【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります) (引用元:NASA) こちらは、NASAが2024年8月20日に公開した木星の画像です。アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影されました。
新潟市の大学で京都大学の研究者などが木星で観測された今世紀最大の火球について発表した。研究のきっかけは、新型コロナウイルス禍によってできた「時間」だった。 観測装置も自作!「暇」から始めた研究で大きな成果 丸い惑星の中に映る白い光。これは2021年10月、木星に小天体が衝突する瞬間を捉えた映像だ。 この記事の画像(10枚) 9月13日から新潟大学で開かれている日本天文学会の研究発表を前に12日、この映像を撮影した京都大学の有松亘特定助教が報道陣に観測の成果を説明した。 京都大学 有松亘 特定助教: 木星表面で発生した天体衝突閃光。地球における火球に相当する現象に関して偶然ではなく意図してねらった発見・観測に史上初めて成功した これまで木星への小天体の衝突などは8例確認されているが、どれも偶然発見されたもので、研究目的として詳細な観測データが得られたのは今回が史上初めて。 そして、研究のきっ
【▲ ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を使って撮影された木星(Credit: NASA, ESA, CSA, Jupiter ERS Team; image processing by Judy Schmidt.)】こちらは「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡に搭載されている近赤外線カメラ「NIRCam」を使って2022年7月27日に取得された木星の画像です。 「ハッブル」宇宙望遠鏡などの画像で見慣れた木星とは違って「青い惑星」に見えるのは、ウェッブ宇宙望遠鏡が主に赤外線の波長で観測を行うから。人の目は赤外線を捉えることができないため、この画像は取得時に使用された3種類のフィルターに応じて赤・黄緑・シアンに着色されています(※)。 ※…F360M:赤、F212N:黄緑、F150W2:シアンでそれぞれ着色 木星の北極と南極では、赤く着色されたオーロラが空高く輝いています。極域
【▲ ジェット推進研究所(JPL)のクリーンルームに到着した探査機「エウロパ・クリッパー」の推進モジュール(Credit: NASA/JPL-Caltech/Johns Hopkins APL/Ed Whitman)】17世紀にガリレオ・ガリレイが発見した4つの衛星「ガリレオ衛星」のひとつ、木星の衛星「エウロパ」。その氷の外殻の下には広大な内部海が存在するのではないかと考えられています。内部海の水量は地球の海水量の2倍に達すると推定されており、そこでは生命が誕生・生息している可能性もあるとして注目されています。 アメリカ航空宇宙局(NASA)は無人探査機によるエウロパの探査ミッション「Europa Clipper(エウロパ・クリッパー)」を計画しており、2022年3月から探査機の組み立てが始まっています。NASAのジェット推進研究所(JPL)は6月7日付で、エウロパ・クリッパーの“本体”と
【▲ 木星探査機「ガリレオ」が撮影した衛星エウロパ(Credit: NASA/JPL-Caltech/SETI Institute)】木星の衛星エウロパは、17世紀にガリレオ・ガリレイが発見した「ガリレオ衛星」(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)の一つです。エウロパの表面は氷に覆われていますが、氷の外殻とその内側にある岩石層に挟まれるようにして広大な内部海が存在すると考えられており、そこでは生命が誕生・生息している可能性もあるとして注目されています。 現在、アメリカ航空宇宙局(NASA)では無人探査機「Europa Clipper(エウロパ・クリッパー)」によるエウロパの探査ミッションを計画しています。エウロパ・クリッパーは木星を周回しつつ、エウロパに40~50回接近してその上空を通過しながら観測を行うことで、最終的にエウロパの全体をカバーすることが計画されています。2024年に予定され
木星探査機「ガリレオ」が撮影した木星の衛星カリスト(Credit: NASA/JPL/DLR)2020年には同国初の火星探査機打ち上げと44年ぶり史上3か国目の月面サンプルリターンを成し遂げ、間もなく独自の宇宙ステーション建設を始めようとしている中国。その存在感は宇宙開発・宇宙探査の分野においても着実に増しつつあります。中国は2020年代末に木星探査ミッションの探査機打ち上げを計画しており、現在検討されているそのミッションの概要をアメリカ惑星協会の編集者Andrew Jones氏が伝えています。 Jones氏によると、中国では現在「Jupiter Callisto Orbiter」(JCO、木星カリスト周回衛星)および「Jupiter System Observer」(JSO、木星系探査機)という2つの異なるミッション(日本語訳は筆者による)が検討されていて、どちらか1つが採択されるとみら
NASAの木星探査機「ジュノー」(左)と火星探査機「インサイト」(右)を描いた想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)アメリカ航空宇宙局(NASA)は1月8日、現在火星と木星で行われている惑星探査ミッション2件の延長を発表しました。 1つは「InSight(インサイト)」による火星探査ミッションです。インサイトは火星内部の様子を明らかにすべく開発された探査機で、2018年11月に火星の赤道付近に広がるエリシウム平原に着陸しました。着陸後にロボットアームを使って地表へ設置された火星地震計「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」は、2019年4月に史上初の「火震」(火星の地震)の観測に成功しています。 インサイトのミッション期間は着陸から2年(火星における1年)の予定でしたが、今回の決定により2022年12月まで2年間
木星の衛星「エウロパ」(Credit: NASA/JPL-Caltech/SETI Institute) 厚さ数kmの氷の地殻の下に大量の液体の水(海)があると考えられている木星の衛星エウロパでは、地殻の割れ目から水が噴出しているとみられており、幾つかの証拠も示されています。今回、NASAの木星探査機「ガリレオ」によって得られた観測データを調べた結果、ガリレオが2000年にエウロパの水噴出に遭遇していた可能性が指摘されています。 ■観測された高エネルギー陽子の減少に水噴出が関与していたかHans Huybrighs氏(ESA:欧州宇宙機関)らの研究チームは、2000年にガリレオが取得した観測データを再解析したところ、エウロパで水が噴出していることを示す新たな証拠が得られたとする研究成果を発表しました。 今から20年前の2000年、木星を周回探査していたガリレオがエウロパに接近したところ、木
木星の衛星「エウロパ」では、氷の地殻の下に大量の液体の水(海)が存在すると考えられています。今回、地上の望遠鏡を使った観測によって、エウロパから噴出した水(水蒸気)を直接捉えたとする研究成果が発表されました。 木星の衛星「エウロパ」(Credit: NASA/JPL-Caltech/SETI Institute)■合計17日の観測でたった1回ながらも水蒸気の噴出を確認ガリレオ・ガリレイが発見した木星の4つの衛星の1つとして知られるエウロパは、地下の海に生命が息づいている可能性が指摘されており、土星の衛星「エンケラドゥス」などと並んで地球外生命探査の候補地として注目を集めている天体です。 NASAのLucas Paganini氏らは、ハワイのW.M.ケック天文台にある「ケック望遠鏡」を使い、エウロパから噴出する水蒸気の観測を試みました。2016年2月から翌2017年5月までの間に合計17日実
こちらの画像は、NASAの木星探査機「ガリレオ」に搭載されていた光学観測装置「SSI」を使って撮影された、木星の衛星「エウロパ」の姿。左は自然な色合いを再現したもので、右は表面の特徴がわかりやすくなるように色合いを強調したものとなります。 エウロパに向かって右側には、赤茶色をした何本もの線条が走っています。反対の左側に線条はあまり見られず、かわりに「Tara Regio(タラ地域)」と呼ばれる黄色っぽいエリアが広がっています。 ガリレオが撮影したエウロパ(左:自然な色合い、右:色合いを強調) カリフォルニア工科大学の大学院生Samantha Trumbo氏らによってまとめられ、6月12日に公開された論文によると、エウロパのタラ地域には塩化ナトリウムが豊富に存在していることが判明しました。 「NaCl」の化学式で示される塩化ナトリウムは、私たちが日頃摂取している食塩の主成分であり、地球の海水
木星で12個の衛星を新たに発見したと、米カーネギー研究所のチームが報告しています。これにより、木星の衛星の数は合計79個になりました。 今回の発見には、チリにあるブランコ望遠鏡が利用されました。当初は太陽系の第9惑星を探していた研究チームですが、その過程で2017年3月にこれらの衛星を発見したのです。衛星のサイズは1マイル以下から約2マイルまでとかなり小さく、2個は木星と同じ方向、9個は木星から約2500万kmの位置で逆方向、そして1個は9個の衛星と同じ場所を順方向に周回しています。 なお、木星の79個の「月」は太陽系惑星でも最大の数となります。 Image Credit: Carnegie Science ■Astronomers have found a new crop of moons around Jupiter, and one of them is a weirdo http
上の画像は木星大気のジェットストリーム「N2」を捉えたものです。同惑星の北部温帯域にて、左上から右下にかけて白い帯が流れていることがわかります。 画像の撮影は木星探査機「ジュノー」によって、13回目のフライバイの最中の2018年5月23日に行われました。撮影時の高度は約5700kmで、北緯32.9度でした。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstäd/Seán Doran ■Jovian Jet Stream https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/jovian-jet-stream (塚本直樹)
現在も木星の探査を続ける「ジュノー」。そのジュノーから、まるで抽象画のような木星の雲の撮影画像が送られてきました。 今回の画像は、木星の北半球で撮影されたものです。撮影日時は4月1日で、ジュノーは12回目のフライバイの最中でした。また撮影距離は、木星上層大気から約1万2000km上空となっています。 なお、ジュノーが撮影した画像はこちらのURLからRAWイメージが参照できます。 Image Credit: NASA ■Intricate Clouds of Jupiter https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/pia21984/intricate-clouds-of-jupiter (文/塚本直樹)
木星といえば大赤斑を含む、惑星全体を覆う嵐(ジェットストリーム)が有名でしょう。さらに探査機「ジュノー」の撮影により、そのジェットストリームが地球とは異なる活動をしていることが観察されました。 今回の画像は、ジュノーに搭載されている「JIRAM(赤外線オーロラマッピング装置)」で撮影されたものです。合成画像は木星の北極に位置する中央の嵐と、それを取り囲む8個の嵐を捉えています。 そして分析の結果、これらの嵐は木星の深い部分にまで達しており、また地球の北極付近の大気活動に比べてより長く存在し続けることが判明しました。これらの研究は、木星の内部構造やコアの質量、その成り立ちを理解するために役立つことが期待されています。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/ASI/INAF/JIRAM ■NASA Juno Findings - Jupiter’s Jet-S
自転をする地球に一日があるように、木星にも日の出前や日暮れがあります。上の写真は、木星探査機「ジュノー」が捉えた木星のトワイライト(日の出、日の入り前後の薄暗い時間)です。 色が強調された今回の写真は、ジュノーによる11回目のフライバイの最中となる2018年2月7日に撮影されたものです。探査機は木星上層大気から約12万キロの上空で撮影を行いました。 この写真は木星の南極側を捉えているのですが、ジュノーに搭載されたカメラ「JunoCam」で露出を変えながら複数枚の画像を撮影することで、このように日の出前から昼間、そして夜の間を1枚の写真に再現することに成功しているのです。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt ■Jovian ‘Twilight Zone’ https://www.nasa.gov/image-fe
今年7月に無事木星軌道に 投入 された、NASAの 探査機「ジュノー」 。そのジュノーが予定されていた36回のうち、 最初の木星周回に成功 しました。上の画像は8月27日に 70万3000キロ上空から撮影された木星 で、その北極地方を確認することができます。 木星を周回しながら観測を行うジュノーですが、27日に最も近づいた時には木星の4200km上空を時速20万8000kmで飛行しました。NASAでジュノーのプロジェクトを指揮するRick Nybakken氏は、「飛行データを見るに、ジュノーの飛行は予定通りに推移しています」と語っています。 ジュノーは今後、 2018年2月のミッション終了までに35回の木星周回飛行 を行います。ジュノーは搭載した科学観測装置を起動させており、すでに「興味深いデータ」の観測に成功しているそうです。今後、観測されたデータは数日かけて地球に送信され、解析が行
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