和歌山県にあるロケット発射場から人工衛星の打ち上げを目指す東京のベンチャー企業は、より多くの衛星を運べる新たな機体の開発に向けて研究を始めることになりました。 大手の精密機器メーカーや建設会社などが出資する東京のベンチャー企業「スペースワン」は、人工衛星を低いコストで宇宙に届ける「宇宙宅配便」のサービスを提供しようと和歌山県串本町に専用の発射場を整備し、国内初となる民間単独での衛星の打ち上げを目指しています。 今月13日には政府の小型衛星を搭載した固体燃料式の小型ロケット「カイロス」の初号機を打ち上げましたが、直後に爆発し、打ち上げは失敗しました。 企業はこの「カイロス」を改良し、3段目の部分に液体燃料のメタンを使うエンジンを搭載した新たな機体の開発に向けて防衛省と契約を結び研究を始めることになりました。 固体燃料に比べて燃料の効率がよいため、搭載できる重さが従来のおよそ1.6倍の250キ