なぜ古巣復帰とならなかったのか。レッドソックス傘下3AウースターからFAとなっていた上沢直之投手(30)のソフトバンク入りが決まった。今オフ、先発強化を最優先としていたホークスの補強ポイントに合致。鷹がNPB通算70勝を誇る実力者を迎え入れ、リーグ連覇に向けて着実に戦力を整えた形だ。米挑戦から1年、志半ばで日本球界復帰を決めた右腕が12年在籍した日本ハムを選択せず、新天地を求めた背景とは――。 上沢は昨オフ、日本ハムからポスティングシステムを利用してMLB移籍を容認されてレイズとマイナー契約。開幕前にレッドソックスに移籍し、4月末に念願のメジャー初昇格を果たした。中継ぎで2試合に登板するもメジャーの壁は厚く、長いマイナー生活を余儀なくされた。そして9月に右ヒジを痛めて失意の帰国。自身の先発適性を再確認し、日本球界復帰を視野に入れた右腕に対し、国内の複数球団が水面下で動向を調査していた。 ソ