●「叡王戦」五番勝負は、藤井八冠、伊藤七段ともに2勝し決着は最終局の第5局に持ち込まれました。 ●第5局の会場は甲府市のホテルで、振り駒の結果、藤井八冠が先手となりました。 ●対局は、開始1時間で60手近くを指すハイペースで進み、互いに交換した大駒の「角」を打ち込むなど、攻め合いが続きました。 ●午後に入ると、藤井八冠が攻撃を重ね伊藤七段が押されますが、相手の攻めをしのいで反撃。豊富な持ち駒を駆使して相手玉を徐々に追い詰めます。 ●藤井八冠は持ち時間を使い切って、1手を60秒未満で指す「1分将棋」に追い込まれながらも、粘りを見せますが、午後6時32分、156手までで投了。伊藤七段が3勝2敗で「叡王戦」を制し、3度目の挑戦で初めてタイトルを獲得しました。 ●一方、藤井八冠は去年10月に史上初めて八大タイトルを独占しましたが、今回初めて防衛に失敗し「七冠」となりました。 ●藤井七冠の次のタイト