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reviewsに関するworrisのブックマーク (30)

  • 2011-2024 この13年間における最高の一冊 - HONZ

    2011年7月15日にオープンしたノンフィクション書評サイトHONZ。日2024年7月15日をもちまして13年間のサイト運営に終止符を打つこととなりました。 2011年の東日大震災から、記憶に新しいコロナ禍まで。はたまたFacebookの時代からChatGPTの到来まで。その間に紹介してきた記事の総数は6105。 発売3ヶ月以内の新刊ノンフィクションという条件のもと、数々のおすすめを紹介する中で、様々な出会いに恵まれました。信じられないような登場人物たち、それを軽やかなエンターテイメントのように伝える著者の方たち、その裏側で悪戦苦闘を繰り広げていたであろう版元や翻訳者の皆さま。さらに読者へ届ける取次会社や書店員の皆さま、そしてHONZを愛してくださったすべての皆さま、当にありがとうございました。 サイトを閉じることになった理由に、明快なものは特にありません。こんなサイトがあったら

    2011-2024 この13年間における最高の一冊 - HONZ
  • 飯山陽著『イスラム教の論理』

    Online ISSN : 1884-1406 Print ISSN : 0030-5219 ISSN-L : 0030-5219

    worris
    worris 2021/10/02
    "本書では,こういった初歩的領域についての理解もおぼつかないまま構築された「イスラム教の論理」に基づき,著者の主張が展開されていく。" "イスラム教についての誤った理解をもたらす可能性が高い"
  • 呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo

    同じ著者の「応仁の乱」が面白かったので読んでみたところ、だいぶ若書きというか暴走気味で「学術的な歴史」としては微妙なのだけども、それゆえに興味深いところがあるなあと思ったので、主にそちらについて。 「応仁の乱」のほうは漠然とした総論で大づかみに語られる日史上の一大エポックを細かい事件経過で綴るというもので、こちらは著者のやるべきスタイルが確立した、とても良いだった。 一方、それ以前に書かれてるこちらのは、たぶん若手が張り切りすぎて空回りしてるんだろうなあ、もしくは時間も準備もないまま慌てて書いてしまって取り繕いようがない、という感じの力み具合があって、個別の記述は面白いところも多々あるんだけれども、全体をまとめようとして導入した視点というか史観が「戦後のマルクス主義階級闘争史観の批判」で、著者自身も「書は非常に偏っている」とか「一種の思考実験」とかエクスキューズを述べてるんだけど

    呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo
    worris
    worris 2021/03/25
    慧眼。サヨクを叩くことでしか存在できないネトウヨそのものだったと。
  • 男性は女性をどう見なしてきたのか?  北村 紗衣 - 集英社新書プラス

    「女性問題」という言葉がある。この言葉は女性に対する差別や抑圧などの問題を指して使われることが多いが、実は核心を避けている。というのも、世間で「女性問題」と言われているものは、実はこれまでの歴史において男性が女性をどう考え、どう扱ってきたかということに起因するものなので、実質は「男性問題」と言ったほうがいいようなものだからだ。問題の根底にあるのは男性の女性観である。 『女性差別はどう作られてきたか』は、これまでの歴史において男性が女性をどう考えてきたかに焦点をあてており、まさに男性問題としての女性差別についての著作である。その点では、これはフェミニズムのだとは言えるが、フェミニズムの歴史についてのではない。書の「はじめに」でも述べられているように、「フェミニズムは、主として女性には否定されてきた社会における活動を希求」(p. 16)するものだが、一方で家父長制というのはごく最近まで、

    男性は女性をどう見なしてきたのか?  北村 紗衣 - 集英社新書プラス
    worris
    worris 2021/03/05
    "女性がどういう理屈で抑圧されてきたのか、その歴史的背景が理解できるようになる(...)男性が家父長制を正当化し、女性を差別してきた歴史を知ることは(...)論駁のための大きな武器になる"
  • 木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA

    決して訪れることのなかった未来。今後「TOKYO 2020」は、日における「失われた未来」を象徴する概念となるのだろうか。音楽ジャンルのひとつ、ヴェイパーウェイヴの語源とされる「Vaporware」なる言葉は、発売が発表されたものの結局完成せず開発中止になったソフトウェアやハードウェアのプロジェクトのことを指す。政府のオリンピック主導者は、無観客を視野に入れた上で、なお強行する構えを崩そうとしない。もしそうなれば、四年に一度の祭典は、国家が制作するグロテスクなヴェイパーウェイヴとなるであろう。 菊地成孔『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(平凡社)は、はからずも東京オリンピックに対するレクイエム(追悼文)となってしまったかのようだ。さすがは「レクイエムの名手」たる氏の面目躍如、といったところだろうか。次の東京オリンピックが来る気配は未だにない。 仮にも書評とされる場で自分語りをするの

    木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA
    worris
    worris 2021/02/04
    菊地成孔ですら保守化し硬直化し老害化すると思うと、老いが怖い。
  • 【特別公開】辻田真佐憲「自由な議論とはこうやるのだーー東浩紀『テーマパーク化する地球』を読む」|ゲンロンの楽屋から

    今日、歴史はたいへん語りにくくなっている。とくに近現代史はそうだ。SNSで少しでも「間違った」ことをいえば、「お前はレイシストか?」「歴史修正主義と戦っていない」「最新の研究を読め」「素人は黙っていろ」などとリプライが飛んでくる。もちろん大にはデタラメな右派論者の台頭があるのだが、その反動で行われる批判も、いささか教条主義的で排他的な嫌いがないではない。 歴史との付き合い方は、もっと自由かつ柔軟であるべきではないか? 一介の歴史好きとして、評者は今日の風潮を息苦しく思っていた。だから、書を読んで「あっ」と驚き、爽快な読後感を味わった。ここでは、満洲の建築遺産も、ソ連の宇宙開発も、じつに縦横無尽に語られているからである。 すでに白眉と名高い「ソ連と崇高」では、哲学的な美と崇高の違いからはじまり、チェルノブイリの原発やモスクワの宇宙航空学記念博物館に話が転じ、最後には共産趣味や工場萌えなど

    【特別公開】辻田真佐憲「自由な議論とはこうやるのだーー東浩紀『テーマパーク化する地球』を読む」|ゲンロンの楽屋から
  • 大ベストセラー『ファクトフルネス』に抱いた、拭いきれない違和感と困惑 « ハーバー・ビジネス・オンライン

    最初に申し上げておきたいのは、このがある種の気づきに満ちており、多くの人にとってはとても参考になるということだ。だが、同時にいくつかの深刻な問題を抱えていることも確かなので稿を書くことにした。 私自身、このおよび著者には敬意を抱いており、だからこそこのと著者の目指す方向にそぐわない箇所を指摘すべきなのだと感じた。 だが、その一方で私は書が壮大なネタである可能性も感じている。むしろそうであってほしいとすら思っている。 著者はよくチンパンジーを引き合いに出す。誤解や偏見で知識人がよく違える質問を取り上げ、正答率がチンパンジーよりも劣るのはなぜ?と問いかける。質問は3つの選択肢からひとつを選ぶ形式なので、ランダムに答えれば正答率は33.3%になる。バナナ1ずつにA、B、Cのいずれかの文字を同数書き、問題を読み上げて、チンパンジーがどのバナナを選んだかという実験を行えば正答率は33.

    大ベストセラー『ファクトフルネス』に抱いた、拭いきれない違和感と困惑 « ハーバー・ビジネス・オンライン
    worris
    worris 2019/03/12
    そうそう。なんか違和感を感じたんだよ。これを表す言葉がありそうな気もしている。早野龍五(と糸井重里)の件とか。/上見て暮らすな下(過去)見て暮らせ、かな。
  • 荻上チキ 芥川賞候補作 北条裕子『美しい顔』問題を語る

    他にも、複数の著者の著作……震災に関連する著作から部分的に類似した表現が出てるんじゃないかということで、様々に指摘されていたり。あるいは、さっきの新潮社のような所から抗議をされていたりということがあったりするわけです。あとはあるの関連する著作の著者の方々がネット上なども含めて、自分の声明を発表してるというような状況もあったりするわけですね。 それを受けて、講談社は参考文献についての記録というものをつけていなかったことについて謝罪をしたけれども、これは盗用や剽窃っていう風にネット上で言われているけども、そうではないんだ。作品の根幹に関わるものではないんだ。著作権法にも関わるものではないんだっていうことで、そうした部分については反論をしたということになるわけですね。つまり、手続き上の瑕疵はあったが、法律上の問題もなければ、あるいは文学作品としてのテキスト上の問題もないんだという風に言ってるのが

    荻上チキ 芥川賞候補作 北条裕子『美しい顔』問題を語る
  • Socrates(ソクラテス) – 世界を生きる知恵

    Socrates(ソクラテス) – 世界を生きる知恵
  • 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    【現地参加・オンライン視聴】2024/11/30(土)19:00-20:30 金原…【現地参加・オンライン視聴】2024/11/30(土)19:00-20:30 金原 瑞人・中西 史子 × 鹿島 茂 『サド侯爵の呪い 伝説の手稿『ソドムの百二十日』がたどった数奇な運命』を読む書評アーカイブサイト・ALL REVIEWSのフ… 【現地参加・オンライン視聴】2024/10/30 (水) 19:00 -20:30 …2024/10/30 (水) 19:00 -20:30  華雪×豊崎 由美 、ジュンパ・ラヒリ『わたしのいるところ』(新潮社)を読む書評アーカイブサイト・ALL REVIEWSのファンクラブ「ALL REVIEWS 友の会」の特典対談番組「月刊ALL REV… 【アーカイブ視聴可能】2024/09/26 (木) 19:00 -20:30 古川 日…2024/09/26 (木) 19:

    好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • 今週の本棚:若島正・評 『スウィングしなけりゃ意味がない』=佐藤亜紀・著 | 毎日新聞

    (角川書店・1944円) 現在に通じる「戦争時計」の音の反復 評者は小学生の頃にベニー・グッドマン楽団の名曲中の名曲「シング・シング・シング」を初めて聴き、ジーン・クルーパのドラム・ソロに熱狂して、そのレコード(といっても、当時の廉価なビニール盤)をそれこそすり減るほど何度も何度もかけたという経験を持つ人間である。必然的に、書の『スウィングしなけりゃ意味がない』という題名を見ただけで、「ドゥ・ワッ、ドゥ・ワッ」と間(あい)の手を入れたくなりながら、矢も盾もたまらずに飛びついた。そして予想どおりに、その期待はまったく裏切られなかった。 一九四〇年前後、ナチス政権下のドイツには、敵性音楽であるはずのジャズにうつつをぬかす、金持ちのお坊ちゃんたちが大勢いた。彼らはスウィング・ユーゲント、あるいは自称スウィング・ボーイズと呼ばれた。これはなんとも魅力的な題材であり、たとえば彼らスウィング・ボーイ

    今週の本棚:若島正・評 『スウィングしなけりゃ意味がない』=佐藤亜紀・著 | 毎日新聞
  • 過大評価か?過小評価か?「日本会議」の評価をめぐる議論

    【菅野完(ノイエホイエ)氏の「日会議の研究」が4月30日発売~その反響 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/963549 】 の続編的まとめ。 「日会議」なる組織の評価、逆に言うと「日会議の評価に対する評価」は、非常に意見が分かれています。影響力的にも組織力的にも過大評価されすぎている、いや過小評価され過ぎている……と。 上で紹介した姉妹まとめにあるように、新書「日会議の研究」が発売され、あらためてその議論が活発になりました。できる限り、目につく範囲で・・・だが途中で膨大になりすぎ、後半はちょっと駆け足になりました。

    過大評価か?過小評価か?「日本会議」の評価をめぐる議論
  • 今週の本棚・この3冊:人工知能 西垣通・選 - 毎日新聞

    <1>ポスト・ヒューマン誕生−−コンピュータが人類の知性を超えるとき(レイ・カーツワイル著、井上健監訳/NHK出版/3240円) <2>シンギュラリティ−−人工知能から超知能へ(マレー・シャナハン著、ドミニク・チェン監訳/NTT出版/2592円) <3>人工知能−−人類最悪にして最後の発明(ジェイムズ・バラット著、水谷淳訳/ダイヤモンド社/2160円) 囲碁での勝利もあって、人工知能への期待は高まる一方のようだ。シンギュラリティ(技術的特異点)仮説によれば、やがて人工知能の知力が人間をはるかにしのぐ特異な転換点がおとずれ、社会が全く変容してしまうという。つまり、人間はすっかり人工知能に頼りきることになる。そしてその転換点は何と、わずか約三〇年後の二〇四五年と予測されているのだ。 この記事は有料記事です。 残り821文字(全文1165文字)

    今週の本棚・この3冊:人工知能 西垣通・選 - 毎日新聞
    worris
    worris 2016/05/01
    "さて、右の三冊は科学技術書のように見えるが、実は一種の宗教書である。"
  • 「ガールズ&パンツァー 劇場版」感想|小野ほりでい|note

    超人が大暴れし、車が爆発する映画映画だとうたわれる中で誰が車と爆発の映画を作りたがるでしょうか。 お金や人数、それに火薬の量でアメリカに勝てるはずもない日という国で映画を作ろうとなれば車と爆発というメインストリームを避けて、「何をするか」という部分で個性を出して勝ちに行くのは必然だといえます。しかしこの「ガールズ&パンツァー 劇場版」は、車と爆発、すなわち戦車と砲撃で8割が構成されている、ハリウッドも真っ青の爆発映画でありました。しかしながら、その破壊と爆発のカタルシスは、私が飽き飽きしていた一部のアメリカ映画の、それじゃ大将ここで爆発一丁とばかりに間断なく車が爆発する類の映画における爆発とは一線を画す、文字通り心臓を震わせる爆発でした。  映画の冒頭でこのアニメーションがどういったものであるのか説明がなされますが、それはひとつの大嘘に簡略化されます。この世界には「華道」「茶道」と同じ

    「ガールズ&パンツァー 劇場版」感想|小野ほりでい|note
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • 生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ

    デザインという言葉が、これほど広い意味で使われるようになったのはいつ頃からだろうか。僕が広告業界に足を踏み入れた時にはまだ、デザインとは特定の職群の人たちの美的関心事を指していたように思う。だが同じ頃、営業の仕事とは「絵を描くことである」と教わった記憶も残っているから、既に現在使われているような広義の意味は含まれていたのかもしれない。 この言葉がこれほど頻繁に用いられるようになった理由の一つに、創造性と能動性のイメージを伴なっていることが挙げられる。たとえば営業の仕事を「アカウントをデザインする」と表現すれば業務の意味が変わってくるだろうし、書評を書くことだって「文脈をデザインする」と置き換えると、書く内容も変わってくるかもしれない。 だが、書はこのような「デザイン」という言葉の持つイメージを真っ向から否定する。それどころか、ダーウィン以来定説になっている「進化に網羅的な方向性がない」と

    生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ
  • 編集者・上田宙の書評ブログ : 『池田学画集1』池田 学(羽鳥書店)

    →紀伊國屋書店で購入 「ジャケ買い」や「装丁買い」といった言葉がある。作者や作品の内容ではなく、見た目のデザインに惹かれて思わずCDやを買ってしまう、というものだ。それらとよく似たもので私がついついやってしまうのが、の「印刷買い」である。今回紹介する『池田学画集1』もそんなの一つだ。 『池田学画集1』(羽鳥書店、2010年)は、画家・池田学氏初の作品集である。 池田学氏の画の特徴であり最大の魅力でもあるのが、その描写の細密さだ。細部まで丹念にペンで描き込まれた細密画は、圧倒的な迫力で見る者に迫ってくる。 書のあとがきには、 筆を使えばひと塗りで済むような面積も、ペンとなるとそうはいかない。 わずか5センチ四方の面積でも、 細かいタッチで埋めていくにはゆうに1時間はかかる。 だがそこが僕の生命線でもある。 とある。 書の扉ページをめくるとまず目に飛び込んでくるのが、山水画を思わせる

    編集者・上田宙の書評ブログ : 『池田学画集1』池田 学(羽鳥書店)
    worris
    worris 2011/03/07
    「できればこの画集は、ルーペを使ってじっくりと「観察」することをお勧めしたい。」
  • アメリカのサイバー法の権威、ローレンス・レッシグによるソーシャル・ネットワークのレビュー - Film Goes with Net

    ハーバード大学法学部教授であり、アメリカのサイバー法の権威とも云われるローレンス・レッシグのソーシャル・ネットワークに関する素晴らしいレビューの日語訳をアップします。 翻訳にあたりレッシグ人の許可を得ています。 オリジナルの英語記事は、The New Repulicに10月1日に掲載されたものです。 http://www.tnr.com/article/books-and-arts/78081/sorkin-zuckerberg-the-social-network ソーキンVSザッカーバーグ 映画ソーシャルネットワークは素晴らしい娯楽映画だ。だがそこに込められたメッセージはある種の悪意をはらんでいる。 ローレンス・レッシグ 2004年、ハーバード大学に通う一人の学生が新しいSNSについてのアイデアを「得た」(そう、これは曖昧な言い方だ)。重要なポイントは、彼はそれを組み上げたというこ

    アメリカのサイバー法の権威、ローレンス・レッシグによるソーシャル・ネットワークのレビュー - Film Goes with Net
  • 水嶋ヒロ『KAGEROU』最速(?)レビュー - 大森望|WEB本の雑誌

    第5回ポプラ社小説大賞を受賞した齋藤智浩のデビュー長編『KAGEROU』が12月15日午前0時から販売開始。青山ブックセンター六木店はじめ、終夜営業の書店にはワイドショーの撮影クルーが詰めかけ、村上春樹『1Q84 BOOK3』発売時以来の大騒ぎとなった。 人気俳優・水嶋ヒロの処女長編とあって、同書は発売前から話題が沸騰。刷り部数は、すでに4刷43万部に達している。歩安入帳の責任販売制(返品時には掛け率が低くなるため、売れ残った場合には一定のリスクがある)で各書店からの予約注文を積み上げた結果らしいが、新人の小説デビュー作としては記録的な数字だ。 小説の中身は、予想に反して、40歳の中年ダメ男が主人公の脱力系ドタバタコメディ。帯裏の内容紹介、 "廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。/「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。/そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服

    水嶋ヒロ『KAGEROU』最速(?)レビュー - 大森望|WEB本の雑誌
    worris
    worris 2010/12/15
    「小説好きの読者には物足りないだろうが、ふだん本を読まない人には歓迎されそうだ」。ハリポタもそういう評だった。
  • 『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「情報と文学の関係」 著者の佐々木中氏は『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』(2008年)という大部の思想書で、注目を集めた。書でも特にルジャンドルが重要な導きの糸となっているものの、主題はあくまで「文学」に据えられている。 では、佐々木氏の文学観はどのあたりにあるのか。彼の語りは一種憑依型で、独特のリズムがあるが、言わんとすることは比較的単純である。すなわち、無味乾燥な「情報」の摂取にまで切り詰められた読書行為を、徹底して身体的で崇高なものとして捉え返すこと、これである。佐々木氏にとって、それはほとんど、読めないテクスト(聖典)を読み、しかも書き換えるという逆説的行為に近い。ゆえに、文盲であったムハンマド、読むことを「祈りであり瞑想であり試練である」といったルターが高く評価される。あるいは、ダンスや音楽を通じた「革命」が志される。 逆に、書では、「情報

    『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    worris
    worris 2010/12/05
    「おそらく本書は、文壇には好意的に受け入れられるだろう。「文学の勝利」を高らかに謳い上げているのだから。そして、情報の世界に背を向けていいと言っているのだから。」