大阪府は24日、大阪湾に生息するアカガイ、トリガイと、淀川の河口付近のシジミから、国の規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたと発表した。 アカガイは7個、トリガイは4個、シジミは197個で致死量に相当するが、府内の各漁協はすでに出荷を自粛しており、いずれの貝も現在は流通していないという。 府によると、アカガイの貝毒は規制値の5・3倍で、2002年の調査開始以降、最も高い。トリガイは4・3倍、シジミは3・8倍だった。高濃度の貝毒が検出された原因は不明だ。 アカガイとトリガイは17日に府の検査で規制値の1・5倍前後の貝毒が検出されたため、府の要請で、府内漁協が同日から出荷を中止し、出荷分は自主回収を済ませた。シジミも10日の府の検査で規制値を超え、同日から出荷を自粛している。