5月14日から16日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて組込みシステム開発技術展(ESEC2008)が開催された。前編は展示会会場で目を引いたロボット関連製品について紹介した。本稿では同時開催された専門セミナーの中から、16日に行なわれた講演の模様をお伝えする。 特別講演に登壇したのは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事長、立川敬二氏。立川氏は、かつてNTTドコモの代表取締役社長を務めていた経緯もあり、名前をご存知の方も多いだろう。JAXAトップとして日本の宇宙開発を牽引する立川氏は、「日本の電子技術が実現させた宇宙への夢」をテーマに、月周回衛星「かぐや」や超高速インターネット衛星「きずな」などの事例を交えながら、これまでの宇宙開発の流れと今後の展望、さらに国内のハイレベルな電子技術が与えてきた影響などについて説明した。 まず立川氏は日本の宇宙開発の歴史として、東大の糸川英夫博士が最初
自民党の大勝で終わった衆議院の総選挙。小泉旋風が全国を駆け抜ける一方で、将来の携帯電話産業にとっても見過ごせない“追い風”が吹いている。 今回の総選挙に向けて、自民党は「政権公約2005」を作成、120の約束を国民に提示した。その中身を詳しく見ると、52項「国家基盤としての衛星測位の確立と骨格的空間情報の整備」という項目で、次世代衛星測位システムに言及されている。 「衛星測位の精度と信頼性を国家が保証できる体制を構築し、骨格的空間情報の標準化と整備促進のための「測位・空間情報基本法」を次期通常国会に提出する。」(政権公約2005より引用) 察しのいい読者ならおわかりだと思うが、これは「準天頂衛星」計画の推進を明言したものだ。GPSシステムの補完を行う準天頂衛星が実現すれば、測位誤差10メートル以下の高精度測位が可能になる。 高精度衛星測位の恩恵が大きいケータイ 先のコラムでも触れたが(9月
sorae.jp:稲波紀明のアーカイブです。「宇宙旅行へ旅立つ決心をしました!!」Image credit: NASA昨日の昼食時にファウンダーシートの繰上り当選の連絡を受けました。 世界中でたった100人しかいない、世界最初の宇宙旅行者になれる権利です。今の私は望めば宇宙に行けます! 私が一言「宇宙に行きます!」と言えば、宇宙に行けるんです。ですがあれほど行きたがってた宇宙にいざ行くとなると、やめる事を考え始めました。 旅行会社から連絡を受... 続きを読む 「宇宙旅行の当選を知った瞬間!」Image credit: Noriaki Inami宇宙旅行の抽選会は終わった。既に私は宇宙旅行とは無縁の日常に戻っていた。 規則正しいサラリーマン生活だ。毎日朝早く起きてスーツを着る。満員電車に揺られて会社に行く。 夜遅くまで仕事をする。仕事が終わったらお酒を飲む。単調だがやりがいのある仕事に恵ま
太陽光発電所を宇宙に!(上) 〜世界のトップを走る日本の宇宙発電計画〜 2007年04月23日13時06分 / 提供:PJ 写真拡大 SSPSの概念図(JAXA提供) 【PJ 2007年04月23日】− ここ数年、太陽電池の価格が安くなってきたこともあって、住宅の屋根やビルの屋上に太陽電池パネルが設置されることが多くなった。使用しない余剰電力を電力会社が買い取る制度を始めたことも普及を後押ししている。ただ、天気が悪いと発電量は小さく、悪天候が続くと見込みどおりの収入が得られないこともあるようだ。 独立行政法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)が研究を進めている技術の一つに、「宇宙太陽光利用システム(SSPS)」がある。SSPSは、宇宙空間に作った太陽光発電所から、地上あるいは海上の基地に送電して、電気や水素を作り出して利用するシステムだ。このシステムでは、太陽電池を地上約36000 k
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月24日、2004年4月から始めている「宇宙オープンラボ」の成果発表会を開催した。これまでに宇宙オープンラボに参加した企業や団体が成果を発表した。 宇宙オープンラボとは、JAXAの産学官連携部が中心となって2004年4月から取り組んでいる制度であり、企業や大学がJAXAの研究者と一緒に、特定テーマを研究するというものだ。この制度では、最大で年間3000万円、最長3年間の研究資金がJAXAから提供される。 「宇宙への“敷居”を低くしたい」と語る石塚淳氏 JAXAの産学官連携部で部長を務める石塚淳氏は、宇宙オープンラボを開始した経緯について、「これまで宇宙は研究開発の場だったが、これからは宇宙をビジネス創出の場とすることで、多様な宇宙開発宇宙利用の拡大を目指したい」と説明している。 現在、宇宙にかかわる産業は、(1)宇宙機器産業、(2)宇宙利用サービス産業、
「子どもたちを宇宙へ!」夢語る若き起業家、大島さん。 2007年01月21日08時14分 / 提供:PJ 写真拡大 ロケットや人口衛星の重要性を語る大島佳世子さん。こんな素晴らしい若者だって日本にはいるのだ。12日、つくば市内のJAXAで。(撮影:今藤泰資) 【PJ 2007年01月21日】− 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると今月16日、観測ロケット「S-310-37号機」が内乃浦宇宙空間観測所から打ち上げられた。ロケットは発射後わずか184秒で高度138キロに到達、電離層下部のメカニズムを解明した。また、18日にはロシアの無人プログレスが国際宇宙ステーションへ物資補給のため、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。…連日のように発表される宇宙関連の話題を気にしているのが大島佳世子さん(27)だ。 大学は出た。それなりの勉強もしてきた。でも目指す方向は定まらなかった。たまたま下
宇宙誕生の究明を目的として2013年に打ち上げ予定のNASAの「ジェームズ・ ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)」の開発に、IBMのソフトウェアが採用されることになった。 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」の後継となるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡には、長さ21フィート(約6.4m)の折りたたみ式主鏡や近赤外カメラなど、最先端の技術および機器が搭載される予定である。 同プロジェクトでは、望遠鏡の操作とデータの収集および送信を支援する、20万行におよぶC++コードといったソフトウェアも重要な役割を担う。 エンジニアらはコードを1行ずつ記述するのではなく、システム全体の設計図としても利用できる、ソフトウェアの詳細なモデルを作成する。IBMによると同社のRational部門が構築した開発ツールソフトウェアは、自動的にコー
本日からCNET読者ブログに参加させていただくBigBangです。「ITビジネスの宇宙的観察誌」なんてぶちあげてしまいましたが、めまぐるしい技術の革新を、ちょっと遠くから俯瞰しながら書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。 開発の仕事は「人を殺す」産業だなあと思い続けてきました。多くの場合システムを導入する場合に、顧客への一番の説得材料になるのは、「省力化」。いかに当該業務の必要人員を減らし、人件費を浮かすかということでした。そこに、バブル崩壊後の沈滞した経済の中でIT産業が生存してきた、もうひとつのリアルがあると考えています。 IT産業が過去に跋扈しては衰退していった、他の多くの産業と違うのは、「容易なことでは雇用を生み出さない」ということだと思っています。もちろん波及効果で周辺に新しいビジネス機会を創出し、産業構造を変革した後には、新しい世界が開けるのかもしれない。 しかし
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