背景 1906年創立の明治製糖を起源とする明治製菓株式会社と明治乳業株式会社は、90年以上にわたり、「明治ブランド」という共通の財産を、菓子と乳業というそれぞれ独自の事業領域で発展させてきました。明治製菓は菓子業界、明治乳業は乳業界においてそれぞれリーディングカンパニーの地位にありましたが、日本の食品ビジネスをとりまく市場環境は、「ライフスタイルと食生活の多様化」、「健康意識の向上」、「食の安全意識の高まり」など、大きく変化しています。両社は、食と健康へのニーズの変化に対応し、より大きな成長機会を獲得するために、経営統合を決定しました。経営統合によって新会社の連結売上高は1兆1000億円を超え、キリンホールディングス、アサヒビール、サントリー、味の素に次ぐ業界5位の総合食品グループが誕生することになりました。 課題 両社は共通の起源をもつ企業でしたが、さまざまな歴史的背景から、それぞ