セブン&アイホールディングスのMBOには、総合商社の伊藤忠商事の出資検討が報じられている。撮影:土屋咲花 カナダの流通大手アリマンタシォン・クシュタール(ACT)から買収提案を受けているセブン&アイ・ホールディングス(HD)。買収提案の金額は7兆円規模ともいわれ、小売ビジネスとしては過去最大規模とされています。これに対抗するようなかたちで、創業家出身でセブン&アイHD副社長の伊藤順朗氏と資産管理会社の伊藤興業がMBO(企業の経営陣が自社の株式や事業部門を買収して経営権を取得する手法)を提案しています。 伊藤忠商事がこのMBOに対して1兆円規模、10%程度の持ち分を出資する方向で検討していることは既に報じられていましたが、2月6日の決算記者会見でCFOの鉢村剛副社長より「検討していることは事実」と、初めて公の場で見解が示されました。 しかし、セブン&アイHDの親密取引先とされる総合商社は伊藤