大阪市立大(大阪市住吉区)は13日、工学部都市基盤工学科(現・都市学科および建築学科)に2005~08年度に入学した卒業生と在学生計70人が、本来取得できるはずだった1級建築士の受験資格をカリキュラムのミスで得られなくなっていると発表した。 在学生に対しては集中講義で受験資格が回復するようにするが、卒業生に対しては不可能という。同大学は原因究明のため、学内に調査委員会を設置した。 発表によると、同学科が05年4月に「土木工学科」から名称変更した際、03年4月改定の国土交通省の基準に沿って設計製図の演習などを必修にしなければならなかったのに、カリキュラムに組み込んでいなかったという。 昨年6月、卒業生の1人が同7月の1級建築士試験に申し込んだ際、受験資格を満たしていないと指摘され、同大学に連絡し、発覚した。記者会見で大嶋寛工学部長は、「きちんと確認していれば良かった。申し訳ない」と謝罪した。