「1996年9月頃、立命館大学(京都市北区)の音楽サークル『ロック・コミューン』にて結成。古今東西さまざまな音楽に影響されながら、旅を続けるロックバンド。」 オフィシャルサイトのプロフィールで、くるりは自らをそう紹介している。そのとおりというか、確かにほかに言いようがないというか、とにかく、くるりがまさに「音楽の旅」を20年以上にわたって続けて来たこと、そしてその成果を音源として残し続けて来たことが、この「くるりの10曲」のレビューを読んで、改めて(あるいは初めて)彼らの楽曲に触れていただければわかると、思う。 この「10曲」レビューはrockinon.comの恒例企画だが、くるりに関してはそれが『ソングライン』のリリースタイミングだったことが、結果的にとてもよかった気もする。「誰が聴いても代表曲」が膨大にあるバンドだけにどれを入れてどれを落とすか悩んだが、とりあえず、2018年9月の時点