前回は「経済的理由によって死に追い込まれる人がいる」という話をした。これは比較的分かりやすい。しかし、人工呼吸器や人工透析を導入するのを嫌がる理由は、「医療や介護に金がかかるから(=家族の負担になるから)」というだけではない。実際、そうした医療を使いながらの生活を、「私自身が嫌なのだ」と思うような、そういうところからの拒否感が、また別にある。こうした理由なら尊厳死オッケイと朗らかに言いきれるのか。とてもそうは言えない。そのことを述べる。 「あんな風になるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだ」ということが、実際に病や障害を得ている人から言われる場合、それは聞いてやってもいいんじゃないか、と思ってしまう(滑り落ちてしまう)ような場面がある。 まず第一に確認しておくべきことは、どれほど困難な状況に生きていて、「もう死んだ方がマシだ」と心底から思うような人であったとしても、技術的に命を継続させること
「死にたいと思う人が死を選ぶ、それのどこが悪いのか」。尊厳死に賛成する人たちの多くが口にすることは、だいたいこんなところだ。しかし、これほど簡単明瞭な話だとも思えないので、賛成の人たちにいつもいろんな質問をするのだが、そうやって聞いて回って感じたことは、賛成派はむしろ考えるべき論点を(知ってか知らずか)*1スキップしているということだ。先日のシンポジウムでも、「なるほど、それなら納得できるね」なんて話にはならなかった。この人たち(=尊厳死協会の人たち)の言うことは(やっぱり)危うく、とてもじゃないが乗れない。 「死にたいと思う人が死を選ぶ」、この物語に付随するのは次のような実感だ。──「あんな風になるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだ」。こういうことが、割と簡単に口にされてしまうような世界に僕らは生きている。「あんな風」には、いろんな状況が代入されるだろう。たとえば、人工透析を導入するかど
植物状態でも意識あった!「延命措置停止の声に絶望」という記事より。 この男性は4児の父。内外の専門医を転々としたが、「回復不可能」と診断された。しかし、本人は「医者が『患者の意識はない』と話すのも聞いていた」という。 交通事故で植物状態になっていた男性が、2年ぶりに意識を回復したそうです。 意識が回復した男性が話したことによると、なんと周囲の会話は全て聞こえていて、「栄養チューブを外そうかという声が聞こえ絶望的な気持ちだった」や「医者が『患者の意識はない』と話すのも聞いていた」などと語っているそうです。 これはちょっと驚きのニュースです。尊厳死など患者の意識がないとして人工呼吸器を外す場合がありますが、医者が「意識がない」といっても、必ずしもそうではないことが明らかになりました。 これで思い出すのがブラックジャックで、意識はないけれど呼吸の回数で会話した話があったのを思い出しました。 最近
昨日(3月3日)、尊厳死と医療を考える集会「尊厳死ってなに?」@大宮に参加してきた。シンポジストのajisunさんからもレポートが出ている。>大宮@尊厳死ってなに? この問題については(も)論点が多岐にわたるので、一つずつ取り上げていきたい。今回は表題の点について。まずは、日本尊厳死協会の会員がサインするリビング・ウィルの内容から。 リビング・ウイルとは、自然な死を求めるために自発的意思で明示した「生前発効 の遺言書」です。その主な内容は ○ 不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否する ○ 苦痛を最大限に和らげる治療をしてほしい ○ 植物状態に陥った場合、生命維持措置をとりやめてください というものです。 http://www.songenshi-kyokai.com/dwd02.htm 「まぁ、妥当な内容じゃない?」と思うかもしれない。しかし、一度立ち止まって考えて欲しいのだが
まぶたのピクピク、目の痙攣…これは病気?自分の意思とは無関係におこるまぶたの異常。単なる疲れの場合と、病気の場合があるので、まずは症状の出かたにご注意。 「パソコンの前に座って作業をしていたら、急にまぶたがピクついて煩わしい」、「片側の下まぶただけがピクピクけいれんした」などと、自分の意思とは無関係におこるまぶたの異常。単なる疲れの場合と、病気の場合があるので、まずは症状の出かたにご注意。 一時的なまぶたのピクピク 長時間のパソコン作業、睡眠不足などによる疲れ目により、一時的にまぶたにけいれんが起こりますが、休息や睡眠をとることにより、おさまります。 目の疲れをためないように、仕事の合間に定期的に休憩をとり、遠方を眺めたり、パソコンモニターの明るさ調節、目のまわりのツボ刺激&マッサージなどをして、眼精疲労になるのを予防しましょう。また、けいれんが数日以上続くようならば他の病気を疑い、専門的
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