花火を近くで見た時のような「ドーン」という体に響く音だった-。盛岡市中屋敷町で3日午前発生した住家のガス爆発。ガス臭が周囲に立ち込める中、詰め掛けた多くの住民は不安そうな表情を浮かべ、原形をとどめないほどに崩れ落ちた住家のがれきに言葉を失った。 「2階の屋根から雪が落ちたと一瞬思ったが、音の大きさのレベルが全く違った」。爆発が発生した男性(32)宅の2軒西隣の会社員男性(34)は驚いた表情で当時の様子を振り返った。 爆発音とともに地面が揺れるほどの衝撃で、男性宅の壁や柱は粉々になり跡形もない状態。地元の中屋敷町町内会によると、周辺では外壁の一部がはがれたり、室内の戸が倒れるなど被害は少なくとも20棟を超える。約130メートル離れた家でも窓ガラスが割れた。 盛岡西署は4日、引き続き実況見分を行い、被害状況の確認や爆発原因を調べる。盛岡消防本部によると男性宅ではプロパンガスを使っていた。 住家