5月27日に東京競馬場で行われる競馬の祭典「日本ダービー」。 世代のナンバーワンを決める1戦へ向けて、続々と注目馬が登場している。果たして、栄光をつかむのはどの馬なのか。この連載では、毎回、期待の新鋭をピックアップ。その知られざる馬と人との物語をお届けします。第3回は3月4日の弥生賞(GII、中山、芝2000m)で2着にきたワグネリアンのストーリーです。 ショックが大きいだろうシチュエーションでもしっかりと会見をする福永祐一。無敗のワグネリアンで弥生賞に挑戦し、2着に敗れた後も報道陣の前に姿を現してこう語った。 「返し馬が終わった後、ゆっくりと歩けないくらい気が入り過ぎてしまいました。体も減っていたし、最後は気負った分、追い込み切れませんでした」 それでも大きく悲観してはいなかった。 「結果的に勝ち馬は昨年の2歳チャンピオン(ダノンプレミアム)だし、この状況の中でこれだけ走れたのは良かった