神奈川県警瀬谷署は八日、県迷惑防止条例違反(痴漢)容疑で、横浜市旭区中希望が丘の調理師の男(31)を逮捕したと発表した。県警は、同種事件の発生地域や時間のデータをコンピューターに蓄積して犯人逮捕に役立てるプロファイリング(犯罪情報分析)システム「コムスタット」を活用し、次の発生場所などの予測に成功、逮捕に結び付けた。県警によると、システムの導入は全国でも珍しい。 コムスタットは、コンピューターと統計学の合成語で、米ニューヨーク市警などで運用され、実績を上げているという。県警は昨年四月以降に県内で扱った事件をすべて入力し「神奈川版コムスタット」を構築。犯行手口や犯人像から同一犯とみられる事件を地図上に落とし、防犯対策や犯人逮捕に活用できる。警察署や交番のパソコンから閲覧可能で、専門知識のない警察官でも扱える。 県警によると、昨年五月以降、瀬谷、旭両区で、帰宅途中の女性が自転車の男に狙われる痴