JJUG CCC 2024 Spring の発表資料です
Optionalは意図的にSerializableではなくなってますね。 でその意図としては、一旦Serializableにして出力形式を決めてしまうと、今後ずっとその出力形式を維持しないといけないことになるので、そのメンテナンスコストを嫌ったというのがあるようです。 このメンテナンスコストの中には、仕様が変えれなくなる、というコストも含みます。 なので、シリアライズしたい場合には、フィールドはnullを持つようにして、getterでOptionalに変換するということになると思います。 基本的にOptionalは、Optional-returnイディオムをサポートするもの以上ではない、ということをBrian goetzさんも書いています。 Shouldn't Optional be Serializable? そこで、Optionalの使い方としては、基本的にメソッドの戻り値としてだけ、
OOMKillerの殺意 顧客EC2のTomcatがアクセスの無い早朝にもかかわらずOOMKillerに突然殺されてしまったので、調査した顛末をたぶん同じような問題に直面されている方もおられるかと思いますので備忘録として記載します。 Javaヒープのチューニングにも多少役立つかと思います。 (この記事はJava8が対象となります。) OOMKillerとはOut of Memory時に、サーバ全体を守るためにメモリーを消費しているプロセスを停止するLinuxの標準機能です。 そのOOMKillerになんとTomcatが突然殺害されてしまいました。 問答無用の辻斬り状態です。 早朝ですのでアクセスログには何も記録されておらず、catalina.outには OpenJDK 64-Bit Server VM warning: Setting LargePageSizeInBytes has no
正常に動作しないスクリプトやプログラムに標準出力処理(echoやSystem.out.print()など)を追加して、デバッグした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。標準出力処理の追加は、簡単なプログラムの動作検証から制限などによりデバッガーを使用できない環境での調査まで、いろいろな場面で活用されていると思います。 しかし、1行の標準出力処理の追加でもプログラムの動作を致命的に変える可能性はあります。 過去に、echoが原因でバッチが停止した問題の対策のために、JavaのプログラムにSystem.out.println(・・・);の1行を追加した結果、アプリケーションが応答を返せなくなったことがありました。その時の記憶を、サンプルプログラムを交えながら説明したいと思います。 年次バッチが停止した! 10年ほど前のある日、あるシステムの保守を担当していた私のもとに「年次バッチが停止してし
2018 年 9 月、 Java 11 がリリースされました。Java 10 までは開発用の JDK と実行環境の JRE、 2 つのパッケージが提供されていたのですが、 Java 11 から JDK のみとなり Java 実行環境 (JRE) は単体配布されなくなりました。 オラクルが配布している Oracle JDK、 Oracle OpenJDK だけでなく、 ほかの OpenJDK ビルド Zulu OpenJDK でも JRE は配布されていません。 2019-04-26 訂正AdoptOpenJDK では JRE も配布していました。どうして、 JRE が配布されなくなってしまったのでしょうか? 新たなアプリケーション配布方法の提案オラクルが JDK の新しいリリース ・ モデルおよび提供ライセンスについて発表しています。 前半はリリース ・ サイクルの変更や商用利用の有償化な
マルチプラットフォーム(ubuntu、RHEL、Windows、MacOS)対応のLTSがついたOpenJDK互換のJavaリリースのアナウンスです! しばらく前に、Amazon LinuxでのJavaのLTSが発表され大きな話題となりました。 Amazon LinuxでのJavaのLTS (Long-Term Support)提供について 「ほぇー、AWSもやりおるやんけ!!」と感慨にふけっていたら、それの100倍ぐらい衝撃的なニュースが、Javaの神様James Goslingのツイートで飛び込んできました。 Just announced #amazon #Corretto at #devoxx. It is our distribution of OpenJDK. https://t.co/09cuPEqnex — James Gosling (@errcraft) 2018年11月
※注 当初「2018年にJavaを利用している人は全員理解すべきことを説明してみる」として公開した記事ですが、2019年になっても有用性が変わりませんのでタイトルを改変して公開します。 最新ニュース(2019/4/16) www.orangeitems.com 新元号対応のJava SE Development Kit 8u211から、ライセンスが変わり、無償利用は「開発・個人のみ」に変わっています! >> Javaのこの記事が衝撃的 新野淳一さんのとても分かりやすいJavaの将来についての記事を読みました。 www.publickey1.jp これは、大変なことになります。断定します。 劇的に変更されるJavaのサポートポリシー 世の中にはサーバーサイドがOracle Java SE 8で動いているたくさんのWEBアプリケーションが存在しています。Oracle Java 7が2015年4
「開発人材を増やすため」。NTTは3月13日、Javaアプリケーションフレームワーク「Macchinetta(マキネッタ)」をGitHub上で一般公開した。公開の狙いについて、取り組みのリーダーである夏川勝行ソフトウェアイノベーションセンタソフトウェア開発技術プロジェクトグループリーダ主幹研究員はこう語った。GitHubはクラウド型のソースコード共有サービスで、オープンソースソフトウエア(OSS)の公開でよく使われる。 IT人材の不足は深刻化し、人材の争奪が加熱している。NTTグループは自社のJavaアプリケーションフレームワークをオープンソース化して、他社も利用できるようにする。これを通じて、Macchinettaフレームワークを扱える開発人材のすそ野を広げる。将来的にMacchinettaフレームワークを扱える技術者が増えれば、NTTグループにとって開発人材の獲得が有利になると見込む。
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? TL;DR Lombok が Java9 + IntelliJ に対応してなかったので、修正プルリク送って取り込んでもらった(AUTHORSに自分の名前が入った) どういう変更をしたのかを解説(誰得) Lombok は JDK の内部クラスにどっぷり依存しているので、JDKバージョンアップの度に追従が大変。JDKだけじゃなくてIDEの実装にも依存がある。 今後 JDK のライフサイクルが変わるのでさらに大変。追従が遅れる可能性は多分にある。 がっつり Lombok に依存するとそういうリスクがあることを意識しておいたほうがいい。 Lom
先日、自分が書いた kmizu.hatenablog.com に対する反応として、「Javaのようなまがい物のジェネリクスと比較するのは適切でない」「Javaのジェネリクスと比較するのは適切でない」(おそらくC#や(C++等(2017/09/24追記))の言語と比較して)といった コメントをいくつか見かけました(はてなブックマークコメントやツイッターなどで)。しかし、ここでは、そのような言説こそが適切でない、ということを言いたいです。なお、methane氏との 対話については既に終わったものなので、それとは関係ありません。 そもそも、Javaジェネリクスは、静的型付き関数型言語で既に一般的であったパラメータ多相をJavaに追加する目的で導入されました(C++テンプレートのようなものをJavaに追加するためだと思っている人がいるかもしれませんが、それは実態にあっていません)。実際、Java
ざっくり言うと リスト構造のデータに対してランダムアクセスはしちゃだめだぞ。お兄さんとの約束だ! 発端 数年前に他部署の支援で作ったJavaのシステムに、ちょっとデカめのデータを突っ込んだらありえないほど遅いので助けてくれ、と連絡が入った。 まぁクエリとかインデックスをちょっと見れば直るっしょ・・・と鼻をほじりながら支援に向かった。 処理内容 遅い部分の処理は以下のようなものであった。 処理対象のデータをListで受け取る。 それをforループで1件ずつ前処理する。 処理結果をオブジェクトに格納し、ORマッパーでDBにINSERTする。 これだけ? そう、これだけだ。並列処理なんて高級なことはもちろんやってない。 インフラ調査 処理中のサーバのようすを調査する。今回のインフラは典型的な3層3サーバ構成。 WEBサーバはなにもかもが余裕。 APサーバではCPUを1つ使い切っている。 14コア
来月にはJava 10が登場し、9月にはJava 11が登場予定。新しいリリースモデルを採用した今後のJava、入手方法やサポート期間はこう変わる(OpenJDKに関する追記あり) 2017年9月に「Java 9」が登場したばかりですが、いまから1カ月後の2018年3月には早くもJavaの新バージョン「Java 10」がリリースされます。そしてその6カ月後の9月にはさらに次の「Java 11」がリリース予定です。 Java 9以後のJavaは、毎年3月と9月の年2回メジャーバージョンアップを行う、タイムベースのリリースモデルを採用することになりました。今年はその最初の年となります。 オラクルによるJDKの提供方法やサポートポリシーも、これから大きく変更されることが明らかになっています。一般公開され無償でダウンロードできたOracle JDKの公開はJava 10が最後となり、サポートは3年
若手Javaエンジニア必見。知っておきたいフレームワーク・ツール23選 システム開発において、登場頻度が非常に高いJava。数多くのフレームワークやツールが存在しますが、一体どれを選べば、効率的な開発が行えるのでしょうか。おすすめのものを一挙にご紹介します! システム開発をする際、欠かせない存在なのが各種フレームワークやツールです。これらを導入することで、工数の削減やアプリの品質向上、セキュリティの堅牢化など数多くの利点があります。中でもJavaのフレームワーク・ツールは、Javaを開発に使用している企業の多さゆえ、利用される頻度も高いものです。 しかし、それらは数えきれないほどの種類があるため、知識の少ない若手のうちは「どれを選べばいいんだ……」と途方に暮れてしまうケースも少なくありません。 そんな悩みを解決するため、今回はよく使われるものから珍しい機能のもの、最近注目されているものまで
本日、ついに JavaSE 9 がリリースされました! そこで、かねてから噂になっていた JEP 254: Compact Strings がどのように実装されているのか調べてみました。 Compact Strings の概要 これまで String クラスや StringBuilder クラスなどの内部では、文字列を UTF-16 でエンコードして char 配列で保持していました。 つまり、一文字あたり*1常に char ひとつ = 2バイト分のメモリを使っていました。 しかし、これだと 1 バイトで表せる LATIN1(ASCII コード + ラテン文字)の文字列の場合、その半分が 0x00 になるという無駄がありました。 そこで、内部表現を変更し、文字列が LATIN1 のみで構成されるときは 1 文字を 1 バイトで保持するようにリファクタリングされました。 ちなみに、LATIN
2017年9月21日にいよいよ Java 9 がリリースされます。 Java 9 を利用することのメリットは一体何でしょうか?こんにちは。ヌーラボのアカウント基盤を Java で支える Nulab Apps チームの加藤です。 Nulab Apps チームが開発するアカウントの基盤はサード パーティ製の Java ライブラリだけでも 154 個の依存関係を有します。154 個の Java ライブラリは数々の破壊的変更を乗り越え、おおよそ最新の安定バージョンに更新し続けてきました。 もちろん言語のメジャーバージョンアップにも対応し、現在では Java 8 の関数型をプロダクト コードで使用可能な環境を維持しています(これが楽しい)。本ブログは、ヌーラボのアカウント基盤を先行して (ローカル開発環境のみで) Java 9 にマイグレーションして発生した問題と一時的な対処法を記録した奮戦録です。
PPLサマースクール2016「商用Java処理系の研究開発」のパート2です. http://ppl.jssst.or.jp/index.php?ss2016 Java言語処理系の実装について詳説する.まずJava仮想マシンの概要について述べ,その主要な構成要素として,クラス管理とインタープリタ,ヒープ管理とガベージコレクション,スレッド管理と同期機構,JITコンパイラとの連携,などについて説明する.性能改善のために行った各種手法についても触れる. 他のパート 1 Javaの登場と発展 http://www.slideshare.net/Tamiya_Onodera/java-66081108 2 Java仮想マシンの実装技術 http://www.slideshare.net/KiyokuniKawachiya/java-66003903 3 Java Just-In-Timeコンパイラの
はじめに 筆者は10年以上ウェブアプリケーション開発を主な業務とするJavaプログラマであったにも関わらず、Strutsについてはこれまでずっと食わず嫌いでした。初期のStrutsは「XMLだらけで効率が悪そう」というイメージが強かったためです。最近はRuby on Rails等の影響を受けCoC(convention over configuration)を採り入れ、XML地獄もだいぶ解消したようです。 StrutsはJavaアプリケーションらしくない種類(任意のコード実行等)の脆弱性を連発することでも知られており、最近は我々の提供するSaaS型WAFサービス、Scutum(スキュータム)のお客様からも頻繁にStrutsについての問い合わせを受けるようになりました。また、去年見つかった任意のコード実行の脆弱性では、脆弱性の公表後すぐにPoCが出回り実際に攻撃が発生するなど、悪い意味で注目
いろいろな文字列連結のコードを書いた人がいたのでまとめておきますね。 主に変態さん。 とりあえず、基準として、メモリ確保したStringBuilder版 public static String stringBuilderJoinMem(){ StringBuilder s = new StringBuilder(9100).append("["); for(int i = 0; i < strarray.length; ++i){ if(i != 0){ s.append("],["); } s.append(strarray[i]); } s.append("]"); return s.toString(); } 1037ms ということで、まずはbackpaper0さん。比較的常人のコード。 https://gist.github.com/backpaper0/10273558 pu
結論:どちらも同じなので意味的に適切だと思う方を使ってよい 発端は以下のツイートだ。 たしかに、公式ドキュメントには以下のように書いてある。 On devices without a JIT, it is true that invoking methods via a variable with an exact type rather than an interface is slightly more efficient. (So, for example, it was cheaper to invoke methods on a HashMap map than a Map map, even though in both cases the map was a HashMap.) It was not the case that this was 2x slower; the
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