他人が担当したプロジェクトを引き継いたり引き取ったとき、私は「前任者の見積り」を信じないようにしている。自分で情報を改めて収集整理して見積もり直してみる。前任者の見積りと大きな差が無ければ問題ないが、差があればマネジメントなどに必要なエスカレーションをして、差を小さくするための作戦を考える。 そもそも「見積り」というものは危険な爆発物なのだ。他人の精錬したブツに命を預けるなどということは恐ろしくて考えられない。 「前任者の見積り」に潜むリスクはたとえばこんなもの。 見積りを行った時の状況がわからない。3ヶ月かけてじっくり検討した結果なのか、「明日までに見積もって」と顧客から言われて算出したものなのか 見積りの暗黙的な前提がわからない。重要なインプットや前提はだいたい明記されているけれど、関係者間の「あたりまえ」が抜けていたりするので怖い 見積りをした人のスキルや能力が読み切れない 見積りの