トラブルへの対応には多くの困難が伴います。プロダクション機の情報が取得できず原因追及に着手できない、発生条件が特定できない、予想もしない個所のコードに問題がある、などなど。くだらないミスが原因であることがほとんどですが、設計時の考慮不足・知識不足によりもたらされるものもあります。今回は、筆者がこれまで体験したトラブルからいくつか「何が起こったのか」「どう対応したのか」を具体的に紹介し、考察します。 トラブルと真正面から向き合う+調べる 障害発生時にすべきこととは ソフトウェア開発においてバグや作業ミスによるトラブルはつきものです。トラブルに遭遇したときは焦ってしまいがちですが、まず落ち着くこと。浮足立っているとよけいに事態を悪化させてしまいかねません。そして何より誠意を持って対応するというのが大切です。関係各所に連絡を取り、回避策があれば暫定的に適用していただき、データが壊れている場合、