デプスシャドウ技法〜その基本形 GPUのピクセルスループット(テクセルフィルレート)が劇的に向上したことに後押しされて、最近では「ステンシルシャドウボリューム技法」よりも採用例が多くなってきているのが「デプスシャドウ技法」(Depth Shadow)だ。この技法は「シャドウマップ技法」(Shadow Maps)や「デプスバッファシャドウ技法」(Depth Buffer Shadow)とも呼ばれたりするが、本連載では「デプスシャドウ技法」で統一する。 この技法はDirectX 9/SM3.0時代に様々な改良版が生まれており、本連載では、その改良版までを紹介しようと思う。まずは、この基本形の概念から解説しよう。 この技法では光源からの遮蔽構造を、「光源から遮蔽物までの距離」の情報で表現するのがキモとなる。 「光源から遮蔽物までの距離」……というと難しいイメージがあるが、実はこれ