オールドルーキーの現在 多士済々の将棋界の中にあってなお、今泉健司四段(45歳)の経歴は、ひときわ異彩を放っている。 今泉さんは1973年生まれ。中学2年で棋士の養成機関である奨励会に入会した。棋士の資格を得る四段昇段をはたしても何ら不思議ではない才能と実力を持っていた。そして最後の関門である三段リーグで、2度も次点となるなど、何度も好成績を収めている。しかし四段昇段をはたすことができないまま、26歳の年齢制限を迎え、奨励会退会。最初の大きな挫折を経験する。 その後今泉さんは社会人として新たなスタートを切る。そして今度はアマ大会で見事な成績を収め続けた。規定の成績をクリアし、三段リーグ編入試験に合格して、プロ入りへの再チャレンジの道を歩む。しかし、そこでも再び挫折を味わう。 そしてさらにその後。今度はプロ公式戦で棋士を相手に好成績を収め、難関中の難関であるプロ編入制度の受験資格を得る。そし