あまり世の中で知られてない言語として配列処理(Array-Processing)言語という一群の言語があります。いずれもAPLというプログラミング言語から発展したもので、J・Q・Kといった言語が代表的です。これらの言語は「Array Processing」の名前の通り、配列、とくに多次元配列の処理に特化しています。 APLの流れをくむ言語の最大の特徴は、極限までに切り詰められた簡潔さです。この言語を使うといくつかの記号を組み合わせることで、複雑な配列操作を表現することができます。例えば、フィボナッチ数列を生成する関数を例にとると、Kでは{x{x,+/-2#x}/!2}という16文字で表現できます。もっと複雑な例を出すと、ライフゲームは、わずか138バイトで実装できます。 APLはどこで使われているのか この言語はどこで使われているのかというと、これは圧倒的に金融です。例えば、APLは198