【読売新聞】 大正時代に開通した 吉都 ( きっと ) 線には、今も当時の面影を色濃く残す駅がある。水田が広がる盆地の中にたたずむ、えびの駅(宮崎県えびの市)だ。 えびの駅は同線が宮崎線として開通した1912年、「 加久藤 ( か
東京五輪のテスト大会を兼ねて今月15日に都内で行われるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で、給水所にクラッシュアイス(かち割り氷)、ゴールにアイスバス(氷入りの風呂)を設置することが明らかになった。日本陸上競技連盟によると五輪本番でも実施する見通しで、猛暑対策の切り札として効果が注目される。 マラソン選手の暑さ対策は、手のひらや首、わきの下などを冷やすことが有効とされる。MGCでは給水所を通常の5キロごとのほか、レース後半に5か所増設。いずれにもクラッシュアイスをビニール袋に入れて提供し、選手が走りながら体を冷やせるようにする。日本陸連は「コストや手間をかけず、高い効果が期待できる」と説明する。 ゴール後のアイスバスは、熱射病の症状がみられる選手を素早く治療するために設置。氷水が入った1人用には医師や看護師らが付き添い、体内の深部体温などをチェックする。全選手が使える3~4人用の
日本陸上競技連盟が2016年4月から、「鉄分が内臓に蓄積し体に悪影響がある」として使わないよう警告している貧血治療用の鉄剤注射を、高校駅伝の一部強豪校が警告後も使っていたことが関係者への取材でわかった。これらの高校は使用をやめたというが、陸連は他でも使われている可能性があるとして、陸連主催の全国高校駅伝大会(23日)で改めて警告し、来年の同大会からは出場選手に血液検査結果の報告を義務付ける方針だ。 鉄剤注射は本来、鉄分不足による重度の貧血治療用だが、陸上関係者によると、持久力が高まるため、貧血になりやすい女子長距離選手を中心に2000年頃から全国に広まった。陸連は15年、鉄分過剰で肝機能障害などを起こした事例を把握し、16年4月に警告した。
◇広電 偉業たたえ金のコイ 球団初となるリーグ3連覇を果たした広島カープをお祝いしようと、広島電鉄(広島市)は28日、黄金の特大コイ(全長8・5メートル、高さ2・5メートル)を飾った「花電車」の運行を始めた。担当者は「社を挙げてお祝いする。チームやファンのみなさんと喜びを分かち合いたい」と話しており、一般の電車やバスに「おめでとうセ・リーグ3連覇」と記したヘッドマークやシートを装着する。(蛭川真貴) 優勝記念の花電車は2016年と17年も登場。ど派手な装飾が街中で話題になった。デザインはその都度変えており、16年は紅白模様のコイをのせ、17年はファンの写真約900枚をコラージュで「V8」と記した特大パネルを飾った。 広電では、優勝に合わせて社内から「偉業にふさわしいお祝い感を出そう」との声が上がり、16年に使用したコイを金色に塗り替えて用意した。 車体はもちろんカープカラーの赤。「ありがと
斎藤農相(石破派)は14日夜、自民党総裁選を巡り、「安倍首相の応援団の一人から『石破氏を応援するなら(農相の)辞表を書いてからやれ』と言われた」と明かした。千葉市で開かれた石破氏支持の党員集会で語った。斎藤氏は「圧力は良くない。首相の発想とは思わないが、そういう空気は打破したい」と訴えた。
かば焼きに加工された「太化」したウナギ(手前)。従来のウナギ(奥)の約2倍の重量がある(高知市で)=鈴木毅彦撮影 ニホンウナギを従来の2倍の大きさに育て、食べられる部分を増やす「太化(ふとか)」と呼ばれる取り組みが国内で広がっている。ウナギの稚魚が記録的な不漁となり、今後の資源量の回復も不透明なことが背景にある。太化が定着すれば、価格高騰を抑制する効果も見込めそうだ。 ウナギの養殖業者で構成する日本養鰻(ようまん)漁業協同組合連合会(静岡県)は今年春、ウナギのかば焼き店でつくる全国鰻(うなぎ)蒲焼(かばやき)商組合連合会(東京)などに呼びかけて太化を推進していくことで一致した。 その先行事例が、高知県土佐市でウナギの養殖を営む「山本養鰻」だ。 ウナギの養殖は、海で捕まえた稚魚のシラスウナギを専用の養殖池で成魚まで育てる。養殖期間は長くても1年半ほどで、かば焼きやうな重に適した200~250
希望の小池代表は1日、公認候補予定者との写真撮影に応じた。 選挙用ポスターやチラシに使用できるが、撮影料として3万円を「徴収」した。党のトップと候補予定者の撮影を有料とするのは異例だ。 撮影会場では、現金を手にした候補【政治】
民進党が東京都議選で公認している候補者の中から、新たに現職都議2人と、新人1人が離党する意向を固めたことがわかった。 週明けにも都連に離党届を提出する。同党の公認候補36人のうち、既に9人が離党届を出しており、離党組は計12人に上ることになる。今回の離党には、都連幹部の都議も含まれ、党内からは「議席ゼロも覚悟しなければならない」との声も出始めた。 離党の意向を固めたのは、都連幹事長代理で、都議会の民進党系会派「東京改革議員団」団長代理の酒井 大史 ( だいし ) 氏(48)(立川市、4期)、同会派幹事長代理の 小山有彦氏 ( こやまくにひこ ) (41)(府中市、2期)の現職2人と、新人で日野市議の菅原直志氏(49)(日野市)。3人は今後、小池百合子都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」の推薦などを求めていく。
建設された96年前の姿を今に残すアルピコ交通上高地線の新村駅旧駅舎(長野県松本市新村)が、老朽化のため21日から解体されることになった。 20日、新村駅で行われる「上高地線ふるさと鉄道まつり」で、駅舎内の最後の公開が行われた。 アルピコ交通によると、旧新村駅は、木造平屋で床面積約130平方メートル。前身の筑摩鉄道島々線(松本―新村駅間)が開業した1921年当時の様子を伝える、最後の駅舎だ。2012年には隣に建てられた現在の新村駅に交代したが、地域住民らの希望で、駅舎が保存されていた。 旧駅舎正面には車輪のように見える「筑摩鉄道」の社紋が飾られ、ひさしにはツバメの巣の跡も何か所か見られる。今も駅舎の撮影に訪れる鉄道ファンは少なくないという。しかし、大雪による駅舎倒壊の恐れや防災上の問題もあり、同社は2月、地域住民などと協議し、解体を決めた。
生活保護受給者の自立支援を担当する神奈川県小田原市の複数の職員が、「保護なめんな」「不正を罰する」などと、受給者を威圧するような文言をプリントしたジャンパーを着て各世帯を訪問していたことがわかった。 職員が自費で作ったとみられ、市は16日、不適切だとして使用を中止させた。専門家は「生活困窮者を支えようという感覚が欠如している」と批判している。 市によると、ジャンパーを着ていたのは、生活保護受給世帯を訪問して相談に応じるなどする市生活支援課のケースワーカー。在籍する25人の大半が同じジャンパーを持っていた。 ジャンパーの背面には「我々は正義だ」「不当な利益を得るために我々をだまそうとするならば、あえて言おう。クズである」などの文章が英語で書かれている。
政府は、労働者に事実上無制限の時間外労働(残業)を課すことが可能とされる労働基準法の「36(サブロク)協定」の運用を見直し、1か月の残業時間に上限を設定する検討に入った。 上限を超える残業は原則禁止し、現在はない罰則規定の新設を含め、具体化を図る。長時間労働が少子化や、男性の家庭参加を阻む原因となっているとして、月内にも発足する関係閣僚と有識者の「働き方改革実現会議」(議長・安倍首相)で詳細な制度設計を議論する。 労使が36協定を結んだ場合の残業時間の上限は、現行でも「1か月45時間」の基準が厚生労働相の告示で定められている。ただ、例外規定があり、「特別の事情」について労使の合意があれば上限を守らなくてもよいことになっている。
2014年1月に亡くなった歌手でタレントのやしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さんに関する作家・百田尚樹さんの著書「殉愛」でプライバシーを侵害されたなどとして、たかじんさんの長女(43)が発行元の幻冬舎(東京)に1100万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(松村徹裁判長)は29日、幻冬舎に330万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
JR関西線の新駅が、奈良―郡山駅間の奈良市八条に建設されることが決まった。 薬師寺など 古刹 ( こさつ ) にも近く、奈良県や市、JR西日本は「奈良市の南の玄関口」として一帯の街づくりに連携してあたる。 JR西日本によると、同社の駅間距離は都市部では2~3キロが標準だが、奈良―郡山駅間は4・8キロと長い。八条地区は奈良駅から南西に1・5キロ離れ、付近を走るバスの本数も少なく、市都市計画課は「公共交通の空白地帯になっている」という。 さらに同地区には、京奈和自動車道の奈良インターチェンジ(IC、仮称)も設けられる予定で、国は西名阪自動車道と接続する大和郡山市までの区間6・3キロの用地買収を進めている。0・6キロ東には、南都七大寺の一つの大安寺、1・9キロ西には薬師寺や唐招提寺が立つ西ノ京エリアがある。新駅ができれば、斑鳩町のJR法隆寺駅まで1本で行け、同地区から周遊できるようになる。 県は
2020年東京五輪・パラリンピック招致活動を巡り、招致委員会の理事長を務めた竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長が16日、衆院予算委員会に参考人として出席し、招致委が2億円超のコンサルタント料を送金した会社について、招致活動の最終段階で同社から売り込みがあったことを明らかにした。 この会社はシンガポールの「ブラック・タイディングス社」で、国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子が関与しているとされる。竹田会長によると、招致委は当時、大手広告会社「電通」を通じてブラック社の実態を確認し、「国際大会の招致などで実績のある会社」(竹田会長)と判断した。13年7月、ロビー活動を効果的に行うため、9500万円を支出。同年9月に東京での開催が決まると、翌10月には勝因分析の名目で1億3500万円を支払った。竹田会長は「実際、効果的なロビー活動に役立った」と述べ、支払いの正当性を強調した
国土交通省の有識者会議「交通政策審議会」の小委員会は7日、2030年までの首都圏の鉄道整備について答申案を公表した。 国際競争力の強化に向けては、羽田空港の利便性を高めるJR東日本の「羽田空港アクセス線」など8事業を選んだ。郊外の発展を目指した鉄道網の整備としては、多摩都市モノレールの延伸など16事業を対象とした。今後は、建設費の調達のほか、鉄道会社や自治体などとの調整が課題になる。 新たな答申は、運輸政策審議会が2015年までの整備路線を提言した00年以来、16年ぶりとなる。20年の東京五輪・パラリンピックや、訪日客の増加などに合わせて協議していた。 東京都心と羽田空港を結ぶ新線計画は、「羽田空港アクセス線」(図《2》)や「蒲蒲線」(図《3》)など3事業が入った。都心に近い羽田空港への鉄道網が整備されれば、首都圏周辺への交通の便が飛躍的に良くなり、訪日客の一層の増加も見込める。小委員会の
船橋市の主要な百貨店、スーパーでもホンビノス貝の販売コーナーが設けられている(2月22日、西武船橋店で) ◇漁獲高1億円 スズキに次ぐ収入源 船橋市でホンビノス貝の漁獲量が増え続けている。県内の水揚げの8割を占める同市の今年度の漁獲量は、前年度(842トン)の1・5倍のペースで推移し、1月には初めて1000トンを突破。三番瀬ブランドで知られる 海苔 ( のり ) やアサリの極端な不漁が続く中、救世主的な存在となっている。(長原敏夫) 2月8日、船橋市漁協所属の貝専門漁師の吉種信二さん(53)は、200キロのホンビノス貝を水揚げした。「アサリが取れない冬場も漁獲量が安定している」と表情を緩めた。かつてはアサリ専門だったが、今は漁獲の8割がホンビノス貝だ。 地元では当初、正体が分からずに捨てられていたが、米国でクラムチャウダーなどに使われる食材であることが分かり、船橋市漁協は2007年から本格
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