影響を及ぼしているFedoraやArch Linux、Slackware
この記事は、おっさんの自分語りと昔話なので、あまり読む価値はないです。 もう1ヶ月くらい前になるのですが、OSS貢献者賞を頂きました。 最近はあまりOSSに貢献するようなことをしてる自覚はなかったので、なぜ自分が候補にあがったのか謎でした。OSS貢献者賞のページによると、 影響力のある開発プロジェクトを創造、運営した開発者やグローバルプロジェクトにおいて活躍する卓越した開発者及び普及に貢献した方を表彰するもの ということらしいです。創造や運営してないし、たぶん卓越した開発者でもないので、「普及に貢献した」だろうと思い、じゃあ最近のことじゃなくて過去の実績が評価されってことならいいかと、受賞させていただくことにしました。 ちゃんとした受賞理由は発表のページに載るまで知らされてなかったのですが、予想通り MySQL 関係でした。 MySQLの初期の日本語化パッチを作成し、国内での普及に大きく貢
ITproで、久しぶりに生越さんのコラムが更新されていました。 「××をしてはいけない」—オープンソースにいまだにある誤解 – 生越昌己のオープンソースGTD:ITpro 「消え去るのみ」と思っていた私が、「やっぱり書こう」と思ったのは、twitterでの「とあるソフト」についての一連の議論でした。ここではそのソフトが何であるかはどうでも良い話ですし、関係者をdisする意図もないので、それが何であるとかのポインタは示しません。分かる人は「お察し下さい」ということで。 ということなので、今回は実例部分には立ち入りません(笑)。 このコラムで私が共感したポイントは「直接「技術」や「ビジネス」あるいは「コミュニティ」でない、その外側に案外理解されていないことが多いということに気がつきました。」というところ。 今でも、オンラインソフトを作る人は大勢いるわけで。そういう人たちも、ここ数年、オープンソ
これまでのRubyは、GPLv2と”Ruby’s”ライセンスのデュアルリリースされてきましたが、Ruby 1.9.3から、2条項BSDライセンス(広告条項が全くない)のRuby’sライセンスのデュアルリリースされました。すでに、1年以上前から開発中のソースコードには、変更が盛り込まれていましたが、正式リリースに伴って発表となりました。 Ruby 1.9.3 p0 リリース 1.9系の最新版となるRuby 1.9.3 p0リリース – SourceForge.JP Magazine Rubyメーリングリストでの議論 RubyのライセンスがBSDLとRuby’sのデュアルライセンスに変更へ | スラッシュドット・ジャパン RT hyoshioka: @ yukihiro_matz 実はなんでBSDライセンスにしなければいけないか理解できない。利益より害の方が大きいと思う。 – Togetter
「連載企画:オープンソースソフトウェアを利用した製品開発の現状と課題」という面白い物を見つけました。以下、PDFのリンクが多いので、開く際にはご注意ください。 第1回:OSS利用実態とソフトウェア開発者にとっての著作権上の課題(PDF) 第2回:OSS関連の訴訟例、OSSと特許を巡る議論(PDF) 第3回:主要OSSライセンスと留意すべき事柄(PDF) 第4回:OSSライセンスの特徴とその解釈の違いから発生する諸問題(PDF) この記事は、オージス総研から財団法人経済産業調査会が発行する 「特許ニュース」のNo.12942 (2011 年 3 月 10 日発行)からNo.13002 (2011 年 6 月 9 日発行)へ寄稿されたものだそうです。 一見するとですね、オープンソースのライセンスとか訴訟の一覧表とかは、よく整理されていると思います。JBossのライセンス周りの話なども面白いです
Linuxの普及促進団体であるThe Linux Foudationは、主なオープンソースソフトウェアの一覧とその概要、実績などを検索できるデータベース「OSS Database」の最新版を公開しました。 このデータベースは、同団体内のSI企業が中心となって構成するワークグループ「SI Forum」が毎年更新しているもの。おもに日本国内のエンドユーザやSI企業向けに、安心して活用できるオープンソースソフトウェアを選別する目安となることを目的としており、対象となるのは市場で利用されている約400種類のソフトウェアです。 どんなデータベースなのか? オープンソースソフトウェアのどのような情報を参照できるのか、例をみてみましょう。一覧をみると、かなりの数のソフトウェアがカバーされていることが分かります。ここから、ファイル関連のオープンソースソフトウェアである「DRBD」をクリックしてみます。
こんなところで、しゃべることになりました。 オープンソースライセンス研究所設立記念セミナー オープンソースライセンスをとりまく環境と未来 日 時 :平成23年7月22日(金) 14:00~17:00 開場13:30 会 場 :川崎市産業振興会館 9階 第3研修室 参加費 :無料 定員:40名 オープンソースライセンス研究所設立記念セミナーのご案内 平成23年7月22日 オープンソースライセンス研究所 わたしは、「安定期のオープンソース活用 ~ ライセンスの実務と展望 ~」と題しまして、基調講演をやらせて頂きます。もともとOSSLLの設立に関わっていないし、個人的なエピソードでも良いと言われているので、OSSLLの基調となるかどうかは不明です(w。 あと、セミナーの概要文には、 それに伴い、オープンソースライセンスも複雑化する中で、OSSを安心して安全に活用できる環境づくりが重要となっていま
――今回、社団法人オープンソースライセンス研究所を設立に至った設立の背景を教えてください。 湯澤 今日、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の普及は飛躍的に進んでいます。“LAMP”を代表として、今やインターネットの80%は、OSSで構成されているといわれ、もはやこの存在なくしてITは成り立たないといっても過言ではありません。 吉田 企業への導入も進んでいます。私は、日立ソリューションズで社内SEを技術的に支援する部署にいますが、ユーザー企業への提案活動の中でOSSの名前が上ることは日常的になっています。システムインテグレーション企業である当社にとって、OSSはよく知っておくべき要素技術です。 ――それは、ユーザー企業のコスト削減ニーズに応えるため? 吉田 それもあります。OSS活用は基本的に無償ですからシステム開発コストの削減を図りやすい。すでに完成したものを利用できるという点でも
「リチャード・ストールマンはオープンソースを支持しない。」なんていうと、オープンソースにあまり詳しくない人はギョッとするかも知れない。ギョッとした人は是非このエントリを読んで欲しいと思う。 我らがリチャード・ストールマン(敬称略)はGNU宣言を発表してフリーソフトウェア運動を始めた偉人である。そう、リチャード・ストールマンが支持するのはフリー(自由な)ソフトウェアであってオープンソースではないのだ。なんだか似たような感じがするし、恐らくオープンソースとフリー(自由な)ソフトウェアを明確に区別している人はほとんど居ないだろう。オープンソースと言う語をはじめて公式に発表したブルース・ペレンズも「フリーソフトウェアとオープンソースは実質的に同じものを指す」なんて言っちゃってるぐらいだ。だけどリチャード・ストールマンは二つを明確に区別し、あくまでもフリー(自由な)ソフトウェアを支持する立場を貫いて
前回のエントリでは、真のオープンソースとは何か?と題して、LPI-Japanがオープンソースの定義を間違えているという点を指摘した。今回はさらに別の角度から、この認定試験の名前を変更するべき理由について考えてみたい。 1. オープンソースなRDBMSはPostgreSQLだけじゃないオープンソースのRDBMSと言えば、日本ではMySQLとPostgreSQLが人気を二分している。*1Googleで検索された回数であれば、MySQLのほうがやや有利だろうか。Googleの検索回数が多いからそれがどうしたと言われそうだが、日本で認知されているオープンソースRDBMSがPostgreSQLだけではないことは確かだろう。 オープンソースなRDBMSということでMySQLが使われる機会は多い。従って、上司や顧客から 「君、OSS-DB認定試験を持ってるんだって?じゃあMySQLの構築頼むよ。」 と言
@tmaesaka氏からのツイートで知ったのだが、LPI-Japanが見過ごすことが出来ない発言をしている。 PostgreSQL技術者を認定、LPI-Japanが「OSS-DB技術者認定試験」開始 - ITpro 以下、引用。 OSS-DBには、PostgreSQLと米OracleのMySQLがあるが、「特定ベンダーの管理下にあるソフトは真のOSSとは言えない」(LPI-Japanの成井弦理事長、写真)として、今回スタートするOSS-DB ExamではPostgreSQLのみを対象とした。 これはおかしなことだ。一体誰が「特定ベンダーの管理下にあるソフトはOSSではない」などと決めたのだろう? MySQLはオープンソースソフトウェアです。MySQLはれっきとしたオープンソースソフトウェアだ。ただし、Community Editionに限る。MySQLはデュアルライセンスであり、GPL版と
Linux技術者認定機関のエルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2011年6月8日、「オープンソースデータベース技術者認定試験(OSS-DB Exam)」を7月1日から開始すると発表した。オープンソースのデータベース(OSS-DB)ソフト「PostgreSQL」に関する知識とスキルを備えた技術者を認定する。世界共通の認定制度であるLinux技術者認定試験とは異なり、LPI-Japanが独自に実施する試験である。 主なOSS-DBには、PostgreSQLと米OracleのMySQLがあるが、「特定ベンダーの管理下にあるソフトは真のOSSとは言えない」(LPI-Japanの成井弦理事長、写真)として、今回スタートするOSS-DB ExamではPostgreSQLのみを対象とした。「ただし、我々はPostgreSQLとOracle Databaseは競合するものではなく補完関係にあると考
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