等級というと、品質やクオリティーを表すものと考えがちですが、そうではないんです。 以前、僕が紅茶屋さんに勤めていた頃に、出し抜けに「オレンジペコちょうだい」と注文されるお客様がいて困ったことがあります。それというのも、オレンジペコというのが紅茶の等級を表す言葉で銘柄を指すものではないためオレンジペコタイプの銘柄が沢山あるためどれをお出しして良いか迷ってしまうからです。 小売店で販売されている紅茶の製品名は、ダージリン、アッサム、セイロンなどのように生産地の地名がそのまま商品名になっているものがほとんどなのですが、その中にオレンジペコ(Orange Pekoe)という商品名の紅茶が販売されているのをしばしば目にします。 これは、オレンジペコタイプの紅茶をブレンドして作った紅茶という意味なんでしょうが、その意味が広く伝わっていないのが現状のようで、紅茶の種類や銘柄だと思っている方や、オレンジの